木曽駒ヶ岳 キソコマガタケ 標 高 2956m 日本百名山

山 域

中央アルプス
麦草岳 ムギクサダケ 標 高 2721m 日本百高山・番外

山 域

中央アルプス
登 山 記 録
登山月日 2011年9月15日〜16日
登山経路 9月15日
木曽駒高原親和スキー場跡13:00〜幸ノ川登山口13:50〜四合半14:50〜七合目避難小屋16:40
9月16日
避難小屋6:05〜麦草岳7:10/7:15〜牙岩8:45〜木曽前岳9:30〜玉ノ窪山荘9:40〜木曽駒ケ岳10:15/10:40〜玉ノ窪11:00/11:05〜八合目11:45〜避難小屋12:30/13:00〜四合半14:05〜幸ノ川14:35〜スキー場跡15:00
行動時間 第1日目 3時間40分 第2日目 9時間 合計 12時間45分 (休憩時間を含む)
天  候 第1日目 晴 第2日目 晴
メンバー 単独

情  報

アクセス 木曽駒高原親和スキー場跡のゲレンデまで舗装道路
トレイル 木曽福島Bコースは避難小屋まではよく踏まれているその上も少々荒れているが問題なし
避難小屋〜麦草岳は新しく拓かれた道で少々薮が被さる
麦草岳〜木曽前岳は大崩壊地を巻きながら進む廃道に近い悪路
水場・トイレ 四合半と八合目に湧水ある トイレは避難小屋に水洗トイレ完備
その他 癒しの登山道から悪路の大崩壊地そして人気の百名山を巡る好ルート

山行記


四合半の力水・七合目避難小屋


避難小屋の内部

1日目

木曽駒高原の別荘地を過ぎ、親和スキー場に車をつけると、スキー場は閉鎖廃止されていて、ロッジやレストラン棟などの廃墟が林立していた。今日は七合目避難小屋までの3時間行程で、午後からの登山である。
登山口はゲレンデ跡の途中にあり、「福島Bコース」の標識があって間違える事は無い。ゲレンデ跡を歩き、幸ノ川沿いの林道をぐんぐん進む。40分ほどで大きな砂防堰堤に出て幸ノ川を飛び石伝いに徒渉すると本格的な登山道が延びていた。緩く15分ほど登ると尾根に取り付く。尾根の入口に「四合目」の標識があり、一息入れていると日帰り登山者が下ってきて水場などの情報を交換する。尾根道も程よい傾斜でとても歩きやすい。30分ほど登ると「四合半」の標識が立つ「力水」の水場で絶好の休憩ポイントである。此処から先、八合目まで水場がないので2リットルほどの水を補給する。
ぐんと重くなったザックを背負い傾斜のました登山道を行く。しかしシラビソとコメツガの樹林帯の登山道は落ち葉でクッションが利いたとても歩きやすいトレイルで快適そのものだ。休憩ポイントも随所にあってそのたびに腰を下ろして休む。五合目・六合目の標識も等間隔で50分くらいである。少し傾斜が緩み、御嶽山方面の展望が開けた岩場の展望台を過ぎると「七合目小屋まで直ぐそこ」の看板が立っていた。そして今日の宿、七合目避難小屋には元スキー場のゲレンデ跡をでて、3時間半の16時40分の到着となった。殆んど疲れを覚えることの無い一日目である。最近新築された避難小屋は素晴らしいもので、土間にはストーブもあり、トイレは水洗である。ザックを降ろし、ストーブに火を入れて、担ぎ上げたビール・酒を飲みながら一人で快適な夜を過ごしたのである。

 

