安曇野の北Alps前衛の山
(鍋冠山・黒沢山・天狗岩・大明神山)

鍋冠山 ナベカンムリ 標 高 2194m 信州ふるさと120

山 域

北ア前衛 旧三郷村

登 山 記 録
登山月日 2013年5月23日
登山経路

三郷スカイライン展望台〜林道ゲート7:55〜冷沢8:50〜鍋冠山10:50/12:10〜冷沢14:40〜ゲート前16:05

行動時間 登り 2時間55分 下り 3時間25分(ロスタイム有り) 合計 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 小林さん・雨宮さん他6人

情  報

アクセス 三郷スカイライン終点までは舗装道路その先林道ゲート前までは荒れている
トレイル 冷沢登山口まで林道を歩き その先もよく踏まれた登山道も標高2000mを越える付近から残雪
水場・トイレ 冷沢登山口で水取れる トイレはスカイライン終点にある
その他 山頂は大滝山への縦走路の突起で展望は無い

山行記

 
林道ゲート付近から見る鍋冠山・林道ゲート前まで車で入り出発する

 
冷沢の登山口・シラビソ林の緩い登山道

旧三郷村の背後にある山中に延びる三郷スカイラインは、細いながらも舗装された観光道路である。スカイラインは入口から・・キロもあり、終点の標高も1400mを超えていて終点には展望台もあり安曇野を眼下に望む事が出来る。

林道終点で今日のメンバー集合しさらに2台の車で荒れた林道を1キロほど進むとゲートがあり車の進入が規制されていた。車はスカイライン終点のトイレ付近に駐車するのが良さそうだ。
今日のメンバーは甲府の雨宮さんのほか4名の女性と「チームこば」の小林さんの6人である。小林さんは雨宮さんGと初めての同行登山である。林道を進むと右前方に鍋冠山の山容が見えてきた。それほど傾斜も感じないので今日はゆっくりと鍋冠山が楽しめそうだ。林道脇に山菜を探しながら1時間ほどで冷沢の登山口に到着した。林道もここが終点である。登山口のすぐ先には島々谷に流れ下る沢があり、「江戸時代水不足に悩む三郷村に分水した工事が行われた」という記念の看板が立っていた。
登山道は緩くシラビソ林の中を進み、木々の間に時々安曇野を望みながら快適である。標高2000mを越えるころになると残雪が現れて登山道は雪の下になるが、赤布がしっかりと山頂に導いてくれていた。この辺りまで来ると右側に常念岳・蝶が岳などが望まれるようになるが、よい撮影ポイントが無いのが残念だ。山頂かと思わせられる高みに登りつき樹林帯を少し進んで鍋冠山の看板が立つ山頂に到着した。樹林帯で展望も無く看板が無ければ通過してしまいそうな大滝山縦走路の突起という感じの鍋冠山ではある。林道ゲートからは3時間・冷沢登山口から2時間の所要時間である。
記念の写真を撮った後は山頂に腰を下ろしてランチ休憩である。やはり女性グループとの登山は楽しいものがあり持ち寄った食料や途中で摘んだ山菜などを口にしながら山談義に花が咲いたものである。
1時間ほどのランチ休憩の後往路を下る。尾根上から下る踏み跡を失い、30分ほど道探しにウロウロするがそこはベテランばかりであわてる事は無く難なく赤布が下がる往路を見つけ登山道に下ると余裕の下山である。
冷沢の分水堰堤付近では山菜摘みも楽しみながら、さらに林道もゆっくりと下り登りよりも時間をかけてゲート前に下山した。展望台に戻ってそれぞれの車に乗ってスカイラインを下った。
初夏の一日、楽しい鍋冠山登山が楽しめたというものである。

