白馬三山〜白馬鑓温泉へ

白馬岳 シロウマダケ 標 高 2932m 日本百名山

山 域

北アルプス

杓子岳 シャクシダケ 標 高 2812m 日本百高山

山 域

白馬鑓岳 シロウマヤリダケ 標 高 2903m 日本百高山

山 域

登 山 記 録
登山月日 2012年9月7日〜9月8日
登山経路

第一日目
猿倉6:00〜白馬尻7:10/7:30〜大雪渓上部9:30〜白馬山荘11:30/11:40〜白馬岳12:00/12:50〜白馬山荘13:20
第二日目
白馬山荘5:20〜杓子岳6:40〜白馬鑓岳7:40/7:50〜白馬鑓温泉9:40/10:00〜大日方のコル11:30/11:40〜猿倉13:15

行動時間 第一日目 7時間20分 第二日目 7時間55分 合計 15時間15分 (休憩時間を含む)
天  候 第一日目 晴/霧 第二日目晴/曇
メンバー 萱野さんと2人

情  報

アクセス 猿倉までは舗装道路で問題なし
トレイル 鑓温泉に下る道は少々荒れている 鑓温泉からの道も悪路が続く
水場・トイレ 大雪渓上部までと大出原を下れば沢水取れる トイレは登山口と各小屋で
その他 人気の百名山コースと縦走路&秘湯の鑓温泉で賑わう

山行記

第一日目

 
9月第一週の白馬大雪渓

 
一等三角点の白馬岳山頂

 
白馬旭岳と秋の花・トウヤクリンドウ

2012年夏、萱野さんとの同行登山である。小屋泊の軽いザックであるから気楽な登山が楽しめそうだ。
前夜は八方第五駐車場で休んだ後、早朝コンビニで当日の食料を仕入れて登山口の猿倉に車をつける。平日のせいか駐車場には5台くらいしかなく、ゆっくりと止める事が出来た。評判の悪かった猿倉のトイレは建て替えられていてびっくりするとともに、地元県民としては少しは安心した。

猿倉を6時に出て1時間少々で白馬尻に到着し大雪渓を見ながら朝食休憩する。旧白馬尻小屋の跡地の撤去整地工事でヘリコプターがひっきりなしに往復していて騒音には辟易であった。大雪渓までは右岸側の小潅木帯を歩き、雪渓の末端に取り付く。念のため軽アイゼンを付けて雪渓に入る。途中にはクレバスもあるが、天気が良いので正に快適な白馬大雪渓であった。9月の平日ともなれば登山者も少なく、少しは寂しい大雪渓を登りつめ、アイゼンをはずして左岸側の落石常襲地帯を一気に突破して葱平につく。夏であればここまで雪渓歩きが楽しめ、絶好の休憩ポイントである。大雪渓を振り返りながらここで大休止する。
あとは岩礫の中の登山道をゆっくりゆっくりと登る。下山者とスライドするのもこのあたりで、今日は外国人の留学生と思われる20人ほどのパーテイが下ってきた。背中の荷物が軽いので身も心も軽く村営頂上小屋に到着した。休むことなく稜線に出て白馬山荘には猿倉から5時間半後の11時半に到着した。今まで晴れてはいたが少しがすり気味の天気になってきたので宿泊手続き前に白馬山頂を目指す。20分ほどで私にとっては5回目の白馬岳山頂に立った。
山頂からは完全ではないが展望が開けていて、雲の被った立山連峰等も望まれ、富山平野から日本海まで見渡せる事が出来、遠来の萱野さんにとっても納得の白馬岳であった事と思う。昼食をとりながら50分ほど滞頂し、山頂付近のお花畑に高山植物を探すが、既に花の季節は終わりわずかにトウヤクリンドウだけが名残のお花畑に咲いていた。
遊歩道をゆっくりと山荘に下り宿泊手続きをする。8人部屋と思われる部屋に4人という人数であったが同宿者の酷いいびきで一睡も出来ない夜が待っているとは思いもよらなかった。