二日目
五時に起床してラーメンに野菜・ハムなどを入れた朝食をとり、ザックに食料・飲料・貴重品を入れて軽いザックで避難小屋を出る。小屋の前が福島Aコース・木曽駒ケ岳・麦草岳直登ルートの分岐点になっている。最近拓かれたばかりと思われる麦草岳直登コースに入る。作業道を広げた登山道らしく、少々細く薮の被さるところがあるがダケカンバやシラビソ林の中の快適なトレイルである。
やがて大きな的岩が見えてくると麦草岳山頂はハイマツ帯に変わった直ぐ先であった。3年前、上松の芦島から登って記憶に新しい山頂で、御嶽山や乗鞍岳が朝日を浴びていて懐かしかった。山頂で少し休憩し直ぐに上松Aコースに入って木曽前岳を目指す。ハイマツの被さる登山道を分け入ると、眼前に大崩壊地が見えてきた。大きくキレ落ちた先に木曽前岳が見える。ガイドブックでは途中の牙岩まで45分、そこから前岳までは30分となっていたが、とてもそんな時間では届きそうも無い。
ハイマツ帯を下り、崩壊地の縁に立つと踏み跡も薄くなり心細くなる。それでも慎重に赤布と踏み跡を追い草原を下る。ここは最近殆んど手入れがされていない登山道で背丈まで延びた草叢の中を進むと道は崩壊地を避けて山腹を巻いていた。そして何回かアップダウンを繰り返し、道を失う事もしばしばながら崩壊地の縁にも何回か出て進む。やがて崩壊地に50mはあろうかと思う屹立した牙岩に着くと、そこが麦草岳〜木曽前岳間の最低鞍部で、玉ノ窪の九合目と木曽前岳への分岐になっていた。麦草岳からコースタイム45分のところ、1時間30分掛かっていた。しかし分岐に立つ標識を見ると、「麦草岳まで1時間30分」の表示があり、ガイドブックが古い為ということが分かって、一安心である。
木曽前岳への登り返しは、麦草岳から下ってきた道に比べればそんなには荒れていなかったが、それでも手入れがされていないために道を失う事しばしばであった。牙岩からは45分で木曽前岳につくと、上松Aコースに下る尾根が此処から続いていた。(木曽駒ケ岳から下る場合は前岳を経由しないで玉ノ窪山荘〜前岳を巻いて尾根に出る道がある)木曽前岳の最高点に来ると木曽駒ケ岳から空木岳・南駒ケ岳に続く中央アルプス北部主脈が全貌を現した。そして木曽駒ケ岳を眼前に見ながらザレタ道を10分ほど下ると玉ノ窪山荘である。既に今年の営業を休止していた。
休む間もなく木曽駒ケ岳への登り返しである。周りにはハイマツなども無い荒涼とした登山道は巨石を縫うように高度を上げてゆく。「頂上木曽小屋」を過ぎて玉ノ窪山荘から30分ほどで木曽駒ケ岳山頂に着いた。ここまで誰にも会うことの無い道で有ったが、山頂にはロープウエイ利用して登ってきた登山者が30名くらいいて賑わっていた。山頂からは360度の大展望が開けていたが雲海の彼方の南アルプスや北アルプスは遠くに見えていた。私にとっては3回目の木曽駒ケ岳であったが、初めての展望で新鮮な感動を覚えたものである。さすが2956mの山頂は吹く風も涼しさを通り越して肌寒さを感じて、岩陰でリンゴを一つかじるだけであった。
30分ほど休憩と展望を楽しんだ後、誰も下るものがいない木曽側への往路を下る。「頂上木曽小屋」に来ると手持ち無沙汰のヒゲの老管理人が人懐っこく声をかけてきて、暫し立ち話をする。その昔は木曽側からの登山者が主流で賑わった「頂上小屋」・「玉ノ窪山荘」も、今は駒ヶ根側に登山者が移り、不遇をかこっている様である。
玉ノ窪山荘前の日溜りで昼食をとり、木曽福島Bコースに道をとってグングン下る。ハイマツ帯を過ぎ樹林帯に入ると巨石群の自然庭園も時々現れ目を楽しませてくれる。40分ほどで八合目水場に着き、水場に行くと、ここから七合目避難小屋のトイレ洗浄用の水がポリパイプで引水されていた。そして麦草岳の山腹を巻きながら下ると、ときどき岩壁につけられ少し朽ちた桟道を越えてゆき玉ノ窪山荘〜1時間20分ほどで七合目避難小屋に着いた。
デポしておいた寝袋や炊事道具をザックに納め、小屋の清掃をして13時に避難小屋を後にした。登りには快適に思えた下山は、足を速めるためか、木の根が絡まる登山道であってそれほど時間を短縮する事が出来なかったが、途中2回ほど休憩を挟んでも1時間5分で幸ノ川の徒渉点に下り、林道・ゲレンデ跡を急ぎ足で下って小屋からは2時間程で15時には車の駐車場所に下り立った。
標高3000m近い木曽駒ケ岳から標高差1800mくらいを小屋での滞在時間を除くと4時間くらいで下ったと言う事はやはり登山道がよく整備されているからだと思わせられたのである。


