天子山塊の山

(毛無山・長者ヶ岳・天子ヶ岳・蛾ガ岳・三方分山・三石山・思親山)

日本二百名山 毛無山 ケナシヤマ 標 高 1964m

山 域

富士山周辺・天守山地
登 山 記 録
登山月日 2002年12月18日
登山経路 麓登山口7:05〜不動滝見晴台7:40〜五合目8:25〜富士山展望台〜山頂9:35/9:55〜登山口11:25
行動時間 登り2時間30分 下り1時間30分 合計4時間20分(休憩時間含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 麓部落の先に登山口
トレイル 急坂が続くが良く整備されている
水場・トイレ 登山口にある
その他  

山行記

1年で1番日が短いこの時期に、果たして予定通り登れるだろうか、雪は大丈夫だろうか、という心配をしながら早朝7時前、朝霧高原に来た。今年何回か訪れた富士山周辺で天候に恵まれたことがなく、くっきりと晴れた富士山にお目にかかっていないのである。「今日はなんとしても晴れてほしいな」という願いもむなしく、登山口の麓から見上げる毛無山の山頂も、後方にそびえるであろう富士山も霧の中でその姿を見ることが出来ない。
がらんとした駐車場に車を停めて、「ここまで着たら登るしかない」という気持ちで杉木立の中の林道を歩き始める。砂防堰堤を2つ越して登山道に入る。一汗かく頃に不動の滝見晴台について息をつく。水量は少ないが落差のある滝が初冬の佇まいにしっかりとマッチしている。
これから先は急登に次ぐ急登である。登山道は訪れる人も多いのだろうかよく整備されていて時々現れる岩場も苦にはならない。15分おきくらいに有る合目標識が来るのを励みに一心不乱に登る。
5合目まで麓から1時間20分で到着した。汗びっしょりで、しばしの休憩を挟む。またしても続く急坂をあえいで8合目標識の上にある富士山展望台につくが、富士山は霧の彼方で見えるわけがない。更に地蔵峠への道を左に分けて、雪が10センチほど残る山頂への稜線へ。足元を気にしながら10分ほど歩いて山頂に到着した。
一等三角点の山頂は雪が残り、木々の枝は霧氷で白く輝いているが富士山は勿論見えない。樹間の急登を歩いているときは気にならなかったものの、山頂には結構強い風が吹いている。軽食をとり山頂写真をカメラに収めると長居は無用である。地蔵峠を廻って周遊コースを下ろうと思っていたものの、この霧の中では廻る意味もないと考え、往路を走るように下った。
登るときはそれほどに感じなかった急坂は思いのほかであった。やはり登るときの気合というものが違うのだろうかと思いつつ麓の登山口に下った。途中不動の滝見晴台で写真撮影の2人組みと会うだけの静かな毛無山ではあった。

 


長者ヶ岳 チョウジャガタケ 標 高 1343m 山梨百名山

山 域

天守山地
天子ヶ岳 テンシガダケ 標 高 1330m 日本の山1000

山 域

天守山地
登 山 記 録
登山月日 2008年12月20日
登山経路 田貫湖畔・休暇村「富士」7:45〜稜線8:35〜長者ヶ岳9:15/9:25〜天子ヶ岳9:55/10:05〜林道11:10〜田貫湖12:05
行動時間 合計 4時間20分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 田貫湖畔・休暇村「富士」までは問題ない
トレイル 東海自然歩道 天子が岳からの下りは少々難路
水場・トイレ 登山口に休憩施設ある
その他 ココから見る富士山は対称形でない

