金精峠から日光白根山・錫ヶ岳
金精山 | コンセイサン | 標 高 | 2244m | 栃木百山 | 山 域 | 奥日光 |
五色山 | ゴシキヤマ | 標 高 | 2379m | 2000m超峰 | 山 域 | 〃 |
前白根山 | マエシラネサン | 標 高 | 2373m | 2000m超峰 | 山 域 | 〃 |
白根隠山 | シラネカクシ | 標 高 | 2394m | 2000m超峰 | 山 域 | 〃 |
白檜岳 | シロビダケ | 標 高 | 2296m | 2000m超峰 | 山 域 | 〃 |
錫ヶ岳 | スズガタケ | 標 高 | 2388m | 関東・栃木百山 | 山 域 | 〃 |
座禅山 | ザゼンヤマ | 標 高 | 2317m | 2000m超峰 | 山 域 | 〃 |
奥白根山 | オウシラネサン | 標 高 | 2577m | 日本百名山 | 山 域 | 〃 |
登 山 記 録 | |
登山月日 | 2016年7月4日〜5日 |
登山経路 | 7月4日 金精トンネル5:35〜金精峠6:10/6:20〜金精山7:10/7:20〜五色山8:00〜前白根山8:40〜避難小屋分岐9:00〜避難小屋9:15/9:30〜分岐9:45〜白根隠山10:20〜白檜岳11:00〜水場12:10〜錫ヶ岳13:05/13:25〜水場14:00/14:10〜白檜岳15:35〜白根隠山16:05〜避難小屋16:50 7月5日 避難小屋6:35〜五色沼〜弥陀ヶ池7:30〜座禅山7:40/7:55〜奥白根山8:50/9:05〜弥陀ヶ池9:55/10:15〜菅沼登山口11:50/12:20〜金精峠13:00 |
行動時間 | 1日目11時間15分 2日目6時間25分 合計17時間40分 (休憩時間・ロスタイム含む) |
天 候 | 1日目 曇/霧雨 2日目霧/曇/晴 |
メンバー | 単独 |
情 報 | |
アクセス | R120金精トンネル |
トレイル | 白檜岳から先は登山道に笹が被さるが、それ以外は人気の百名山トレイル |
水場・トイレ | 錫ヶ岳手前に水場ある 避難小屋は五色沼の水? トイレは金精トンネルにも山中にもない |
その他 | 軽荷であれば錫ヶ岳日帰り往復できる 見所満載の周回コースであった |
山行記 第一日目 金精峠・金精山 五色山・前白根山 五色沼・避難小屋分岐 白根山避難小屋・ハクサンシャクナゲ 白根隠山・白檜岳 笹原を下って 水場を過ぎると錫ヶ岳が見えてきた 錫ヶ岳山頂 夜明けの5時前に金精峠に車を付けた。すぐに雨が降り出して慌てる。車の中で雨が通り過ぎるのを待って居たが雨脚強く、他の山に転進しようかと思うほどであったが雨は10分ほどで止んで雲も切れた。登山の支度をしていると2台の後続の車が付いた。 小屋泊まりのシュラフと炊事道具の入った15キロほどのザックを担いで5時半過ぎに登山道に入る。金精峠への登りはこのコース一番の急坂で所々にロープが下がり木製階段も設置されている荒れた道であるがゆっくりと登って35分で金精峠に着いた。峠で一息入れていると後続の単独行氏が登り着き、金精山への登る途中で先を譲った。金精山で朝食を摂っていると2人目の単独行氏が追いつき、暫し山談義の後先行して行った。一月半ぶりの登山と久しぶりの小屋泊まりのザックで重い足を引きずりながらの登山でなかなかペースが上がらないが、今日は長丁場で焦りは禁物である。自分のペースをしっかり守って国境平・五色山と踏んでゆく。五色山山頂からは五色沼・弥陀ヶ池方面に下る道が分かれていたが、前白根山に回る。天気少し回復してきて五色沼が神秘な姿を見せていたが奥白根山は霧の中である。