燕岳〜餓鬼岳〜唐沢岳

唐沢岳 カラサワダケ 標 高 2632m 日本の山1000

山 域

北アルプス
餓鬼岳 ガキダケ 標 高 2647m 日本二百名山

山 域

北アルプス
燕岳 ツバクロダケ 標 高 2763m 日本二百名山

山 域

北アルプス
登 山 記 録
登山月日 2007年9月20日〜21日
登山経路 第一日目
中房温泉第一駐車場5:10〜中房温泉5:20/5:35〜合戦小屋8:15/8:20〜燕山荘9:25/9:45〜燕岳10:10/10:05〜稜線下降点11:00/11:05〜東沢乗越11:50/12:15〜東沢岳分岐12:55/13:00〜中沢岳直下15:00〜餓鬼岳小屋15:55
第二日目
餓鬼岳小屋4:58〜餓鬼岳5:05〜西餓鬼岳5;25/5:35〜餓鬼のコブ〜唐沢岳7:20/7:35〜西餓鬼岳〜餓鬼岳小屋9:45/10:35〜中沢岳直下11:25〜最低鞍部12:05/12:15〜東沢岳分岐13:20〜東沢乗越13:50〜西大ホラ沢出合14:25/14:35〜ブナ平〜中房温泉16:25〜駐車場16:40
行動時間 第一日目 10時間45分
第二日目 10時間50分 
合計21時間35分(休憩時間を含む・餓鬼岳小屋での昼食除く)
天  候 第一日目 晴  第二日目 晴
メンバー 単独

情  報

アクセス 中房温泉は登山基地
トレイル 燕岳迄は良く整備された人気のトレイル
燕岳〜稜線下降点は少し踏み跡薄くなる
稜線下降点〜東沢乗越〜東沢岳分岐は樹林帯・ハイマツ帯・クマザサの中の煩い道
東沢岳分岐〜中沢岳直下〜餓鬼岳小屋は厳しい岩稜帯(中沢岳は樹林帯の中の巻道)
餓鬼岳〜西餓鬼岳〜餓鬼のコブ〜唐沢岳は岩稜帯と樹林の中アップダウンが続く
東沢乗越〜中房温泉草付の急傾斜を下り川原歩き・高巻を繰り返す荒れた登山道
水場・トイレ 水場は小屋以外は西大ホラ沢出合以外にない トイレは小屋で
その他 北アルプスの前衛とは思えない景観を見せる

山行記(第一日目)


合戦尾根を4時間かけて燕山荘に着く


燕岳山頂から見る稜線とその先に唐沢岳が見える


白砂の稜線を行き、50分ほど下って東沢乗越へ

 
東沢岳分岐に着くと餓鬼岳への岩稜帯が見えてくる


中沢岳(剣ヅリ)の岩場を過ぎると餓鬼岳が目の前だ・中沢岳を振り返る



自宅から中房温泉までは70キロ2時間というところである。
夜明けには中房温泉第一駐車場に着いた。登山口の休憩ベンチで腹ごしらえをして登山道に入る。
昨年は2回今回で4回目になる合戦尾根だがよく整備されていて私は大好きな登山道である。
第二ベンチ・富士見ベンチで休憩を取り登山口から3時間で合戦小屋の到着した。
平日のせいか登山者も少なく絶好の天気の登山日和だが閑散とした登山道である。
合戦の頭に着くと稜線の先に槍ヶ岳が姿を見せる。燕山荘には登山口から4時間かからなかったがこの辺りが標準タイムである。燕山荘で20分ほど休憩し燕岳に向かう。燕岳山頂には2名が休んでいた。私は休むことなく北燕岳に向かう。北燕岳からは岩稜の道を進み一旦稜線をはずした後、白砂の稜線に登り返す。稜線の下り口には今朝餓鬼岳小屋を出た縦走者が休憩していた。私もここで一息入れる。東沢乗越へはハイマツの後樹林帯の急坂を下る。東沢乗越で昼食休憩を取る。樹林帯を過ぎるとクマザサの道となり潅木に変わって東沢岳分岐についた。ここからは餓鬼岳への岩稜帯が良く見えた。ハイマツ帯に突き出た岩稜は北海道の高山を連想させられた。1時間ほどで岩稜帯を越えて中沢岳との鞍部に着く。眼前には中沢岳の岩峰が立ちふさがりこの先どこに道があるのだろうかと気がもめる。樹林帯の鞍部を中沢岳まで進むと左側に巻き道が延びていた。少し進み崩壊地を過ぎると樹林帯の中にしっかりした道があった。樹林帯の中高度を上げてゆくと中沢岳直下の恐ろしいほどの岩場に登りついた。ここからは鎖場・木製桟橋・針金などの朽ちた荒れた岩場を行く。再び潅木の中の巻道に下って登り返すと餓鬼岳小屋は直ぐそこであった。主かはく手続きをした後、安曇野を見下ろしながらビールと酒を飲みながら休んだ。小屋は13人ほどの宿泊者であった

山行記(第二日目)

 
西餓鬼岳付近から剣ヅリ燕岳方面・餓鬼のコブ〜唐沢岳への稜線を見る

 
稜線のアップダウンを凌いで樹林帯を抜けると山頂の岩峰が見えてきた


前衛の岩場を巻いて後ろに回りこむと唐沢岳山頂だ

 
 
裏銀座や立山連峰の飽くなき大展望に感激だ


唐沢岳山頂標識と山頂直下の高瀬川のダム群が見える


小屋は4時半起床であった。5時前にヘッデンを点けて餓鬼岳山頂に着いた。そのまま岩稜の中、15分ほど西餓鬼岳に向かうと小屋からの短縮道と合流した。少し進むと太陽が昇ってきたのでご来光を見ながらパンをかじる。西餓鬼岳手前で唐沢岳へのくだりになった。登り返しが大変だなと思いながらグングン下る。
鞍部から少し登り返すと餓鬼のコブであった。岩稜を越えると樹林帯となり、小さなアップダウンを繰り返しながら進む。
目の前に唐沢岳山頂かと思える岩峰が見えてくるが山頂はその岩峰を巻いて後ろに聳えていた。最後は岩場をよじ登り砂礫の山頂直下を過ぎて再び岩場を越えて山頂に登りついた。
目の前には高瀬川を隔てて雲ひとつない裏銀座・船窪の崩壊地そしてその奥に立山・剣岳連峰の展望が広がっていた。まさに飽くことのない大展望である。ゆっくりしたいと思う気持ちが強いが今日も帰りの行程が長い。15分ほどの滞頂で山頂を後にした。
小屋に戻った後、食事を取り、又厳しい岩稜の道を東沢乗越に戻る。荒れた東沢登山道を中房温泉に戻ったのである。

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