鳥海山
(七高山)
チョウカイサン
(シチコウサン)
標 高 2229m 日本百名山 山 域 鳥海山
笙ヶ岳 ショウガタケ 標 高 1635m 花の名山 山 域
登 山 記 録
登山月日 2023年7月21(日)〜7月22日
登山経路 第1日目 鉾立6:00〜賽の河原7:40〜御浜小屋8:30〜七五三掛9:40〜文殊岳10:40〜伏拝岳11:20/11:30〜七高山12:25/12:35〜御室小屋13:00/13:10〜千蛇谷分岐14:50〜御浜小屋15:50
第2日目 御浜小屋5:55〜笙ヶ岳7:05/7:15〜賽の河原8:30〜鉾立9:40
行動時間 第1日目 合計 9時間50分 (休憩時間・ロスタイム含む)
第2日目 合計 3時間45分
天 候 第1日目 晴/曇  第2日目 晴
メンバー 単独t
情   報
アクセス R7から鳥海ブルーラインを鉾立迄快適山岳道路
トレイル 人気の百名山トレイルも御浜小屋までは石畳 外輪山コースは岩稜帯 千蛇谷コースは小石が積み重なる
笙ヶ岳へは草の被さるところも有るが概ね快適トレイル
水場・toilet 登山口と各小屋にtoilet飲料販売ある
その他 東北ナンバーワンの人気の山
山行記

