悪沢岳 | ワルサワダケ | 標 高 | 3141m | 百名山 | 山 域 | 南アルプス |
丸山 | マルヤマ | 標 高 | 3032m | 3000m超峰 | 山 域 | 〃 |
千枚岳 | センマイダケ | 標 高 | 2880m | 2000m超峰 | 山 域 | 〃 |
マンノー沢ノ頭 | マンノーサワノカシラ | 標 高 | 2515m | 2000m超峰 | 山 域 | 〃 |
登 山 記 録 | |
登山月日 | 2017年8月12日〜8月15日 |
登山経路 | 8月12日 畑薙ダム駐車場(14:30)〜バス〜椹島(15:30) 8月13日 椹島ロッジ(6:20)〜滝見橋〜吊橋(6:50)〜小石下(9:10)〜林道〜清水平(10:40/10:55)〜駒鳥池(13:30)〜千枚小屋(14:25) 8月14日 千枚小屋(5:20)〜二軒小屋分岐(5:50)〜千枚岳(6:20)〜丸山(7:00)〜悪沢岳(7:35/7:50)〜千枚岳(9:00)~二軒小屋分岐(9:25/9:35)〜マンノー沢ノ頭(11:00)〜二軒小屋(14:20) 8月15日 二軒小屋(6:00)〜蝙蝠尾根登山口付近彷徨〜二軒小屋(8:40/9:30)〜椹島(12:30/13:10)〜バス〜畑薙駐車場(14:15) |
行動時間 | 1日目 2日目 8時間5分 3日目 9時間 4日目 7時間 合計 (休憩時間・ロスタイム含む) |
天 候 | 1日目 曇 2日目 曇 3日目 晴 4日目霧雨 |
メンバー | 親子二人連れ登山隊 |
情 報 | |
アクセス | 畑薙ダム駐車場まで舗装道路 |
トレイル | 千枚小屋までは緩い勾配の快適トレイルが続く 千枚岳から悪沢岳は岩稜帯もある 二軒小屋までは快適トレイルも2100m以下は急坂下り 二軒小屋〜椹島試練の10キロの林道歩き |
水場・トイレ | 各小屋と千枚尾根の清水平で水取れる toiletは各小屋で |
その他 | 重荷を背負うと極端に足が遅くなった |
山行記 <1日目> 自宅から300キロ走って畑薙ダム下の駐車場には13時過ぎに到着し、14:30発の定時バスで椹島に入った。椹島キャンプ場は芝生の上にテントが晴れて快適であった。炊事場で腰を下ろしながらゆっくりとした時間を過ごすことができたが、夕方には一雨来た。 <2日目> 椹島ロッジ・千枚岳登山口 樹林帯を緩く登る・駒鳥池 千枚小屋
雨に濡れて少々重くなったテントなど幕営道具を担いで6時20分椹島を出た。千枚岳・悪沢岳登山口の滝見橋には15分ほどのきゅりであった。取りつきは大井川の川岸をヘツル道で悪路が続きいきなり緊張させられる。来年には滝見橋の上流側に新しい吊橋が設けられるようである。さらに進むと支沢に架かる吊り橋を渡り、いよいよ本格的な登山道となり、急登の尾根をジグザグ切りながら登って行く。30分も歩くと汗びっしょりかいて、岩場に腰を下ろして休憩する先行者に追いついた。「先が思いやられるな〜」と声かけて私も一息入れる。この男女パーテイとは千枚小屋まで抜きつ抜かれつしながらの行動であった。さらに30分頑張って送電鉄塔の立つ小ピークに登り着いた。ムスコには「私を置いて先に行っても30分ごとに待つ」様に話している。何しろ昨年あたりから私の登り足は随分と劣化してムスコにはとても敵わなくなっているのである。
<3日目>次の目標は小石下である。ここも頑張って登り着くと夫婦登山隊が休んでいた。三角点をカメラに収めて先を行くと岩稜帯になって少し下って行く。このコースで一ヶ所だけの岩稜帯であった。このころになると今朝小屋を早立ちした登山者が下山してきた。少し高度を下げるといよいよ長大尾根歩きが始まる。急登はないが中々高度を上げないのである。途中林道を2度ほどショートカットし持参した1リットルの飲料水も底をつくころにはコースの中間点ともいえる清水平の水場に着いた。数組のパーテイが軽食とりながら休憩していた。