日高山脈前衛の山
(十勝幌尻岳・剣山・佐幌岳)
十勝幌尻岳 | トカチホロシリ | 標 高 | 1845m | 日本の山1000 |
山 域 |
日高山脈 |
登 山 記 録 | |
登山月日 | 2013年9月2日 |
登山経路 |
オピリネップ林道登山口8:50〜尾根取り付き9:50/10:00〜肩12:00〜十勝幌尻岳12:20/12:50〜尾根取り付き14:15〜登山口15:10 |
行動時間 | 登り 3時間30分 下り 2時間20分 合計 6時間20分 (休憩時間を含む) |
天 候 | 曇・霧 |
メンバー | 単独 |
情 報 |
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アクセス | 未舗装の戸蔦別林道を4キロ入ってオピリネップ林道に入る砂利道で少し荒れている |
トレイル | 尾根取り付きまでは徒渉連続する その先は急坂が続くが藪は刈払われていた |
水場・トイレ | 沢水取れるが飲用は?登山口に簡易トイレある |
その他 | 沢登が楽しめダケカンバ帯は見事だ 山頂の展望が得られれば更に良しだったが |
山行記 前夜は戸蔦別林道入り口付近のほろしり自然公園で車中泊した。3日前も剣山を下りてからここで泊まったが天候悪化で糠平温泉方面に転進して、東大雪のユニ石狩岳などを登って戻ってきた。「なんとしても日高の山に」という思いが強いのである。今日は何とか天気持ちそうである。 早朝戸蔦別林道に入り増水した戸蔦別川を見ながら車を走らせた。十勝幌尻岳の登山口は林道の右側に分岐するものとばかり勘違いして、戸蔦別川を眺めながら16キロ先の林道終点まで入ってしまった。林道終点には登山ポストがあって、登山届けを見るとエサオマントツタベツ岳に登る登山口であることを知った。気落ちしながら林道の起点まで戻り、ガイドブックなどで確認すると十勝幌尻岳へのオピリネップ林道は戸蔦別林道の左側に分岐していることが分かった。自分の準備不足と軽率な勘違いに腹立てながらの再度戸蔦別林道に入った。3.5キロキロほど先にオピリネップ林道が分岐していて入ることが出来た。オピリネップ林道は少し傾斜もあり荒れているところもあったが短い距離であって登山ポストのある大きな駐車場に着くとホット胸をなでおろした。 登山ポストの登山者記録を覗くと6時間くらいで往復するものの記録が多く見られて、登り3.5時間・下り2.5時間を覚悟して登山道に入る。林道跡を少し歩くと以前は車が入れた上部土場で、そこから本格的登山道となり樹林帯の中に入って行き、オピリネップ沢に出る。丸木橋を渡り、沢をヘツリ・飛び石伝いの徒渉を繰り返しながら一時間ほどの沢登りが楽しめる。次第に細くなった小沢を詰めると尾根取付となった。一息入れて尾根に取り付くと緩い登山道が続きジグザグきって登って行く。笹が刈払われて広い登山道は気持ちが良いものだ。ジグザグ切ってあった登山道もいよいよ直登するようになる。1時間に300m高度を稼ぐことを目標に汗かきながら急坂を凌ぐ。1284mの標高点は見落としてしまう。ダケカンバの巨木の森に入ると更に道は荒れていたが何とか凌いで山頂稜線の肩には12時ちょうどに登り着き、勾配の緩んだ稜線を20分ほど進んで十勝幌尻岳山頂に到着した。 山頂はここも霧の中である。晴れていればカムエク・エサマン・札内岳など日高の主峰が勢ぞろいして迎えてくれているだろうと思うのだが叶わぬ願いであった。昼食をとりながら30分ほど山頂ステイの後往路を下った。
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剣山 | ツルギザン | 標 高 | 1205m | 日本の山1000 |
山 域 |
日高山脈 |
登 山 記 録 | |
登山月日 | 2013年8月29日 |
登山経路 |
剣山神社登山口12:50〜一の森〜三の森〜剣山15:15/15:30〜登山口17:25 |
行動時間 | 登り 2時間25分 下り 1時間55分 合計 4時間35分 (休憩時間を含む) |
天 候 | 晴 |
メンバー | 単独 |
情 報 |
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アクセス | 剣山神社まで舗装道路 |