第1日目


鉾立登山口・賽の河原


御浜小屋・鳥海湖


七五三掛・千蛇谷/外輪山分岐


文殊岳・伏拝岳


七高山とその山頂


大物忌神社御室小屋・千蛇谷全容


千蛇谷と外輪山・御浜小屋の夕食



前日は遊佐町の道の駅で車中泊した。早朝道の駅からR7を北上すると鳥海ブルーラインに入口までがわずかな距離であった。快適山岳道路のブルーラインを走って鉾立のビジターセンター駐車場には5時半には到着した。鉾立の登山基地は素晴らしい施設があり登山基地というよりは観光地の趣である。小屋泊まりの支度をしてシュラフをザックに括り付けて、清潔なトイレで用を済ませて登山道に入った。
登山道はしばらくコンクリート舗装路を行き、やがて石畳の道となり、その先賽の河原から御浜小屋まで続いていた。歩き易いのは良いのだがきゅっしょんが悪く火z差にはダメージの有る登山道であった。賽の河原迄1時間40分、御浜小屋までは2時間半の代替コースタイム通りに歩けたが、早朝登山するのは若者や健脚者が多くそれほど多い登山者ではなかったが数名に追い抜かれて御浜小屋に着いた。御浜小屋にザックと不要な荷物を預けて鳥海山に向かった。小屋の裏には鳥海湖が神秘な姿を見せていた。
扇子森を越えて御田原分岐に下ると草原が広がっていたがハクサンイチゲは既に花木を過ぎていて観ることが出来なかった。御田原分岐からは本格的登山道となって七五三掛に着き一息入れた。七五三掛からすぐ先が千蛇谷コースと外輪山コースの分岐である。どちらにしようか迷ったが外輪山コースを回ることにして岩稜帯に取りついた。緩急を繰り返す岩稜帯を40分ほど凌いで文殊岳に着いた。一息入れていると女性2人組が「伏拝岳まで行ったが霧が濃くなってきたので撤退して下山する」と言って下ってきた。話をなんだかテンションが上がらなくなるのであった。まぁ12時までは前進と決めてきたので先を目指して前進である。文殊岳からも40分ほど歩いて湯の台コースが合わさる伏拝岳に着いた。山頂標識脇では2人の強者がスマホで大きな声上げて連絡とっていた。自分も隣に腰をおろしてランチ休憩をとった。ふたりの強者は山形県警の遭対協の方で高齢単独行の自分を気遣い親切なアドバイスをくれた。「山頂は無理だから七高山踏んで千蛇谷下るのが良い」。伏拝岳でランチ休憩取ると俄然力が漲って足取りが軽くなった。そして登山道が岩稜から土の道に変わり、登山道脇には結構な花々を観ながらのまさに稜線漫歩の登山道であった。行者岳を確認できず後方を振り返りながら進むと霧雨模様となって慌てて雨着を着た。雨着を付けて千蛇谷分岐から0.1キロ表示の一等三角点峰の七高山には12時半の到着になった。谷を隔てて霧の中に新山を見た後、少し風が強くなったので外輪山コースを下るより千蛇谷を下ることにして七高山を後にした。
千蛇谷に下る道はガレ場・ザレ場の連続で足場が覚束ない。鎖も落石に埋もれがちであったが新調に鞍部に下った。鞍部からは岩場にペンキマークを追って大物忌神社の御室小屋に着いた。鳥海山山頂の新山への分岐で見上げると巨岩の中にペンキマークが有り1時間も有れば山頂往復可能と思われたが既に13時を回っていて新山登頂は諦めざるを得なかった。本当は新山は登頂済みであるがすぐ隣の荒神ヶ岳を踏みたかったのであるが残念であった。御室神社からは千蛇谷コースを下る。すぐ先に先行者がいたが観る見る間に話されたが焦ることはなかった。16時半前に御浜小屋に着けばよいからである。小石の積み重なるコースで歩き難い登山道を御室小屋で宿泊する登山者が数パーテイ登って来てその都度声かけ合いながら下った。千蛇谷コースには草地も有ったが見るべき花は咲いていなかった。御室小屋からは1時間20分ほどで千蛇谷下部に下り雪渓を横切って外輪山コース分岐へと登り上げる。中間には千蛇谷の全容を見る休憩ポイントがあった。外輪山コースとの分岐には下部の雪渓からは30分ほどかかった。15時前であったが登山道に人影はなく静かな鳥海山を独り占めした思いで七五三掛・扇子森とゆっくりと下った。
16時前に御浜小屋に下山し宿泊手続きを済ませてビールを購入、持参した500mlの日本酒を飲みながら寛いだ。御浜小屋の食事は評判が良いということを伏拝岳で会った遭対協の方から聞いていたので期待したのであるが、おでんの食事で期待を裏切らないものであった。食事の後日本海に沈む夕日に歓声が上がったが6日連続山行と朝から10時間も歩いた疲労で寝袋に包まるとすぐに爆睡状態に陥ったのである。御浜小屋の宿泊者は14名ほどであった。


第2日目


笙ヶ岳・山頂


御浜小屋から笙ヶ岳方面・笙ヶ岳から鳥海山



御浜小屋の前夜はエアーマットを忘れてきたので背中が痛くまた朝方の冷え込みでそれほど良くは眠れなかった、それでも長時間横になっていたので疲労も抜けたのである。5時半には小屋の朝食を済ませ6時前に小屋を出た。小屋番のオヤジから新雪のアドバイスを受けて笙ヶ岳に向かう。昨日とは打って変わった草の被さる登山道でズボンのすそが濡れるのが気になった。こちらは完全な草原の中であってニッコウキスゲや鳥海薊などが目を楽しませてくれる。笙ヶ岳が全容を見せる場所から少し下って大平口からの登山道が合わさる付近で花々をカメラに収める先行者と合流し花自慢を聴きながら笙ヶ岳に向かった。こちらもハクサンイチゲが花期を過ぎていて期待したほどのお花畑でなかったことが残念であった。それでも花自慢からヒメコザクラ等の希少種を教えてもらった。派生する尾根の先端が笙ヶ岳で、笙ヶ岳を踏んだ後は大平口への分岐に戻って大平コースを下り途中から雪渓の脇を歩いて賽の河原に合流した。
賽の河原からの下山は梅雨明け発表のあった土曜日で引きも切らず登山者が登って来た。「こんにちは」という挨拶に応えるのも着かれるほどで「、鳥海山が沈んじゃうよ」という思いで鉾立に下った。



