山行記
西穂山荘を下ると上高地への分岐に出る
西穂池を見て樹林帯の中を3時間歩いて焼岳小屋に着く
焼岳展望台と旧中尾峠付近のアザミ畑
溶岩ドームとその山頂
快適な中尾温泉登山道
9時のロープウエイに乗り、9時半には西穂高口の登山道に入ることができました。
登山道は霧の中でしたが、雨は降っていなく快調に歩くことが出来ましたが西穂山荘に到着直前に雨が降り出しました。山荘入口で雨宿りしながら持参の昼食をとりました。
実は穂高岳〜ジャンダルム〜西穂高岳〜西穂山荘までは5年前に歩いています
雨降る中、北アルプス主脈稜線の未踏区間焼岳への縦走路に入ります。
すぐに上高地への分岐に出ます。
泥濘に足をとられながら樹林帯を進むと静かに佇む西穂池が見えてきます。ここら辺りから雨足強くなり始めます。
雨の中、反対側からは続々と登山者が歩いてきました。中には25人を越える団体登山者もいました。
私は雨の中でもしっかりと休憩を取り水分補給しながら進みました。樹林帯の霧の中うんざりとする縦走路でしたが、新調した登山靴がしっかりと雨水をはじいてくれて靴の中もドライな状態で西穂山荘〜3時間ジャスト掛かり、14:15に焼岳小屋に到着しました。
これで日本海からの北アルプス主脈縦走路はつながったのであります。
少なからず感動と達成感ははありました。
濡れた着衣を着替えて小屋で寛ぎました。
4人組の同宿者と談笑しながらビールと日本酒二合を飲み少しは私の快挙を祝ってくれるのだろうと期待していたのですが、興味が無いようで話も弾みませんでした。そして睡魔が押し寄せて夕食までは布団にもぐり休憩しました。
夕食は持参の粗末なものを作り腹に収めました。漸く雨も上がり焼け岳も姿を現し明日の好天が期待できそうです。今日の宿泊者は4人組・8人組そして私と13人でした。日が暮れると皆さん静かに寝入るのでありました。
深夜2度ほどトイレに起きましたが天気は期待したほど好転していません。朝起きても霧が巻いていて同宿者のため息が聞こえます。6時からの朝食ですが、朝食も持参してきたのでパッキングを済ませ6:10に小屋を出ました。10分ほどで霧の焼岳展望台に立ち、ここで朝食をとりました。
展望台から少し下がると旧中尾峠で中尾温泉分岐です。
ここにザックを置いてサブザックに少しの食料と飲料を入れて焼け岳目指しました。
この辺は植生復活してアザミやキリンソウなどが咲き乱れるお花畑が広がっていました。
霧の中のざれた登山道を登ってゆきますがペンキマークを追えば間違えることなく山頂に続いていました。
下山中に霧が晴れて溶岩ドームが見えました。
ゆっくり登って旧中尾峠分岐から1時間で十年ぶり焼岳北峰に立ちました。
周囲は展望ゼロで神秘な火口湖を見ることも叶いませんでした。
中の湯からの登山者が5人ほど前後して山頂に立ちしばし談笑しました。
15分ほどの滞頂のあと、40分ほどで旧中尾峠に戻りました。ザックを背負い中尾温泉への登山道を下ります。
少し下ると戦国武将のナントカさんの神社がありました。
中尾登山道は素晴らしく整備され歩きやすい登山道です。中尾からは短時間で焼岳に立つことが出来るので日帰り登山にはもってこいの登山道と言えるでしょう。そしてあまり歩く人もいないので静かな登山が楽しめます。
旧中尾峠から2時間かけて割谷の小さな橋を渡ると焼岳中尾登山口に下りつきました。
ここから舗装の車道を2キロほど下り、温泉旅館・ペンションの中尾温泉に着きます。
ここにザックを置いて中尾高原口まで下り、更に新穂高の登山者用駐車場まで2キロの車道を30分かけて歩き車を回収しました。ザックを預けた中尾温泉まで戻り、中尾高原口の蒲田川川原にある露天風呂で汗を流しました。入浴料は寸志で寸志箱が設けられていました。私は100円の寸志です。
当初の計画とはかけ離れたお手軽登山でしたが、北アルプス主脈の縦走路がつながって「ま〜ま〜の満足感」のある登山ではありました。元気があれば又行けるさ、奥穂高〜西穂高岳岩稜ですね
それにしても愚図ついた天気が続いています。焼岳小屋の管理人も梅雨明けの後もお天道さんを見たことがないと嘆いていました。
そして休・祝日高速道路割引の影響で登山者が偏っていることも嘆いていました。
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