東大雪の山
(ウペペサンケ・ユニ石狩岳・西クマネシリ・天望山・丸山)

ウペペサンケ山 ウペペサンケ 標 高 1848m 日本百名山番外

山 域

東大雪
糠平富士 ヌカビラフジ 標 高 1835m 一等三角点高度順百座

山 域

東大雪
登 山 記 録
登山月日 2005年9月11日
登山経路 シイイシカリベツ川沿い林道途中に駐車7:25〜菅野温泉東コース登山道入口7:50〜滝8:20〜稜線分岐9:30/9:40〜ウペペサンケ山(糠平富士)10:25/10:40〜ウペペサンケ山最高地点11:10〜糠平富士11:40/12:00〜稜線分岐12:30〜滝13:10〜登山口13:40〜駐車場所13:55
行動時間 登り3時間45分 下り2時間45分 合計6時間30分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 山友・萱野氏と二人

情  報

アクセス 菅野温泉までは舗装道路で、林道は崩壊地点までは整備されている
トレイル あまり踏まれていない 豪雨の後で登山道は水が流れていた
水場・トイレ トイレは無し 水場は源流に湧水あるが普段は疑問
その他 菅野温泉西コースを登り始めたが踏み跡不鮮明で引き返す


登山道の途中の滝で一休みし、急登を登って稜線に着くとウペペサンケ山が見えてきた



一等三角点のウペペサンケ山頂は糠平富士と呼ばれている


山頂からはニペソツの鋭鋒やトムラウシが眺められる


稜線の先1.5キロにウペペサンケ山の最高地点(本峰)がある

 
本峰から先(左奥に下ホロカメットクがみえる)と来し方の稜線を望む


北海道随一の岩峰ニペソツは目の前だ


左は人造の糠平(ヌカビラ)湖 右は天然の然別(シカリベツ)湖


ウペペサンケ山頂稜線の一角

 
山頂で逢った帯広の高橋さんご夫妻と萱野さん


菅野温泉野営場の露天風呂鹿の湯にて

山行記

深田久弥の「日本百名山」後記には日本百名山に選漏れした山47座が記されている。その内、45座は「日本二百名山」か「日本三百名山」に選ばれており、新潟県の弥彦山と北海道・東大雪のウペペサンケ山がその中に名前を載せることのない不遇を託っているのである。
前夜は山麓の鹿追町で車中泊し、夜明けと同時に深い山懐にある菅野温泉に車を走らせる。最初は菅野温泉西コースを詰めて登頂しようと、イシカリベツ川に沿った林道を目指す。悪路ではあるが登山口の土場まで車が入ることが出来た。丸木橋を渡って登山道に入る。2日前の台風による豪雨被害が出たほどの山域であって、普段は枯れて居るであろうと思う沢も増水している。元々踏み跡薄い登山道であって、登山口から100mも行かない内に道を失う。此処でうろうろしても始まらないと西コースをあきらめ、来た道を菅野温泉まで戻る。
菅野温泉野営場からシイシカリベツ川に延びる林道を走ると途中に通行止めの看板が掲げられた仮ゲートがあった。先日の雨による土砂崩壊の通行止めのようだ。ゲート前には先行した登山者の車が3台止まっていた。
ゲートの先100m地点に崩落箇所があり林道をふさいでいる。20分ほど歩くと林道脇に登山口の標識が現れる。沢の中の登山道は、此処もまた踏み跡薄い。それでも見失うほどのことはないのは西コースよりこちらの方がよく踏まれているのだろうか。
鬱蒼とした樹林の中を30分ほど歩いて小さな滝に出る。滝を高巻き小沢の中、石を広いながら進む。普段は水がかれていることが多いようだ。
小沢を過ぎると稜線に延びる急登の登山道となる。北海道3日目となると疲れもあってなかなかピッチが上がらない。先導する萱野さんとの距離は開くばかりであるが、必死になって登る。しかしそれも長い距離ではない。やがてハイマツ帯に出ると稜線まではわずかな時間であった。
糠平コースとの分岐で一休み。稜線の彼方には糠平富士が優雅に見える。
ハイマツ帯の中の稜線を50分ほど歩いて糠平富士に到着した。一等三角点の山頂標識は「ウペペサンケ山」となっていた。「なんだ此処が山頂なのか」と小躍りする。
先着した夫婦登山者が休んでいる。2年前に登った二ペソッの鋭鋒が見える。写真を撮りながら休憩する。
しかしガイドブックを確認するとウペペサンケ山の最高地点はこの先1.5キロにあることがわかる。私は一人で最高地点を踏みにカメラだけ持って稜線をたどることにする。何も遮るもののない稜線を走るように駆けて、30分で最高地点ウペペサンケ山本峰の標識が立つ峰を踏んだ。
ニペソツ山は更に迫り、一昨年あえいだ山頂直下の急登の登山道は見えるようで感慨深い。
三角錐の特徴ある下ホロカメットクから十勝連峰もよく見える。振り返ると天然の湖然別湖と人造の糠平湖が水の色を違えながらも山の間に光っている。
待っている萱野氏のことを思うと長居は無用。再び稜線を走るように糠平富士に戻る。往復1時間の最高地点への道であった。
もう一度景色を楽しみながら昼食を取り、正午に山を下り始める。
途中2回ほど休憩を挟み、車を止めたゲートには2時間で下ったのである。