麦草岳に直登する道が拓かれた・山頂間近の的岩


御嶽山・乗鞍岳   麦草岳から   木曽駒ケ岳


麦草岳〜大崩壊地を越えて前岳へ・途中の牙岩


大崩壊地の先の御嶽山と木曽前岳


木曽前岳から観る中央アルプス南部主脈


玉ノ窪山荘に下り木曽駒ケ岳に登り返す


一等三角点の山頂〜南アルプスを望む


振り返ると歩いた稜線の先に御嶽山を見ながら七合目避難小屋に下る

 


麦草岳 ムギクサダケ 標 高 2721m 日本百高山・番外

山 域

中央アルプス
登 山 記 録
登山月日 2008年6月7日
登山経路 上松町・芦島の木曽駒荘6:05〜林道終点7:40〜奇美世ノ滝7:55〜五合目8:45〜七合目10:20〜麦草岳11:30/12:30〜五合目〜奇美世ノ滝〜林道終点14:20〜木曽駒荘15:40
行動時間 登り 5時間25分  下り 3時間10分 合計 9時間35分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 岐阜・愛知・長野・東京・大阪の有志による親睦登山隊

情  報

アクセス 木曽駒荘まで舗装道路 その先林道は5分ほどでゲート閉鎖されている
トレイル 今年はまだ歩くものが少ないせいか少し荒れていた
水場・トイレ 木曽駒荘の前に公共トイレある 水場はリンドウ途中沢水取れる
その他 木曽駒が岳上松Bコース

山行記


木曽駒荘出発前の集合写真


奇美世ノ滝を過ぎると本格的登山道に入る


五合目見晴台で一息入れる


森林限界を抜けるとハイマツ帯にでて三の沢岳が稜線の先に見える


麦草岳山頂での記念写真 三等三角点の前で休む


山頂から見る木曽駒ケ岳

ネットで知り合いになった山画新内(蕎麦)太夫さんを囲んでの親睦登山である。
前夜は営業休止中の山小屋・木曽駒荘で懇親会を楽しんだ。その余韻もあって少しけだるい朝であるが、岐阜県大垣山岳協会の女性が朝食を作ってくれてありがたく頂戴する。このグループのZさんと私が仕掛けた親睦山行である。ZさんとIさんは2003年北海道の手塩岳登山で知り合い、その後も錫杖岳や北陸の御前岳等を一緒に登っている山友である。2年前に山画新内(蕎麦)太夫さんにアクシデントがあり、早く全快登山をと思っていたのであるが、皆の都合がついた今日、木曽駒が岳の前衛峰麦草岳を目指したのである。

木曽駒荘の再建を目指している「木曽駒JOY」のNさんがナビゲートしてくれると言うありがたい申し出に感謝する。
林道を1時間半かけて「木曽駒が岳・上松Bコース」の登山口に着く。ここでZさんに体調不安が発生して「奇美世ノ滝」で登山を断念する。残念なことだが他のメンバーを慮っての潔い決断であった。
「奇美世ノ滝」から本格的な登山道になるが、今年はまだこのコースを歩くものが少ない為だろうか、登山道には倒木や落石も多く、踏み跡薄い登山道の趣である。急坂が連続し、滑落危険場所にはトラロープも張られている。合目標識は木曽駒が岳が十合目である。最初の休憩ポイントの五合目は見晴台になっていて、木曽谷を隔てて御嶽山や乗鞍岳が良く見える。今日はガスが上がってきて、御嶽山は姿を隠す直前であった。
案内看板には一合が一時間の所要時間で記載されていたがそれほどは時間が掛からない。七合目を過ぎると樹林帯に残雪が現れるが腐れ雪で踏みぬきに注意が必要であるが、滑落などの危険は殆どない。八合目を過ぎると標高2500mを越えて森林限界を抜け、ハイマツ帯の緑のジュウタンの中を行く。登山道の一部には岩稜もあるが大した障害にはならない。
木曽駒荘を出て、5時間半後の11時30分には総勢18名の登山隊が麦草岳の山頂に立つことが出来た。薄曇の空の向こうに木曽駒が岳が大きく聳えていた。麦草岳山頂は木曽駒ケ岳登山コースの九合目に当たり、木曽駒ヶ岳までは牙岩・木曽前岳を越えて1時間というところであろうか。
大垣山協のKさんの発声で山画新内(蕎麦)太夫さんの完全復活と全員の登頂を祝って万歳三唱をする。この登山を段取りした私はウルウルするのであった。木曽駒ヶ岳を見ながら山頂ステイを楽しむ。休憩中に後続パーテイが登りつき大垣山協のOさんと知り合いの方が邂逅を果たし、大喜びしていた。
1時間の山頂ステイの後、名残を惜しんで往路を下った。

