乗鞍岳の山々

乗鞍岳 ノリクラダケ 標 高 3026m 日本百名山

山 域

北アルプス
登 山 記 録
登山月日 2012年5月13日
登山経路 三本滝8:30=バス=位ヶ原山荘8:55/9:20〜肩の小屋10:50〜剣が峰11:55/13:00〜三本滝14:35
行動時間 登り(位ヶ原山荘〜)2時間35分 下り(三本滝まで)1時間35分 合計5時間15分 (休憩時間を含む)
天  候 快晴
メンバー 単独

情  報

アクセス 乗鞍高原三本滝まで乾いた林道・三本滝からは一般車通行規制されている
トレイル 位ヶ原から雪原を行く
水場・トイレ 三本滝のレストランと位ヶ原山荘で
その他 この時期はバスは位ヶ原山荘まで

山行記


位ヶ原山荘から大雪原をハイクアップして乗鞍岳直下へ


肩の小屋方面から回りこんで剣が峰へ

2012年のバックカントリースキーの滑り納めは乗鞍岳を滑った。当初はこれもまだ未滑走の白馬ノリクラを予定していたが、栂池高原の春山ゴンドラリフトの運転はゴールデンウィークで終了だった為に急遽変更した。
ビギナー山スキーヤーに毛が生えた程度の私が「乗鞍岳を単独で果たして大丈夫だろうか」という危惧を抱いてではあるが、この時期の日曜日天気も良いのを確認できれば、間違いなく大勢の山スキーヤーが乗鞍岳目指すだろうと思い、「他のスキーヤーの後を追えばよい」と決行した。

三本滝のバス乗場に並んだ入山者は150名くらいで、バス4台連なって乗鞍エコーラインを位ヶ原山荘まで走った。位ヶ原山荘に入山届けを出して残雪の位ヶ原をハイクアップする。殆んどが山スキーヤー&ボーダーであるが、中にはアイゼン・ピッケルの登山者も見える。スキーヤーもボーダーも思い思いに位ヶ原の雪原をハイクアップするが結局は朝日岳と蚕玉岳の鞍部に登り上げて剣が峰山頂へのコースに集結する。私は肩の小屋経由で朝日岳を巻きながら蚕玉岳に登り上げた。山スキーヤーの中では先頭集団までとは言わないまでも割りと早い方で、位ヶ原山荘から2時間半ほで剣が峰山頂に立つことが出来た。
絶好の天気で大展望が開けている。そして風も無い。穂高連峰方面の展望を楽しみながら昼食休憩をとる。1時間近く滞頂の後滑降準備に入る。蚕玉岳と剣が峰の間にデポしたスキーを履いて登り上げた朝日岳と蚕玉岳の斜面に戻る。大概のスキーヤーは剣が峰と蚕玉岳の斜面を滑降するが、この傾斜を滑るのは私には少々荷が重いので、安全を見て易しく優しい斜面を選ぶ。ドキドキしながらも斜面に入りターンを1回決めれば後は滑り降りるしかないのである。5回ほどターンを決めては脚を休め、滑降後を振り返る。そんな事をくりかえしながら乗鞍岳の山頂斜面を滑降すると何ともいえない感動である。傾斜の緩んだ下部に来て大斜面を振り返り、名残を惜しみつつツアーコースへトラバース気味に滑り込む。

ツアーコースに出れば私でも安心して滑ることが出来る樹間の快適なコースが続いていた。2回ほどザックを降ろし息を入れ水を補給しながら滑る。ツアーコースの末端は一番の難所であるが横滑りを交えながらも何とかスキーを履いたまま下ってMt乗鞍スキー場のカモシカゲレンデトップに滑り下る事が出来た。スキーを外してエコーラインを2回横断してわずかに残るゲレンデの残雪上を滑って三本滝に着いた。


7年ぶりの乗鞍岳山頂はまさかのスキー登山・笠が岳〜穂高連峰方面


69歳の春乗鞍岳の大斜面を滑る

 


