親子二人で登った日本百名山

東北の山−2

(月山・蔵王・朝日岳・飯豊山・吾妻山・会津磐梯山・安達太良山)

月山(1984m)

登山日   1999年10月10日
登山経路  姥沢〜リフト〜草原〜月山〜姥が岳〜リフト上駅〜姥沢
天候     快晴

宮城蔵王から山形道を走り月山口へ。
姥沢のリフト乗り場に着いたのは10時近くになっていましたが、まだまだリフトをに乗って月山を目指す人が列をなしていました。
リフトを降りると、冬には50Mもの積雪で覆われるという草原の向こうに月山を仰ぎ見ることが出来ます。湿原も所々に配した草原の中に木道が敷かれ、歩きやすいトレイルが続きます。朝日,吾妻連峰が遠くに望めます。稜線への階段状の木道を登り詰めると、目の前に鳥海山がお出迎え。ここでちょっと一休み。山頂へは岩場の急登を20分ほどもがきます。なだらかな広い山頂は、どこが最高点か良く分かりません。取り敢えず月山神社にお参りしました。ちょっと下った叢で鳥海山と庄内平野を眺めながら昼食をしました。
この山も手軽に登れるピクニック気分で楽しめる山です。姥が岳まで稜線歩きを楽しんで、姥沢に下りました。

再登山 2023年7月20日の記録

 

蔵王(熊野岳・1841m)

登山日   1999年10月11日
登山経路    蔵王エコーライン〜熊野岳〜刈田岳
天候      晴

紅葉が始まったばかりの蔵王エコーラインを降りて、お釜を望むまで5分、これも100名山の蔵王山頂の一部です。
草津の湯釜よりは一回り小ぶりですが、エメラルドグリーンの見事ななお釜を見ながら砂礫の道を最高点の熊野岳へ向かいました。
天候があれると道を間違える人が多いのでしょうか長いポールが案内をしています。山頂を踏んで踵を返して刈田岳へ。
登山靴とステッキが不釣合いの2時間、観光客でごった返す蔵王でした。

 再登山 2023年7月19日の記

 屏風岳・不忘岳の記録  地蔵山・三宝荒神山の記録

朝日岳(1870m)


登山日   2000年10月8日
登山経路  大井沢6:50〜古寺鉱泉8:10〜古寺山10:20〜小朝日岳11:10/11:20 〜大朝日岳13:00/13:50〜古寺山15:40〜古寺鉱泉17:30
天候     晴

大井沢の民宿を車で6時50分に出発。「この時間では大朝日の日帰りは難しいよ」の声にあせりました。その上、古寺鉱泉に行くつもりが手前の日暮沢に迷い込み、すぐ気づいて古寺鉱泉に入り、8時10分出発。
どう見積っても夜道の下山を覚悟しました。幸いヘッドライトはもっていましたから。
古寺川の橋を宿の前で渡りしばらく登ると尾根道に出ます。この尾根道はだらだらとした道でウォーミングアップには手頃な傾斜になっています。
一時間おきに一服清水、古寺山と休憩ポイントも整備されていて、単調な樹林帯の歩きにも潤いを持たせてあります。
古寺山の山頂に飛び出すと眼前の小朝日岳から後方に聳える大朝日岳の勇姿が一望できて景色が一変します。急登を少しあえいで小朝日岳にたてば、正に紅葉真っ盛りの朝日連峰の絶景に息を飲みました。
ここで11時10分、大朝日岳までは1時間50分のまだまだ先です。小朝日の急坂を転げるように下り大朝日への稜線を息子を置いて急ぎます。何しろ目的地を見ながらですからあせりは尋常ではありません、真っ赤に紅葉した景色を写真に収める余裕もありません。
銀冷水に着くと、ようやく先の時間も読めるようになり、遅れた息子を待つ余裕も生まれました。銀冷水を越えて岩場を越すと、ようやく大朝日小屋に到着。
これも新築されたきれいな小屋ですが、休む間もなく大朝日岳山頂へ向かいました。
古寺鉱泉から5時間かけて13時ジャスト山頂を踏みました。
見事な紅葉の朝日連峰に目を奪われながらの登り5時間でした。
帰りの時間も気になりましたが、せっかくの朝日連峰、もう来ることもないだろうと思うと去りがたく、1時間の山頂ステイ。
月山,飯豊山、蔵王、吾妻山の展望をしっかり脳裏に刻みました。昼食のラーメンを食べようと、ザックを開けるとコンロも野菜も水も、そろっているのに肝心のラーメンがありません、急いでいたので車の中に忘れてきたようでがっかりです。宿で作ってもらったおにぎりを二人で分けて食べました。担ぎ上げた水はぶちまけました。
下りは登る時に撮れなかった紅葉のスナップを撮りながら、小朝日岳を巻いて、17時30分夕闇の古寺鉱泉に戻りました。
西川町のリンゴ温泉で汗を流し米沢で焼肉食べて郊外で車中泊。

