国師ヶ岳 | コクシガタケ | 標 高 | 2591m | 2000m超峰 | 山 域 | 奥秩父 |
東梓 | ヒガシアズサ | 標 高 | 2271m | 〃 | 山 域 | 〃 |
両門の頭 | リョウモンノカシラ | 標 高 | 2286m | 〃 | 山 域 | 〃 |
冨士見 | フジミ | 標 高 | 2224m | 〃 | 山 域 | 〃 |
水師 | ミズシ | 標 高 | 2373m | 〃 | 山 域 | 〃 |
甲武信ヶ岳 | コブシガタケ | 標 高 | 2475m | 〃 | 山 域 | 〃 |
木賊山 | トクサヤマ | 標 高 | 2469m | 〃 | 山 域 | 〃 |
登 山 記 録 | |
登山月日 | 2023年9月29日〜9月30日 |
登山経路 |
9月29日 大弛峠7:00〜国師ヶ岳8:00/8:15〜国師のタル10:20〜東梓11:10〜両門の頭12:05/12:20〜冨士見13:10〜水師14:15〜甲武信ヶ岳15:00/15:10〜甲武信小屋15:25 9月30日 甲武信小屋6:20〜木賊山6:45〜徳ちゃん新道分岐8:40/8:50〜西沢渓谷登山口10:45〜西沢渓谷駐車場11:10 |
行動時間 | 9月29日 8時間25分 9月30日 4時間50分 合計 13時間15分 (休憩時間・ロスタイム含む) |
天 候 | 9月29日 晴 9月30日 曇 |
メンバー | 雨宮さんと二人 |
情 報 | |
アクセス | 大弛峠迄快適山岳道路 西沢渓谷駐車場まで国道 |
トレイル |
大弛峠〜甲武信ヶ武〜西沢渓谷下降点まではまでは樹林帯の中それなりに踏まれた快適トレイル 西沢渓谷への道は急登・悪路もあるが下部は快適トレイル |
水場・toilet | 水場はコース途中には無い toiletは大弛峠・甲武信小屋 |
その他 | 見どころは少ないがシラビソ林やシャクナゲのトンネルなど癒しのトレイルが続く |
山行記
第1日目 国師ヶ岳・快適トレイルが続く 国師のタル・東梓 両門の頭の先の岩場・冨士見 シャクナゲのトンネル・水師 毛木平からのコースを合わせ甲武信ヶ岳へ
3ヶ月前に大弛峠から甲武信小屋泊2日で往復縦走の予定であったが、前日金峰山からの下山時に躓いて右膝を強打してしまい、歩行不能状態になって諦めた計画である。顛末を知った雨宮さんから「甲武信小屋から西沢渓谷に下る」計画に変更して、一緒に歩いてくれると言う有難い申し出があった。秋に同行をお願いし、計画した。当初は前週の予定であったが、天候不順で1週間後に延期して決行である。
前夜は「道の駅みとみ」で車中泊し、翌朝夜明け前に西沢渓谷駐車場で合流した。私の車をデポして雨宮さんの車で大弛峠に向かった。平日の早朝で大弛峠の駐車場は好位置に駐車できた。 小屋泊の装備で7時には大弛峠の登山道入口に入った。木製階段を上る途中でおにぎりを口にして腹ごしらえし、国師ヶ岳には8時の到着した。2人の先行者と山談義をしながらしばし休憩の後、甲武信ヶ岳への縦走路に入った。縦走路は大きく下って行き、やがてシラビソ林の中の癒しのトレイルになった。甲武信ヶ岳への道には途中、国土地理院の地形図には載らないが、「東梓」・「両門の頭」・「冨士見」・「水師の」4山の山名のある標高2000mを超えるピークがあり、その他にも小さなピークをいくつか踏んで行くのである。国師ヶ岳を下る途中で反対側から来た中年の登山者と行き交う。毛木平から甲武信ヶ岳に登り、この縦走路を国師ヶ岳〜、大弛峠〜金峰山と歩いて、廻り目平に下り、デポした自転車で毛木平に戻る、と、いう山の猛者であった。GPSで位置確認しながら適度に休憩もとりながら進み、「国師のタル」には国師ヶ岳から2時間近くも掛かって到着した。さらに1時間近くかかって山名のある最初のピーク「東梓」には、大弛峠から4時間もかかって、11時過ぎの到着であった。「私の計画通りよ」と、いう雨宮さんのアドバイスであるが、私は「未だ行程の1/4か」と、少し心配になるのであった。 2番目の山名のある「両門の頭」には正午前の到着になり、ランチ休憩をとった。両門の頭のすぐ先にはこのコース唯一展望の開けた岩場があった。