しっかり水分補給して気合を入れ直した。 清水平からも緩い勾配の登山道が続いていて、1時間に精々200mの高度を上げることしかできないうえ今朝の一便で椹島に入った速足の登山者に次々と追い越された。樹相が背の低い小灌木に代わるころになると駒鳥池に着いた。すでに標高2400mを超えているが、「明治40年代にこの辺りまでオオシラビソの伐採が行われ、大井川に引き落として大井川の流れに乗せて島田まで流してパルプの原料にした」という東海フォレストの看板が立っていた。駒鳥池を過ぎると長い長い尾根歩きの終了である。上方に人の声が聞こえてくると千枚小屋はすぐであった。椹島からは8時間の行程であった。コースタイム6時間となっているが6時間で歩ける登山者はそれほど多くはないのではと思った。尾根のとりつきで会った男女パーテイも私たちとほとんど同時の到着である。 千枚小屋最近建て替えられたばかりの木の香も匂う快適な小屋である。到着が遅かったので梯子で上り下りする2階に場所が与えられたのは仕方ないことであった。宿泊手続きの後は小屋前のベンチでビールと焼酎を飲みながら他の登山者と山談義を楽しんだが周囲は霧で展望はなかった。久しぶりの小屋飯にムスコは大満足である。体力の落ちた今、これからは小屋泊まり登山が良さそうである。寝袋に潜り込んでの就寝であるが神経が高ぶってそれほどよく眠れたとは言えなかった。 千枚岳・白峰南嶺 千枚岳の岩場に咲く 3000m超峰丸山 3度目の悪沢岳山頂 富士山・南ア北部 二軒小屋分岐・マンノー沢ノ頭 マンノー沢ノ頭三角点・二軒小屋に下り着く
千枚小屋の朝食は4時20分からであった。しっかり腹ごしらえし、デカザックを担いで千枚岳の登山道に入った。前日の8時間の行動の疲れが抜けきっていなく辛い2日目の行動開始である。急坂をジグザグ切って30分ほどで二軒小屋への分岐に着いた。分岐にザックをデポし、アタックザックで悪沢岳往復で、空身状態での登山は快適である。
千枚岳直下で森林限界を抜けてハイマツ帯になり、分岐からはわずかな時間で千枚岳山頂に着いた。来し方を振り返ると昨日歩いた千枚小屋までの長大尾根が椹島まで見下ろすことができて、その先には白峰南嶺の笊ヶ岳などが見えた。そして雲海の先には朝日を浴びた富士山が浮かんでいる。まさに南アルプスの景色である。千枚岳では休む間もなく先に進むと岩稜帯になっていた。梯子場を下ると岩場に白い花びらのタカネビランジが咲き競っていたが、花観賞は帰りの楽しみにして先を急ぐ。岩稜帯を登りきると前方に丸い山容が見えてきた。標高3000m超峰の丸山で、砂礫の道を歩いて丸山山頂に着いた。私にとっては最後の未登頂の3000m峰である。丸山からは再び岩稜帯になり悪沢岳山頂に続いていた。3度目の悪沢岳は先着した登山者で大賑わいである。山頂の一角に腰を下ろし千枚小屋で朝食に出たバナナなどを食べて休憩した。眼前の赤石岳、荒川中岳そして塩見岳など南アルプス北部の山々の展望も開けていたが東方の富士山方面には雲海が広がっていた。暫し展望を楽しんだ後山頂写真を撮って悪沢岳を後にした。千枚岳の岩稜帯のお花畑で写真を撮りながらゆっくりと二軒小屋への分岐に戻った。 二軒小屋への道は暫くはハイマツの千枚岳を巻くように進み樹林帯に入って高度を下げて行き、急坂にはロープの下がるところもあるが、概ねよく整備されていて快適トレイルが続いていた。1時間ほど歩いて小広い場所で早めの昼食を摂った。少し登りかえすとマンノー沢ノ頭(万斧沢ノ頭)で三角点もあった。マンノー沢ノ頭からも緩く下って行き、快適トレイルが続いていたが、標高2100mを切る頃になると樹林帯にジグザグ切りながら急坂を下って行く。適当に休憩を挟みながら沢の水音が聞こえる頃まで下がると、ざれた草地になって滑落に気を付けながら慎重に下ると大井川に架かる吊り橋の登山道入り口であった。吊橋の先には発電所の取水堰堤があり、堰堤の施設の脇を通って車道に出た。車道のゲー脇を抜けて二軒小屋ロッジに下り着いた。 ロッジでキャンプの手続きをした後ロッジ前の草地の上にテントを張って350ml350円のビールを飲みながら休憩した。今日のキャンプ場は4張りのテントが張られたが皆若者ばかりでここでもテント場の長老の面目躍如ではあった。夕刻前にムスコと2人、ベンチで焼酎などを飲みながら粗末ながらもしっかりと夕食を摂った。二軒小屋キャンプ場は取水堰堤から流れ落ちる水音が気になってそれほど快適キャンプ場とは思えなかった。 <4日目> 二軒小屋ロッジ・西股行き当たり