部屋で昼寝をしたあと、4時前から自炊室で持参したジンギスカン鍋をつつきながら酒盛りであるが、萱野さんは酒を飲まないので結局いつもの通りの一人酒盛りである。しかし萱野さんと10年にも及ぶ山の付き合いは話題が尽きる事は無く山談義が楽しめたのである。

部屋に戻った後は埼玉から来たお医者さんの自慢話などを聞きながら消灯時間まで話が弾んだのである。消灯時間が過ぎた後はまさに悲惨ないびき地獄に遭うのであった。


第二日目

 
白馬山荘朝5時過ぎ

 
杓子岳付近から清水岳に延びる尾根と白馬岳

 
杓子岳と白馬鑓岳山頂

同宿者のいびきで乾燥室に逃げ込んだが、すのこ張りの乾燥室で眠れるわけは無く、結局一睡も出来ずに白馬山荘の夜は明けた。朝のまどろみもママならないので、4時には起きて自炊室で朝食を作り、夜明けの5時20分に白馬山荘を後にした。
村営頂上小屋後ろのキャンプ場には7〜8張りのテントが張られていた。縦走路は緩く下ってアップダウンを繰り返しながら杓子岳の基部に着き、ざれた急坂を15分ほどあえいで杓子岳には白馬山荘から1時間20分ほどで登りついた。完全に夜が明けて周囲の山々が朝日を浴びて輝いている。白馬岳などをカメラに収めた後縦走路に下り少し岩稜も混じる登山道を登り返して、白馬鑓岳には杓子岳からジャスト1時間で登りついた。山頂には先行していた2人組みが朝食をとりながら休んでいた。ガスが上がってきて展望は隠されてしまったが、ガスの切れ間に天狗平方面を見ることが出来た。少し休憩をとった後はざれた白馬鑓岳の大斜面を一気に下ってゆき、大出原分岐で縦走路と分かれる。

分岐から少し下ると大出原で、お花畑が広がっていたが、この時期はひげのチングルマが目に付くだけであり、夏の終わりが実感された。白馬鑓岳の東斜面もまた真っ白な砂礫である。真っ白な斜面に青いハイマツが見事なコントラストを見せていて絵になる景色だ。分岐〜40分ほど大出原を下ると小潅木の中に入り、ジグザグ切りながら鑓温泉に下っていた。
小屋の前でザックをおろして梨などを剥いて少しおなかに入れる。湯船を覗いてみると男性が2人ほど気持ちよさそうに入っていてうらやましかった。小屋締めは9月末だそうであるから、テントを担いでゆっくりと温泉を楽しむのもよさそうである。

鑓温泉からはいくつもの沢を超え山麓を巻きながらの長い長い道のりである。土曜日のため沢山の温泉を目指す登山者が登ってくる中、適度に休憩を挟みながら悪路を下り、中華bb点とも言うべき大日方のコルの先の草地に腰を下ろして休憩する。更にそこから1時間半かけて猿倉には鑓温泉から3時間少々かかって13時すぎに到着した。

 
白馬鑓岳から見る天狗平と大出原から見る白馬鑓岳

 
白馬鑓温泉

 
ノコングク←登山道脇に咲き競う→ホタルブクロ


白馬鑓温泉 ハクバヤリオンセン 標 高 2140m 日本の秘湯

山 域

北アルプス

登 山 記 録
登山月日 2012年10月7日〜10月8日
登山経路

10/7 猿倉9:15〜小日向ノコル10:50/1〜杓子沢12:50/13:40〜鑓温泉14:20
10/8 鑓温泉8:30〜杓子沢9:10/9:20〜小日向のコル10:10/10:30〜猿倉11:55

行動時間 登り 5時間 下り 3時間30分 合計 (休憩時間を含む)
天  候 10/7 曇・霧雨  10/8 晴
メンバー 上市さん・小林さんと3人

情  報

アクセス 猿倉まで問題なし
トレイル 少々荒れてはいるが良く歩かれているトレイル
水場・トイレ 沢水随所で取れるが飲用は?この時期温泉小屋は水は取れない トイレも温泉小屋は閉鎖中
その他 9月末で温泉小屋は営業終了し解体されているので幕営が条件