 
展望が無い鍋冠山山頂・木々のの間に常念岳や蝶ヶ岳が望める


黒沢山 クロサワヤマ 標 高 2051.4m 信州の里山 山 域 北Alps前衛
登 山 記 録
登山月日 2021年6月30日
登山経路 三郷スカイライン終点6:45〜冷沢7:50/8:15〜1817mピーク10:10〜「ますがた」10:55/11:15〜冷沢14:35/14:50〜スカイライン終点15:35
行動時間 登り 下り 合計 8時間50分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候 曇・霧
メンバー 単独
情   報
アクセス 三郷スカイラインは快適山岳観光道路
トレイル 冷沢までは林道 その先は途切れることのない笹薮
水場・トイレ toiletはスカイライン終点駐車場にある 冷沢で沢水取れる
その他 絶対このコースを歩いて黒沢山再アタック
山行記


冷沢から笹薮の尾根につりつく


途切れの無い笹薮を「ますがた」へ


三郷スカイライン終点には展望台もあり新しい水洗のtoilet棟も立っていて、北Alps常念山脈の大滝山登山口の看板もあった。
駐車場から数分先で冷沢への林道入口になっていたが、入口にはこの先路肩決壊により通行禁止の看板が立ちバリケードで封鎖されていた。荒れた林道を15分ほど歩いて二つ目のゲートに付くとここにもこの先車進入禁止の看板がった。林道を1時間ほど歩いて大滝山・鍋冠山登山道入口の冷沢に着いた。ここまでは荒れた路面状態であったが、車進入可能で前日走った轍も見えた。冷沢から先に林道は延びていたがすぐに草が被さる廃道状態であった。冷沢は島々側に流れる沢であるが、安曇野市方面に分水する冷沢用水の施設が有る所でもある。
冷沢で一息入れた後、雨合羽に着替えて鍋冠山とは反対側の尾根に取りついた、すぐに笹薮になり、途切れることのない笹薮が続いていた。あ雨合羽を着ていても濡れた笹でびしょ濡れである。1時間掛かって傾斜地を登り勾配の緩んだ尾根をさらに1時間近くかかって1887mピークに達した。左側から合わさった尾根に樹木に青テープが巻かれ黒沢山方面に導いていた。青テープを追うと腰丈の笹の下には踏み跡が有り軽快に歩くことが出来たが次の小ピークに登るころには青テープもなくなっていた。小ピークに登りつくと木製の小さな祠があった。ここがネットで見た「ますがた」と云うピークである事が分かった。ここまでスカイライン終点から4時間冷沢からは2時間半も掛かっていたのでこの先まだ2時間以上はかかると思い引き返しを断した。
帰路は往路を忠実に戻るつもりであったがすぐに笹の中で道を失って20分くらいはロスしながらも冷沢に下った。
もっと条件の良い秋には再アタックをと思っている。


黒沢山 クロサワヤマ 標 高 2051.4m 信州の里山 山 域 北Alps前衛
登 山 記 録
登山月日 2023年3月29日
登山経路 金松寺5:30〜林道終点登山口6:20/6:30〜金松寺山分岐8:00/8:10〜天狗岩稜線分岐10:15/10:25〜1992mピーク11:15〜黒沢山13:10/13:25〜稜線分岐16:10/16:15〜金松寺山分岐17:25〜林道登山口18:45〜駐車地点19:45
行動時間 登り 7時間40分 下り 6時間20分 合計 14時間15分 (休憩時間・ロスタイム含む)
 天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 金松寺まで一般道 林道ゲートから0.3キロ先に駐車
トレイル 天狗岩分岐迄は一般登山道も分岐付近は残雪 稜線上は残雪歩きと雪で倒された笹薮の中を行く 
水場・トイレ toilet・水道はは金松寺下の運動公園にある この時期登山道入口付近で沢水取れる
その他 3回目の黒沢山アタック 稜線上に残雪期待して

