南魚沼・湯沢の山
(飯士山・大源太山・金城山・大兜山)

飯士山 イイジサン 標 高 1111m 新潟百名山 山 域 越後湯沢
登 山 記 録
登山月日 2018年11月7日
登山経路 岩原スキー場ペアリフト乗り場12:25〜西尾根登山口13:05〜飯士山13:55/14:05〜(東尾根)〜リフト乗り場15:00
行動時間 登り 1時間30分 下り 55分 合計 2時間35分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 岩原スキー場まで舗装道路
トレイル 登山口目でゲレンデを歩き西尾根はきゅとが続くが整備行き届いている 下山はゲレンデを下る
水場・トイレ 登山口にtoilet自販機ある
その他 岩原スキー場のシンボル的な尖山
山行記


岩原スキー場ゲレンデトップから見る飯士山とその山頂

登山口の岩原スキー場の中間ペアリフト乗り場には正午過ぎの到着となった。管理棟に入山許可を申し込むと親切に登山道情報を教えてくれた。軽荷を背負ってリフト沿いにゲレンデトップまで上がると西尾根登山口であった。ここからは緩みない勾配の急坂が続いていて標高差300mほどを登った。いったん前衛峰に立った後、再び本峰への急坂を登り、最後は鎖場を凌いで飯士山山頂に登りついた。登山口では誰もいない山頂かと思って登ってきたが山頂直下では10人ほどの団体と女性2人組とスライドし、女性2人組に写真を依頼した。曇り空の下に岩原スキー場やリゾート地の湯沢の町が広がっていたが、周囲の山々の展望はいまいちではあった。下山は東尾根コースに回り、テレキャビン山頂駅からゲレンデを一気に走るように下った。
標高1、111mの飯士山11月11日には登山祭が開かれるようだ。


大源太山 ダイゲンタヤマ 標 高 1598m 越後百山

山 域

越後湯沢
登 山 記 録
登山月日 2007年5月24日
登山経路 湯沢町旭原林道終点登山口9:12〜徒渉点9:45/10:02〜大源太山11:52/12:40〜登山口14:10
行動時間 登り 2時間40分 下り 1時間30分 合計 5時間 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 大源太キャニオンを目指し旭原から林道へ ダートであるが整備されている
トレイル 徒渉点から上は急坂が続く 稜線に出ると展望抜群
水場・トイレ 徒渉点が最終水場 トイレは林道に入る前に
その他 谷川連峰や巻機山が眼前だ

山行記


林道入口と稜線から眺める大源太山


大源太山頂から七つ小屋山〜谷川連峰に続く上越国境稜線


残雪に映えるシャクナゲ


巻機山・谷川連峰が目の前

土樽から大源太キャニオンを目指して旭原まで来ると大源太登山口への林道に案内看板があった。砂利道ではあるがよく整備されていた。林道終点が大源太山の登山口になっていて10台くらいの駐車スペースがある。3台の車が停まっていたが渓流釣りの者もいるようだ。
登山口を入り、大源太川沿いに30分ほど進むとムラキ沢の合流点で徒渉となる。水量も少なく飛び石伝いに苦もなく渡ることが出来たた。水場はここが最後であり、朝食を取りながらしばらく休憩する。後続の登山者としばし歓談する。ここから先の弥助尾根は雑木林の急登で少しも息を抜けない。トラロープも連続で下げられた中、汗を搾り取られながら小一時間ほどあえぐと山頂が見えてきた。尖った山頂はアルペンムードが漂い登高欲が湧いてくる。潅木帯が切れると岩稜となり、岩場を慎重に登るとシャクナゲが丁度見ごろに咲き誇る大源太山頂に到着した。眼前には七つ小屋山〜谷川岳連峰に続く上越国境稜線がそしてその反対側には朝日岳から巻機山に延びる稜線が残雪と新緑の鮮やかなコントラストを見せている。今日は急ぐことも無い山なので久しぶりにゆっくりと山頂スティを楽しむことにする。飽くことの無い展望を楽しんだ後、往路をゆっくりと下った。


金城山 キンジョウサン 標 高 1380m 越後百山

山 域

南魚沼
登 山 記 録
登山月日 2007年5月25日
登山経路 南魚沼市・旧塩沢町雲洞登山口5:10〜七合目6:55〜金城山8:00/8:05〜登山口10:05
行動時間 登り 2時間50分 下り 2時間 合計 4時間55分(休憩時間を含む)
天  候 曇/小雨
メンバー 単独