山行記

 
男女混浴で楽しめる白馬鑓温泉

 
たかちゃん&こばさんと秋を楽しむ


白馬三山も紅葉に染まって

白馬鑓温泉小屋の小屋締めを待ってのような時期の温泉入浴キャンプではあるが、紅葉見物をあわせるとこの時期がベストの白馬鑓温泉では有る。たかちゃん・こばさんと3人でゆっくりと歩いて5時間ほどかかって到着した温泉前のキャンプ場には既に10張り以上のテントが張られていた。その後も猿倉から登ってくるもの、白馬の稜線から下ってくるグループが詰め掛けて、10月第一週の3連休は20張り以上の賑わいであった。日が高いうちから男性は水着をつけて温泉に使っている女性の前で堂々と素裸で入浴を楽しんでいる。もちろん私も素裸である。結局入浴は夜の帳が下りてからと翌朝の朝風呂と3回も楽しむことが出来た。
テントは4人用で3人では余裕のスペースである。たかちゃんの素晴らしい料理に舌鼓を打ちながら宴会もまた楽しい白馬鑓温泉ではあった。

 


祖母谷から白馬岳へ

八方尾根〜唐松岳〜餓鬼山〜祖母谷の山行記

白馬岳 シロウマダケ 標 高 2932m 日本百名山

山 域

北アルプス
清水岳 ショウズダケ 標 高 2593m -

山 域

北アルプス
登 山 記 録
登山月日 2011年9月8日〜9日
登山経路 9月8日
祖母谷温泉小屋6:10〜登山口6:35〜不帰岳避難小屋12:40
9月9日
避難小屋5:00〜清水岳7:45/7:55〜旭岳〜白馬岳分岐10:15〜白馬岳10:50〜村営頂上小屋11:05〜避難所12:00/12:15〜大雪渓入口〜白馬尻13:45〜猿倉14:35
行動時間 第1日目 6時間30分 第2日目 9時間35分 合計 16時間05分 (休憩時間を含む)
天  候 第1日目 晴 第2日目 曇/霧
メンバー 単独

情  報

アクセス 祖母谷までは欅平から40分
トレイル 登山口から名剣山を巻くまでは急坂の悪路が続くがその先は快適な登山道が続く
水場・トイレ 不帰岳避難小屋までは随所で沢水取れるがその先は白馬岳山荘まで無い
トイレは避難小屋も使用中止
その他 人気の百名山白馬岳に登る静かなコースと清水平のお花畑が楽しめる

山行記


祖母谷から20分の登山口と水の流れる名剣沢


百貫山を巻く頃になると眼前に清水尾根が


不帰岳避難小屋と付近から眺める白馬岳前衛の山々

八方から唐松岳餓鬼山越えて、南越から奥鐘山を往復して祖母谷に下って、祖母谷温泉小屋で快適な夜を過ごした後、白馬岳に登り返しで、1日目は不帰岳避難小屋までの計画である。
6時過ぎに温泉小屋を出発する。砂防工事用の道路を祖母谷大地獄などの噴泉を見ながらゆっくりと20分ほど歩くとロックシェッドの手前で名剣山の山麓に登山口が案内されていた。登山口手前でザックをおろし、パッキングの確認などをする。名剣山のガレタ川原に入り石ころの中をペンキを拾いながら10分ほど歩くと登山道は樹林帯に入っていた。いきなりロープの下がる急坂で汗を搾り取られる。そこから先も悪路の急坂が続き名剣山の山腹を巻きながら高度を上げてゆく。これが人気の百名山白馬岳に登る登山道かと首を傾げたくなるところだ。
悪路は更に続き、休憩もママならないが、30分に一度は腰を下ろしながらゆっくりと進む。何しろ今日の行程は6時間コース慌てる事は一つも無いのである。
登山口〜1時間半ほどすると沢音が聞こえてきて最初の水の流れる小沢をわたる。水を補給していると朝不帰岳避難小屋を出た登山者が下りて来て、情報を交換する。ここから先も荒れた登山道が続き幾つかの小沢を声ながら高度を上げてゆく。名剣山の山腹を過ぎ百貫山の山腹を巻く頃になると登山道の傾斜も緩み道幅も広くなり快適な登山道で納得である。
百貫山と不帰岳の鞍部辺りからは高山の雰囲気が漂ってきてダケカンバなどの樹林帯を行く。不帰岳が目の前に見えてきてもなかなか避難小屋に到着しなくて少々苛立ち頃になると水の流れる小沢を2箇所越えると不帰岳避難小屋に到着した。祖母谷温泉小屋を出て6時間40分後の12時40分の到着であった。
思ったより時間が掛かり、又疲労感も大きく、不帰岳三角点を踏むのは諦めざるを得なかった。午後の半日間、付近の散策などを楽しみながら過ごし、備え付けの寝袋などを借用し一晩過ごしたのである。

