南会津の山
(二岐山・荒海山・七ヶ岳・会津朝日岳・蒲生岳)

日本三百名山 二岐山 フタマタヤマ 標 高 1544m

山 域

南会津
登 山 記 録
登山月日 2003年10月14日
登山経路 二岐温泉〜御鍋神社登山口13:30〜ブナ平14:10〜男岳14:45/15:05〜登山口16:00
行動時間 登り1時間15分 下り55分 合計2時間30分(休憩時間含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス R118の途中、天栄村に二岐温泉への道がある。二岐温泉を通り過ぎて林道に入り、御鍋神社に車を進める。
トレイル 程良い傾斜の登山道をブナ平まで、そして最後は急坂のトレイル
水場・トイレ 無し
その他  
山行記

荒海山から田島町、下郷町を抜けて須賀川に向かうR118の途中、天栄村に二岐温泉への道がある。迷うこともなく二岐温泉を通り過ぎて林道に入り、御鍋神社に車を進める。もう13時を回っていて、天候も雨が降り出しそうなので気が滅入る。登山ガイドを再確認すると1時間半ぐらいの登りで、下りは1時間と言うところである。
キノコ狩りに来ていた地元の若者に「これから二岐山に登るのけー」なんて白い目で見られれば尚更気が滅入るというものだ。雨着とカメラのザックを担ぎ、急いで登山道に入る。
程良い傾斜の登山道を所用50分のブナ平までは40分で到着した。途中2組の下ってくる者に会う。簡単に登れる山で近くの夫婦連れと思う。ブナ平は丁度真ん中という場所で休憩にはもってこいであるが、今日の私は休むわけには行かないのである。少し遠くに目をやると雨雲の下で煙っているのが見えるのだ。
きつくなった登山道を、息を切らせながら休みも取らずに登ると男岳山頂には1時間15分で到着し「ふーん」と一息ついて大満足である。雲の切れ間に那須連峰の三本槍ヶ岳や明日の予定の男鹿山も見えるがすっきりと見えないのが残念だ。北に目をやれば磐梯山が「すっく」と姿を見せている。その後方は吾妻連峰の山々であろうが少し煙っていて良くは見えない。
双耳峰の女岳を見に少し下ってみるが、登るほどのこともないと思い、ガスの掛かり始めた山頂を後に走るように下った。

 


日本三百名山 荒海山 アラカイサン 標 高 1581m

山 域

南会津
登 山 記 録
登山月日 2003年10月14日
登山経路 八総鉱山跡登山口6:00〜沢取り付き6:30〜稜線7:05〜山頂8:30/9:10〜稜線10:30〜登山口11:15
行動時間 登り2時間30分 下り2時間05分 合計5時間15分(休憩時間含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 八総鉱山跡登山口間では整備された道
トレイル 稜線までは急坂、その後はアップダウンが続く尾根歩き
水場・トイレ 水場は稜線手前にある。トイレは無し
その他  
山行記


縦走路から見る荒海山

 

住友金属鉱山によって戦後から昭和44年まで操業されていた八総鉱山跡に登山口はある。
私が長く勤めた会社の中にもここで従事した者がいて、何回か耳にした名前である。鉱山採掘跡はきれいに撤去されていて今は面影も一部に残すのみで、ここが最盛期には550名近い従業員と2500人を超える家族が集った所とは到底思えないのである。長野県の小串鉱山跡とか、山登りを始めてから随分とそんな歴史をかいま見ることが出来るのも一つの楽しみである。
登山道は荒海川沿いに30分ほど進み、小さな沢を上り詰めると荒海山に延びる稜線に立つ。見事に紅葉した彼方に目指す荒海山が見える。登山道は快適な尾根道を進むがやがて木の根が絡む悪路となる。奥深い南会津の山に踏み入れる登山者は限られた者しかいないのだろうと思う。
何カ所かロープも下げられた急坂をよじって山頂に到着した。昨日登った七ヶ岳から帝釈山・田代山、尾瀬の山々が同定できるが、まだまだこの山域の山座は良く特定できないのである。
ここは伊南川沿いの集落は見えるが、その他は山又山の奥会津で有って、登高欲の湧く山がずらりと並んでいる。これから何回か足を運ぶことになるだろうと思う。それらの山々をしっかりと脳裏に焼き付けて、紅葉の山々を写真に収めながらゆっくり下った。
山中、誰にも会うことのない、いや会うはずがない荒海山であった

 


日本二百名山 七ヶ岳 ナナツガタケ 標 高 1636m

山 域

南会津
登 山 記 録
登山月日 2003年10月13日
登山経路 針生登山口12:05〜黒森沢出合13:10〜護摩滝〜ロスタイム20分〜黒森沢上部〜山頂14:30/14:40〜針生登山口16:10
行動時間 登り2時間25分(ロスタイム20分) 下り1時間30分 合計4時間05分(休憩時間・ロスタイム含む)
天  候 小雨
メンバー 単独