 


ユニ石狩岳 ユニイシカリ 標 高 1745m 日本の山1000

山 域

石狩山地

登 山 記 録
登山月日 2013年8月31日
登山経路

十石峠登山口7:40〜十石峠10:25〜ユニ石狩岳11:05/11:15〜十石峠11:40〜登山口13:30

行動時間 登り 3時間25分 下り 2時間15分 合計 5時間50分 (休憩時間を含む)
天  候 曇・霧
メンバー 単独

情  報

アクセス 十勝三股付近の十六の沢入り口から未舗装の林道
トレイル 水場までは作業道跡だが笹薮が被さる その先は比較的良い登山道が続く
水場・トイレ 水場は沢水取れる トイレはない
その他 石狩岳・音更山と縦走すれば一回で済むところを3度目の石狩山地登山となった

山行記

 
十石峠・ユニ石狩岳山頂

ニペソツや石狩岳・音更山登山などで3度も来た事のある十六の沢林道入り口である。林道入り口の登山ポストを覗くと土曜日のせいか、札幌などからの登山者が数人ニペソツを目指しているようだ。ニペソツは標高2013mで今年の山として今年は随分人気の山になっているのだ。ユニ石狩岳登山口の十石峠登山口に来ると駐車場に松本ナンバーの車が止まっていて驚かされる。安曇野市から来たwさんで雰囲気の良いここで昨夜車中泊したそうだ。お互い変わり者であることを認識しあいながら暫し談笑して、登山道に入る。

登山道は入り口から笹が被さり雨露浴びてあっという間にびしょ濡れになる。濡れるのは覚悟のうえで今日は長靴はいての登山である。登山道は作業道跡の広い道を緩く登ってゆき、1時間ほどで樹林帯に入る。そして小さな沢の水場に着いた。飲用できるのだろうかと思いながら水場で腰を下ろして一息入れる。相変わらず笹が被さる登山道だがジグザグきって高度を上げて行き、ダケカンバ林に変わってくる。そして小潅木帯になると稜線に出た。天気さえよければ東大雪の展望が広がっている場所であろうと思うが、今日は霧の中であった。稜線をしばらく進むと十勝と石狩を分ける十石峠に到着した。ここも展望はない。ユニ石狩岳への看板に導かれハイマツ帯を石狩側に少し下ると反対側から登ってくる登山道が合わさっていた。そして鞍部まで高度を下げて樹林帯に入り登り返してハイマツ帯につけられた登山道を登ってユニ石狩岳山頂に立った。

石狩岳・音更山と2度も来ている山塊であるが、3度目で三山を登りきって感慨深いものがあった。霧で何も見えない山頂に長居は無用とばかり、暫し休憩の後は往路を急いで下ったのである。

 
登山口で安曇野市のWさんに撮ってもらった・北海道では当たり前の藪が被さる登山道

 


西クマネシリ ニシクマネシリ 標 高 1635m 日本の山1000

山 域

石狩山地

登 山 記 録
登山月日 2013年9月1日
登山経路

シンノスケ林道登山口8:40〜作業道終点9;40〜西クマネシリ10:40/10:50〜登山口12:10

行動時間 登り 2時間 下り 1時間20分 合計 3時間30分 (休憩時間を含む)
天  候 曇・霧
メンバー 単独

情  報

アクセス 国道から未舗装のシンノスケ林道を6キロほど入る
トレイル 登山口から沢筋を行き山中に結構踏まれた登山道が続いている
水場・トイレ 水は沢水取れる トイレはない
その他 ピリベッツ岳と双耳峰岩山