 


(左)小屋を出て1時間振り返ると名剣山・百貫山  (右)樹林帯を抜けると草紅葉の清水尾根


池塘もある清水尾根のお花畑


ハイマツ帯の清水岳付近と高層湿原の清水平


又も霧の中の白馬岳


葱平の緊急避難所とクラックも見える大雪渓

今日は天気の崩れが予想されたので早立ちを決意し、4時に起きて朝食をとり5時には小屋を立つ事が出来た。怪しい天気で昨日見えていた白馬岳付近の稜線は霧の中である。1時間も歩くと後方が見渡せるようになり、昨日歩いた名剣山や百貫山が下方に見てきたが、霧雨が待っているのかわかる。更に高度を上げて森林限界を抜けると草原と成り、草紅葉の始まったお花畑に出る。ここが清水尾根で、晴れていたり花が見頃の頃は素晴らしいお花畑に歓声が上がるところだ。沢筋を上がってきた霧雨が体に当たる頃には雨着を着る。幾つかの高見を越えて清水尾根の看板を登山道脇に見るとわずかで「清水岳直下」の看板が立つ稜線に到着した。丁度今朝6時、白馬岳山頂山荘を出たと言う下山者と交差するところでもあった。完全に霧の中に入り西風が強い。清水岳山頂を踏みに最高点まで登るが、山頂標識も三角点も特定できなかった。縦走路に戻り一息入れた後、広い稜線上の縦走路を道を外さないように行く。清水岳付近は池塘もある高層湿原の清水平で、お花畑が広がっていた。強風を右側に受けながらハイマツ帯と岩礫の稜線を急ぐ。小旭岳から旭岳に掛かる頃には大きくハイマツ帯の中、高度を上げる。登山道脇に「旭岳」の大きなペンキ書きを見ると完全な岩礫地帯になり白馬岳への稜線に続いていた。旭岳から鞍部に下るとライチョウが霧の中迎えてくれる。稜線分岐についてザックをデポして白馬岳山頂を目指し10:454度目の白馬だけ煮立つ事ができた。過去3回のうち2回は霧の中で、今回もまた不運な白馬岳ではあった。山頂写真を撮った後、分岐に下り、休むことなく大雪渓の道に入る。1時間ほどで葱平の緊急避難所に下ったが先客がいて中で休む事が出来なかった。小さな小屋で立っていても5人くらいしか入れない小屋では少々物足りないものと思うのであった。小屋の横で簡単な昼食を取り、後は一目散に大雪渓に下り、霧の中の雪渓を滑落に注意しながら慎重に白馬尻に下った。白馬尻の小屋前で雨着を脱ぎ、バスの自国が気になって猿倉までは急ぎ足で50分ほどで下った。

猿倉からのバスは土日・休日のみの運行で結局タクシー相乗りで八方ゴンドラ駅にまわり車を回収して、タクシー同乗者を白馬大池の駅まで送って帰路についた。

 