情  報

アクセス 雲洞寺から1キロくらいはダートの林道入れるが少し荒れている
トレイル 荒れた沢筋を上り詰める 更に稜線から上も急坂が続く
水場・トイレ 水場は随所にある 山頂直下にもある トイレは無し
その他 こちらは裏登山口か?余り踏まれていないようだ

山行記


山麓から見る金城山(左)


山頂から見る巻機山・割引岳

六日町の滝入りコースを登ろうと思っていたが前日登った大源太山で有った登山者から塩沢町の雲洞寺からのコースを勧められる。
前日のうちに登山口に車で入った。天気予報では午前中には雨が降り出すと言うことで速めの行動をと思い、5時過ぎには歩き始める。芽吹き前の登山が多かったがこの時期になると新緑がまぶしいばかりだ。
登山道は岩井沢沿いに切られていて、一部は沢の中に延びている。小さな滝も3度ほど現れて高巻き、沢の上部はきつい傾斜となっていた。岩井沢を登りつめると六合目で、山腹を巻くようになるが稜線の七合目までは再び急坂となる。七合目からも緩まぬ傾斜の尾根道を進むと滝入りコースと合流する。
八合目に着くと漸く山頂が見えてきてここら辺りから雨が落ちてきた。少し緩んだ登山道を九合目まで進み、最後は又急坂となって、岩峰の山頂に続いていた。岩峰の反対側はスパッときれ落ちていて恐怖感の沸く山頂であった。小雨の先に割引岳方面が見えた。山頂から僅かに下ったところには避難小屋も見えたが雨が気になって写真だけ撮って往路を急いで下った。
雨着を付けたが濡れた草木でびしょ濡れになりながら駐車場所に着いた。

 


大兜山 オオカブトヤマ 標 高 1341m 越後百山

山 域

南魚沼
登 山 記 録
登山月日 2008年9月23日
登山経路 南魚沼市野中不動尊登山口6:30〜タキ沢徒渉点7:20〜きぞう平〜稜線〜大兜山11:50/12:10〜徒渉点16:10〜登山口16:50
行動時間 登り 5時間20分 下り 4時間40分 合計 10時間20分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 野中から工事中の砂防堰堤工事用道路終点まで車入れる(途中休憩所が駐車場所)
トレイル タキ沢徒渉点までは廃道化した薄い踏み跡その先はヤブ漕ぎの連続
水場・トイレ 沢水取れる 
その他 「きぞう平」から先のルートファインディングがうまく行けばそれほど時間は掛からないと思う

