トヨニ岳 | トヨニダケ | 標 高 | 1493m | 日本の山1000 | 山 域 | 日高山脈 |
登 山 記 録 | |
登山月日 | 2017年4月11日 |
登山経路 | 野塚トンネル十勝側5:15〜国境稜線7:20/7:30〜1162mピーク付近8:35〜稜線下降点9:30/9:50〜入山口11:10 |
行動時間 | 登り 下り 合計 6時間 (休憩時間・ロスタイム含む) |
天 候 | 晴/曇 |
メンバー | 単独 |
情 報 | |
アクセス | R236野塚トンネル十勝側 |
トレイル | 残雪にトレースを追う |
水場・トイレ | トンネル付近にはtoilet水補給場所無 |
その他 | 1146mピーク付近で敗退 ピリカヌプリまで再挑戦だ |
山行記 国境稜線上から見るトヨニ岳 野塚岳方面・天候悪化で1146m付近で撤退 昨日下山したと思われるスノーシューのトレースは沢筋に続いていたのでこれを追うことにした。30分ほどで沢が合わさる二股に着き右俣に入るが雪崩の危険を感じる急坂である。しっかりと冷え込んで雪が締まっているのが救いであった。やがてダケカンバの樹林帯に入ってさらに傾斜の増した急坂を登りきると国境稜線から派生した支尾根に出て、少し登ると国境稜線であった。トヨニ岳が朝日を浴びて輝いていたが、上空には怪しい雲が流れていて日高側には黒い雲が沸いていた。ピリカヌプリまではとても無理と思いながらもせめてトヨニ岳までという思いで稜線を進んだが強風吹き荒れて吹き飛ばされそうになる。稜線を小一時間ほど歩いて岩稜交じりの1145mピーク付近に来るとさらに天候悪化してトヨニ岳山頂も霧に巻かれ始めた。まだ山頂までは1時間以上はかかると思えばここは潔く撤退を決断した。 国境稜線の下降点付近まで戻って風が少し収まったので樹木の陰でしばらく休憩し、下山は支尾根上に続くトレースを追って野塚トンネル入山口に戻った。 いずれトヨニ岳山頂付近にテントを張ってピリカヌプリまでの登山を考えているので、良い下見であったと慰めてはいる。 |
野塚岳 | ノヅカダケ | 標 高 | m | 北海道百名山 | 山 域 | 日高山脈 |
登 山 記 録 | |
登山月日 | 2019年4月11日 |
登山経路 | 野塚tunnel十勝側6:45〜小尾根800m付近8:30/8:40〜1147mピーク10:00/10:40〜tunnel12:30 |
行動時間 | 1147mピークまで登り 3時間15分 下り 1時間50分 合計5時間45分 (休憩時間・ロスタイム含む) |
天 候 | 晴のち曇り |
メンバー | 単独 |
情 報 | |
アクセス | 野塚tunnelまで除雪された国道 |
トレイル | 案雪上にトレース追う |
水場・トイレ | トンネル付近にtoilet水場無い |
その他 | 山頂を逃したのは大きなマイナス |
山行記 前衛の1147mピーク・ガスり気味の野塚岳山頂 1147mピークからの展望 入山口の野塚tunnel十勝側・稜線の800m地点でトヨニ岳を見る
野塚tunnel十勝側には一昨年のトヨニ岳目指して来てから3年連続5回目である。今年も苫小牧から知床に走る際に積雪状況を確認のため一時停車して、勝手知ったる場所になった。一昨年のトヨニ岳登山の際は雪も適度に締まり目の前の沢を快適にトレースを追って日高山脈の主稜線に立つ事が出来た。昨年もトヨニ岳・ピリカヌプリ目指して来たが、駐車場付近が土砂崩れで工事中のうえ、前日の新雪でトレースが消えていて登山をあきらめたものである。今年は野塚岳登頂目指してきたが、雪もたっぷりあって上々のコンデションではあるが緩んだ雪が心配である。
駐車場で支度した後、新しいトレースが目の前の沢を渡ってトヨニ岳へと続いていて、沢の上流方向には野塚岳へと思われるトレースが延びていた。ここでしっかり確認すればよかったのだが、野塚岳へのトレースは沢沿いに続いていたので迷うことなくそれを追ってしまった。10分ほど進むとトレースは沢を渡ってさらに奥に延びていて、「これは前衛のピークを踏まずにまっすぐ野塚岳へ直登するトレースだ」と気付いた。気付いた時はすでに遅しで、左側の小尾根に登るトレースを探したが急登の樹林帯にトレースは無かった。地図を見ながら滑落・雪崩の危険もある樹林帯を直登することにした。 アイゼンを付けツボ足で高度を上げて行くがペースは少しも上がらない。上方に稜線を望めるようになると「もうひと踏ん張り」と言い聞かせながら登って行き、標高差200mほどの急登を登りあげて標高1147mピークから派生する小尾根の標高約800m地点に登り着いた。尾根上にはしっかりしたトレースが残っていたので、尾根に取り着く位置が野塚tunnel直近であったことが分かった。ここまで入山口から1時間45分の行程であって、「まあ30分くらいのロスタイムか」と納得しながら腰を下ろして小休憩した。樹林の先にはトヨニ岳の雄姿も見え天気の崩れも心配ないのが救いであった。小休止の後尾根上にトレースを追う。やがて雪が緩んでツボ足歩行をあきらめてワカンを付けた。小尾根は結構急坂続きでペースも上がらない200mの直登で使った筋肉も疲労を覚えているのである。800m地点から標高差300mの1147mピークには1時間半近くかかって10:10の到着となって、入山からは3時間半もかかっていて、テンションは下がるばかりであった。天気は急速の悪化して主稜線も見えるがガスで見えにくくなっていた。樹間にガスり気味ながら野塚岳山頂が見えるが「まだ行程の半分かな〜」という弱気の虫が顔を出すのであった。(実際にはここまでが修羅場であって山頂直下の急登をを凌ぐだけで山頂を踏めるのである。)スノーシューのトレースを追って1147mピークから少し下った樹木の脇で腰を下ろして軽食をとった。 疲労の蓄積とストレスで前進することが怖くなっていた。30分ほど自分への言い訳を考えて「天候悪化で前進するにはリスクが大きいので撤退」を決断した。1147mピークに戻って周囲の写真を撮った後は往路をグングン下った。20分ほど下ると「ここまで1時間かかった」とスノーシュー履いた若者が勢い良く登ってきた。立ち話をしながら元気な若者の後ろについて登り返そうかなと思ったのだが、「山頂踏んできます」と言う若者をうらやましく思いながら見送り、小尾根を下った。小尾根まで登りあげた地点を過ぎ若者のトレースを追って野塚tunnel入口に下った。 帰宅後レポを書いている今も「取り着き地点さえ間違えなければ余力を持って山頂目指したのにな〜」という思いである。 |