前白根山を下って避難小屋分岐に着いた。小屋に入らず登山道わきにザックをデポして錫ヶ岳往復も考えたが、怪しい天気に心配になり避難小屋に向かう。 ダケカンバ・シラビソ林の中15分ほどかかって避難小屋に入り、アタックザックに必需品を入れて軽荷にして分岐に戻る。錫ヶ岳方面への道は薄いながらもしっかりと付いていて、ハクサンシャクナゲやアズマシャクナゲが美しい稜線を急ぐ。砂礫のむき出しの白根隠山を下ると膝丈の笹が被さる道となったが、笹の下にはしっかりとした道があって道迷いの心配はなかった。白檜岳から先は笹も腰丈までになり道も不鮮明で、笹の中に赤布を追うことになり何回か立ち止まって確認しながら笹原を進んだ。そして雨露でズボンがびしょ濡れになってしまいテンションが一気に下がるのであるが、下り勾配なのが救いであった。やがて樹林帯に入り鞍部に下るとテントが一張張れる広場があって水場案内の標識があった。 樹林帯を進んで登山道わきに小さな池塘を見ると錫ヶ岳への最後の登りである。後方に中禅寺湖を見ながら笹原を登りあげて行き、最後は樹林帯に入って霧の中の錫ヶ岳山頂に着いた。金精トンネルの登山口からは7時間半・避難小屋からは3時間半の行程であった。錫ヶ岳のの登りから巻き始めた霧は霧雨に変わっていた。30分ほど滞頂のあと雨着を付けて錫ヶ岳を後にした。水場に下って炊事用の2リットルほどの水を確保する。「登り返しが大変だな〜」と思いながら下った白檜岳の笹原は思い通りの苦行となった。樹林にいる間は気にならなかった強風が笹原に出ると強烈に吹き付け、霧雨で濡れた体の体温を奪う。低体温症が心配になるが、弱音を吐いている場合ではない。必死の思いで笹原を白檜岳に登りあげてほっと安堵するのであった。白檜岳からは笹丈も低く強風に耐えながらも白根隠山から避難小屋分岐まで戻った。分岐に着くころには霧も収まって眼下に中禅寺湖を望めるほどになった。避難小屋に入って塗れた着衣を脱ぎ、ガスを点けてお湯を沸かし体の中から温めた。ビールも持参したが飲む気にならず焼酎のお湯割り2合を流し込んでシュラフに潜り込んで体温上昇に努めたのである。暫し休憩の後、レトルトカレーを温めて夕食を摂った。霧雨が降り続く避難小屋の夜は静かに更けてゆくのであった。 第2日目 火口原の座禅山と座禅山最高点 奥白根山はシャクナゲが美しい 奥白根山町は岩稜帯だ 10数年ぶりの奥白根山山頂 今日は奥白根山に登り座禅山〜弥陀ヶ池〜五色山〜金精峠に戻り、峠にザックをデポして根名草山まで往復縦走して金精トンネル登山口に戻る計画である。 久しぶりの登山が11時間を超える強行登山となり、その上霧雨で体を濡らしてしまい体力の消耗が激しくとても計画通りには行動できそうもない。軽い朝食を摂った後パッキングを済ませ、霧の巻く小屋の外に出た。「今日は天気と相談だな」と一応は未登頂の座禅山だけは踏もうと五色沼畔に回る。五色沼も霧でほとんど展望がなく、弥陀ヶ池に向かう。途中には五色山への登山道が分かれていた。弥陀ヶ池に着くと少し天気好転してきた。菅沼に下る分岐にザックをデポしウェストポーチとカメラを提げて座禅山に向かう。奥白根山登山道から分かれてすぐに座禅山火口原に着き、登山道わきに「座禅山山頂」の標識が立っていた。山頂には似つかわしくない場所なので、シャクナゲが咲く付近の最高点まで足を延ばしたが山頂標識も三角点も見当たらなかった。更に座禅山火口原を15分ほど散策し、奥白根山分岐に戻る。分岐には「奥白根山0.7キロ」の標識が立っていたので、「1時間もあれば登れる」ので奥白根山を目指すことにする。樹林帯を歩き、シャクナゲに癒されながら岩稜帯に出ると時々雲が晴れて山頂付近の被さるような岩場が見えてきた。