乗鞍岳
大日岳
ノリクラダケ
ダイニチダケ
標 高 3014m 3000m超峰

山 域

北アルプス
登 山 記 録
登山月日 2005年6月5日
登山経路 畳平8:40〜肩の小屋9:15〜剣ヶ峰10:05/10:15〜大日岳10:45/11:15〜剣ヶ峰11:35〜肩の小屋〜畳平12:40
行動時間 登り2時間05分 下り1時間25分 合計4時間(休憩時間を含む)
天  候 晴・ガス
メンバー 単独

情  報

アクセス 乗鞍スカイラインはマイカー規制中 平湯からは1時間おきにシャトルバスが出る
トレイル 一部雪渓も残るがそれほど危険なところは無い 剣ヶ峰から先は立ち入り禁止区域
水場・トイレ 肩の小屋にある
その他 花には少し早い


乗鞍スカイラインを疾走するマウンティンバイクと山スキーを楽しむ一団


稜線と剣ヶ峰から見る大日岳


剣ヶ峰山頂と大日岳山頂


大日岳山頂で遭ったライチョウ君


山行記

平湯を6時45分発の一番バスで畳平に向おうとしていたのであるが、ちょっとした手違いで乗り遅れてしまう。自分のミスではあるが案内人の不手際もあり、忌々しい気分になるが、何が幸いするかわからないと気分を入れ替えて1時間遅れの2番バスを待つ。
朴の木平を経由して平湯峠に着くとマウンティンバイクの乗鞍スカイライントライアルレースが出発したばかりであった。標高差1000mを越える畳平までに健脚を競う若者に声援を送りながらバスはスカイラインを進む。これが一番バスに乗り遅れた引き換えの幸運というものかと理解する。若者の心意気を見ながらのスカイラインは気分を取り戻すには十分であった。
畳平からは剣が峰を目指す。6年前に息子と二人日本百名山を目指して歩いたときの記憶が鮮明に蘇える。
コロナ測候所分岐を過ぎて肩の小屋までは砂利道である。肩の小屋では雪の片づけをする管理人と情報交換する。念のためアイゼンを持ってきたのであるが雪が腐っていて、キックステップで問題なく山頂を踏めるようだ。
肩の小屋から少し登るとは雪渓歩きとなり、山頂直下まで進むと位ヶ原方面から来た30人ほどのスキーヤーの一団と遭遇する。雪の状態もあまりよくないが、今時山スキーを楽しめるのはここしかないのだろうか。
山頂へ続く稜線に出ると夏道が現れていた。天候も今ひとつで、遠望は利かないが火口を囲む外輪山はよく見える。目指す大日岳も剣が峰の先に見えて一安心する。剣ヶ峰山頂には畳平から1時間半で到着した。ちょうど30人ほどの団体さんが下山を始めるときであった。
山頂写真を撮った後、大日岳に向かう。剣ヶ峰から先の立ち入り禁止のロープを跨ぎ雪渓を下ると露岩に赤ペンキを拾うことが出来て、鞍部に下る。そしてまた大日岳への小さな雪渓を登るとあっさり3014m(日本の山3000m超峰)の大日岳山頂に立つことができた。剣ヶ峰からは30分の時間であった。食事をしながら休憩をとっているとライチョウが現れる。懸命にカメラに収めるのである。
ガスも掛かってきては長居は無用とばかり下山に掛かる。剣ヶ峰の下部は落石危険地帯である。慎重に通過して剣ヶ峰に戻り、休む間もなく雪渓を下り、肩の小屋を経由して畳平に戻ったのである。


乗鞍岳・富士見岳 フジミダケ 標 高 2817m 標高2000m超峰 山 域 乗鞍岳
登 山 記 録
登山月日 2018年5月11日
登山経路 三本滝9:00〜バス〜位ヶ原山荘9:35/9:55〜富士見岳11:50〜宇宙観測所肩12:15/12:35〜位ヶ原13:00/13:15〜カモシカゲレンデトップ14:15/14:30〜三本滝14:50
行動時間 合計4時間15分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 水谷さん・日野さんと3人
情   報
アクセス 三本滝まで快適山岳観光道路 位ヶ原山荘まで乗鞍岳春山バス
トレイル 山スキー登行と滑降
水場・トイレ 三本滝と位ヶ原山荘に簡易トイレ自販機
その他 山スキーによる登山
山行記

