秋田の山
(森吉山・太平山・八塩山・房住山・東光山)

日本二百名山 森吉山 モリヨシサン 標 高 1454m 山 域 秋田


一の腰から見る夕暮れの森吉山

登山月日 2003年6月13日
登山経路 コメツガ山荘17:10〜一の腰18:20〜森吉神社避難小屋18:40(泊)5:00〜山頂5:45 〜避難小屋6:30〜コメツガ山荘7:50
行動時間 登り2時間15分 下り2時間15分(小屋撤収時間含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス  登山口のコメツガ山荘まで舗装道路
トレイル  人気のトレイルでよく整備されている
水場・トイレ  各小屋にある
その他  雨中登山は残念だ
山行記

白神岳を下った後。森吉山の登山口コメツガ山荘には午後4時半過ぎに到着した。これから2時間で登って、下りは懐中電灯の光を頼りにと思いながら支度を始めると、山荘の人の良さそうな主人が出てきて、いろいろ情報を知らせてくれる。「いくら日が長いと言っても、これから山頂往復は無理だべなー」と言う。「ここは花の山でよい写真もとれねべさ」「花はあんまり興味はないし、明日雨が降りそうだから山頂だけ踏みたいんだ」といえば、「そんなに急ぐなら、今日これから避難小屋迄入って、明日朝1番で山頂往復してきたらいかべー」と言う。これには納得し、寝袋と食料・水を担いで5時を回ってから登山道に入る。
コメツガ山荘が5合目で、山頂直下まで開発されたスキー場のゲレンデを歩く。ゲレンデの最上部は既に7合目である。勘助道への分岐を分けて一の腰へ。日が落ちる前の18時30分、眼前に雲が懸かる直前の見事な山容の森吉山が飛び込んできて息をのむ。急いでカメラを向けるがすぐに雲に覆われてしまった。深田久也が日本百名山に入れたかった山として聞いているが、その姿をかいま見ることが出来たことで良しとする。以後、山容を見る事はなかった。15分ほど歩いて、森吉神社避難小屋に到着。大きな小屋にたった一人一晩過ごす。コメツガ山荘で仕入れた酒2本も飲むとドライブの疲れと登山の疲れが重なって一気の眠りに落ちる。

深夜、疲れからか左足にけいれんを起こし、痛さに飛び起きて必死に耐える。少し無理をしているのかなと思う。
朝4時には明るくなって、簡単な食事と後片付けをして、山頂を目指す。ラジオでは東北地方も昨日梅雨入りしたことを告げている。当然ガスの中で視界は50Mくらいと言うところ。15分くらい進むともう一軒避難小屋があった。覗いてみると、こちらの方が小じんまりとしてきれいな小屋であった。誰もいないのは当たり前だ。
少しザレタ砂礫の登山道を登ると稚児平に着く。チングルマが見事に花開いて群生している。その他の花はまだ時期的に早いのであろうイワカガミくらいしか見えないが、この山の高山草花は見事であるらしい。女性に人気の秘密が分かると言うものだ。山頂まではほんの僅か、森吉神社避難小屋から45分ほどの距離であった。ガスの中展望はゼロ。一等三角点をカメラに収めて下山した。
こんなに登山距離も短い山頂直下に2軒もの避難小屋があったら、人が押し寄せて自然破壊は目に見える。実際登山道はかなり広がり、その兆候は顕著であるし、人が住むと排泄物が出るのであるから不潔にもなる。この名山がそれを実証しているように思えた。大部分はコメツガ山荘からであるのだから3時間以内で山頂を踏める。自然保護の観点から避難小屋のあり方について考えてもらいたいものだ。

 
稚児平に咲くチングルマと森吉山山頂

 

日本三百名山
太平山 タイヘイザン 標 高 1170m 山 域 秋田


ガスの中の太平山山頂鳥居

登山月日 2003年6月13日
登山経路 旭又登山口11:50〜御滝神社12:20〜水場13:25〜山頂14:15/14:25 〜水場15:05〜登山口16:15
行動時間 登り2時間25分 下り1時間50分 合計4時間25分
天  候 豪雨
メンバー 単独

情  報

アクセス  登山口まで舗装道路
トレイル  整備されている
水場・トイレ  山頂小屋にある
その他  雨中登山
山行記

森吉山を下りた後、秋田中央インターから太平山登山口旭又キャンプ場に向かう。
秋田自動車道から見る太平山は山頂付近が雨に煙っていた。
仁別林道への道は太平山とは離れた方向に進むので心配になる、はじめて道を尋ねたところが仁別林道入り口に近い橋の手前であった。梅雨に入り、鬱蒼とした木々が雨に濡れている。林道の12キロという距離は相当長く感じる。終点の旭又キャンプ駐車場には2台の地元の車が止まっていた。
小降りになっていた雨も又降り出して気が乗らないが支度を始める。小さなザックにカメラと水そして少しの食料を詰めて、ゴム長靴に雨傘さして登ることにする。仁別川に架かる橋を渡るとすぐ登山道となり、少し登ると又林道跡を歩く。杉の造林地を御滝神社まで歩き、御滝神社から本格的な登山道となる。
直径1mを超える杉の大木が天をついて聳えている中、ブナの大木がこれも負けじとばかり樹勢を誇っている。杉の単一林よりか、こうした混合林の方が活力があり、樹木にも良いのであろうかと思う。標高800mを越える頃になると杉が姿を消してブナ林になる。多様な木々が一緒に生育している。やはりブナ林は山にとって一番良い環境なのだと思う。そんな中最後の水場に着き一息入れる。ゴム長靴で来たのであるが、雨着から進入した滴でキュッキュッと音がする。
樹相は小灌木に変わり。しばらくあえぐと萩形コースの道を合わせた稜線に飛び出した。下げられた鐘を鳴らし、鉄の鳥居をくぐり最後の階段を上ると山小屋と神社に占拠された太平山山頂に立つことが出来た。ガスで展望はゼロ。おまけに強風吹きすさび、カメラを持つ手も寒さで凍えそうだ。
山小屋のオヤジが出てきて話しかけるがなんだか気が乗らない。「まさか山頂にこんな建物が建っているとは」と言う思いが強い。「小屋に見晴らしの写真があるから見て行け」という親切にも耳を貸さず、ずぶ濡れの体を心配しながら急ぎ往路を下った。またしても裏切られた思いが強い太平山であった。