短い距離のルンゼを登り山頂稜線に立ち、強風の稜線をわずかに進んで奥白根山山頂に立つことができた。展望はないのは織り込み済みである。10数年前残雪期にムスコと登った頃がよみがえる奥白根山頂であった。山頂からスマホでFBに登頂報告した後、弥陀ヶ池に下った。菅沼分岐で軽食を摂った後、五色山経由で金精峠に向かおうとしたが、5分ほど五色山方面に進む途中で気が変わり、「菅沼登山口に下って、車道を金精トンネルに戻ろう」ことにした。分岐に戻って弥陀ヶ池畔の木道を歩いて菅沼まで3キロの道を下る。途中で単独青年と交差する。今日初めての登山者との遭遇である。日本百名山奥白根山を独り占めしていたことが嬉しかった。菅沼登山口には弥陀ヶ池から1時間半ほどで正午前に下り着いた。 登山口のレストランで昼食を摂り、バスの時刻を確認したが良い時間のバスは通っていない。ザックをレストランに預けR120の車道を45分歩いて金精トンネルを抜けて車を回収した。菅沼の戻ってザックを回収し再び金精トンネルを抜けて日光湯元温泉に向かい、足湯に浸かって疲労を落とした。 |
温泉ヶ岳 | ユセンガタケ | 標 高 | 2333m | 栃木百山 | 山 域 | 奥日光 |
根名草山 | ネナクサヤマ | 標 高 | 2330m | 栃木百山 | 山 域 | 奥日光 |
登 山 記 録 | |
登山月日 | 2016年7月8日 |
登山経路 | 金精トンネル5:45〜金精峠6:15/6:25〜温泉ヶ岳分岐7:15〜温泉ヶ岳7:25〜分岐〜念仏平避難小屋8:20〜根名草山9:30/10:00〜避難小屋10:50〜金精峠12:25〜金精トンネル12:55 |
行動時間 | 登り 3時間45分 下り 2時間55分 合計 7時間10分 (休憩時間・ロスタイム含む) |
天 候 | 晴 |
メンバー | 単独 |
情 報 | |
アクセス | R120金精トンネル |
トレイル | 峠までは急坂もその先は快適トレイル |
水場・トイレ | 念仏平で水取れる トイレは登山口・避難小屋にもない |
その他 | 日光や尾瀬、北関東の好展望台 |
山行記 金精峠・男体山と湯ノ湖 菅沼・温泉ヶ岳山頂 上州武尊方面←温泉ヶ岳山頂から→尾瀬方面 3日ぶりに金精トンネルに戻ってきた。先行したものと思われる地元ナンバーの軽自動車が一台停まっていた。今日は好天が予想され心が躍る。日帰りザックで30分で金精峠に登り着き、日光の山々湯ノ湖などを眺めながら朝食を摂った。先日とは反対の北に延びる稜線に入り樹林帯を緩く登って行く。途中大きく開けた好展望地があり一息入れて金精峠からは50分で温泉ヶ岳分岐に着いた。温泉ヶ岳までは10分ほどで着き群馬県側の展望が開けていた。上州武尊山や尾瀬の燧ケ岳も見えるが結構遠くに見える。休む間もなく山頂を後にして分岐の戻る。分岐には「避難小屋40分」「根名草山1時間40分」の標識が立っていた。登山道は相変わらず緩く快適に歩くことができたが、念仏平に下る道は一部荒れていた。避難小屋跡の鞍部に下ると小沢が流れていてこのコース唯一の水場で、「小屋まで15分」の標識もあった。登りかえして明るく開かれた場所に出ると真新しい避難小屋が立っていた。中をのぞくと先行した男女パーテイが休んでいた。邪魔をするのは悪いのですぐに根名草山への道に入る。ここからの登山道は掘割上の湿地もあり倒木を避けた道など一部悪路ではあったが道迷いの心配はなかった。前方に根名草山が特定できると、少しずつ高度を落として登りかえすと根名草山山頂であった。標高2300mを超えるとは思えないほど里山雰囲気の山頂である。尾瀬方面の展望を期待したのだが樹林に阻まれていた。