山行記


安曇野市内から見る←黒沢山→天狗岩山登山道から


天狗岩稜線分岐付近


1992m標高点・1957m標高点


藪のない黒沢山山頂直下・山頂にある壊れた小鳥小屋


黒沢山山頂



一昨年は三郷スカイライン先の冷沢から、昨年は金松寺山・天狗岩からのアタックであったが、2回ともに稜線の笹薮濃く、途中敗退であった。その後昨秋には林道終点にテント泊してのアタックも天候不良により登山を諦めたこともあるので、実質4回目の黒沢山アタックである。稜線上の藪が雪の下に埋まっていることを期待して出かけた。
前夜は林道入り口の金松寺の下にある運動広場で車中泊し、夜明けを待って林道に入り、水道施設の先の駐車スペースに車を停めた。雪が緩んでいることも想定してスノーシューも持ってきたが重荷を嫌ってスノーシューは持参しないことにして軽アイゼンだけを持って出発である。
勝手知ったる林道を40分、快適トレイルの登山道に入って1時間30分で、朝食休憩も含めて金松寺山分岐には8時の到着となり、予定通りであった。金松寺山の巻き道には残雪が有り、金松寺山からの合流点から先の尾根道も高度を上げると緩んだ残雪歩きとなって足を取られ、天狗岩直前の稜線分岐には駐車地点から5時間近くもかかっていて少し焦りを覚えるのであった。
稜線分岐付近はカラマツの植林地で北斜面になり、締まった雪原が続いていた。軽アイゼンを付けて快調に下る。「このまま雪上歩きが続けば2時間もあれば黒沢山踏める」と思ったのは1994m標高点への鞍部までであった。1994m標高点への登り返しになると薄い藪が現れ、途切れ途切れの残雪を拾うが緩んだ残雪で足が潜り速度もガクンと落ちるのであった。それでも昨年藪漕ぎで稜線分岐から1時間半以上かかった1994m標高点までは40分ほどで着くことが出来た。この先未知の稜線で「またしても敗退か」の弱気も頭をよぎったが、その先に有る1983m・1956mの標高点を目指して前進あるのみである。稜線上の残雪は相変わらず途切れ途切れで緩んでいたが、雪で倒れた笹の上を歩くようになり、足の負担は大きかったがそれなりに歩くことが出来た。また一部は笹も低く苦にならないような夏道もあって前進できた。黒沢山直前の1956m標高点には12時半を過ぎていたが、「ここまで来て山頂踏まない手はない」という思いで前進する。
黒沢山への最後の標高差100mほどの登りにかかると完全に残雪もなく藪もないシラビソとダケカンバ林の中に夏道と思われる登山道が続いていた。これでは昨年1994mピークで前進を諦めたことが悔やまれる思いであった。ダケカンバの下の小鳥箱が置かれた(小鳥箱は壊れていた)黒沢山山頂には駐車地点からは7時間40分・稜線分岐からは3時間掛かって13:10に到着した。小鳥箱が開かれたダケカンバの幹には藪山で見慣れた激藪氏の物と思われる赤テープが巻かれていた。細長い山頂を少し散策すると梓川ふるさと公園方面からの金比良山からダイレクトに登ってくる表尾根からのトレースが有った。4回目のアタックで辿り着いた黒沢山ではあるが、樹林の中で展望の無い地味な山頂であった。帰りも5時間はかかると思えばゆっくりはしていられない。軽食を摂って20分ほどの滞頂で黒沢山を後にした。
下山は焦らいように言い聞かせながらもさらに緩んだ雪に足を取られながら歩き、稜線分岐までは2時間40分かかり往路とそれほど変わらぬ時間を要した。日の当たる松本平を見下ろしながら、そして登ってきた黒沢山を振り返りながら、金松寺山分岐には1時間少々で下って何とか下山できる力が残っていることが出来て一安心であった。しかし金松寺山からの下りヒノキ林の快適トレイルは足も攣り始めheadlampを灯すころには速足歩きが出来なくなり、林道を下る頃には足が棒のようになって何度か腰を下ろして休みながらの歩行になった。それでも何とか踏ん張って林道途中に停めた駐車場所には19:45に下山できた。14時間を超える登山であったが80歳を過ぎた自分にはまさに修羅場の黒沢山となった。