山行記


見事なダケカンバ林を見ながら岩場を登りきって


西クマネシリ山頂に立った

ユニ石狩岳を下りた後、前夜は士幌線幌加駅後にたつ除雪ステーションで車中泊した。
朝から雨であったが小止みになるのを待って、R273を十勝三股の先に走り、西クマネシリの登山口のシンノスケ林道に入った。西クマネシリ登山口まで入ったが看板を見落としてしまい一旦十勝三股まで戻って不付近を散策する住民に確認した。十勝三股は昭和40年代まで林業開発で栄えた町であったが今は廃村となって林業関係者か旧住民が僅かに過す限界集落を超えた場所である。住民に教えられたとおりに進むと30分ほど前に来てUターンをしたところが西クマネシリの登山口であって腰くらいの高さに看板も立っていた。自分のミスに腹立たしさを覚えながら軽いザックを担いで登山道に入る。登山道は水の流れる小川に沿って続いていて、それほど荒れてもいなく歩きやすかった。やがて沢から離れ作業道を少し進むと樹林帯の中に入って行く。登山道に腰を下ろして一息入れた後傾斜の増した道を登るがそれほど長い距離ではなかった。山頂付近に来ると強風で曲がった見事なダケカンバの林に入り暫し見とれる。更に登ると西クマネシリと双耳峰を成すピリベツ岳の分岐になり、ピリベツ岳への道を左に分けて岩場の下に取り付く。鎖も下がる岩場であるが難なく登りきって岩場の上に立ち、ハイマツの中を5分ほど進むと西クマネシリ山頂であった。ここも霧で展望はなかったので10分ほどの休憩の後往路を下った。

 


天望山 テンボウサン 標 高 1174m 日本の山1000

山 域

石狩山地

登 山 記 録
登山月日 2013年9月1日
登山経路

然別湖畔天望山・白雲山登山口14:20〜湖畔道路〜白雲分岐〜天望山15:50/15:55〜登山口17:15

行動時間 登り 1時間30分 下り 1時間20分 合計 2時間55分 (休憩時間を含む)
天  候 曇・霧
メンバー 単独

情  報

アクセス 然別湖畔登山口まで舗装道路
トレイル 湖畔道路は泥濘あり その先は藪が被さる煩い登山道
水場・トイレ 湖畔は観光地で売店食堂などある
その他 隣の白雲山は7年前に登った

山行記

西クマネシリを降りた後、糠平温泉から然別湖畔に来た。大衆食堂は団体の貸切になっていたのでホテルのレストランで醤油ラーメンを食べながら然別湖の遊覧船などを眺めた。対岸には7年前に登った白雲山と天望山が頭を雲に隠しながらも姿を見せていた。食事の後湖畔の観光案内所に顔を出して天望山の情報を確認すると、「湖畔の遊歩道は泥濘でいて、その先も笹が被さっているが往復3時間もあれば十分」という事であった。然別湖から流れ出る然別川が登山口であり、サブザックを担いで湖畔の遊歩道を行く。泥濘の遊歩道をを過ぎると東雲湖への分岐になり白雲山分岐まで藪を掻き分けながら登り、更にジグザグきった緩い登山道を登りきると天望山山頂であった。ここも以前白雲山に登ったときに登っておけばなんという事もない山であることを知りながら休憩し往路を下り、カヤックなどで遊ぶ観光客を見ながら湖畔を登山口に戻った。


東ヌプカウシヌプリ   標 高 1252m 信州の里山 山 域 東大雪
登 山 記 録
登山月日 2022年7月11日
登山経路 白樺峠7:45〜東ヌプカウシヌプリ8:55/9:00〜白樺峠9:45
行動時間 登り 1時間10分 下り 45分 合計 2時間 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候 霧雨
メンバー 単独
情   報
アクセス 白樺峠まで一般道
トレイル 岩ゴーロもあるが良く歩かれた登山道
水場・toilet 水場・toiletは無い
その他 無きうs木の名所も霧雨で現れず
山行記