 大朝日岳・西朝日岳〜寒江山・相模山縦走の記録

 

飯豊山(2105m)

登山日     2000年9月15日
登山経路  1日目  弥平四郎口7:00〜松平峠9:30〜疣岩分岐〜三国岳1120/12:00〜切合小屋13:40 〜草履塚14:30〜飯豊本山小屋16:20(泊)
        2日目 飯豊本山小屋7:30〜飯豊本山〜切合小屋9:00〜三国岳1030/11:30〜松平峠12:50〜弥平四郎口14:00
天候    晴/曇

秋の天気も落ち着いてまいりました。紅葉の秋山行がますます楽しみになってきました。
先週,予定通り飯豊山登頂を果たしてきました。蒲生章さんのHP「飯豊・朝日連峰の麓から」を参考にして、稜線に一番早く登れる弥平四郎口からにしたのですが良かったのかどうか?
9月14日
川越から戻って,避難小屋泊まりの装備をそろえて,上信越道、北陸道経由磐越道へ、
阿賀野川SAで3時間の仮眠。  
9月15日
7時弥平四郎登山口出発。
9時半松平峠、ここから疣岩山までの急登は平が岳のアプローチにそっくりのきついやせ尾根です。睡眠不足がたたってか、足がなかなか進みません。約1時間もがいて疣岩分岐の稜線へ。少し歩くと大日岳から飯豊本山までの飯豊連峰が目に飛び込んできて、疲れも汗も吹き飛びました。三国小屋までの稜線歩きの気分は北ア・南アと遜色なし。三国小屋で昼飯休憩して、12時出発。
切合小屋までの1時間半はアップダウンの連続する稜線歩きでアルバイトを強いられます。眼前に飯豊本山が飛び込んで来るのが種蒔山です。6時間40分かけて13時40分切合小屋着。持ってきたビールはさっき飲んでしまったので小屋で買おうとしましたが売り切れで残念。気を取り直して飯豊山目指しました。
草履塚、御秘所の岩場を越えて御前坂の急登をあえいで、ガスのかかった中、飯豊本山小屋に16時20分到着。
小屋は木の香りの残る新築でラッキー。先着の6人パーテイーが盛り上がっていました。
実はここに蒲生さんが同宿しているとは後で分かりました。睡眠不足と疲労で食べるものが喉を通りません。7時にはシェラフにもぐりこみました。夜は強風が吹き荒れていましたが頑丈な小屋はびくともしませんでした。
9月16日
4時に起きてみると、月も星も米沢の灯りも輝いているので良い天気になると思ってもう一眠り。5時半に目を覚ますと、あたり1面ガスに包まれて同宿者のため息ばかりです。
今日は大日岳を目指していたので、がっかりです。気を取り直して小屋から10分ばかりの飯豊本山を踏んで往路を戻ることにしました。御前坂の下りで道を間違えたりしながら切合小屋、三国小屋と駆け足で下り、三国小屋を過ぎてガスが切れたところで昼食をとりました。又、疣岩分岐まではガスの中、昨日、大日岳・尾西岳・飯豊本山の姿を写真に収めることができた幸運を感謝して、ゆっくりと下山し、14時に弥平四郎に戻りました。いまいちの天気でしたが充実の山行でした。
アプローチの長い、非常にハードな山ですが、コースを替えて大日岳まで是非再挑戦したいと思います。

