親子で登った日本百名山

上信越の山

(谷川岳・巻機山・苗場山・草津白根山・四阿山・浅間山)

谷川岳(1977m)

登山日   1999年5月22日
登山行程  土樽6:20(電車)土合6:50〜ロープウェイ7:50〜天神平〜熊穴沢 8:30〜トマの耳10:00〜オキの耳10:20/11:40〜一の倉岳12:30〜茂倉岳13:05〜矢場の頭14;30〜土捨場16:25〜土樽17:00
天候     快晴

土樽駅に車を置いて土合に電車で出ました。
土合からロープウェイ山麓駅へ。天神平までは手抜き登山をきめこみました。天神平の雪はもう溶けていましたが、登山道の日陰にはまだまだ残雪があり早春のやまの趣です。熊穴沢の避難小屋を過ぎると左に谷川連峰が開けて思わずカメラを向けました。肩の小屋直下には100Mを超える雪渓があり、緊張を強いられますが、ロープが張ってあり難なく通過。トマの耳にはまだ早い谷川岳に大勢の登山者が来ていて人気の高さが伺われます。オキの耳も人が溢れていたのでもう一つ先に進み一の倉沢を望みながら休憩しました。展望はもう言うことは何もなし、ただただ残雪に輝く上信越の山々に見とれていました。ノゾキで一の倉沢の荒々しい岩場を上から覗き、肝を冷しました。一の倉岳から茂倉岳の気持ちの良い残雪歩きを続け、矢場の頭を超えて長い下りに疲労困憊で土樽に戻りました。

 谷川連峰馬蹄形縦走の記録

巻機山(1967m)

登山日   1999年10月18日
登山経路  桜坂駐車場〜割引き沢出合〜ヌクビ沢出合〜稜線の分岐〜御機屋〜巻機山〜ニセ巻機〜六合目展望台〜桜坂駐車場
天候     曇

桜坂の駐車場には3台の車が止まっていました。
今日は平日ですから登山者も少ないでしょう。今にも泣き出しそうな鉛色の空の下ヌクビ沢を登り始めました。ヌクビ沢の出合からいきなりの滝登りで濡れた一枚岩の鎖場を慎重に登りました。次々と現れる大小の滝を直登したり巻いたりしてヌクビ沢を高度を上げますが、やはり沢登の為靴も手も塗れてこの時期冷たく感じます。
1時間も登った頃からガスがかかり始め、昨夜の初雪を踏むようになりました。
ちょっとした滝の巻道を間違えて、下るときに3Mほど滑り落ちて右足くるぶしを痛めてしまいました。我慢できないほどでもない事から尚も登り詰めると、沢を超えて割引岳への稜線に出る急登には雪が30CMくらい積もっていて、足場が無くて怖い思いをしました。
昨日の雪が初雪のようでしたが、さすが上越国境です。
稜線はガスの中で展望が利きません、木道と掘割の道を御機屋へ。
ここはもう山頂の一角ですがやはりガスの中で何も見えません。
山頂とおぼしき休憩所で雪の中の昼食をとりました。誰もいないので静かなものです。
こう言う雰囲気が大好きです。
寒さに震えながらしばしの休憩の後、前巻機山へ下山開始。
この山も登山者にあらされて道は木道が多いです。前巻機山に来る頃に山頂のガスが一瞬サーと晴れて、巻機山が全容を見せました、カメラに収めて名残を惜しみながら階段の石畳を下りました。途中6合目展望台からは午前中登ったヌクビ沢が良く見えましたが、対岸から見るヌクビ沢は驚くほど急な沢で、上部は雪化粧し紅葉の真っ盛りの山は正に絵のような美しさでした。
桜坂の駐車場に戻るまで山中誰にも会うことが無い巻機山でした。

 再登山 2005年8月19日の記録

苗場山(2145m)

登山日    1999年6月5日
登山行程   小赤沢三合目8:50〜六合目11:00〜坪場11:50〜池塘休憩場12:10/13:00〜苗場山山頂13:30〜小赤沢16:10
天候     曇

津南から中津川をさかのぼり秘境秋山郷に入り,小赤沢から良く整備された林道を三合目に入りました。
広い駐車場にはきれいなトイレもあり苗場山が大切に環境整備されていることが伺われます。
山開きは6月1日ですが、まだこの山は早いのでしょう、それでも5〜6台の先行者の車が止まっていました。
8時50分出発。新緑のブナの樹林帯も五合目を過ぎる頃から残雪を踏むようになります。雪上は沢山の踏み跡トレースが乱れていて、五合目でとうとう踏み跡を間違えて直登して沢の上部に入り迷走、30分以上のロス。
沢を滑り落ちるように下ると六合目の水場に下り着き一安心です。
足場の悪い急坂と残雪の上を1時間、登りきると頂上湿原の端、坪場に11時50分つきました。
残雪の湿原と潅木帯を抜けて頂上にはまだ先のある湿原の中の休憩場で30分の昼食を摂りました。はじめて見る頂上湿原は、残雪の中に池塘があちこちに姿をあらわして感激です。(この後、平が岳など夏や秋の山上湿原を何回も見たので。この時期の池塘の神秘さを見れた事は、貴重な体験でした)山頂までは完全な雪山ですが、なだらかな登山道に案内のポールが立っていました。
山頂の標識も雪に埋もれていました。13時30分山頂到着、展望はもう一つでしたが、頂上小屋の遊仙閣は新築のきれいな小屋で、最初から分かっていれば泊りたかったです。小赤沢に戻る途中、五合目で踏み跡を間違えた夫婦登山隊が2時間遅れて坪場に来ていました。山頂から2時間30分の16時10分小赤沢につきました。
切明温泉の露天風呂で汗を流し鳥甲山の麓でテントを張って初めてキャンプを体験しました。