2018年の板納を兼ねて乗鞍岳に向かった。前日の降雪で剣ヶ峰の大雪渓は吹き溜まりが40センチの新雪で雪崩のリスクも大きいので富士見岳を滑ることにした。
位ヶ原山荘からは一気の登りが富士見岳の稜線まで続いていたが、先導のま〜こさんの好リードで標高を稼いだ。サトさんはシールを忘れてスキー板を担いでブーツによる登行となったが、こちらもベテラン山屋の力をいかんなく発揮して問題なく後に続いた。私も本格的なスキー登山は今季初めてであり不安があったが何とかま〜こさんのトレースを追うことができた。途中から前後した屈強な関西人2人組にも後れを取ることがないほどで位ヶ原山荘から標高差450mほどの稜線には1時間半ほどで登り着いた。稜線付近は時々雪煙も舞って風が強かった。岩陰でスキー板を脱ぎ10分ほどツボ足で富士見岳山頂に立った。畳平が眼下に見えて、槍穂高連峰の展望も間近に見えた。山頂をカメラに収めた後富士見岳を下りスキー板を履いて肩の小屋と宇宙観測所に向かう分岐の岩陰で小休止した。正規ルートの宇宙船観測所まで上がって滑降しようと考えたが、私の足では難しいので、そこから位ヶ原のツアーコースに滑り込んだ。メローな斜面で雪質も良く締まっていて私でも問題なく滑降できた。(実はこの斜面は滑走禁止エリアであった)剣ヶ峰麻績上げながらダケカンバの樹の下で昼食休憩を取った。
昼食休憩の後はツアーコースをまったりと滑走したが、凹凸の多いコースで私には試練であったがカモシカゲレンデトップまで残雪は繋がっていた。ゲレンデトップでスキー板を脱いで板を担いで20分ほどゲレンデを歩いて下った。


富士見岳山頂と畳平


位ヶ原で休憩 宇宙船観測所と肩の小屋分岐費筋から見る富士見岳



摩利支天岳 マリシテンダケ 標 高 2872m 標高2000m超峰 山 域 乗鞍岳
不動岳 フドウダケ 標 高 2875m 山 域
登 山 記 録
登山月日 2019年5月29日
登山経路 位ヶ原肩ノ小屋入り口9:30〜肩ノ小屋10:00〜不動岳10:40/10:50〜摩利支天岳11:20〜肩ノ小屋12:00〜位ヶ原12:20
行動時間 合計 2時間50分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 軽井沢の山スキー組&水谷さん
情   報
アクセス 乗鞍高原観光センターまで快適山岳道路 位ヶ原まで春山バス
トレイル 残雪上歩きも一部夏道
水場・トイレ 肩ノ小屋入り口にtoiletある 肩ノ小屋はこの時期冬季閉鎖中
その他 目標は里見岳であったが
山行記