4日目の朝は雲が低く垂れこめ怪しい天気である。朝の支度をしようとテントを出ると、キャンプ登山者はすでに一張は出発済みであって、他の2組もテントを撤収中であった。やがて単独行は伝付峠方面に向かい、若いカップルは林道を椹島に下って行った。私たちもアルファ米に湯を注ぎアタックザックを担いで6時にはテント場を出発した。今日は蝙蝠尾根の徳右衛門岳往復であるが、登り5時間下り4時間のロング行程ではある。
林道ゲート脇を抜け、昨日千枚岳から下ってきた道を分けて大井川の奥に続く林道を進むと田代ダムで、その先は二軒小屋トンネルであった。トンネルを過ぎると東股に架かる橋を渡り東股・西股分岐に来た。疑うことなく西股に延びる林道に入って1キロほど進むと発電所施設があって林道は河川敷に入っていた。鋼製の仮設橋の先には道路工事のバックホーが見えた。しばらく河川敷を進んでみたが蝙蝠尾根に取り付く登山口は見当たらなかった。この頃になると雨も降りだしていて戦意喪失である。さらに昨日の激坂下りの疲労が残り、太腿がパンパンに張っている。同行の息子ももう一つ元気がなく、徳右衛門岳というマイナーな山登りにあまり興味がないのかもしれない。徳右衛門岳登山を諦めて東股分岐に戻り、トンネル付近に来るとと屈強な2人組の釣り師が登って来た。事情を話すと蝙蝠尾根登山口を教えてくれた。東股と西股分ける尾根が蝙蝠尾根で会って、西股の左岸側の尾根を蝙蝠尾根と思い違いしていたのである。地図を確認せずに西股に入ってしまった事を反省しながら再び分岐に戻り、東股林道に入ると10分ほどの所に古びた登山ポストがあった。見上げるといきなりの急登が続いていた。しかし一度諦めた登山欲は戻らず、雨の上がる様子もないので、登山口で朝食を摂って、きっぱりと徳右衛門登山を諦めた。 二軒小屋に戻って霧雨舞う中でテントを撤収し、9時半には椹島目指して10キロの林道歩きの始まりである。重いザックを担いで1時間に4キロの目標たてて黙々と歩く。いつもは先を行くムスコも遅れがちになるが激励しながら歩き続ける。林道を下る車も時々あるが止めて乗せてくれるような気配はない。1時間おきに休憩し、結局は3時間かけて椹島に着いた。 椹島でバスの乗車手続きをして30分ほど待って、13時過ぎに畑薙駐車場行きのバスに乗ることができた。 この夏もまた不安定な天気に翻弄された「親子二人連れ登山隊」ではあった。 |
荒川東岳 (悪沢岳) |
アラカワヒガシ (ワルサワ) |
標 高 | 3141m | 日本百名山 |
山 域 |
南アルプス中部 |
荒川中岳 | アラカワナカ | 標 高 | 3083m | 日本百高山 |
山 域 |
ー〃ー |
小河内岳 | オゴウチダケ | 標 高 | 2803m | 日本百高山 |
山 域 |
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烏帽子岳 | エボシダケ | 標 高 | 2726m | 2000m超峰 |
山 域 |
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登 山 記 録 | |
登山月日 | 2011年8月13日〜8月16日 |