山麓に下りた後、寝覚ノ床付近の「ねざめホテル」で汗を流し、再会を約して解散した。

 


赤林山 アカバヤシヤマ 標 高 2176m 2000m超峰 山 域 中央Alps前衛
登 山 記 録
登山月日 2022年11月12日
登山経路 キビオ峠7:25〜木曽見台分岐8:30/8:45〜四合目10:00〜赤林山分岐11:10/11:20〜赤林山12:00/12:25〜四合目付近登山道13:55〜木曽見台14:15〜キビオ峠15:30
行動時間 登り 下り 合計 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス キビオ峠まで舗装道路の一般道
トレイル 福島Aコースは草の被さる所あり 赤林山巻道は悪路蛾続く 赤林山分岐からは倒木・シラビソの幼木帯 下山は尾根を4合目付近に直接下ったが危険地帯に迷い込んだ
水場・toilet キビオ峠にはtoiletは無い 水場は山中には無い
その他 山頂は樹林の中で展望はない
山行記


キビオ峠から観る御嶽


木曽見代分岐の三合目・赤林山への分岐付近


シラビソ林の中の赤林山山頂


木曽町福島のR19から「駒の湯」への道に入り、キビオ峠には7時過ぎに着いた。キビオ峠は御嶽の絶好の展望地で木製櫓に上がって写真を撮っているものもいた。自分も櫓からの御嶽をカメラに収めて「木曽駒ヶ岳登山道福島Aコース」に入った。
赤林山というからアカマツ林の山かと思ったのであるが、アカマツ林はすぐに落葉したナラやクヌギ林の中に変わった。落葉で隠されがちのジグザグ切った登山道を1時間ほど歩いて。木曽見台分岐の三合目に着いて朝食休憩取った。三合目から上部は笹が被さる煩い道で腰丈の笹薮の下の登山道を行き、尾根上に登り上げると膝丈の笹原の中を快適に高度を上げて行く。四合目標識の立つ場所にはベンチも設置されていた。この付近から赤林山から張り出した尾根が有り、尾根に直登する場所や赤布が下がる場所が無いか探りながら登山道を歩いたが、それらしきはなかった。山頂に直登出来そうな尾根もあったが標高2000mの等高線沿いのトラバース道を行く。急斜面に切られたトラバース道は狭く滑落の危険も感じる所も随所にあった。1時間近くトラバース道を歩いて麦草岳や木曽駒ヶ岳に延びる登山道と赤林山へ登る尾根の分岐になる鞍部に着いた。分岐で木の間越しに木曽駒ヶ岳を見ながら一息入れた。
赤林山への尾根にはそれとなく踏み跡があったがすぐに見失い、倒木やシラビソの幼木帯の中を直登して高度を上げて行く。鞍部からは標高差170mを40分ほどでシラビソ林の中の赤林山山頂に着いた。展望もない山頂標識もない地味な山頂であったが、三等三角点が置かれていて、東西に細長い山頂であった。
下山はGPSで地形図を確認し東に下る尾根をトラバース道の始まる地点に直に下ることにした。シラビソ林の下にそれとなく踏み跡があり何の気なしに高度を下げたのであるが、徐々に北向きの尾根に入り、気が付けば大きな岩場の岩頭に立ってしまった。戻ろうかと思ったが、岩場の脇を樹木に捕まりながら30mほど下の落石が堆積する沢に下ってしまった。更にガれた沢を慎重に下って右にトラバースを試みるが岩場の小尾根が続いていた。まだ時間も早いので遭難の焦りはなかったが、危険地帯に迷い込んだことを意識して「慌てるな」と言い聞かせながらGPS見ながら登山道を目指してトラバースを続けた。結局危険地帯に迷い込んでから1時間近くかかって3か所の小尾根と涸れた沢を渡って登山道に合わさることが出来た。登山道を少し下ると四合目であって、「山頂から往路を戻っても同じ時間だったな」と頭をかくのイであった。
四合目からは笹薮の煩い所もある登山道を三合目に下って、雑木林の落ち葉に隠されたジグザグ道ではショートカットを重ねて1時間半ほどで下ってまだ日が高い15時半にはキビオ峠に着いた。