山行記


山麓か見る大兜山とイヌツゲとチシマザサの山頂台地

三国川ダムの駐車場に車を止めて仮眠を取り、夜明けとともに登山口に向かう。野中部落で散歩中の古老に大兜山の情報を訪ねると「昔は炭焼きで入っていたので薄い踏み跡ある」と聞いて安堵する。
インターネットや「越後百山」の著者・佐藤れい子さんの記録を見ると、どれもジトロ沢を詰めて建設省の建物から稜線をヤブ漕ぎしているが、古老の情報では「ジトロ沢でなく、合流点からタキ沢沿いを30分ほど登り、最初に現れる左からの小沢を登り、稜線を目指す」ように教えてくれた。
野中川に沿って山中に延びる道路を10分ほど進むと休憩用のベンチがあり、仮設ののゲートがあった。ここに駐車して砂防堰堤の工事用道路を15分ほど歩くと登山口になっていた。細い登山道を10分ほどで左からのジトロ沢と右からタキ沢が合流していた。タキ沢に沿って20分程廃道に近い山道を進むとやがてタキ沢の徒渉地点に着く。水量は大したことはない。タキ沢を渡って小沢に入ると古老の言うとおり、なんとなく踏み跡が続いていた。小沢の左岸側を踏み跡外さないように進むが、踏み跡は小沢の中で消えていた。水量も少なくなった小沢に登山靴を濡らしながら登ると、やがて涸れた沢となり、沢は消えていた。周囲を探すがここから先には人が歩いた形跡はなかった。
ここからは動物的勘で進むしかなかったが、進行方向左側の尾根を目指す。尾根に登りつき僅かに進むと平坦なブナ林の台地に着く。(ネットの記録ではきぞう平)随分と広い台地になっていて、目指す大兜山も山頂を見せていた。大兜山の前面は岩壁も見えて「道を選ぶのも大変だな」と思う。ブナ林の中、山頂方面に足を進めると何処からか人が歩いた踏み跡が現れて小躍りする。間違いなく最近歩いた跡でブナ林の中にはっきりと分かる。人間の勘というものはそれほど違うものではないなと思いながら進むが雑木林の中で消えていた。左側を流れる小さな沢に沿って更に進むが踏み跡は見えない。
結局踏み跡探しは諦めて山頂方向目指す。そのうちに涸れた沢が現れて沢を詰めてゆく。傾斜も増してきてやがて沢は消えていた。もう躊躇することはない、山頂から左側に延びる稜線を目指して岩場も混じる急坂をよじ登る。
稜線は雪の重みで枝が横に張る潅木帯である。ここは目印に赤テープをつけた。後はヤブを掻き分けひたすら山頂を目指すのみである。気も滅入り気味になるが、樹間に望む山頂方向が明るいのは「山頂は近いぞ」と思うと勇気が涌いてくる。潅木の中にチシマザサが混じってきて更に行く手を阻む。朝露と汗でびしょ濡れになりながらようやく山頂に着いた・・・と思った。突然空があけてもうこれ以上はないという高みにたどり着いたのだが、そこはチシマザサとアカミノイヌツゲの密生する台地で顕著な山頂ではなかった。
台地の最高点にはまだ少し離れているのでイヌツゲとチシマザサを掻き分けるがとても前には進めない。2m以上はあるヤブの中で10分ほどもがくがこれ以上は無理と判断し、三角点を踏むことは諦める。腰を下ろせば笹の中に埋もれそうだ。少し高みの足場の良いところで立ったまま休憩する。これまで腰を下ろす場所もなかったので朝から何も食べていない。持参したおにぎりを頬張って腹ごしらえする。越後三山も直ぐ近くに見える。巻機山は霧に頭を隠している。台地上の先には尖った岩山がみえて「あそこが小兜山か」と思う。三角点は踏めなかったが大兜山は山頂までたどり着いたと自己満足するのであった。
下りは登って来た道をと思うが、すぐに分からなくなる。赤布も着けずに勘だけで登って来たのだから分かるはずがない。それこそ動物的勘で下るしかないのだ。10分もしないうちに下る方向を間違えたことに気付き右方向にトラバース気味に道を変更する。目印はないが、ブナの大木が茂る「きぞう平」に廻れば疎林となることを覚えている。きぞう平が目標なのである。しかしドンドン高度が下がってゆく。タキ沢の対岸の山肌を見ると雪食地形で荒々しい岩盤がむき出しである。「絶対にタキ沢には下れない、沢の手前は絶壁になっている」と思う。
何回か小さな尾根と沢を越えながらヤブをこぎながらトラバースを繰り返す。そうしている間にとうとう小さな支沢に沿ってタキ沢に下ってしまう。タキ沢を慎重に下り始めるが、直ぐに落差30mは有ろうかと思う滝の頭に出る。思案をしている間はない。対岸は絶壁の岩壁が続くが下ってきた右岸は比較的緩やかでヤブの中に登り返す。ブナ林の台地「きぞう平」が右上方に特定できるようになった。そして30mの滝を高巻いた事でホッとする。再びヤブの中をトラバースする。ヤブ漕ぎで疲れた腕はなまってしまい、ズボンもシャツも木に引っかかって破れている。
そして又支沢をタキ沢に下り、慎重にタキ沢を下る。緩く流れる滑滝は岩場に足がかりを求めながら下ると、右側から小さな沢が合わさる何だか見覚えのある場所に来た。タキ沢の徒渉地点に下りついたのである。左岸に登山道を確認すると「ようやく下りついたぞ」とホッと胸をなでおろすのであった。一時は遭難も頭をよぎる大兜山の山中で有ったが、何とか帰り着くことが出来たのである。ジロト沢との合流点に下り、野中沢を道路工事の現場に出ると万歳をしたくなる思いであった。工事中の作業員に大兜山に登ってきたことを告げ「登っている人はいるか」と尋ねると「結構登っている人もいる」と言うことであった。


山頂台地から見る小兜山と越後三山方面

 

山行の記録に戻る