大峰奥駈道の山
(行者還岳・弥山・八経ヶ岳・仏生嶽・孔雀岳・釈迦ヶ岳)

行者還岳  ギョウジャカエリダケ  標 高 1546m 山岳標高1003山

山 域

 大峰山脈

弥山 ミセン 標 高 1895m 日本の山1000 山 域  大峰山脈
八経ヶ岳 ハッキョウガタケ 標 高 1915m 日本百名山 山 域  大峰山脈
登 山 記 録
登山月日  2016年5月12日
登山経路

 行者還トンネル5:15〜稜線分岐6:10/6:15〜行者還小屋7:10/7:15〜行者還岳7:45/8:05〜行者還小屋8:30〜稜線分岐9:35〜一ノ垰〜奥駈道出合10:15〜聖宝ノ宿跡11:00〜弥山12:00/12:30〜八経ヶ岳12:55/13:00〜弥山小屋13:30〜奥駈道出合15:00〜行者還トンネル15:40

行動時間   合計 10時間25分 (休憩時間を含む)
天  候  晴
メンバー  単独

情  報

アクセス  行者還トンネルまでは舗装道路の国道
トレイル  行者還トンネルから稜線までは木の根の絡まる尾根を直登 行者還岳直下に岩場あるが稜線の縦走路(奥駈道)は概ね快適トレイルが続く 聖宝ノ宿から弥山は急登
水場・トイレ  登山口と各山小屋にトイレある 行者還岳直下に水場ある
その他  このコースは癒しの大峰奥駈道だ
山行記

前日天川村に入り、行者還トンネルの登山口まで来て駐車場より下の広場で車中泊した。
早朝登山口の駐車場に移動すると駐車場管理人が来て駐車料金を徴収された。(1日1000円)

「行者還岳に登り弥山に回る」今日の行程を話すと親切にアドバイスしてくれた。

登山口に入り30mほどで百名山大峰八経ヶ岳への道を分け、左側の尾根を直登すると行者還岳への短縮登山道である。尾根道は踏み跡も薄く未整備状態で、木の根の絡まる急登の連続である。ザックが軽いのが救いであるが、早朝から一気に汗を絞られた。それでもそれほど長い距離と時間ではなく、登山口から小一時間で大峰奥駈道の走る稜線に登り着いた。稜線に立つ道標には「行者還トンネル登山口0.7キロ」の表示があった。


稜線分岐

稜線分岐に腰を下ろして朝食をとり、奥駈道を行者還岳方面に進む。芽吹いたばかりのブナ林の癒しの奥駈道で、アカヤシオ・シロヤシオがとてもきれいで、途中には山シャクヤクの群生地もあった。


 
天川辻と行者還の小屋

稜線分岐〜1時間ほど歩いて天川辻、そしてそのすぐ先に大きくとてもきれいな行者還小屋が建っていた。無人小屋であるが内部もトイレもとても清潔さを保っていた。小屋前で一息入れて行者還岳に向かう。
行者還岳の麓は岩稜帯になり、鎖場も連続してあったがそれほど危険を感じることはない。「岩場のここで行者が引き返した」という案内看板があり、冷たい水が引水されてあった。
岩場を過ぎて尾根に出ると、大普賢岳方面への奥駈道から行者還岳に分岐していて、行者還トンネルの登山口から2時間半・行者還小屋からは30分で行者還岳に登頂した。(以前は奥駈け道は行者還岳山頂を通っていたようだ。)


シャクナゲ林のとても雰囲気の良い行者還岳山頂


行者還岳から見る(左)山上ヶ岳方面・(右)弥山八経ヶ岳方面

山頂はシャクナゲ林の中でとても良い雰囲気が漂っていて、山上ヶ岳方面や大普賢岳そして八経ヶ岳方面の大展望が広がっていた。行者還岳で一息入れた後は往路を戻る。途中で同年配の単独行氏と会ったが、「登頂が目的でなく山シャクヤクを見に来た」そうだ。私も奥駈道で山シャクヤクを見ることが出来たが、写真にとることを忘れてしまった。

行者還トンネルから登り着いた稜線分岐まで戻り、弥山目指して奥駈道をさらに進む。「一の垰」付近は明るい草原状のトレイルになり、弥山がぐんと近づいてきた。一旦稜線を離れて山腹を巻いた後稜線に登りかえすと「奥駈出合」で、行者還トンネルから大峰山を目指す登山道が合わっていた。ここからは百名山大峰山への人気のトレイルで、単独女性が休憩していた。



「一の垰」付近の癒しのトレイル・聖宝の宿跡

奥駈出合から緩い勾配の奥駈道を「弁天の森」まで歩いて休憩した。
「聖宝の宿跡」を過ぎると登山道はゴーロ状になり、急登の弥山への道には木製階段が付けらえていて、百名山トレイルのオーバーユースを知らされるというものである。疲れも出てきてなかなか足が進まないが、何とか標高差約200mほどをもがいて弥山小屋には正午ジャストに到着した。