金松寺山 キンショウジ 標 高 1625m 信州ふるさと120山

山 域

北ア前衛 旧梓川村

天狗岩 テングイワ 標 高 1963m -
登 山 記 録
登山月日 2022年5月28日
登山経路

金松寺4:40〜林道終点登山口5:35〜金松寺山下の分岐7:00〜稜線分岐7:20/7:30〜天狗岩8:40/8:45〜1993m標高点10:40/10:55〜天狗岩12:005/12:15〜金松寺山13:00〜林道登山口14:15〜金松寺14:45

行動時間 標高1993m地点まで登り 6時間 下り 3時間50分 合計 10時間5分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 金松寺までは一般道
トレイル 林道を約2キロ 登山道も金松寺山・天狗岩までは快適トレイルが続く その先は完全笹薮
水場・トイレ 水道・toiletは金松寺前の運動広場にある 
その他 黒沢山が目標であったが又も笹薮濃く敗退
山行記


笹薮突入・撤退地点


(←)天狗岩山頂・稜線伝いの黒沢山(→)


金松寺山山頂・スミレRoadのトレイル


ヒノキ林の中←快適トレイル→天狗岩への道





10年前の秋に登った天狗岩であるが記憶はほとんどなくなっていた。今回は天狗岩の稜線伝いの黒沢山が最終目標である。ロングラン山行を覚悟して登山口前日泊で、金松寺下のtoilet水道のある運動公園の広場で車中泊した。
翌朝は夜明けを待って、5時前に出発した。金松寺山林道の獣除けゲートを開けて、10分ほど歩くと林道車両進入規制のゲートがあった。最近走ったと思われる轍も見える林道を2キロほど歩いて登山道入口に着いた。登山道に入ってすぐ先に崩壊地があったが梯子などが設置されていて安全に通行できた。送電鉄塔巡視路を兼ねた登山道はヒノキ林の中ジグザグ切ってとても歩き易い。1時間半ほどで金松寺山山頂直登コースと巻道コースの分岐に着いた。金松寺山は下山時に廻ることにして、巻き道コースを歩いて稜線に出ると金松寺山からの道が合わさっていた。ここで朝食をとりながら一息入れた後は明るい尾根道を天狗岩に向かう。この尾根道もよく整備されていて、登山道脇にはスミレが群生していた。やがて右側に目指す黒沢山やその奥に常念岳が見えてきた。緩急繰り返しながら金松寺山合流点からは約1時間で天狗岩に着いた。三角点の上には方位版があった。山頂手前の岩場のビューポイントからは松本平が眼下に広がっていた。ここまでは金松寺からは4時間掛かっていて予定通りであった。
天狗岩から100mほど戻って黒沢山への入山地点を探る。赤布が下がる地点に境界杭が有り地形図を確認して笹薮の中に入った。それなりの踏み跡と赤布が下がっていることを期待して来たのであるが、腰丈の笹薮の中にそれらしきものは何もなかった。GPSを見ながら一旦高度を下げて登り返して行く。笹薮はそれほど強靭ではなく掻き分けるというほどでもなく進めるのであるが、笹の下のは倒木や窪みがあって中々思うようには前進できない。天狗岩までの4時間歩いた疲労も出て足がなかなか進まないのも事実である。最初の目標点である標高1993m地点には天狗岩から2時間もかかってしまった。その先の稜線に少し進んでみたが今まで歩いて来た笹薮と変わらぬ状況である。まだ黒沢山までの半分も来ていないと思うと結局ここで撤退を決断した。
木の根に腰を下ろし地形図やスマホを見ながらため息をつくばかりであった。昨年は反対側の冷沢から目指したがやはり黒沢山の半分くらいの地点で敗退しているので2回のアタック失敗である。失意のうちに往路を戻るしかなかった。それでも天狗岩の登山道には1時間で戻れた。登山道に出てランチ休憩をとって尾根道を金松寺山に下った。金松寺山の三角点をカメラに収めヒノキの植林地の中の快適トレイルをグングン下った。林道に下ってからも休憩もとらずに金松寺の駐車場所に下った。
次回は山中でビバークして黒沢山を目指そうと思っている。


