割引岳 ワリビキダケ 標 高 1931m 一等三角点百名山

山 域

上越
巻機山 マキハタヤマ 標 高 1967m 日本百名山

山 域

上越
登 山 記 録
登山月日 2005年8月19日
登山経路 新潟県塩沢町桜坂5:25〜五合目6:35〜七合目8:00〜避難小屋9:00〜巻機山山頂9:25/10:05〜割引岳10:35/1045〜白妙池〜割引沢雪渓上部11:40〜落合12:40〜桜坂13:35
行動時間 登り3時間50分(巻機山まで) 下り3時間30分(巻機山〜) 合計8時間10分(休憩時間を含む)
天  候 晴/曇
メンバー 単独

情  報

アクセス 桜坂駐車場までは舗装道路 駐車場も舗装されている
トレイル 井戸尾根はよく整備されている 割引沢はバリエーションルートでこの時期でも雪渓残る
水場・トイレ 水場は登山口から先はなし トイレは巻機山避難小屋にバイオのすばらしいものがある
その他 割引沢コースは単独行では厳しい


ヌクビ沢の奥に屹立する割引岳


巻機山避難小屋と巻機山山頂


避難小屋から見上げるたおやかな巻機山


巻機山山頂と牛ヶ岳


秋は紫の花ミヤマリンドウ・・・・・


一等三角点百名山の割引岳


黒ツブネ尾根の白妙の池と雪渓が残る割引沢

山行記

桜坂の駐車場はきれいに整備され舗装されていた。そのせいか駐車料金500円の表示が掛けられていた。
前夜10時過ぎに車で乗りつけ、車内で酒を飲みながら一晩、車の中で休む。夜が明けて目を覚ますと、ちょうど一台の車が乗り付けてきた。私も水洗のトイレで用を済ませ、久しぶりの軽いザックを担いで後を追う。
5合目までは若いブナ林の中の登山道を進み、ここで朝食を摂る。
7合目まで来ると展望台になっていて、6年前に息子と登りつめたヌクビ沢や天狗岩、そしてその先に今日の目的地割引岳の三角錐が朝日に輝いている。しかし随分と先に見えて何だかうんざりする。というのも今日は先日の南アルプス縦走の疲れが残り、ここまで何回も弱音をはきながら来たのである。しかしやめる訳にはいかない。少しくらい時間が掛かっても何とか頑張ろうと気合を入れる。
8合目付近から樹林もなくなり、見晴らしが良くなると勇気百倍、俄然元気が出てきた。
前巻機山につくと先行する登山者が巻機山本峰に挑んでいる姿が見える。
前巻機山から少し下ると避難小屋である。建て替えられたばかりの小屋で、覗いてみるとバイオトイレがついたすばらしい小屋である。これならば是非一晩泊まってみたいものと思う。
小屋前で小休止の後、チシマ笹で覆われた山頂稜線を目指す。
依然は御機屋(オハタヤ)と言われていた所に山頂標識が立てられていた。稜線を牛が岳方面に進み、一番高いと思われるところで休憩を取る。地塘もそちこちに見えて山頂湿原の山を実感する。花はもう秋の紫のものに変っている。登山道が延びる牛が岳にも足を伸ばそうと思うが途中で断念する。
今日の目的地、一等三角点百名山・割引岳へは山頂標識に戻り更に30分ほどのところであった。このころになると山全体に霧がまとわり付き始め、展望が利かなくなる。山頂標識と三角点をカメラに納めた後、「下山禁止」の標識が立つ割引沢コースに道を選び下山する。
ガイドブックにも載っているコースであるから心配することは無いだろうと思う。
霧の中を白妙の池、黒ツブネ尾根を下り、割引沢への下りに掛かる。急斜面の登山道には最近の踏み後もあり安心するのであるが先が見えなくて心細くなる。対岸も切り立つ岩壁の山でいよいよ心細くなり心臓が高鳴るころになると割引沢の雪渓が見えてきた。まさかこの時期雪渓が残っているとは思いもしない。しかし登山道の草に今年歩いた後を確認できるとそのまま下るのみである。
天狗岩を見上げるまでに下ると割引沢の雪渓にたどり着く。岩につけられたペンキは雪渓の下に消えている。しかししっかりした雪渓で崩落などは心配ない。雪渓の上に載り慎重に下る。
あわてることは無い。水しぶきと湯気が立ち上る雪渓の割れ目はジャンプして飛び越える。
雪渓が消えているところは岸に渡って慎重に岩場を下る。何回か繰り返してようやく雪渓の消えた河原に出る。
赤ペンキを拾いながら下るとわずかでヌクビ沢との出合・落合に下りつく。
見上げると割引沢の全容が見える。「よくも下ってきたもの」と思う。
落合からも気の抜けないアイガメの滝・吹き上げの滝を高巻きながらスリップに注意し慎重に下る。
割引沢を左岸に徒渉して樹林の中を30分ほど歩いて桜坂の駐車場に下った。

前回はヌクビ沢を詰め、そして今回は雪渓の残る割引沢を下ったことで印象の強い山となった。

 

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