登山道入口・樹林帯の岩ゴーロの道


快適な稜線の登山道を山頂へ



鹿追町の中心地から然別湖への道を走り、登山口の白樺峠に着くころは付近は霧に包まれていたが東ヌプカウシヌプリの山頂も姿を見せていた。雨合羽のズボンを履いてゴム長靴で登山道に入った。樹林帯の中にしっかりした登山道が有り、少し高度を上げると岩ゴーロの道となったがそれほど長い距離ではなかった。稜線付近まで来ると再び快適トレイルに変わってダケカンバなどの中を行く。稜線上も快適トレイルが続き山頂に着いた。山頂をカメラに収めている間に霧雨が本降り模様になったので雨合羽を着て雨傘差しての下山となった。短時間で登れる東ヌプかヌプリはナキウサギに逢えることを期待したのであるが残念ではあった。山頂稜線にはキバナシャクナゲなどの花々も観ることが出来た。


丸山 マルヤマ 標 高 1692m 日本の山1000 山 域 東大雪
登 山 記 録
登山月日 2015年7月23日
登山経路 幌加音更林道終点6:10〜五の沢徒渉8:00〜丸山噴泉塔10:35〜1140m地点二俣〜1280m付近12:10(撤退)〜二俣13:00/13:30〜五の沢徒渉点14:50/15:10〜林道終点16:10
行動時間 合計 10時間 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 幌加音更林道はR・・・より6.5キロ入る 砂利道ながら整備されている
トレイル 五の沢徒渉点までは林道跡 丸山噴泉塔までは赤布が下がるがその先は殆ど未踏
水場・トイレ 水場・トイレ山中に無
その他 噴泉塔の奥に踏み跡あるらしい 再アタックだ
山行記


林道行き止まり地点からすぐ先にある望山橋・五ノ沢徒渉点


五ノ沢右岸作業道・五ノ沢本流


丸山噴泉塔下部


1140m付近の二股・1280m付近から丸山

前日は休養日で糠平温泉付近を散策を楽しんだり幌加・音更林道の下見などをした。糠平の東大雪自然案内センターで丸山噴泉塔の情報を教えてもらうことが出来たが、丸山の情報も聞いておけばよかったなと思いながら、翌朝早く幌加音更林道に来た。

林道入り口付近で朝食を取った後、6.5キロほど走って進入規制地点まで来た。林道跡は夏草茂りすぐに崩壊地点であった。立派な望山橋を渡り林道を進む。林道終点付近は崩落していて小沢に赤布が下がって導いていた。小沢を50mほど藪かき分けて再び林道跡に出てやがて五ノ沢徒渉点に下って行く。五ノ沢は濁っていて昨日の雨のせいかと思ったがそうではないことが後で分かる。徒渉点で地下足袋に履き替えて登山靴はザックにくくり付けた。徒渉後は右岸に作業道がついていた。ここも赤布が導いている。作業道を30分くらい進むと再び五ノ沢を徒渉する。2〜3回徒渉を繰り返して左岸側に渡ると藪の中にロープが下がる急坂を登り、怪しい道をトラバースして行く。再び五ノ沢に下ると丸山噴泉塔から流れ下る黄土色の沢が合わさっていた。丸山噴泉塔の沢をさかのぼると丸く盛り上がった石灰華の堆積物が見られた。(この先に登れば噴泉塔群がみられる)五ノ沢に戻って左岸側に付いた踏み跡を進み、30分ほどで二股に出て、これは右股に入る。さらにすぐ先標高1140m付近に右側から赤茶けた水が流れる沢が合流していた。これこそが丸山山頂付近から流れ下る沢であることを確信した。
赤茶けた水が流れる沢に入り遡行を始めるが、倒木・がけ崩れが多く30分もしないうちに先に進む事は困難になった。それとここまでは何とか踏み跡らしきがあったがこの沢にはそんな痕跡は何もないのである。ここで撤退を覚悟して下流に戻り、沢の左側に延びる尾根にけもの道があるのを発見し、標高1280m付近まで上がったが最後は藪に阻まれて進入不可能であった。樹間に丸山山頂らしきが見えたが、「12時まで行動したら下山」を決めていたので潔く撤退した。
ここまでの行程は山レコの投稿をコピーしてきたとおりに歩いたのであるが、やはり最後は首を傾げざるを得ない沢に入り込んだようである。丸山噴泉塔も核心部を見ることなく消化不良である。失望感を引きづったまま失意の下山となったのである。やはりもう少ししっかりした情報と沢登り装備を整えて次回は絶対にという思いで林道を後にしたのである。

五ノ沢徒渉点から先は地下足袋で歩いたので下山も五ノ沢を徒渉後登山靴に履き替えた。

山行の記録に戻る