トレイル | 良く踏まれていて快適トレイルが続く |
水場・トイレ | 剣山神社にある |
その他 | 十勝地方の住民に親しまれる里山 十勝平野の展望抜群 |
山行記 チロロ岳を登る予定であったが、登山口に続く林道を間違えてしまい23時間ほどロスしたあと、半日登山の出来る剣山にきた。正午過ぎに剣山神社の登山口に着き登山ポストを覗くと13時過ぎに登山開始した記入もあり慌てることはなかった。前日新冠富士で濡らしたテントや登山靴などを車外に出して乾くのを期待して登山道に入る。すぐに後続の若者が追い越して行った。私と同じように午前中チロロ岳の隣のペンケヌーシ岳を目指したが途中で引き返して剣山に来たという登山者である。樹林帯の中の登山道はとてもよく整備されていて一の森・二の森・三の森などと休憩ポイントもあってとても歩きやすい。平日にもかかわらず続々と登山者が下ってくる中の登山であった。三の森に着くと岩峰の剣山山頂が望まれて岩稜帯に変わった稜線を進み最後は鎖場・梯子場を登りきると剣山山頂に立つことが出来た。追い越していった若者が十勝平野の展望を楽しんでいる。遥か地平線の先に阿寒の山々も特定できた。しかし反対側の日高山脈に目をやっても日高の山々は霧の中であった。若者と北海道の山談義を楽しんだ後、走るように下ってゆく若者を追って私も剣山金神社に急いで下った。
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佐幌岳 | サホロダケ | 標 高 | m | 北海道百名山 | 山 域 | 日高山脈 |
登 山 記 録 | |
登山月日 | 2018年7月7日 |
登山経路 | サホロリゾート10:50〜リフトトップ11:40/(ロスタイム約40分)〜佐幌岳13:20〜(道迷い15分)〜リゾート14:50 |
行動時間 | 登り 2時間40分 下り 1時間30分 合計 4時間 (休憩時間・ロスタイム55分含む) |
天 候 | 霧雨 |
メンバー | 単独 |
情 報 | |
アクセス | サホロリゾートまで快適舗装道路 |
トレイル | Ski場の管理道路を歩き最後は登山道5分 |
水場・トイレ | サホロリゾートは4シーズン営業のリゾート施設toilet自販機ある |
その他 | 山頂付近で藪に突っ込むと熊に遭遇 |
山行記 佐幌岳山頂 サホロリゾート・スキー場リフトトップ
佐幌岳は狩勝峠から尾根道を歩いて登ろうとしたが、峠に着くとあいにくの霧雨であった。霧の中筍刈りに行く地元の老婦人3人組を見送った後。狩勝峠を下ってスキー場のレストトハウスに向かった。レストハウスは夏場はクマ牧場なども経営していて、通年営業している。付近を徘徊して佐幌岳の登山口を探したが見つからないのでゲストハウスに向かい、受付で「佐幌岳に登りたい」旨を話すと、係の女性は愛想よく、「入山届けに記帳し、下山報告する」ように指示された。そしてゲレンデの案内地図を渡され、登山コースを教えてくれた。
登山道はスキー場のゲレンデの外周に取り付けられた管理道路を行く。一度道を失ったがすぐに戻り管理道路を登り続けた。最後は強引にゲレンデを直登してリフトトップに着いた。リフトトップからは山頂まで標高差30mほどであるから、その先に道は有るものと思ったが、いくら探しても藪の中に登山道がない。何度か行きつ戻りつし、結局山頂目指して膝丈の笹藪突破を試みた。ガサゴソ藪をかき分けていると藪の中にガサゴソの3倍くらい大きな音がした。「クマだ〜」と一瞬固まりかけたが、クマさん物凄い藪かき分ける音を残して反対方向に去って行ってくれた。藪の中で立ち尽くし胸をなでおろすのであった。 霧雨も降りやまず山頂を諦めて下山し始めると、ゲレンデの端から尾根伝いに登山道が見えた。登山道に入ると5分もしないうちに佐幌岳山頂に着いた。リフトトップ付近で30分以上のロスタイムであったが熊と遭遇と云う経験も出来た佐幌岳であった。稜線を歩いても2時間コースであるからスキー場から登っても時間的には変わらない。 下山報告にレストハウスに寄り「クマに遭った」と言うと、管理人の女性は「毎年ゲレンデに現れるのに今年はまだ見ていない」と驚くほどの事も無いようだった。 |