徳島県の山ー2

(剣山・天狗塚・矢筈山・寒峰・国見山)

剣山 ツルギサン 標 高 1955m 日本百名山

山 域

剣山地
登 山 記 録
登山月日 2012年5月21日
登山経路

剣神社登山口8:40〜剣山10:00/10:05〜登山口11:00

行動時間 登り 1時間20分 下り 55分 合計 2時間20分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 剣神社の見ノ越まで観光道路が延びる
トレイル 人気の百名山で整備が行き届いている
水場・トイレ 駐車場・山頂小屋などに自動販売機やトイレある
その他 人気の百名山もオーバーユースで山頂は板張り

山行記

四国に来るたびに寄る剣山登山基地の見ノ越であって、見慣れた景色が広がっていた。平日のせいで広い駐車場は5台くらいは車が停まっていたががらんとしていた。登山道の途中までのリフトもまだ運転前であった。12年前息子と二人、日本百名山を目指していた頃に泊まった剣神社の前の民宿は、今は閉鎖されていて少し寂しさを感じながら、石段を登って登山道に入る。30分ほど歩くと山頂が見えてきて、大きな頂上小屋が風景を邪魔していた。リフト駅からは尾根コースを登る、少し風が強く展望も良くないが、一昨年登った花の百名山・丸笹山がすぐそこに見えて懐かしい。やがて名山・剣山の景色を台無しにしている頂上小屋に到着する。見ノ越から1時間半、リフトを利用すれば1時間もかからない四国随一の人気を誇るとも言える剣山山頂にこんな大きな小屋が必要なのだろうかと思う。小屋の裏手に回れば木道が整備されていて山頂まで延びていた。強風吹きすさぶ山頂からは展望がえられなかった。一等▲点もがっちりとガードされているが人工的であり少し違和感を覚えた。オーバーユースで自然とはかけ離れ、長居をするほどの山頂でもないと、急いで下山した。

 


天狗塚 テングツカ 標 高 1812m 日本の山1000

山 域

剣山地
登 山 記 録
登山月日 2012年5月21日
登山経路

久保からの林道登山口12:30〜イザリ峠14:20〜天狗塚14:35/14:45〜イザリ峠〜登山口16:20

行動時間 登り 2時間15分 下り 1時間35分 合計 3時間50分 (休憩時間を含む)
天  候 曇・霧雨
メンバー 単独

情  報

アクセス 林道も途中まで舗装道路でその先も整備されている
トレイル 急坂だが良く踏まれているイザリ峠からは人気の笹原の中の縦走路
水場・トイレ なし 
その他 天狗塚往復だけでは物足りないコースだ

山行記


イザリ峠付近からの天狗塚とその山頂

旧東祖谷山村の久保集落に来て天狗塚の登山口を訪ねると、村人が親切に教えてくれた。道路わきに大きな看板もあり、間違うことなく登山口に向かう林道に入り、グングンと高度を上げてゆき、やがて少し荒れた砂利道となるが問題なく登山口に着いた。登り3時間・下り2時間半を覚悟してきたので、午後からの登山には少々焦りがあったが、日の長いこの時期、焦らず登ろうと覚悟して登山道に入る。登山道は尾根に切られていて急坂が続くが気合がはいっているせいか疲れも感じない。30分に一度は立ち止まって水分補給しながら登り続ける。右手に主稜線が見え始めると森林限界を超えて明るい笹原の中を登ってゆく。
登山道に入って2時間も経たず主稜線のイザリ峠の分岐に達っすると「左三嶺・右天狗塚」の道標が立っていた。
森林限界を過ぎる頃から少し怪しくなった天気で霧雨が舞いだし、急いで雨衣を着込む。そして笹原の中に切られた縦走路を快適に歩いて天狗塚には登山口から2時間20分ほど到着した。予定より早く登りついて帰りの時間も読めれば一安心である。高知県側には霧が巻いて大展望は開けていなかったが、三嶺から延びる縦走路や綱付森に続く笹原の縦走路が良く見えた。三嶺も綱付森もピークは踏んではいるが、「この縦走路を歩いて剣山地を満喫したいものだ」と思いながら山頂を後にした。イザリ峠にかかる頃には若い4名の登山者が縦走して行った。


←三嶺方面 天狗塚山頂から  綱付森方面→


矢筈山 ヤハズヤマ 標 高 1849m 日本の山1000

山 域

祖谷山地
登 山 記 録
登山月日 2012年5月22日
登山経路

落合峠5:55〜矢筈山7:45/8:00〜落合峠9:40

行動時間 登り 1時間50分 下り 1時間40分 合計 3時間45分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 落合峠までは舗装された県道
トレイル 笹原とシラビソの疎林の中のトレイル
水場・トイレ 水場は落合峠までの途中で沢水 トイレは落合峠にある
その他 落合峠は標高1500mを越えている