東方が開けていて男体山・女峰山など日光の山々と高原山がよく見えた。軽食を摂りながら休憩していると避難小屋で会った男女パーテイの女性が単独で後に続いていた。仲良く腰を下ろして山談義にふける。鬱や乳癌を克服して山を楽しんでいるというM・Kさんの話に共感を覚えるのであった。30分の山頂ステイの後女性と二人で往路を戻る。日光白根山をバックに記念写真を撮って避難小屋に戻った。小屋で一息入れ温泉ヶ岳分岐でも一息入れて金精峠に戻ってトンネル登山口に下った。 縦走路から見る日航の山・新しい念仏平避難小屋 里山雰囲気の根名草山山頂 山頂からの展望 鬱と乳癌を克服して山を楽しむM・Kさんとサポートの弟さん 日光白根山をバックに |
四郎岳 | シロウダケ | 標 高 | 2156m | 2000m超峰 | 山 域 | 奥日光 |
燕巣山 | ツバクロノスヤマ | 標 高 | 2222m | 2000m超峰 | 山 域 | 〃 |
登 山 記 録 | |
登山月日 | 2017年10月26日 |
登山経路 | 丸沼湖畔8:15〜四郎峠9:35/9:50〜四郎岳10:55/11:05〜四郎峠11:40/11:55〜燕巣山13:05/13:20〜四郎峠14:15/14:25〜丸沼15:30 |
行動時間 | 登り 下り 合計 7時間15分 (休憩時間・ロスタイム含む) |
天 候 | 晴 |
メンバー | 単独 |
情 報 | |
アクセス | 丸沼まで舗装道路 |
トレイル | 四郎沢は徒渉が数カ所あり、藪の被さる道 稜線は両山ともに尾根を直登する |
水場・トイレ | 沢水取れるが飲用は?登山口にはtoilet自販機ある |
その他 | 尾瀬と日光の山々の中間にある展望良い |
山行記 丸沼湖畔環湖荘・四郎岳&燕巣山 藪の被さる登山道徒渉重ねて四郎峠へ 四郎岳山頂から見る丸沼高原と日光白根山 丸沼湖畔の環湖荘には8時前に着いた。広い駐車場には釣り人のものと思われる車が数台止まっていた。四郎峠への登山道は四郎沢を徒渉しなければならず、一旦飛び石伝いに渡ろうとしたが前日の大雨で水量が多く、飛び石伝いでの徒渉は無理であった。そんなこともあろうかと思い、長靴を持ってきたので長靴に履き替え登山靴はザックに括り付けた。これが正解でこの先四郎沢を数回徒渉しながら四郎峠まで長靴で登った。 四郎沢の右岸側に渡り少々藪の被さる道を徒渉繰り返しながら歩き、5カ所の砂防堰堤を超えて行く。やがて右側から合わさる支沢沿いに移り高度を上げて行き最後は沢を離れて急登となって四郎峠に着いた。ここまで標高差400mほどを1時間半ほどかかった。四郎峠で登山靴に履き替え一息入れた後、左側に聳える四郎岳を目指す。しばらくは緩い勾配であるが直ぐに木の根絡まる尾根を直登する急登が続いていた。標高差300m強を凌いで四郎峠からは1時間ほどかかって四郎岳に登り着いた。山頂は樹林の中で展望はないが丸沼方面だけが開けた場所があり、眼下に丸沼高原、その奥に日光白根山の山々を見ることができた。山頂をカメラに収めた後は急坂を転げ落ちるように四郎峠に下り、峠で昼食休憩を取った。 燕巣山へは緩く登って小さなピークを越えて行く。燕巣山への道も四郎岳に負けない急坂が連続していた。何度か息をつなぎながら峠からは1時間10分ほどかかって山頂に登り着いた。こちらの山頂も丸沼方面が開けていたが尾瀬や鬼怒沼方面は樹林に阻まれて展望は今一であった。落葉した木々の間に尾瀬の燧ケ岳が姿を見せていた。昨年登った根名草山や温泉ヶ岳は眼前であった。暫し休憩の後は急坂を下って四郎峠で長靴に履き替え四郎沢をゆっくりと下った。 四郎岳から観る燕巣山とその山頂 日光白根山・燧ケ岳 |