大杉谷 オオスギダニ 標 高 渓谷 花の百名山

山 域

大台ケ原
登 山 記 録
登山月日  2010年11月6日
登山経路 大台ケ原6:10〜日出ガ岳6:45/7:25〜粟谷小屋8:45/8:50〜堂倉滝9:35/9:50〜与八郎滝〜光滝10:25/10:35〜堂倉滝11:15/11:25〜堂倉小屋12:15/12:35〜日出ガ岳14:15/14:25〜大台ケ原駐車場15:10
行動時間 合計 9時間 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 大台ケ原方面から下る
トレイル 堂倉小屋〜下の登山道はそれほど荒れてはいない
水場・トイレ 水場・トイレ共に大台ケ原駐車場・粟谷小屋で
その他 全ルートの開通が待たれる


粟谷小屋・堂倉小屋


堂倉避難小屋内部


大杉谷登山道入口(しっかり閉鎖されている)


堂倉滝


堂倉滝付近


登山道を下ってゆく


堂倉吊橋とヘツリ道


渓谷美を見ながら


与八郎の滝付近


渓谷美を見ながら隠れ滝吊橋


隠れ滝


川岸を更に下ってゆく


光滝の展望所(現在はここまで)


光滝

山行記

大台ケ原日出ガ岳〜大杉谷登山口方面への登山道は粟谷小屋付近まで解禁されていたが、そこから下の大杉谷へは入山禁止になっていた。平成16年の台風による登山道決壊・吊橋の損傷などの為だそうだ。しかしネットで調べてみると、やはりと言うか当然禁を破るものは居るようである。事前に粟谷小屋に電話を入れてみると、「週末にはグループで訪れて、内緒で入ってゆくものも居るようで止めるわけにも行かない」と言うことであった。下流側の宮川ダムからは登山道修復も進められているようで、近いうちには全ルート解禁間違いないのであるが、今回は粟谷小屋から大杉谷に下って光滝までの登山道を歩く事にした。

粟谷小屋に合わさる・・林道は廃道状態であった。粟谷小屋の手前にある水場で休憩を取りお腹を満たす。粟谷小屋を覗いてみたが今日は無人であった。秋深まったこの時期が一番の見頃と思うのだが、「コレでは今日禁を破るのは私一人だけか」と少し緊張するとともに武者震いする。林道を少し下ると堂倉避難小屋である。ここから登山道が下っていたが、バリケードや有刺鉄線で厳重に閉鎖されていた。しかしその直ぐ脇をすり抜ける道があり、踏み跡がしっかりとついていた。
登山道に入るとしばらくは緩く下って行き、右側に堂倉谷の水音が聞こえる頃になると一気の急坂になって下ってゆく。しかし登山道はしっかりとしていて危険を感じるところなどは殆んど無い。道標も供用中の登山道と変わりなくしっかりと立てられていた。樹間から見ても一気に下って行くことが分かる登山道である。

1時間足らずで堂倉滝の滝つぼに下りついた。右側から堂倉谷が合わさり堂々とした<堂倉滝>が豪快に落ちていた。
大杉谷の最上部であり、100mほど下流には発電用の取水ダムが見事な紅葉の下に佇んでいる。滝を見ながら休憩する。堂倉滝吊橋は歩道がめくれ上がって損傷していたが気をつければ問題なく通れた。いよいよ大杉谷をヘツリながらの登山道となり、緊張する。すぐ下には堂倉吊橋があり結構な高度があるが、歩道敷き板はしっかりしていて安心して渡れた。左岸側に渡ると本格的なヘツリ道となり、しっかりとした鎖が付けられていたが、それほどの恐怖感は無い。河床は奇岩・奇勝のまさに峡谷美ガ広がっていて「スゴイな〜」と歓声が湧くところである。しばらく峡谷美を楽しみながら下ると、右側に優しく岩を伝い糸を引くような<与余八郎滝>が流れ下っていた。そして隠れ滝の吊橋を渡ると、吊橋の下に小さな<隠れ滝>が見える。隠れ滝吊橋もしっかりしていて何の心配も無い。橋の袂で隠れ滝をカメラに収めるが、吊橋の支線が邪魔である。橋の袂には「ここから光滝の間、難所滑落事故多し」の看板があった。私もステッキを橋の近くに預け右岸に変わった登山道を慎重にヘツル。しかしここにもしっかりした鎖が付いていて安心だ。やがて河床近くまで下ると大杉谷本流に<光滝>が豪快に落ちていた。滝つぼまで足を延ばせる所であるが、登山道の展望台でカメラに収めた。ここから先は登山道の荒れがひどい事を聞いていたのでここで引き返す事にする。下流側を見ると右岸側に大きな崩壊跡が見えた。再び写真を撮りながら堂倉滝まで登り返す。
2時間にも満たない大杉谷散策で有ったが、最上流部の峡谷美と見事な滝を楽しめた。

ネットで見ると下流側もこの秋から一部解禁されたようであるから、近いうちに全ルート通行可能になるのもそれほど先ではないと思う。
元気で山歩きが続けられたら、途中の「桃の木山の家」で一泊して是非歩いてみたい大杉谷ではある。

 

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