山行記




長者ヶ岳からの富士山

田貫湖畔の休暇村「富士」から登山道が延びていた。登山口からはヒノキの造林地でジグザグを切りながら40分ほどで稜線に出た。稜線上は東海自然歩道で広く、歩きやすいハイキング道路である。ここも40分ほど歩いて長者ヶ岳山頂に着いた。山頂には中年夫婦が富士山を眺めながら休憩していた。後方には南アルプスの白い峰も良く見える。しかし随分遠くに見えて、カメラにはうまく収まらない。毛無山は眼前だ。写真を撮った後は天子ヶ岳目指して鞍部に下る。東海自然歩道はここから右側に分かれ、山梨県の南部町上佐野に下っていた。15分ほど登り返して天子ヶ岳である。しかし天子ヶ岳には三角点がなく、稜線上の一番高いところに無粋な山頂標識が立っていた。展望台への案内看板に従い、富士山の展望を楽しむが、雲が流れて山頂を隠すので、時間待ちである。
往路を戻ろうかと考えたが地図を見ると、白山神社方面に下っても大して時間が変わらないのでそちらに下る。巨石の中の少々難路の道を下るとヒノキの造林地に入る。だらだら坂を下って、林道に出る。田貫湖への案内看板のとおり林道を進むと今下りて来たばかりの天子ヶ岳が良く見える場所に来ると、ハンググライダーが舞い降りてきた。
林道を抜けるとオートキャンプj場の「天子の森」につき、管理棟を越えると、田貫湖湖畔はすぐだった。


天子が岳展望台から


天子が岳山頂と山麓から見る天子が岳

 


蛾ガ岳 ヒルガタケ 標 高 1279m 日本の山1000

山 域

天子山塊
登 山 記 録
登山月日 2009年12月10日
登山経路 四尾連湖8:15〜西片峠9:35/9:40〜蛾ガ岳9:55/12:00〜大畠山13:00〜四尾連湖13:30
行動時間 登り1時間40分 下り1時間30分 合計5時間15分 (山頂休憩時間を含む)
天  候
メンバー 山梨山の会の5名と

情  報

アクセス 四尾連湖まで舗装道路
トレイル 緩やかで良く踏まれている
水場・トイレ 登山口のキャンプ場で
その他 三方分山まで歩けば素晴らしい

山行記


蛾ガ岳山頂で乾杯


カサ雲の富士山


尾根続きに有る大畠山と山上湖の四尾連湖

越後百山も残り5座となりカウントダウンとなった。新しい目標として山梨百名山を目指す事にした。
勿論日本の山1000は生涯目標の山ではあるが完登等は到底無理な目標であるから山梨百名山は脚力も落ちてきた今としては格好の目標でもある。
私が毎年年末には年賀状用に富士山をカメラに収めようと出かけていることを知った、甲府のAさんからお誘いを受けて今年は山梨の山仲間が同行してくれる事になった。
AM8:00に「道の駅・とよとみ」で合流後、四尾連湖の駐車場に向かう。同行者は5人・私を含めて6人グループである。師走の平日に登るものなどいるわけは無く、静かな山が楽しめるというものである。
四尾連湖畔の駐車場からは葉っぱを落とした樹林の中、緩い登山道が続き、大畠山分岐・西片峠と休憩ポイントも整備されていて、ハイキングコースとしては申し分ない。最後は少々傾斜も増すが長い距離ではなく駐車場からは1時間半ほどで蛾ガ岳山頂に立つことが出来た。
残念ながら富士山は雲の中であったが、天子山塊の主峰毛無山方面や甲府盆地が良く見える。
山頂ではAさんが担ぎ上げてくれたトン汁などが振舞われ、それぞれの今年の山談義に花が咲き、2時間ほどのランチタイムを楽しむ事が出来た。下山に掛かる頃にはカサ雲を被った富士山も姿を見せてくれた。山頂の石祠に手を合わせ今年の無事の登山と、今日の幸せに感謝し山頂を後にした。下山は往路を下ったが、分岐から大畠山まで足を延ばし、四尾連湖畔に下って再度休憩を取った。
師走の日がな一日楽しいプチ登山ではあった。

 