弥山小屋・弥山神社

弥山小屋の後方の弥山神社の参拝し、鳥居前のベンチで昼食を摂った。弥山神社の周りを三角点探したが三角点も弥山山頂標識もなかった。
目の前は八経ヶ岳だが、芽吹き前の樹木もあり枯れ木が目立つ。


弥山山頂から八経ヶ岳

昼食の後八経ヶ岳に向かう。
弥山小屋の先の「国見八方睨」に立ってみると、行者還岳からここまで歩いてきた稜線奥駈道が見渡せる。弥山から少し高度を下げて登り返すと弥山小屋からは25分で八経ヶ岳山頂に着いた。15年前、日本百名山巡りでムスコと登った時のことがしのばれ感傷的になったのである。


八経ヶ岳山頂・釈迦ヶ岳方面

八経ヶ岳山頂到着は13時で、早朝5時からすでに8時間近い行動で疲労感を覚える。
わずかな山頂ステイの後、重い足を引きずりながら往路を弥山に戻り、適度に休憩をはさみながら奥駈出合まで戻って尾根を行者還トンネル登山口まで下った。10時間を超える行動時間でさすがに疲労困憊気味であった。

天川村の「みたらい渓谷」

 


八経ヶ岳 ハッキョウガタケ 標 高 1915m 日本百名山 山 域 大峰山脈
弥 山 ミセン 標 高 1895m 日本の山1000 山 域
登 山 記 録
登山月日 2021年10月21日
登山経路 行者還トンネル6:50〜奥駈出合7:50~聖宝の宿跡8:50〜弥山9:50/10:10〜八経ヶ岳10:50/11:10〜弥山11:40〜奥駈出合13:20〜行者還トンネル14:10
行動時間 登り 4時間 下り 3時間 合計 7時間20分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 北海道の山友・佐々木女史
情   報
アクセス 上北山村から行者還トンネルまではR309の一般道路
トレイル よく整備された百名山の人気トレイル
水場・toilet 登山口と弥山館にtoiletあるが 自販機水場は無い
その他 人気の百名山
山行記




弥山から八経ヶ岳・八経ヶ岳山頂



霧氷の花・弥山神社


奥駈出合・聖宝の宿跡



前夜は上北山村西原の民宿白滝荘で宿泊した。翌朝夜明けを待ってR169から行者還トンネルへR309に入った。狭く曲がりくねった道と思っていたが、意に反して快適山岳道路で、行者還トンネルを抜けて西口の登山口までは西原からは40分ほどの行程であった。
登山者用の駐車場で軽く朝食を摂って登山道に入り、しばらく谷沿いの道を行き尾根につりついた。尾根はのっけから急坂で一気に汗を絞られた。登りにはそれほど急登とも思わなかった尾根であるが、下山時には「こんな急坂を登ったのか」と思うほどの激坂である。2回ほど休憩取って丁度1時間で大峰奥駈道の「奥駈出合」に登りついた。稜線は強風が吹きすさび、休憩もままならない程であったが樹木の陰で風除けして給水タイムをとった。
稜線上の奥駈道は紅葉する前に落葉した雑木林の中小さなアップダウンを繰り返して行く。30分ほどで三角点の有る「弁天の森」に着き、更に30分ほど歩いて行者像の立つ「聖宝の宿跡」に着いた。聖宝の宿跡からは弥山への登りになって少し荒れた道をトラバース気味に登って行く。弥山近くに来ると霧氷の花が咲いていて、同行の佐々木さんから思わず歓声が上がりシャッターチャンスである。山頂直下の木製階段を登り切って弥山山頂に立つ山小屋「弥山館」に着いた。ここまで登山口から3時間の行程であった。
弥山神社にお参りした後八経ヶ岳に向かう。
弥山からは一旦40mほど高度を下げて、気温上昇で霧氷がパラパラと落下する中を歩いて八経ヶ岳山頂に登りついた。高曇りの空の下大峰山脈や台高山地の山々の大パノラマが開けていた。5年ぶり3度目の八経ヶ岳山頂で、今まで登った山々を眺めながら感傷的になるのであった。同行の佐々木さんに山座同定し思い出話をしながらランチタイムをとった。少し遅れて登りついた若者グループに写真を撮ってもらって八経ヶ岳を後にした。
登りには見事な花を咲かせていた霧氷もすっかり落下する中往路を下った。同行の佐々木さん96座目の百名山である。


釈迦ヶ岳  シャカガタケ  標 高 1800m 日本に百名山

山 域

 大峰山脈

孔雀岳 クジャクダケ 標 高 1779m 日本の山1000 山 域  大峰山脈
仏生嶽 ブッショウガタケ 標 高 1805m 山岳標高1003山 山 域  大峰山脈
登 山 記 録
登山月日  2016年5月13日
登山経路