登山経路 | 第1日目 鳥倉林道ゲート〜バス〜豊口山登山口8:40/9:05〜水場11:15〜三伏峠12:25 第2日目 三伏峠7:00〜烏帽子岳8:00〜小河内岳9:40〜板屋岳13:40〜高山裏13:45 第3日目 高山裏5:15〜前岳直登6:15〜稜線7:50〜荒川前岳8:10〜中岳8:30/8:45〜荒川東岳9:50/10:25〜中岳避難小屋11:40/11:50〜稜線12:05/12:15〜直登下部13:30〜水場〜高山裏14:35 第4日目 高山裏5:45〜板屋岳7:00〜小河内岳9:20/9:35〜烏帽子岳10:50〜三伏峠11:50/12:05〜林道登山口14:10〜鳥倉林道ゲート14:50 |
行動時間 | 第1日目 3時間20分 第2日目 6時間45分 第3日目 9時間20分 第4日目 9時間5分 合計 28時間30分 (休憩時間を含む) |
天 候 | 第1日目 晴 第2日目晴 第3日目 晴/霧 第4日目 霧・晴 |
メンバー | カモシカ永井・親子二人連れ |
情 報 |
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アクセス | 鳥倉林道ゲートまで舗装道路 |
トレイル | 三伏峠まで 一部荒れているが歩きやすい勾配の登山道 高山裏まで 歩く人も少ないがよく整備されていて快適な登山道が続く 荒川岳まで ザレタ急登もしっかりとジグザグ切ってある 稜線上も問題ない |
水場・トイレ | 水場 三伏峠までの登山道 三伏峠 高山裏小屋 荒川前岳までの登山道で取れる トイレ 各小屋にある |
その他 | 南アルプスでも静かな登山道で見所も沢山ある好コース |
山行記 第一日目 鳥倉林道の途中にあるゲート前で駐車場所を探していると,運良く朝下ってきた登山者の車が出てゆくとこで、駐車場内に止める事が出来た。更に幸運は続き登山支度をしていると、ゲートの先3キロほどの登山口まで運行されている伊那バスの定期バスの運転手が声をかけてくれて、支度が終わるまで待ってくれた。歩けば1時間近く掛かるところである。料金は一人350円であった。登山口にはトイレもあり、20人ほどの登山者がバスを待っていた。折り返し伊那大島に下るバスである。今朝三伏峠から下りてきた登山者である。 登山届けを出して登山道に入る。最初は緩い登山道が続いていて、アイドリングには丁度よい。テントの入った重いザックはムスコが担いでくれて、ありがたい。ムスコも一つも嫌な顔せずにしっかりと歩いて先を行く。登山道は緩い勾配で道標も(0/10〜10/10)しっかりとあって、安心して歩ける。今日は三伏峠までの3時間半の行程と思えば気が楽で、30分に一本立ながらゆっくりと登る。7/10付近には水場もあって休憩場所もしっかりある登山道は快適であった。 正午過ぎに三伏峠に着きキャンプ場にテントを張る。水場も10分ほど下った三伏沢にあり、半日間ゆっくりと休む事が出来た。 第二日目
今日の行程も高山裏キャンプ場までの6時間行程である。 第三日目
昨日夕方到着した単独行が私たちのテント脇のトイレの通路に確保したスペースに強引にテントを張り、朝は深夜2時にはゴソゴソ食事をしてテントを撤収3時前には荒川岳方面にヘッデンつけて出発していった。朝のまどろみを破られて大迷惑であった。
第四日目
昨夕は霧雨も上がった後、少し風が出たのが幸いして、フライシートの水滴もスッカリ取れていた。最後の朝は3時半過ぎには起きて食事を取り、テント撤収すると、5時半を回っていた。ココまで全て自分ひとりの作業である。ムスコは自分の仕事に(身支度・日焼対策)忙しい。小屋番もお気づきで、私を思いばかってくれる。「燃えるゴミは持ち帰らなくてもよい一緒に燃やすから出して行け」と有り難い申し出である。私だけでなく同じ場所にテント張った若者もゴミを処理してもらってありがたそうに挨拶して5時過ぎにはキャンプ場を出て三伏峠方面に向かった。 今年も「親子二人連れ登山隊」、納得と満足の夏山山行を楽しむ事が出来たのである。
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