来し方の国師ヶ岳方面を振り返り、これから向かう甲武信ヶ岳方面を眺めて少しうんざりするのであった。下り勾配や緩い登りには自分が先を歩いたが、長い登りに掛かると雨宮さんに先を譲り、各々マイペースで歩いた。3番目のピーク「冨士見」付近に来るとシラビソ林に交じってシャクナゲ林lを行くようになり、苔むす場所もあって目を楽しませてくれる。「冨士見」は名前だけで、樹林の中のピークで展望はなかった。ここからは「甲武信ヶ岳迄1時間50分」という雨宮さんの声に気合を入れなおした。 4番目のピーク「水師」には計画通りに歩いて、後は甲武信ヶ岳を目指すのみである。この辺りにはシャクナゲのトンネルをくぐるところも有った。少し傾斜の増した登山道を下って、緩く登り返すと、「千曲川源流」からの道が合わさっていた。ここからは今まで3回ほど歩いている登山道であるが、疲労が出て安心したのか、先に行く雨宮さんに大きく後れを取ってしまった。甲武信ヶ岳への最後は樹林帯を抜けて岩場を登るのであるが、30歩歩いては息を整えながらの登りになった。それでも予定より少し遅れながらも大弛峠からは8時間掛かって、15時の到着となった。独身の頃から登山をはじめ、これまで50回以上は甲武信ヶ岳を踏んでいるという雨宮さんは余裕しゃくしゃくであった。 この時間でも2組3人が山頂の景色を楽しんでいた。夫婦パーティはテント泊、単独行氏は小屋泊まりで、相俟って甲武信小屋に下った。山頂kらは20分の甲武信小屋には15時半前に着いた。ほとんど雨宮さんの計画に近い行動時間で歩けたのが嬉しかった。チェックインの後、小屋前のベンチでビールで乾杯し、持参したワインも少し飲んで、5時からの夕食を摂った。カレーライスの粗末な夕食であったが、同宿した小布施町出身の単独行氏と山談義楽しみながらひと時を過ごした。 小屋は大広間に隣どうし適度な間隔を取って布団が敷かれ、ゆっくりと休むことが出来た。今日の甲武信小屋泊まりは10名ほどであった。鼾をかくものもなく心地よい寝息が響く甲武信小屋の夜ではあったが自分は夜中に4回もトイレに起きるほどで、熟睡には程遠い甲武信小屋の夜になってしまった。 第2日目 木賊山・稜線分岐 徳ちゃん新道分岐・西沢渓谷登山口
熟睡には程遠い夜であったが、10時間近くも体を横たえていれば疲労回復である。5時には起きて5時半からの朝食であったが、朝食もまた粗末なものであった。それでも西沢渓谷に下るには十分な量をおなかに詰め込んだ。6時20分に小屋番にお礼の挨拶して出発した。
小屋の脇で木賊山へ向かう道と木賊山を巻く道に分かれていたが、木賊山への道に入って緩く登って行く。20分ほどで木賊山山頂に着いた。ここは10年以上も前に鶏冠尾根を登って登り着いた山頂であるが記憶には残っていなかった。木賊山をカメラに収めて縦走路を10分ほど下ると西沢渓谷に下る道が分岐していた。西沢渓谷に下る道は急坂で大小の石ころの悪路で一歩一歩足場を選びながらまるで川原歩きのようである。そしてほとんど展望の無い樹林帯で、気が滅入るほどであった。今日も30分に一度は腰を下ろして休憩取りながら下った。西沢渓谷迄の中間点とも思える、登山道が近丸新道と徳ちゃん新道に別れる地点でも一息入れた。この辺りから登ってくる登山者と行き交うようになった。近丸新道は崩壊が激しく今は通行禁止されていて入口にはロープが張られていた。 徳ちゃん新道の下り始めは岩稜帯で一部は痩せ尾根になっていて慎重に下った。岩稜帯の下部も急坂が続いていたがやがて勾配も緩み土の登山道に変わって快適に歩けた。その後も一箇所急坂があったがジグザグ切って有る登山道を下り、甲武信小屋から4時間半ほど要して西沢渓谷遊歩道の登山道入口に下りついた。遊歩道をゆっくりと歩いて11時過ぎに車をデポしておいた西沢渓谷駐車場に着いた。土曜日であって駐車場は満車状態であった。大弛峠に向かう前に雨宮さんがコーヒーを淹れてくれエナチャージした。 大弛峠迄は1時間以上も掛かり正午過ぎに到着したが、こちらは山頂付近が霧に巻かれていたためか、登山者の姿もなく駐車場は昨日と変わらぬ閑散としていた。雨宮さんに2日間の同行と登山中のサポートに御礼をして解散した。 |