鳥居峠・峠山 トウゲヤマ 標 高 1416m 信州ふるさと120山

山 域

木祖村

登 山 記 録
登山月日 2013年6月24日
登山経路

鳥居峠12:20〜峠山13:10/13:30〜鳥居峠14:10

行動時間 登り 50分 下り 40分 合計 1時間50分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 鳥居峠までは狭く荒れた旧道(車道)が通っていた
トレイル 鳥居峠〜先にも車道が延びていて山頂まで続いていた
水場・トイレ 鳥居峠の峠の茶屋に水場トイレある
その他 ここは中山道の最大難所・山頂も電波塔が立つ

山行記


鳥居峠の峠の茶屋・峠山山頂

木祖村のふるさと名山鳥居峠・峠山であるからR19の鳥居峠を越えて中山道薮原宿からの信濃路自然歩道を歩いて登ろうと薮原宿に来た。鳥居峠に延びる旧道を進むと信濃路自然歩道と中山道の分岐に看板が立っていて鳥居峠まで車が入れそうである。
狭い砂利道の怪しい旧道をゆっくりと進み鳥居峠に上りついた。切り通しの峠を奈良井側に抜けると「峠の茶屋」があった。車は旧道の路肩に停めて今は休憩施設に変わった「峠の茶屋」の板敷きの部屋で昼食をとった。小屋の脇には湧水が引水されて昔の風情をかもし出している。10分ほど休んでいると奈良井宿から歩いてきたという旅人が到着した。やはりここは奈良井から・薮原から歩いてくるのが正解である。

旅人に席を譲って峠山への道に入る。茶屋の脇に登山道があり、少し進むと「明治天皇駐蹕所」跡の石碑が立ち、すぐ先で車道と合流した。どこまで続く車道かと思いながら進むと、やがて山頂稜線に達し、大きく左に曲がって300mほども進むと電波等や無線中継施設の立つ峠山山頂であった。山頂まで車道が続く峠山は交通の要所でもあり電波の要衝でもあることが実感された。これらの施設管理のために車道はよく整備されている。
電波塔が立つ場所からは午前中登った坊主岳などの展望が得られた。雑木林の山頂稜線で電波塔も隠されがちであったのが救いであった。峠山の反対側に足を伸ばしてみたが、新しい電波塔が建設中で木曾駒ケ岳方面は見ることができなかった。


高遠山 タカトオヤマ 標 高 1463m 山 域 旧楢川村中央分水嶺
登 山 記 録
登山月日 2019年11月15日
登山経路 中山道旧道途中10:30〜送電鉄塔巡視路入口10:40〜送電鉄塔10:55〜前衛尾根11:30〜鞍部〜高遠山12:35/12:50〜前衛尾根13:40〜巡視路入口〜駐車地点14:30
行動時間 登り 2時間5分 下り 1時間40分  合計 4時間 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 中山道奈良井宿の裏側の旧道を舗装道路の終点まで
トレイル 中電送電鉄塔#75巡視路に入り鉄塔から先は腰丈の笹薮の中適当に山頂目指す
水場・トイレ 中山道奈良井宿及びJR奈良井駅にtoilet自販機ある
その他 登山対象の山ではない
山行記


高遠山山頂




中山道奈良井宿の後方にある旧道に車を乗り入れ舗装道路の終点に止めた。旧道をショートカットして送電鉄塔#75の巡視路が入山口である。杉林の中送電鉄塔まではしっかりした歩道があったがその先は薄い笹薮で道形もなかった。送電鉄塔から40分ほど薄い笹薮を漕いで稜線に登ると稜線上は藪が刈り払われ林業作業道が設けられていた。稜線を下るとブル道があり林業作業が今も行われていることが分かった。鞍部まで下ると高遠山への登り返しになるが、踏み跡も赤布もなく、伐採跡地を適当に山頂を目指した。やがて尾根上になり再び腰丈の笹薮をかき分けながらカラマツ林を登って行く。時々赤布が現れ所どころに昔の作業道と思われる道形も現れるがすぐに消えていた。山頂稜線と思しき尾根に着くと肺炭な笹薮になり最高点と思われる場所に向かうと赤布が絡まるカラマツの幹に「高遠山」の手製の山頂プレートが付いていた。そして木の根付近の笹薮の中に三等三角点があった。山頂をカメラに収めた後は往路を少し戻って笹薮に腰を下ろしてランチ休憩を取り、往路を下った。


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