鳥海山の花々





月山 ガッサン 標 高 1979.8m 日本百名山 山 域 月山
登 山 記 録
登山月日 2023年7月20日
登山経路 月山八合目登山口6:40〜仏生池小屋8:35〜行者返し9:10〜月山三角点9:55〜月山神社本宮(山頂)10:05/10:30〜仏生池小屋11:50〜八合目13:40
行動時間 登り 3時間15分 下り 2時間20分 合計 7時間 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候 霧雨
メンバー 単独
情   報
アクセス 月山八合目まで少々狭いが舗装された快適山岳道路
トレイル 弥陀ヶ原は木道その先は水溜りの多い転石の登山道 行者返しから上部は石畳・木道等整備されている 山頂付近は岩稜帯
水場・toilet 登山口にtoilet・自販機ある ブツ生池小屋にtoilet物品販売ある 山頂神社にも未確認ながらtoiletあると思う
その他 花の適期に登ることが出来た
山行記


弥陀ヶ原の木道・仏生池


来名戸神社・行者返し上の木道



一等三角点・月山神社本宮



月山は23年前に初回登山は志津側からリフト利用で登ったが、今回は羽黒山口の八合目からの登山である。
月山ビジターセンターは山麓にあり、ビジターセンターからの八合目までの道路は広くはないが快適山岳道路であった、。早朝の走行であったので対向車が無くバスなども走っていないので順調に八合目の駐車場に着くことが出来た。
広い駐車場には10数台の車が停まってい車中泊したものもあるように見受けられた。toiletも清潔で自販機もある八合目登山口である。付近は霧の中で、車内で朝食を摂って軽荷で出発した。登山口の案内看板には「山頂まで2時間30分」の表示があった。すでに標高1400mあり、山頂との標高差は600mである。月山神社」中の宮を回るコースもあるが直登コースの木道を行く。弥陀ヶ原湿原の中で池塘が点在しシロバナシャクナゲやニッコウキスゲが見ごろを迎えていて霧の中に幻想的な景色が広がっていた。写真を摂りながらゆっくり歩いて周回コースから登山道に入った。
登山道は最近の雨水を集めて水溜りが多く水の流れるところも有ったが飛び石伝いに歩いて登山靴を濡らすこともなかった。途中で霧雨状態になったので雨着を着た。登山道脇にもそれなりに花々を観ることが出来て飽きのない登山道であった。ゆっくりと歩いて勾配が緩むと仏生池小屋に着いた。霧の中で付近の状況は分からないが、ここもお花畑が広がっているようである。仏生池の畔には石仏が安置されていた。霧雨の中では休む間もなく先に進むと行者返しの岩場に着いた。岩場の中間には「来名戸神社」と書かれた標識が有り、岩窟に小さな社が祀られていた。
行者返しの岩場を登り切ると一変して石畳の道となり、それが木道に変わったりと草原の中を快適に歩くことが出来た。雪渓が現れるころになると岩稜帯になり、登山道は緑色のロープで案内されていた。岩稜の道を登り切って一等三角点を踏んだ。20年以上も前に来た時は踏めなかった三角点であり素直に嬉しかった。三角点からは少し戻って数分で月山最高点にある月山神社本宮に着いた。ここも以前はパスした場所なので500円尾参拝料を払ってお祓いを受けた。神社境内は撮影禁止の大きな看板が有るので撮影はしなかった。最高点の社殿に上がって柏手打って参拝した。神社境内にある休憩所に入ったが「休憩所内食事禁止」という張り紙があったので雪渓の脇で霧に濡れながら軽食を摂った。霧の中で展望もない月山であったが三角点と最高所の月山神社にお参りできたので満足感の内に山頂を後にした。「日本百名山完登」の思いで下山は登山道脇の花々を観ながらゆっくりと下った。


山行の記録に戻る