山行記


矢筈山山頂と落合峠付近から眺める矢筈山

登山口の落合峠は標高1500mを越えているのだろうか、登山口から見る矢筈山はそれほど高度差を感じさせない上に、祖谷川を隔てた1900m〜1800m級の剣山地の三嶺から昨日登った天狗塚の稜線もそれほど高くは感じさせないほどであった。「矢筈山まで3キロ」の看板の立つ落合峠の登山口に入り、笹原の登山道をゆっくりと休み休み歩き、シラビソなどの疎林も挟んだトレイルは快適である。やがて前衛の山の尾根の途中から巻き道となると少々荒れた登山道となるが、落合峠からは2時間もかからずに祖谷山地最高峰の矢筈山の山頂に立った。ココからも三嶺や天狗塚の稜線が良く見えたが剣山方面は少し霧がかかっていた。

復路も慌てず焦らず落合峠にゆっくりと戻った。


寒峰 カンボウ 標 高 1605m 日本の山1000

山 域

祖谷山地
登 山 記 録
登山月日 2012年5月22日
登山経路

落合峠10:20〜前烏帽子山11:35〜寒峰13:15/13:20〜前烏帽子15:10〜落合峠16:20

行動時間 往路 2時間55分 復路 3時間 合計 6時間 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 落合峠までは舗装された県道
トレイル 落合峠〜笹原の中5キロの長い長い笹原の縦走路が続く
水場・トイレ 落合峠下で沢水 トイレは峠にある
その他 アップダウンの連続するタフな縦走路

山行記


前烏帽子〜見る寒峰への長い縦走路と寒峰山頂

矢筈山から落合峠に戻り、明るい峠で腹ごしらえした。
寒峰に延びる縦走路を笹原に探すが看板もなく、縦走路と思われる道は笹が被り消えそうな細い道であった。それでも笹を掻き分けながら少し進むと「寒峰まで4.7キロ」の看板が立てられていた。どうして落合峠に看板を設けなかったのか少し怪訝な思いをしながら、遠く長い縦走を覚悟して気合を入れる。峠〜反対側の矢筈山は片道3キロで往復6キロを4時間かけて歩いてきたばかりであり、これからの時間を考えると随分歩き甲斐があるからである。
最初の目標が丸山であって、これは緩く登って20分ほどで越えてゆく。どうやら目指す寒峰と思しき山が遠くに見える。小さなアップダウンを繰り返し登り返すと三角点のある前烏帽子岳であった。

山頂には「左寒峰3キロ・右烏帽子岳1キロ」の道標が立っていて驚きである。落合峠〜1時間15分かけて2キロしか歩けなかった上、寒峰まではこれからまだ3キロも歩かなければならないのかと道標の先を眺めると、笹原の先に大きなアップダウンの縦走路が続いていた。昨日「三嶺〜天狗塚の稜線を歩いてみたいものだ」と思ったが、「まさか対岸の祖谷山地の縦走をすることになるとは」と・・・。しかし「行かねばならない、行かなければ寒峰を踏めない」のである。
前烏帽子の急坂を一気に鞍部に下り、小さなアップダウンを繰り返しながら寒峰を目指す。幸い長丁場を覚悟していたので水はしっかりと持ってきたのが幸いし、水分補給も十分である。縦走路の中間点付近には枯れたカヤトの草原がまだ芽吹き前であり、貴重な景色を見ることが出来た。寒峰に近づく頃にはヤシオなどの花咲く疎林の中を行き、最後はまた笹原に変わった登山道を登って寒峰についた。落合峠から5キロも離れれば対岸の剣山地などの展望も随分と変わっている。水分補給をする間もなく、「帰りも往路と変わらぬ時間がかかる」と思えばゆっくりするわけにも行かない。踵を返して復路の縦走に入り疲労を覚えながら前烏帽子に戻り、さらに丸山を超えて落合峠にはほうほうの態で帰り着いた

標高的にも、また景観的にも剣山地と遜色ない祖谷山地を落合峠を基点に矢筈山〜寒峰まで8キロの笹原を往復縦走してきたわけで満足の行く祖谷山地縦走ではあった。


落合峠から見る祖谷川を隔てた三嶺〜天狗塚の剣山地


国見山 クニミサン 標 高 1409m 日本の山1000

山 域

祖谷山地
登 山 記 録
登山月日 2012年5月23日
登山経路

後山峠登山口6:00〜国見山7:45/8:00〜後山峠9:15

行動時間 登り 1時間45分 下り 1時間15分 合計 3時間15分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 後山峠まで旧道の県道が延びる
トレイル 植林地の中歩き易く整備されている
水場・トイレ なし
その他 旧西祖谷山村の山

山行記

大歩危から西祖谷山に入る西祖谷山トンネルの手前から旧道に入り、早朝登山口の後山峠に車をつける。その先まで旧道は延びていたが、登山口標識もしっかり付いていたので迷うことなく登山道に入る。植林地の中の緩い登山道は気持ちが良いものだ。50分ほど歩くと舗装された林道に飛び出してビックリする。そしてココにも登山口標識があった。後山峠をそのまま進めば旧道から分岐してここまで舗装道路の林道が延びているようだ。

その先も緩い勾配の登山道は続き、最後は山頂稜線を少しうんざりするほど進むと、荒れた避難小屋を過ぎ山頂に続いていた。山頂からは祖谷山地や剣山地の展望が開けていた。眼前の大川山が大きく見えていた。

 

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