三方分山 サンボウブン 標 高 1408m 山梨百名山

山 域

天子山塊
登 山 記 録
登山月日 2011年11月24日
登山経路 精進湖畔登山口7:35〜女坂峠840〜三方分山9:20/9:35〜精進峠10:40〜パノラマ台11:20/14:30〜精進湖畔15:15
行動時間 登り 下り 合計 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 山梨の山友と山画新内蕎麦太夫サン

情  報

アクセス 精進湖畔までは問題なし
トレイル よく踏まれているハイキングコース
水場・トイレ 山中には無い
その他 常に富士山を見ながらの快適トレイル

山行記


精進湖畔からの夜明けの富士


三方分山とパノラマ台で

今年春、残雪の越後百山完登を果たしたことを祝って山梨の山友達がお祝い登山を企画してくれた。
沢山の山友達が集まるので手近な山を選んで欲しいと言う事で富士山が目の前のパノラマ台を選ばせてもらった。折角富士山周辺に出かけるのだから、山梨百名山の三方分山も登ることにして、精進湖畔の駐車場に車をつけた。ここは県営の駐車場で無料である。ちょうど夜明けの時間で、薄暗い中でアマチュアカメラマンが日の出を待っていた。私も日の出の富士山をカメラに収める事が出来る幸運であった。
パノラマ台に直行する後続の3人を除いて5人で三方分山を目指す。中道往還の登山道に入り緩く登って1時間で女坂峠に着いた。更に少し傾斜を増した登山道を1時間ほど歩いて三方分山山頂である。山頂からは富士山も望めるがこの時期はここから見る富士山は午前中は逆光の中で良い展望とはいえない。少し休憩した後、急坂の登山道を精進峠に下る。そしてパノラマ台への稜線をアップダウンを繰り返しながら進み、先着していた直行組みの待つパノラマ台へは正午前に到着した。
おでんやトンシャブなどの鍋を囲み、シャンパンを開けて私の「越後百山完登」を祝っていただくことが出来た。そして目の前の富士山を眺めながら、登山歴豊富な皆さんの山談義に花が咲き、2時間半ほどもの大宴会となった。

少し気温が下がり始めた14時過ぎにパノラマ台を後にして、精進湖畔へ直接下る道を下った。
今年も粋な計らいをしてして頂いた雨宮さんとお集まり頂いた皆さんに御礼をしてお別れした。


パノラマ台で記念撮影と夕日を浴びる富士山


パノラマ台 パノラマダイ 標 高 1328m 山 域 天子山塊
烏帽子岳 エボシダケ 標 高 1257m 山 域
登 山 記 録
登山月日 2019年12月14日
登山経路 本栖湖駐車場〜烏帽子岳登山口〜烏帽子岳〜パノラマ台〜烏帽子岳〜本栖湖
行動時間 登り 下り 合計 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 山梨の山友他9人
情   報
アクセス 本栖湖公共駐車場まで国道
トレイル 一部車道を歩いて登山口からは急坂にジグザグ切った快適トレイル
水場・トイレ 山中にはないが駐車場にtoilet自販機ある
その他 2019年忘年登山
山行記



2019年の忘年登山は本栖湖から烏帽子岳に登りパノラマ台まで往復して烏帽子岳でランチ休憩を取った。眼前に富士山を見ながらの穏やかな師走の一日を過ごすことが出来た。11年連続の忘年登山も今回を区切りにすることになり感傷的になりながら富士山を眺めた。長い事企画と食事準備をしていただいた雨宮さんには感謝の気持ちでいっぱいであり、ご参加の皆さんとの思い出は私の誇りと宝である。下山は本栖湖畔の樹林帯を少し歩いて駐車場に戻った。




三石山 ミツイシヤマ 標 高 1173m 山梨百名山

山 域

天子山塊

登 山 記 録
登山月日 2013年7月8日
登山経路

大崩登山口5:35〜稜線展望地6:50/7:05〜三石山7:35/7:50〜登山口9:10

行動時間 登り 2時間 下り 1時間20分 合計 3時間05分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 身延駅近くから大崩集落まで細い舗装道路が続く
トレイル 傾斜の緩い登山道が植林地の中山頂まで続く
水場・トイレ 登山口にもなし
その他 印象に薄い山