 釈迦ヶ岳峠登山口5:00〜林道登山道分岐5:50〜釈迦ヶ岳7:20/7:30〜両部分け8:15〜孔雀岳8:55/9:10〜仏生嶽9:55/10:10〜孔雀覗き11:00〜釈迦ヶ岳12:20/12:40〜峠登山口14:40

行動時間   登山口から仏生嶽まで 往路 4時間55分 復路 4時間30分 合計 9時間40分 (休憩時間を含む)
天  候  晴
メンバー  単独

情  報

アクセス  旭ダムの先、釈迦ヶ岳峠登山口まで舗装された林道
トレイル  釈迦ヶ岳までは癒しの笹原の登山道 孔雀岳までは岩稜帯が続く 仏生嶽までは樹林帯を行く
水場・トイレ  水場は釈迦ヶ岳直下にある トイレは登山口の駐車場にある
その他  両部分けで、大峰北方の金剛界・南部の胎蔵界を分ける
山行記

釈迦ヶ岳は300名山巡りで2003年晩秋に登っている。今回は釈迦ヶ岳からその先にある孔雀岳〜仏生岳までの奥駈道往復縦走である。
前日夕暮れ時に旭ダムから長い林道を走って、釈迦ヶ岳峠(太尾)登山口の駐車場に車を付けて自炊した。自炊していると後続の車が着いてた。声かけてみると、神戸から来た植物学者のようだ。翌朝、湯を沸かし雑炊の朝食を摂っていると植物学者は一足先に登山道に入って行った。私もザックをなるべく軽くして登山道に入りる。何しろ大峰奥駈道、初日の昨日は10時間越えの行動時間で疲労残りで、テンションは今一つである。登山口はすでに標高1300m近くまで上がっていて緩く登って行く。釈迦ヶ岳から延びる支尾根に出ると、赤井谷を隔てて対岸に南奥駈道の涅槃岳・笠捨山などの山並みが目の前に見えてきたが、山座同定は叶わない。登山道に現れたバイケイソウの群生地では先発の植物学者が観察していた。笹原と草原の気持ちの良いトレイルが続き、前方に特徴ある釈迦ヶ岳が聳えいる。



「古田の森」など小ピークを二つほど越えて、「千丈平」から樹林帯の急登を凌ぎ、13年ぶりに一等三角点の釈迦ヶ岳山頂に立った。山頂からは絶好の展望が開けていた。
これから向かう仏生嶽・孔雀岳から八経ヶ岳までの稜線を見渡しながら一息入れた。

 
(左)釈迦ヶ岳山頂 (右)孔雀岳・仏生嶽方面 左最奥は八経ヶ岳

小灌木の釈迦ヶ岳を下ると様相一変し、アルペンムード漂う岩稜帯が続いていた。

 
岩稜帯と空鉢岳から下ってきた釈迦ヶ岳

大峰北方の「金剛界」と南部の「胎蔵界」を分ける「両部分け」のキレットなどの岩稜帯突破には小一時間掛かった。

「孔雀覗」の絶壁を見て、釈迦ヶ岳からは1時間半ほどかかって奥駈道からわずかに外れた、「日本の山1000」孔雀岳山頂に着いた。


孔雀覗・孔雀岳

孔雀岳で一息入れた後奥駈道に戻り、樹林帯と草地の癒しのトレイルに変わった道を仏生嶽に向かった。仏生嶽にかかる頃には、「今朝弥山小屋を出た」という単独女性に会った。「今日は前鬼口に下る」と云ってスライドした。
釈迦ヶ岳登山口からは5時間ほどかかって10時前に仏生嶽山頂に到着である。



仏生嶽山頂・八経ヶ岳方面

随分と近づいた八経ヶ岳や、来し方の孔雀岳などを眺めながらの山頂ステイであるが、「戻りも来た時と変わらぬ時間がかかる」ので、ゆっくりとはしていられない。仏生嶽で15分休憩し、重い足を引きずりながら往路を戻る。孔雀覗で一息入れ、岩稜帯突破と釈迦ヶ岳への登り返しは厳しいものがあった。
「空鉢岳」の標識の立つ岩場付近には関西の山では初めてキバナシャクナゲを見ることができた。


力を振り絞って釈迦ヶ岳に登り返すと単独行氏が休んでいた。
木陰に入って昼食を摂っている間に単独行氏が山頂を後にすると、代わりに男女6〜7人のパーテイが登り着いたので、私も山頂を譲って釈迦ヶ岳を後にした。明日から予定の大峰南奥駈道の山並みを眺めながら登山口の峠駐車場に来るまで、10人以上の登山者と交差した。平日にもかかわらず人気の釈迦ヶ岳を思い知ったのである。連日の10時間近い行動時間で疲労もピークであったが、十津川村の「湯泉地温泉」の日帰り温泉に浸かって疲労と汗を流した。湯泉地温泉入浴料も400円と安く、泉質も良い温泉である。

