白神山地・秋田の山
(二ッ森・小岳・藤里駒ケ岳・田代岳)
二ッ森 フタツモリ 標 高 1086m 日本の山1000

山 域

白神山地

登 山 記 録
登山月日 2012年8月22日
登山経路

青秋林道終点・二ツ森登山口16:10〜二ツ森16:55〜登山口17:35

行動時間 登り 45分 下り 40分 合計 1時間25分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 青秋林道は登山口まで舗装道路が一部細い道もある
トレイル ブナ林の中少し荒れているが問題はない
水場・トイレ 登山口にトイレと休憩舎がある 水はなかった
その他 白神山地の前衛で展望が良い

山行記

 
登山口の休憩舎と二ツ森山頂

秋田県最北の八峰町を過ぎて青森県深浦町に向かう国道の途中に二ツ森への案内看板がついていた。
案内看板に従い進むと白神山地のビジターセンターがあり、入山者はここで手続きをするようであったがそのまま道を進む。これが白神山地を貫いて青森県に延びる計画だった青秋林道の秋田県側の林道である。道は狭いながらも舗装されていて快適な観光道路を走るようだ。ぐんぐんと高度を上げてやがて終点に着くと、トイレが完備して森林監視所のログハウスが建っていて「登山者の利用も良い」という看板が立っていた。
往復1時間半の行程を確認し、午後4時過ぎにもかかわらず登山道に入る。ブナ林の中の急坂で少々荒れた道を45分で山頂についた。久しぶりの白神山地で山座同定はは叶わなかったが、奥深い白神山地を垣間見る事が出来た。

登山口に下った後、監視所で酒を飲みながら夕食をとり、夜半には林道をふもとのビジターセンターに下って車中泊した。


小岳 コダケ 標 高 1042m 東北百名山

山 域

白神山地

登 山 記 録
登山月日 2012年8月23日
登山経路

素波里ダムの奥粕毛林道・小岳林道の奥登山口6:50〜小岳8:10/8:15〜登山口9:15

行動時間 登り 1時間20分 下り 1時間 合計 2時間25分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 未舗装の粕毛・小岳林道は素波里ダムの取り付きから20.6キロの長丁場
トレイル 道迷いの心配はないが藪が被さる煩い登山道
水場・トイレ 登山口には場違いとも思えるトイレ・休憩舎がある 水は沢水取れる
その他 最後は潅木帯になり深山の雰囲気が漂う山頂

山行記

 
山頂直下は笹の混じる小潅木帯

藤里町の奥にある素波里ダム湖の奥から延びる粕毛林道が小岳登山口に続く道であった。
林道入口には「小岳登山口まで20.6キロ」の看板があり、長丁場の林道走行を覚悟する。粕毛林道は今も盛んに林道として利用されているようで砂利道ながらそれなりに整備されていて一般車でも難なく通行できる。林道脇には1キロごとに小岳までの残りの距離が表示されていて登山者の利用も多いことが分かり、安心して車を進める事が出来た。粕毛林道は「小岳まで7キロ」地点で終わり、林道支線に入り山襞を縫って、いくつかの尾根を巻いて白神山地の奥深くまで進入してゆく。やがて小岳林道が分かれて1キロほど進むと小岳登山口に到着した。
素波里ダムからは1時間半近くかかっていたものと思う。驚く事にこれほど山深い登山口には環境省の作った監視所兼休憩舎ともいえる立派な建物があり、別棟にはトイレも建っていた。

駐車場で支度した後、登山口に入る。ブナ林の尾根道を登って行くと白神山地や小岳周辺の環境案内をした看板があって小岳が割と沢山の人々に登られている事を知る。ブナ林を過ぎると笹の被さる小潅木帯となり藪を掻き分けながら小岳山頂に立つことが出来た。昨日登った二ツ森が目の前で、この小岳登山口に移動するのに3時間近くかかってしまった事が不思議に思えるのであった。
往路を急いで下ると登山口のトイレ清掃に地元の車が2台来ていたのには更に驚きであった。ダートの道を1時間以上かけて清掃に来たのである。
ぬれた着衣を着替え再び長い林道をうんざりしながら素波里ダムに下った。