畳平・穂高連峰 ← 不動岳から → 五ノ池・里見岳


摩利支天岳とその山頂


コロナ観測所から見る不動岳

山スキー組に誘われて今年も乗鞍岳に向かった。76歳になり体力低下が激しく、とても山スキーの精鋭組の後を追うのは無理であるが、数々の峰を持つ乗鞍岳には未踏のピークがいくつもあって、今回は残雪上なら立ち入ることも可能な、里見岳と摩利支天岳のピークを踏みたいと思って来たのである。
乗鞍高原の観光センターを8時半の始発に乗って、9時過ぎに位ヶ原の肩ノ小屋口に着いた。同時刻に出た後続3台のバスは関西の高校生の団体を乗せていて、位ヶ原の雪上には高校生の歓声が響き渡っていた。
剣ヶ峰を目指す山スキー組を見送った後、アイゼンを付けワカンをザックに括り付けて残雪上を肩ノ小屋に向かった。30分ほどで未だ冬季閉鎖中の肩ノ小屋に着いた。小屋前で一息入れ、夏道を畳平方面に進み、分岐からコロナ観測所のある摩利支天岳への道に入った。ここも夏道が現れていて、上空を2羽のライチョウが「グァグァ」と鳴き声を上げながら飛来していった。摩利支天岳と不動岳のコルまで来ると雪は完全に消えていて、里見岳方面には岩礫とハイマツが現れていた。眼下には五ノ池が一部氷結した状態で見えた。少しハイマツ帯を進んでみたが里見岳まではとても無理と判断し、岩場に腰を下ろして展望を楽しみながら休憩した。しばらくすると肩ノ小屋方面から摩利支天岳の基部を巻き、五ノ池の畔とに残る残雪上に単独の登山者が現れ、残雪上を快適に歩いて里見岳に向かっていた。「しまったな〜肩の小屋からまっすぐ進めばよかったのか」と思ったが後の祭りである。今日は13時のバスで位ヶ原を下ることになっているので、里見岳のピークを踏むのをあきらめるしかなかった。
目の前の高みが不動岳山頂とは知らず登って、山頂から畳平を見下ろした後コルに下って、岩礫をよじ登って摩利支天岳も踏んだ。摩利支天岳からは岩礫とハイマツ帯を強引に肩の小屋に下った。「ここから往復1時間もあれば里見岳を踏めたのにな〜」と思うと残念であったが、「また来年もあるさ」という思いで位ヶ原のバス停に下った。バス停前で山スキー組が下って来るのを待ってcoffeeを沸かして休憩した。13時15分発の春山バスに乗って観光センター下った。


大黒岳 ダイコクダケ 標 高 2772m 2000m超峰 山 域 乗鞍岳
魔王岳 マオウダケ 標 高 2817m 山 域
登 山 記 録
登山月日 2019年9月8日
登山経路 乗鞍skyline大黒岳登山口7:35〜大黒岳8:10/8:40〜畳平9:00〜魔王岳9:20/9:30〜畳平10:00
行動時間 合計 2時間25分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 乗鞍スカイラインは快適山岳観光道路
トレイル 遊歩道然としてよく歩かれている 魔王岳はコンクリート階段
水場・トイレ 畳平は土産物・食堂店などもある観光地
その他 乗鞍岳登れる峰は山山登頂
山行記


大黒岳山頂


剣ヶ峰・恵比須岳

乗鞍岳の未踏の山巡りである。久しぶりに岐阜県側から乗鞍スカイラインをバスに乗って畳平の前の大黒岳登山口に着いた。30名程の乗客のうちここで降りたのはわたし一人であった。目の前には大黒岳山頂が見えるがまだずいぶん遠くに見える。ロープでku区切られた遊歩道を登って行くと早くも山頂踏んだ男女パーテイ―が下ってきた。前衛の円い丘を越えて緩く登って行くと大黒岳山頂であった。バス停からは30分の行程で、同じバスに乗った登山者が畳平側から登り着いていた。写真を撮ってもらった後、山頂のベンチに腰をおろし穂高岳や笠ヶ岳の展望を見ながら朝食のパンとりんごをかじった。20分ほど滞頂の後遊歩道を鶴ヶ池から畳平に下ったが遊歩道脇の草花は既に時期が過ぎていた。
畳平からはすぐ先の魔王岳に向かいコンクリート階段を登り切って魔王岳である。乗鞍Skylineを走る車がよく見えた。魔王岳から先の恵比須岳にも登りたかったが今は登山道は閉鎖されていた。山頂をカメラに収めた後は畳平に下り10:20のバスで乗鞍岳を後にした。来年残雪期に里見岳などいくつかの峰を登りたいと思っている。



鶴ヶ池と後方は魔王岳・恵比須岳


畳平バスターミナル

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