金松寺山 キンショウジ 標 高 1625m 信州ふるさと120山

山 域

北ア前衛 旧梓川村

天狗岩 テングイワ 標 高 1963m -
登 山 記 録
登山月日 2012年11月16日
登山経路

金松寺8:00〜林道終点登山口8:45/8:55〜下の分岐10:05〜稜線分岐10:20〜天狗岩11:35/12:35〜金松寺山13:25/13:35〜林道登山口14:15〜金松寺14:55

行動時間 登り 3時間35分 下り 2時間20分 合計 6時間55分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 山梨の女性3人と

情  報

アクセス 金松寺までは舗装道路
トレイル 登山道も金松寺山までは送電鉄塔の巡視路を兼ねていて緩く快適 天狗岩までは少し急坂もあるが明るい尾根歩きが続く
水場・トイレ トイレは金松寺前の運動場にある 水場は林道終点で取れるが飲用は?
その他 上高地ぬ向かう新島々駅の右に見える山

山行記

 
山麓から見る金松寺山と天狗岩 天狗岩山頂で

 
天狗岩から見る松本平と金松寺山山頂三角点

晩秋の一日、山梨の山友を案内しての中信の里山めぐりである。
登山口の金松寺は武田晴信が再興した曹洞宗の名刹である。寺の裏手から延びる金松寺山林道を少し進むとシカ除けの新しいゲートが設置されていた。以前はここから1キロ以上上方に有ったらしい。ゲート前の空き地に車を止めて約2.8キロの林道を歩くと送電鉄塔の巡視路を兼ねた登山道に入る。ヒノキ林の中にジグザグきってあり緩く登ってゆく登山道は快適である。シカ除けの金網が張り巡らされていて時々シカの進入防止のゲートが現れる。標高1000mを越えるころになると登山道に新雪を見るようになり、クマやウサギの真新しい足跡を見ることが出来た。
登山口から1時間少々で金松寺山に直登する道と天狗岩を目指す分岐に到着した。金松寺山は下山時に踏む事にして天狗岩を目指す。更にヒノキ林を20分ほど進むと金松寺山からの道を合わせる稜線に出る。稜線上は10センチほどの新雪が積もっていた。天狗岩までは新雪踏みながら2度ほどの急坂を登って300mほど高度を上げる。山頂に近くなる頃には20センチを超えるほどの積雪であった。金松寺の林道入口の登山口からは3時間40分で天狗岩に到着した。北アルプスの大展望を期待したのだが標高2000mに届かない山頂からは木々の間に穂高・常念岳・大滝山などの上部だけが望まれるだけで少々期待はずれでは有った。しかし眼前の鉢盛山や御嶽山そして松本平を隔てた八ヶ岳や南アルプスの大展望が少し霞みながら開けていた。1時間ほどの山頂ステイの後、雪道で尻餅をつきながら往路を下り稜線分岐〜わずか先の金松寺山の山頂を踏んだ。金松寺山の三角点は「主三角点」という国土地理院の前に設置され残置された珍しい三角点があった。山頂は赤松林の中で展望は得られなかったがベンチも有り地元のものが親しんで登る山であることを知った。下山は緩い登山道を小走りに下り、登りに3時間40分かけた道を2時間20分で下った。