 
山頂から見る二ツ森と登山口の休憩舎


藤里駒ケ岳 フジサトコマガタケ 標 高 1158m 日本の山1000

山 域

白神山地

登 山 記 録
登山月日 2012年8月23日
登山経路

黒石沢登山口12:40〜尾根直登コース〜藤里駒ケ岳14:05/14:20〜田苗代〜登山口15:30

行動時間 登り 1時間25分 下り 1時間15分 合計 2時間50分 (休憩時間を含む)
天  候 曇/晴
メンバー 単独

情  報

アクセス 黒石沢登山口まで舗装道路の観光道路が延びる
トレイル 両コースとも荒れるに任せている
水場・トイレ 水は沢水取れるが飲用は? トイレは登山口にある
その他 藤駒ケ岳と呼ばれて親しまれているようだ 田苗代の湿原も見事だ

山行記

 
遠くに岩木山を望む藤駒ケ岳山頂と山麓に広がる田苗代湿原

小岳を降りる林道の途中に藤里駒ケ岳の樺岱登山口の案内があったが、藤里駒ケ岳には表登山道ともいえる黒石沢登山口から登る事にして長い粕毛林道などを藤里町内に下る。
町内に下った後、黒石沢を目指すが、まるでどこか遠い山を目指すほどその距離は長かった。青森県西目村に抜ける山中の国道から別れ「岳岱」というブナ林の見所の観光地を過ぎて、黒石沢の登山口には小岳の登山口を出てから2時間半以上かかっていた。
登山口につく寸前に雷雨があったがすぐに止んだ。
登山道に入り少し荒れた尾根直登コースを登り、思ったより早く山頂に立った。山頂からは雨上がりの白神山地を隔てて岩木山が聳えている。そして午前中登った小岳は目の前である。藤里駒ケ岳もまた奥深い白神山地の一峰である事が実感されるのであった。この山が藤駒岳と呼ばれて親しまれている事も知った。
下山はいったん往路を戻り、田苗代へ下る道に回る。これがまたひどく荒れた道で、何回か岩場で足を滑らせ尻餅をつきながら下ったのである。下りついた山麓には田苗代の湿原が広がっていて疲れた体を癒されるのであった。藤駒ケ岳を黒石沢登山口から登ったのはこの田苗代=藤駒湿原を見たかったからである。

 


田代岳 タシロダケ 標 高 1178m 花の百名山

山 域

白神山地


ブナ林の中の五合目分岐



九合目高層湿原の池塘


一等三角点の山頂


世界遺産白神山地


白神山地の向こうに津軽の岩木山も見える


白糸の滝


山瀬川渓谷

登 山 記 録
登山月日 2005年10月9日
登山経路 秋田県田代町荒沢登山口7:40〜五合目分岐8:50〜九合目湿原9:30〜山頂9:45/10:20〜登山口12:15
行動時間 登り 2時間05分 下り 1時間55分 合計4時間35分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 親子二人連れ

情  報

アクセス 田代町から山瀬ダムを越えて登山口まで舗装道路
トレイル 泥濘や木の根の絡まるトレイル 九合目湿原は木道
水場・トイレ 水は途中沢水取れる トイレは登山口にある
その他 白神山地の東端の展望台

山行記

白神山地の東端・田代岳を目指して秋田県大館市の隣、田代町に車を走らせる。
奥羽本線早口駅でタクシーに登山口を訪ねると田代町の荒沢登山口が一番ポピュラーで無難なコースだと教えられる。コンビニで食料を買い求めて山瀬ダムを越えて大川目川渓谷に入る。一枚岩の河床を流れる渓谷はいたる所に小さな滝を作って見事な景観である。紅葉にはまだ早いが、地元の人にとってはその時期が待ち遠しいことであろうと思う。
荒沢登山口までは舗装道路が続いていて、駐車場にはトイレも完備していた。
ここは白神山地の一角であって、ゆるい傾斜のブナ林の中を進む。場違いと思うほどの大きな合目標識がつけられていて
1合は約10分も見ておけば充分である。人が歩いて広げたのかずいぶんと広い登山道で、ブナの根がむき出しになっていた。
九合目が高層湿原になっていた。田代という名前は田んぼということである、この名前がつく地名は。湿原地帯なのである。
それほどの規模ではないが草紅葉の中に池塘が点在し、後方の田代岳を映している。木道を少し歩いて田代岳への登山道は
10分もあれば十分であった。

田代神社の鳥居の前には一等三角点標石が埋められていた。
神社の後方に白神山地を超えて岩木山が見える。西方が白神山地であるがまだ紅葉には早く緑の山塊が広がっている。西端の白神岳と東端の田代岳を踏んだことになるが、いつかこの核心部を歩いてみたいものと思うのであった。
軽食を取りながら
1時間ほど休憩し田代湿原に戻ると好天につられて大勢の登山者が登ってきた。

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