白馬旭岳〜白馬鑓岳〜不帰剣〜唐松岳へ

白馬旭岳 アサヒダケ 標 高 2867m 日本標高順39位

山 域

北アルプス
白馬鑓ヶ岳 ハクバヤリガタケ 標 高 2903m 日本標高順32位

山 域

北アルプス
唐松岳 カラマツダケ 標 高 2696m 日本三百名山

山 域

北アルプス
登 山 記 録
登山月日 2005年7月28日〜7月29日
登山経路 7月28日
猿倉6:00〜白馬尻7:00〜大雪渓上部8:50〜避難小屋10:00〜村営頂上小屋10:50/11:00〜稜線11:10/11:15〜旭岳12:10/12:40〜稜線13:15〜杓子岳直下14:20〜白馬鑓ヶ岳15:20〜天狗山荘16:20
7月29日
天狗山荘6:20〜天狗の頭〜天狗の大下り(上部)7:15〜天狗の大下り(下部)7:55〜不帰ノ嶮T峰の頭8:30〜不帰ノ嶮U北峰9:30〜唐松岳10:35/11:00〜唐松岳頂上小屋〜八方第一ケルン13:20〜山麓駅13:40〜第5駐車場14:15
行動時間 第1日目10時間15分 第2日目7時間(八方第一ケルンまで) 合計17時間15分(休憩時間を含む)
天  候 第1日目晴 第2日目曇・霧
メンバー 単独

情  報

アクセス 今回は第5駐車場に駐車し猿倉までタクシー利用
トレイル 不帰ノ嶮に鎖場があるが、慎重に登れば問題なし
水場・トイレ 各小屋にある
その他 お花畑も含めまさに北アルプスの集大成の山

第1日目


白馬大雪渓


旭岳への登山道に咲くハクサンコザクラ


日本標高39位の旭岳


北方の朝日・雪倉岳と眼前の白馬岳


白馬鑓ヶ岳方面と剱岳・立山方面


もう1枚ハクサンコザクラ


杓子岳を巻いて白馬鑓ヶ岳に立つ

 
白馬鑓ヶ岳から歩いてきた道と行く道を見る


天狗山荘付近から見る真っ白な山肌の白馬鑓ヶ岳

 

山行記

相乗りタクシーで猿倉に入る。売店のテラスで朝食を取り、予定通り6時には登山道に入ることができた。
白馬尻までの1時間は朝早い体にはちょうど良いアイドリングタイムである。白馬尻小屋で身支度を確認して、簡易アイゼンを装着しているパーティーを尻目に大雪渓に入る。この時間はまだ先を行く登山者は少ない。快晴の大雪渓は光の反射も強くサングラスを着けるのだが、したたり落ちる汗で曇りがちになる。大雪渓の上部は崩落があり私は迷わず夏道に回る。落石常襲地帯で早く突破したい場所である。
思ったより快調に大雪渓を通過する。
今年はまだ登山道の修復作業に入っていないのか避難小屋迄の道は相当荒れている。
後はだらだらした登山道を息を弾ませながら村営頂上小屋まで登る。結構な傾斜なのだろうか誰もがもがいていることがわかる。ここまで猿倉からちょうど5時間かかったことになる。テントを背負っているのでコースタイム通りに歩いたので良しとしなければと思う。
小屋で天狗山荘の情報を入手して稜線に登る。目の前に目的の旭岳が聳えている。
白馬岳山頂への分岐にザックを置いてサブザックで旭岳を目指す。鞍部に広がるお花畑にはコバイケイソウやハクサンイチゲに混じって私の大好きなハクサンコザクラが群生していて思わずシャッターを押す。
雪渓を渉りきると旭岳への登山道が山腹を巻いている。山頂へ直登する道も見えるが巻き道を進み、「旭岳」と赤いペンキでかかれた岩を回り込むが、登山道らしきものはない。適当に岩場を縫って山頂目指す。どうやら雪渓からのびる直登コースが正規ルートのようである。
結局、稜線分岐からは1時間近く掛かって日本山岳標高順39位「白馬旭岳」山頂は正午過ぎに到着した。
白馬岳山頂が目の前である。三国境から北の雪倉岳・朝日岳もすぐそこに見える。
富山県側を望めば黒部川が日本海に流れ下っているのが良く見える。そして毛勝山・剱岳に続いて立山連峰からさきの北アルプスが一望できる。遠くには槍ヶ岳・前穂高岳の鋭峰も特定できる正に一級品の展望台である。
昼食を取りながらしばし展望を楽しむ。
30分の滞頂のあと、直登ルートを一気に雪渓まで下り、再度お花畑を楽しみながらわずか20分で稜線に戻る。
まだ13時を少し回ったばかりで天狗山荘まで余裕の縦走にはいる。ザックは重いが水の心配もないからだ。
4年前に山頂極めた杓子岳を巻いて、白馬鑓ヶ岳の急登を凌ぐ。3時を過ぎれば行き交う登山者もぐっと少なくなり、少し感傷的な気分に成り、たった一人で白馬鑓ヶ岳山頂を踏む。
更に追いついてきた後続の登山者と談笑しながら天狗尾根を歩いて16時半に今日のキャンプ地天狗山荘に到着した。
それほどの疲れも感じない快適な第一日目であった。
今日のテント場は少し寂しい4張りのテントしかない。テントを張り終え、小屋でビールを買って、持って上がった2合の酒を飲みながら目の前に真っ白な姿を現す鑓ヶ岳にうっとりとしながら時間を過ごす。
夕食をすませるとあっという間に睡魔が押し寄せて爆睡状態にはいるのであった