金松寺山まではシカ除けネットが張り巡らされたヒノキ林を行く

 
天狗岩からの展望


大明神山  ダイミョウジン  標 高 1642m

山 域

 北ア前衛 旧安曇村

登 山 記 録
登山月日  2014年3月31日
登山経路

 八景山送電鉄塔8:15〜893m三角点8:35〜1212m9:40〜1476m三角点〜大明神山11:20/12:10〜1212m〜送電鉄塔14:10

行動時間 登り 3時間5分 下り 2時間 合計 1時間50分 (休憩時間を含む)
天  候  晴
メンバー  単独

情  報

アクセス  高瀬川線送電鉄塔No93まで舗装道路 梓川左岸道路は八景山入口から通行止めが続く
トレイル  登山道はないが、尾根上に顕著な踏み跡が続いていて道迷いの心配はない
水場・トイレ  入山口付近には水場トイレともに無
その他  藪山覚悟したが全然問題なく山頂に立てる キノコ山シーズン(7月〜11月)は入山不可

山行記


「御嶽神」の石碑が立つ大明神山頂


入山口の目印鉄塔から見る大明神山への尾根


893.5mの三角点に登りつくと尾根上に顕著な踏み跡が続く


急坂を凌いで止め山標識を過ぎると残雪が現れた1200m付近

大明神山の尾根末端になる八景山へのアクセスである梓川左岸道路は、R158の合流点付近でがけ崩れの為に長い間通行止めになっている。左岸道路を行けるところまで行くと、うまい具合に八景山への道路分岐点から先がバリケードで通行止め規制されていた。八景山への山道も舗装されていて途中・・神社を見て終点の巨大送電鉄塔まで続いていた。ここは大明神山から延びる尾根末端が顕著であり、付近は獣除けの金網が張り巡らされた農地が広がっている。鉄塔脇に車を停めて登山支度をしていると軽トラックが後に続いて、私を見ると手を挙げて戻っていた。不審者と見た地元の監視者かもしれない。
杉の植林帯に入り尾根末端に取りつくと登山道はないがそれなりの踏み跡があって急坂を上ってゆく。30分もすると尾根上に登りつき893m三角点に到着した。登山道の無い山とはいえ、里山であるから人が歩いた跡にはしっかりとした道型がついていて、以後は尾根を忠実にたどる。緩急を繰り返しながら高度を上げてゆき、少々岩稜ぽい場所を乗り越えると1200m地点である。ここら辺りからアカマツ林となって本格的マツタケ山の風情になる。入山禁止の立札や境界表示のビニールテープが張り巡らされていた。キノコシーズンの7月〜11月までは入山は出来そうもない。1200m付近から残雪が現れ尾根上の踏み跡は見えなくなるが、尾根はしっかりと伐採されていて藪を漕ぐこともなかった。急坂を越えて1476m三角点と思われる高みに登りつくと雪も深くなってきて、1476m三角点は見ることが出来なかった。ひざ下まで潜るのでアイゼンを装着し、少々広くなった台地を進むと石祠・石仏群がたつ大明神山山頂に到着した。藪漕ぎなどで難儀を覚悟したものの苦もなく登れた大明神山に少々拍子抜けである。山頂付近はカラマツの植林で展望は得られないが樹林の間に北アルプスの笠が岳が望まれた。
山頂写真をカメラに収め枯れ木に腰を下ろして昼食休憩を取る。まだ時間も早いのでカラマツ林の中を北側に続く尾根を歩いてみると天狗岩方面の展望が開けていてその後方には大滝山方面がガスりながらも見ることが出来た。小一時間ほど滞頂の後往路を下った。
下山後、R158を旧安曇村安曇中学校付近まで来て山容をカメラに収めたが、下から望むよりは簡単い山頂に立てる大明神山であった。

 


1476m三角点(雪の下)を過ぎると緩い傾斜が続いて石祠と小さな社の大明神山頂に立つ・山頂北方に見える天狗岩

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