 


日本二百名山 釈迦ヶ岳 シャカガタケ 標 高 1799m

山 域

大峰
登 山 記 録
登山月日 2003年11月26日
登山経路 奈良県十津川村旭口・林道不動小屋谷登山口12:15〜稜線分岐13:00〜山頂14:10/14:25〜稜線15:15〜登山口15:55
行動時間 登り1時間55分 下り1時間30分 合計3時間40分(休憩時間含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス R165旭橋を折れて旭ダムへその先にある林道を約10キロ入る 途中岩盤崩壊地があり大変危険である
トレイル 僚船までは植林地の中をジグザグ 稜線は少しアップダウンがあるが快適な尾根歩きだ
水場・トイレ 水場は山頂直下にある トイレは無し
その他  
山行記

 
縦走路から見る釈迦ヶ岳山頂

 
山頂の御釈迦様 仏生嶽と孔雀岳

 
山頂直下の水場と千丈平の木々の間に見る山頂


アルペンムードが漂う山頂

伯母子岳を下りて野迫川村から十津川村に入る。
R165号脇の食堂で昼食をとり、釈迦ヶ岳への登山口に向かう旭橋を確認する。
秘境十津川ベリを20分ほど走り、旭橋を左に曲がる。旭ダムのサイトには関西電力のエレハウスなる電力記念館があった。ここで更に登山口を確認する。
エレハウスからすぐ上が釈迦ヶ岳登山口に延びる林道になっていて、釈迦ヶ岳登山口まで10キロの案内がある。
林道に入ると山側はオーバーハングの岩場で落石防止の柵が連続して設けられている。谷側は100mは有ろうかという絶壁である。幸い山側を走るので絶壁を見ないで済むので恐怖感は薄れる。然し、昨日の雨で落石が路上に散乱していて緊張感がます。5キロほど走ると岩盤崩壊で道路が埋まっていた。車が走り抜けられるまで谷側が片づけられているが車を下りて確認する。距離は10mほどではあるが道幅は断崖絶壁の上に2mもない。ここに立っているだけでも身震いするような中、思案する。
意を決して慎重に車を進める。最後は目をつぶってアクセルを踏む。まさに身の毛のよだつ瞬間だ。
何とか通過して、更に厳しさを増した林道を登山口に急ぐ。山中深くはいると林道の幅も広くなり、ようやく不動小屋谷の登山口に到着した。手に汗握る林道突破であった。
時間は正午を回っている。これから、登り2.5時間、下り2時間とすると車に戻るのは17時近くになりそうで少し焦りが出る。然し止めるわけには行かない。「こんな遠くまで、もう一度出かけてくるわけには行かない」と、思うと気力も盛り上がる。
腹ごしらえも十分なのでザックにカメラと水と少々の食料を詰めて、杉林の中をジグザグ切って進み、背丈の低い笹原となった稜線には登山口から45分で到着した。汗びっしょりである。
既に釈迦ヶ岳を踏んだ中年3人組がゆっくり休んでいた。しばし歓談する。事情を離すと、「こういう人もいるんだねー」と感心される。「ここから3時間も有れば山頂往復できますかね」と声を掛けて稜線に入る。今まで登った関西の山とは随分趣が違う。笹原は鹿の食害によるのかせ丈が低い。立木もブナの木も見えるが弱々しい樹相だ。
稜線を15分ほど歩くと前方に釈迦ヶ岳の山頂が見えてきてカメラに収める。千丈平からは急坂となり、最後はアルペンムード漂う山頂に到着した。登山口からは2時間を切ることが出来た。
大きなお釈迦様の銅像が建っていて、折角のアルペンムードを台無しにしている。隣の孔雀岳・仏生嶽は良く見えるが大峰山系の盟主弥山、八経ヶ岳にはガスが掛かり始めていた。リンゴを一つ剥いてほおばる。大台ヶ原も同定できて関西の山も少し分かってきたが台高・大峰・紀伊の山の深さが実感できる。
然し頭の中は帰りの林道の落石地点をどうやって通過するかという心配で少しも気が晴れない。そして又その先長野までの長距離ドライブも考えると気が滅入るのであった。
15分ほどで山頂を後にする。日も暮れかけた登山口に戻り、素裸になって汗を拭く。谷の清流で体を拭いて火照りをとると生きた心地がする。そしてあの林道の難関を越えに慎重に走り、我が生涯で5本の指に入る恐怖を克服して十津川村に下った。
更に8時間ノンストップで長野まで走り抜け、2003年晩秋の関西山行を締めくくったのである。

 

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