 石転び雪渓から御西岳・大日岳の記録
 
 大石山〜門内岳〜二ツ峰ピストン)〜北股岳の記録
 
 足の松尾根〜大石山〜杁差岳の記録

加治川尾根〜大日岳〜御西岳〜(飯豊本山)往復〜北股岳〜石転び雪渓の記

 

 

西吾妻山(2035m)

登山日    2000年10月9日
登山経路   白布湯元7:20〜天元台〜カモシカ展望台8:10〜梵天岩〜西吾妻山9:50〜カモシカ展望台11:20 〜白布湯元12:10
天候     雨

米沢郊外で車中泊。
天気の崩れが心配で、6時に吾妻連峰を仰ぎ見れば、全容くっきりです。
うまく行けば天気は持つかなと淡い希望を持ち、天元台湯元駅7時20分の始発で北望台へ。リフトを降りるころには雨も降り出しましたが、ここで諦めるわけにはいきません。
雨具の上に写真撮影用に傘さして山頂を目指しました。
雨に煙る草紅葉湿原もなかなかの風情です。巨石のゴロゴロする登山道、天狗岩を超えて西吾妻山の山頂へ。
樹間の山頂は展望も開けませんが雨の中であることがかえって幸いし、落胆振りも少ないというものです。山頂では埼玉の上尾からの中年パーティが一緒でしたが、この雨で予定変更してリフトで下山に切り替えて下りました。雨の中遠来の100名山病登山者が続々登ってきました。秋の3連休は東北の山を楽しみました。
12時に山ろく駅に戻り、すぐ近くの温泉で汗を流しました。ここの紅葉も見事なもので雨の中何回もシャッターを押しました。
米沢に戻り米坂線沿いに新潟に出てドライブを楽しみながら長野に帰りました。

  2019年10月5日 白布峠〜西大巓〜西吾妻山往復の記録

会津磐梯山(1819m)

登山日   2000年5月20日
登山経路 八方台〜中の湯〜弘法清水〜磐梯山〜八方台
天候    雨

磐越自動車道を会津若松に入ると雨が降り出して、雨の中の登山を覚悟して八方台へ。
「今年は雪が多いので、2週間山開きが遅れます。注意して登ってください」の看板を横目に、ゴム長靴で登山開始。
中の湯は火山性ガスが発生しているのでくぼみに入らないようにの看板がありました。
雨も途中で上がり、五色沼や裏磐梯の展望も開けてきましたので景色を楽しみながら、雪融けで川のような登山道を弘法清水へ。この時ばかりは長靴で来た甲斐があったと自画自賛です。ここで喉を潤して掘割になった登山道をゆっくゆっくり頂上へ。
展望はだめでしたが、瞬間猪苗代湖の姿を見ることもできました。
強風の中、小屋の影でラーメンをすすりながら一休み。この日の磐梯山は4パーティー10人で共有する幸運でした。(頂上は2人だけ)
西吾妻山に行く予定もリフト停止中を知り、会津駒ケ岳に予定変更し檜枝岐村に向いました。

 再登山 2023年7月18日の記録

 

安達太良山(1700m)

登山日      1999年10月9日
登山経路   奥岳〜ゴンドラ〜薬師岳〜安達太良山〜沼の平〜勢至分岐〜奥岳
天候          晴

東北道を二本松ICで降りて、奥岳ゴンドラリフト乗り場へ。
ドライブで疲れた体には快適なゴンドラです。同乗者は大阪からの百名山病中年夫婦登山隊で、しばし話が弾み百名山の後は200名山を目指しますとのこと。ご健闘をお祈り致します。
ゴンドラを降りてしばらく掘割の歩きにくい道が続き、薬師岳へ。そこからは明るい尾根道になり、先行者が連なって見えます。
紅葉の真っ盛り、優しい安達太良山の登山道は人が溢れていました。頂上まで苦もなく登れますが、記念写真を撮るのが大変で山頂は時間待ちです。
稜線を北に沼の平に向かいます。荒涼とした火口の沼の平に恐怖を感じました。
何年か前に火山性ガスで登山者が遭難したことを思い知らされました。
しばらく勢至平に下り岩場の影で昼食の後奥岳に下りました。ファミリー登山には手ごろな山と言えるでしょう。

2016年10月30日 安達太良山〜鉄山〜箕輪山の記録

 

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