山行記


尾根道の展望台から富士山が    巨石が点在する三石山山頂

身延線身延駅の近くから駅後方の山中に入る道が、三石山登山口の大崩部落への道であった。
道幅狭く、対向車があればすれ違いにも苦労しそうな道を、20分近く走ると大崩部落で5〜6軒の民家がひっそりと山中にたたずんでいた。さらに案内看板に導かれ車を進めると道路の終点に「三石山ハイキングコース入口」の看板が立っていた。この終点にも2軒の民家が在ったが、一軒は空き家であり、一番奥の家には犬が吼えていたので、今も生活しているようである。
前夜はここの空き地で車中泊した。

翌朝犬が近寄ってきて愛想を振りまく中、支度を整えて登山道に入る。しかし「ハイキングコース入口」で、「登山口」と書いてないことが、この先続く道でよくわかるのである。
クマ除けに飼っているであろうと思われる2匹の大型犬に吼えまくられながら、民家の脇を抜け笹薮の中の登山道を行くと植林地の中緩く緩く道は続いていた。まだ睡眠から覚めきっていない体には程よい登山道であり、いつの間にか稜線に飛び出していて背丈の低いヒノキ林の稜線を進む。登山口から1時間少々で左手が開けると展望地であって、夜明けの富士山が前衛の山(天子が岳方面)に邪魔されながらも梅雨明けの姿を見せていた。ちょうど一息入れるにはよい場所である。
登山道はその後も傾斜を増すことなく伸びていて、やがてロープが下がる岩場に着くが、それも長い距離ではなかった。岩場を登りきると再び樹林帯の中を進み、巨石が散在する三石神社の立つ三石山山頂であった。山頂をカメラに収めた後神社の前で軽く朝食を取り、往路を急いで戻った。
まさに登山というよりはハイキングを楽しむという趣の三石山ではあった。


思親山 シシンザン 標 高 1031m 山梨百名山

山 域

天子山塊

登 山 記 録
登山月日 2013年7月8日
登山経路

佐野峠登山口10:30〜思親山11:10/11:50〜佐野峠12:20

行動時間 登り 40分 下り 30分 合計 2時間10分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 内船駅近くから佐野峠まで舗装道路の林道が続く
トレイル 東海自然歩道としてよく整備されている
水場・トイレ 佐野峠にトイレあるが水場はない
その他 佐野峠は富士山好展望台

山行記


(左)佐野峠からの富士山 (右)思親山山頂で若者と会う

身延線内船駅の近くに「思親山・佐野峠」の看板があり迷うことなく佐野峠への道に入ることができた。途中から杉林の中の怪しい林道になるが、しっかりと看板があるので間違えることはなかった。富士山絶好の展望台と思われる佐野峠に到着すると豊橋ナンバーの車が一台と待っていた。広い駐車場にはトイレも完備していて安心して来れる佐野峠である。

思親山への道は東海自然歩道としてよく整備されていた。途中車の持ち主である夫婦とすれ違って、40分ほどで思親山山頂に到着した。富士山展望できる方角は樹林も開かれていてここも絶好の富士山展望台と思われたが残念ながら富士山雲の中であった。ベンチも設けられた山頂で昼食を取っているとラジコン模型自動車をお供に若者が反対側から登りついてしばし山談義などを楽しんだ。
佐野峠に戻ると夫婦登山隊が昼食を済ませ、次の計画を思案しているときであって夜叉人峠から鳳凰山への登山をアドバイスした。

山頂で会った若者の情報で「富士川右岸には山ビル生息している」ことを知り、この後予定していた貫ヶ岳登山を中止し御坂の十二ヶ岳・節刀ヶ岳へ転進した。
貫ヶ岳は山ビルの活動が収まる晩秋か初冬に八紘嶺とともに訪れようと思う。


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