奥丸山 | オクマルヤマ | 標 高 | 2439m | 2000m超峰 | 山 域 | 北Alps |
登 山 記 録 | |
登山月日 | 2019年9月7日 |
登山経路 | 新穂高第3駐車場4:40〜登山基地4;55〜ワサビ平6:15/6:30〜小池新道分岐〜奥丸山登山口7:00〜中崎尾根分岐9:30/9:40〜奥丸山11:10/11:40〜尾根分岐12:40/12:55〜登山口14:35〜ワサビ平15:00/15:15〜登山基地16:30〜駐車場16:40 |
行動時間 | 登り 6時間30分 下り 5時間 合計12時間 (休憩時間・ロスタイム含む) |
天 候 | 快晴 |
メンバー | 単独 |
情 報 | |
アクセス | 新穂高登山基地まで快適道路 |
トレイル | 奥丸山登山口までは広い林道登山口からはしばらくよく整備された快適トレイルが続くが中崎尾根直下は木の根絡まる悪路 稜線は倒木笹薮の被さる煩い登山道 |
水場・トイレ | 水場toiletともに登山基地とワサビ平小屋で |
その他 | 天候に恵まれ槍・穂高と笠ヶ岳の大展望が広がっていた。 |
山行記 新穂高バスターミナル・新築なったワサビ平小屋 小池新道分岐〜奥丸山登山口へ 木の根絡まる悪路を凌いで中崎尾根分岐へ 中崎尾根分岐から見る穂高連峰と笠ヶ岳・抜戸岳 槍・穂高連峰↑ 奥丸山からの展望 ↓笠ヶ岳・双六方面 西鎌尾根から槍ヶ岳
新穂高無料駐車場で車中泊して夜明けを待って出発した。10分ほどで登山指導所のある新穂高バスターミナルに着いたが、立派な建物に建て替えられて10年前とは様変わりしていた。左俣谷の車道を行き15分ほどで林道ゲートから左俣林道に入る。左俣林道は広く一部舗装されていて歩きやすいが、結構登り勾配がきつい。笠新道登山口までに2名の登山者に追い越されたが、コースタイム通り、指導所からは1時間20分でワサビ平小屋に着いた。ワサビ平小屋も新築されて快適な小屋に変わっていた。小屋前のベンチで朝食をとり、20分ほど林道を歩いて小池新道入口分岐から左俣谷に架かる橋を渡って奥丸山登山道入口に着いた。登山口標識には「尾根まで1960m」と書かれていた。
登山道は緩く山腹を巻いて行き、20分ほどで小沢を徒渉した。川原で水分補給と休憩を取った。その先もよく整備された登山道が続いていた。久しぶりの長丁場の登山で先も考えてゆっくりと登って行く。500歩歩いては登山道に腰を下ろしながら登って行く。やがて登山道はシラビソやコメツガの大木の中を縫うようになり木ノ根が岩に絡まる急坂になっていたがロープも下がり危険個所は無かった。登山口からはコースタイム通りの2時間半で中崎尾根の稜線に登り着いたが、これは甘いコースタイムだと思った。中崎尾根は右に下れば中崎山。左に行けば奥丸山から槍ヶ岳に続いている分岐である。眼前には穂高岳の雄姿が現れ後方を振り返ると笠ヶ岳・抜戸岳が輝いていた。写真を撮りながら休憩していると奥丸山方面から2名の男性が下ってきて、この先の情報を得る事が出来た。奥丸山への中崎尾根の登山道は倒木が多く、また笹薮の被さる道であって、疲労の上に倒木跨ぎなどで体力消耗が激しく、ペースが上がらなかった。樹林帯を抜けると草地の前衛峰で、目の前に再び穂高岳が見え大キレットの長谷川ピークも見えて昔苦労したことが蘇った。前衛峰からは一旦鞍部に下って再び樹林の中を登り返して行く。この頃になると疲労困憊で足が前に進まず動悸も激しくなるのであった。何度か足を止め息をつなぎながらも何とか凌いで奥丸山山頂に立つ事が出来た。駐車場を出てからは6時間半もかかっていた。 眼前には槍ヶ岳〜南岳、大キレットを隔てて北穂高岳〜奥穂〜西穂高岳までの穂高連峰のぎっくな岩稜が開けていた。後方には双六岳〜抜戸岳〜笠ヶ岳まで稜線がピーカンの空の下輝いている。「まさに苦労は報われる」、疲労も吹き飛ぶというものである。大展望に酔いしれながらランチ休憩を取った。 しかしこの疲労を引きずって椎穂高まで帰らなければならないと思えばゆっくりはしていられない。尾根を苦労して登ってくるときは、「右俣谷側に下って槍平の小屋に飛び込もうか」という誘惑も沸いたが、往路を戻ることを決断した。下りは快適であるが、案の定鞍部から前衛峰に登り返す際に両足が攣って悲鳴が上がる。数分痛みをこらえて前衛峰に登り返してゆっくり歩行を心がけて中崎尾根分岐に下った。分岐で一息入れた後は木の根絡まる悪路を慎重に下って登山口にはコースタイム通りに下る事が出来た。余裕の下山となって安堵し左俣谷の橋を渡ってワサビ平小屋に着き20分ほど大休止の後左俣林道を1時間10分ほどかけて下った。流石に疲労の色濃く多くの登山者に追い越された。往復12時間もかかった奥丸山ではあるが、それでも明るい内の下山になったのは幸いであった。 |