 


八塩山 ヤシオサン 標 高 713m 日本の山1000

山 域

出羽山地

登 山 記 録
登山月日 2012年8月22日
登山経路

八塩山鳥居コース登山口6:00〜八塩山6:50〜周遊コース〜登山口7:40

行動時間 登り 50分 下り 50分 合計 1時間40分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 登山口まで舗装道路
トレイル 新奥の細道としてよく整備された里山
水場・トイレ 登山口にも無いのでふもとの休憩施設で
その他 麓は自然休養施設としてにぎわう

山行記

山麓は八塩休養村としてパークゴルフ場などが整備されていた。広い駐車場に深夜車を付けて明るくなるまで車中で仮眠を取った。翌朝灌漑用ダム湖の畔を走って鳥居長根の登山口に車を走らせた。登山口には「新・奥の細道」の看板が立てられていて遊歩道として整備されているようだ。
登山道に入るとしばらく杉林を行き、やがて急坂の鳥居長根のコースが分岐していた。急坂を30分ほどあえぎ尾根が右に大きく曲がると山頂は間近であった。何の特徴もない八塩山の山頂であったが山頂の一角から眺める鳥海山の姿には感動を覚えた。やはり鳥海山は東北を代表する山である事が実感できた。

下山は周回コースに回るが、こちらもなんの代わり映えしないコースであった。


房住山 ボウジュウサン 標 高 409m 日本の山1000

山 域

出羽山地

登 山 記 録
登山月日 2012年8月22日
登山経路

井戸下田林道登山口12:00〜房住山13:05/13:10〜登山口14:00

行動時間 登り 1時間05分 下り 50分 合計 2時間 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 井戸下田林道は登山口まで舗装道路
トレイル 高低差の無いアップダウンの住走路
水場・トイレ トイレは登山口にあるが水場は無い
その他 三十三観音像を見ながら 山頂には巨大展望台付の小屋がある

山行記

房住山にナビをセットしてもなかなか登山口が分からず、周辺の林道を30分くらいは徘徊してしまった。運良く行き交う林業管理人お車がサンサンパーク房住館からの登山道を教えてもらう事が出来た。房住館から延びる井戸下田林道に入り舗装道路の終点まで進むと大きな駐車場があり、「広葉樹の森」と名づけられたトイレも完備の登山口であった。登山道に入るとすぐに稜線につき房住山までの縦走路となりアップダウンが続いていた。縦走路には三十三観音像の石仏があって、登山口から1時間ほど歩いて到着した山頂が三十三番観音像になっていた。

山頂には大きな展望台があり、最上階は山小屋になっていた。地元のものが八郎潟などを眺めながら宴会に利用しているのだなと思わせられた。1階にはトイレもあったが少し荒れていた。


山頂に立つ観音像と大きな展望台

 


東光山  トウコウサン  標 高 594m 山岳標高1003山

山 域

 出羽丘陵

登 山 記 録
登山月日  2019年10月8日
登山経路

 東光山赤田登山口8:40〜仙洞山〜東光山10:20/10:30〜登山口11:35

行動時間   登り 1時間40分 下り 1時間5分 合計 2時間55分 (休憩時間を含む)
天  候  曇
メンバー  単独

情  報

アクセス  赤田大仏の先の登山口まで舗装道路の一般道
トレイル  良く整備された快適トレイル
水場・トイレ  水場・toiletは赤田大仏の公共駐車場で
その他  山頂に立派な避難小屋ある
山行記


緩い稜線を行き避難小屋の立つ東光山へ

赤田大仏の公共駐車場で雨の上がるのを待ったが、なかなか雨がやまないので雨中登山を決意して3キロほど先の登山口に向かった。登山の支度をしている間に雨が上がったのは幸運であった。
雨傘持参で長靴履いて登山道に入った。0.8キロほど農道を歩いて登山道に入った。登山道は林道ほど広く東光神社の鳥居まで続いていた。鳥居からは本格的登山道になって樹林の中の急坂を登りきると稜線で仙洞山の石碑が立ち、七合目であった。稜線上を緩く登って行き、神社かと思うほどのこじんまりした避難小屋の立つ東光山山頂に着いた。山頂付近に三角点を探したが三角点も山頂標識も見当たらなかった。避難小屋の戸を開けてしばし休憩の後下山した。

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