 

第2日目


霧の中天狗の頭を踏み天狗の大下りに掛かる


天狗の大下りを下り、不帰ノ嶮を目指す


不帰ノ嶮の核心部・不帰ノ嶮U北峰


天狗山荘から4時間、唐松岳山頂に立ちこえてきた不帰ノ嶮を振り返る

山行記

テントを揺することもない静かな夜であったが朝方には少し風も出てきたようでまだ明け切らない前に目を覚ます。
テントの換気穴から外をのぞくと、あいにくガスが掛かっている。今日は昨日に続いて好天が予想されたのであるが残念である。
朝食を取り、テントを撤収してもガスの切れる雰囲気はない。
不帰ノ嶮へ先発する縦走者を見送って今日も最後の出発となった。しかし少しの焦りもない。
今日は
不帰ノ嶮を越えて唐松岳に立ち、後は八方尾根に下るという6時間コースであるからだ。
霧の中を天狗の頭に着く。先行者が写真を撮っていた。
霧の中の天狗尾根を慎重に道を拾いながら天狗の大下りには1時間で到着した。
ここも先行者がゆっくり下っているのが見える。その先には
不帰ノ嶮が異様な姿を見せている。昨年の南岳・北穂高岳の大キレットを彷彿する。
下り始めの鎖場を過ぎると後はざれた道となる。落石を起こさないように慎重に下る。最低鞍部までは標高差300mだ。
最低鞍部に下り一息入れる。今度は
不帰ノ嶮越えだ。
ゆっくり歩いて
不帰ノ嶮T峰の頭に着く。ここまでは何も問題がない。唐松岳から下ってきた登山者と情報交換する。目の前の不帰ノ嶮U峰の鎖場に登山者が取り付いているのが良く見えて一挙に緊張が高まる。再度鞍部に下っていよいよU峰の鎖場にとりつく。
下山者を待って一気によじ登り、安全な場所で肩で息をする。更にバンドを通過し、また鎖場をよじ登る。3回ほどの鎖場をこなせば、ぐっと高度も稼げる。U峰の山頂直下も危険な足場であるが、今日は風が弱くて助かる。
U峰の北峰に着くと、歩いてきた天狗の大下りが見える。さらに唐松岳への道も読めて一安心だ。
稜線伝いに南峰に歩き再度下って、
不帰ノ嶮V峰は山腹をトラバースして唐松岳への登りになる。
最後はあっけなく唐松岳山頂へ登りついた。右足を靴ずれで痛めたためにゆっくりと歩いたつもりであるが天狗山荘からは4時間で到着したことに大いに満足する。その分山頂でゆっくりし、八方尾根への下山に掛かる。
痛めた足は更にひどくなり最後は気力で突破してゴンドラ駅にたどり着く。
3本のリフト・ゴンドラを乗り継いで、喧騒の白馬山麓駅には午後3時前の帰還となったのである。

 

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