2007年6月23日苗場山〜霧ノ塔の記録

 2020年7月30日 苗場山・赤倉山の記録 

 

草津白根山 シラネサン 標 高 2160m 日本百名山

山 域

上信越高原
登 山 記 録
登山月日 2006年10月28日
登山経路 駐車場7:30〜山頂7:45/7:50〜駐車場8:00
行動時間 登り15分 下り10分 合計(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 山友F氏と二人

情  報

アクセス 志賀・草津ルート
トレイル 山頂まで砂礫の中踏み跡たどる
水場・トイレ 近くの大駐車場に
その他 登山規制の山

山行記



上信スカイラインから(左)草津白根山(右)本白根山

半世紀近く前の昭和32年、中学校3年生のときに登った草津白根山の山頂をどうしても踏みたくなって訪ねてみた。志賀草津ルートの渋峠を越えて白根火山大駐車場方面に少し下ると道路わきに看板が立っている。案の定「硫化水素ガスの発生の危険があるため立ち入り禁止」の立て札が立っていた。しかしそこから山頂まではわずかな距離であり、見れば進入した跡も見える。ここは禁を犯してガードレールをくぐる。真っ直ぐに山頂稜線を目指すとわずか10数分で山頂に立てことが出来た。荒涼たる火口原が広がっていたそしてエメラルド色の湯釜を上から見下ろした後、急いで駐車場所に戻った。


本白根山(2171m)

登山日   1999年6月6日
登山行程   白根火山バス停〜ロープウェイ乗場8:20〜噴火口跡〜本白根山9:40〜展望台から鏡池〜バス停11:00
天候     快晴

白根火山バス停前はこの時期観光客で賑わっています。
登山靴に履き替えて弓池を回って本白根山に向かいました。
ロープウェイ乗り場から良く整備された登山道を火口跡に向かいますが<木道の脇の高山植物の花々には名札がついていました。イワカガミが満開です。コロシアムと表現された火口跡はまさに言ぃえて妙であります。
火口縁をまわって山頂へ。ここはさびしい山頂で、標識も小さなものがあるだけで百名山病登山者のみが踏むだけのようです。
コマクサの復元を図る火口縁を戻り、展望台へ。ここが山頂扱いになっているのでしょう。沢山の登山者が休憩していました。
鏡池に回るとカモシカを遠くに発見し、カメラを構える若者と話をしながら、巻き道をロープウェイ乗り場に戻り、湯釜を見て車に戻りました。所要時間3時間の周遊コースです。

 

四阿山(2354m)

登山日    1997年10月14日
登山行程  菅平牧場登山口〜四阿山山頂〜根子岳〜登山口
天候     晴後薄曇

10月も半ばになると高原はめっきり冷え込みます。菅平牧場につくと北アルプスが冷気の中に白い峰を見せていました。先月の八ヶ岳の疲れが残っているのでしょうか、歩き始めてもなかなか足が前に進みません。数を数えながら百歩進んで小休止を繰り返し急登を登りました。息子も「あそこが頂上?」と先の山ばかり気にしていて、乗り気でないことがよく分かります。
鳥居峠からの道を合わせると,頂上はもうすぐです。見事な紅葉を山頂から見下ろしながら昼食。ここは独立峰的位置にあり360度の大展望を楽しみました。昨年登った妙高山のごつい峰はすぐわかり、小串硫黄鉱山跡の茶色の山肌は異様な感じがしました。
何年も前に上った烏帽子もすぐ前です。浅間山はその向こうです。下山は四阿山の急登を下り,根子岳の熊笹の中を歩き根子岳に登り返して、白樺林を一気に下って牧場に戻りました。下りはやはり親父が先行しました。

再登山 2013年10月の記録

 

浅間山(2568m)

登山日   1998年11月3日
登山経路  峰の茶屋8:05〜浅間山10:55(お鉢回り・休憩)13:00〜峰の茶屋14:40
天候     晴

登山規制の出ている浅間山も、インターネットで覗いて見ると、百名山病患者は禁を犯して登っているようです。
峰の茶屋の小浅間への駐車場には浅間山を目指す登山者の車が何台か停まっていました。小浅間まではほんのわずかな時間ですが、浅間山への道は車でも登れるような、立派なトレイルです。樹林帯を抜けると砂礫の目標のない登山道が続きます。
時折腰を下ろしてもさえぎるものがないと気分も乗りません。斜めに一直線に切られた道をトラバースして、前掛山の直下を過ぎると生物の何もない、月面のような景色が広がり火口縁に到着。峰の茶屋から2時間50分の行程です。四阿山が後方にデーンと見えます。時間もあるのでお鉢を40分で一周しました。火口からは盛んに噴煙が上がり恐怖を感じます。
黒斑山側からも山頂まで道が伸びて登ってくる人が見えました。
火口縁から少し下がった場所で昼食に他の登山者が怪訝な顔で挨拶をして通りすぎて行きます。
「浅間山の頂上では休まないで下さい」ということのようです。帰路は走るようにして下りました。

再登山 2012年10月の記録
3回目  2021年9月15日の記録

 

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