情  報

アクセス 田島町・針生から七ヶ岳広域基幹林道を進み、黒森沢登山口へ。林道は少し荒れている
トレイル 途中から沢登りとなる
水場・トイレ 水場は各所にあるが飲用は? トイレは無し
その他  
山行記


荒海山から見る七ヶ岳とその山頂

浅草岳を登った後、六十里越をして只見町に入る。南郷村・田島町と走って針生から七ヶ岳広域基幹林道を進み、黒森沢登山口には12時少し前に到着した。
車内で腹ごしらえをした後、雨着をつけゴム長靴はいて、カメラと水を入れたザックを担ぎ出発する。
緩やかな登山道を小1時間も歩くと黒森沢に突き当たる。水量はそれ程でもないが、ここから徒渉の始まりである。今日はゴム長靴なのでなんの心配もないのだが、飛び石伝いに進むことが出来るので靴をぬらすことない。20分ほど沢登りをすると護摩滝に掛かる。紅葉の中に静かに落ちる見事な眺めである。
滝を高巻く道を登り始めるが、途中から滝の右岸側に下げられたロープに掴まりながら登らなければならない。そこを一度見落として、左岸側の枯れた沢に踏み込んで15分ほどロスをする。
慎重に滝を登り詰めるとその上部につく。見上げれば頂上は間近であるのに、随分と水量があり、どこから流れ出るのか不思議に思う。滝の流れる岩盤が不透水層となり山の水を集めて流れ下っているのだろうか。
滝の上部は完全に水中行軍となるのでゴム長靴登山は正解であった。ここでも枯れた沢に道を間違えて5分ほどロスをするが案内はしっかりつけられている。
黒森沢から20分ほど歩いて山頂に到着した。残念ながらここも展望はゼロで山頂標識をカメラに収めて往路をゆっくり下った。


護摩滝

 


日本二百名山 会津朝日岳 アイヅアサヒダケ 標 高 1624m

山 域

南会津
登 山 記 録
登山月日 2002年9月16日
登山経路 いわなのさと登山口6:15〜叶の高手8:15〜山頂9:45/1035〜叶の高手11:40〜登山口13:30
行動時間 登り3時間30分 下り2時間55分 合計7時間15分(休憩時間含む)
天  候 曇・ガス
メンバー 単独

情  報

アクセス 只見町「いわなのさと」登山口までは舗装道路
トレイル  
水場・トイレ 熊ノ平の避難小屋にトイレ、近くに水場あり
その他  

山行記


霧雨の田子倉ダムから横山を望む

只見町「いわなのさと」登山口には前夜から10台近くの車が停まっていた。夜が明けるのを待って今にも雨が降り出しそうな中、空を見上げながら心配そうに支度をして出かけてゆく。私も軽装のザックを担いで6時過ぎに後を追う。
赤倉沢の整備された林道を30分も歩くと朝日岳への登山道になる。三吉ミチギの水場につくころにはとうとう雨が降り出してきた。まだ上りかけて1時間にもならないので、この先が思いやられる。先行したパーティを次々と追い越しても、やめるものはないのだから先を急ぐのみである。人見の松を超えると尾根に着いたようである。ガスで視界が利かないものだからどこを歩いているか分からない。登山口からちょうど2時間で叶の高手に到着し一息入れる。ガイドブックによるとここから会津朝日岳の岩峰が見えるというのだが、ガスの中では何も見えない。
尾根道を下ってしばらく泥濘を歩き上り返すと、熊ノ平の避難小屋が右に見える。濡れた下着を着替えようかと思うが、頂上も近そうなのでそのまま通過。最後は露岩の急登となり、濡れて滑りやすくなった岩場を慎重に登って、やせた岩稜の頂上らしきに立ったが山頂は更に右に5分ほどのところであった。後続隊の声も聞こえるので、急いで濡れた下着を着替えると生きた心地がするのであった。
5分ほどで到着した後続パーティの話を聞いていると、この山は「会津のマッターホルン」といわれているそうであるが、ガスの中のではそんな雰囲気を微塵も感じることもない山であった。
時間も早いので久しぶりに暖かいラーメンを作って腹ごしらえをした。この雨の中続々と登ってくる後続隊に山頂を譲って下山した。
登山口についても、ついぞその姿を見ることが出来なかった朝日岳だが、翌日只見町から六十里越えの途中田子倉ダム湖畔からその雄姿を垣間見ることが出来た。

後日談

(田子倉ダムから見える山は横山であって会津朝日岳は影に隠れて見えない)


蒲生岳 ガモウダケ 標 高 828m 日本の山1000

山 域

只見町
登 山 記 録
登山月日 2006年6月18日
登山経路 JR只見線蒲生駅登山口13:10〜蒲生岳14:15/14:35〜登山口15:20
行動時間 登り1時間5分 下り45分 合計2時間10分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス R252を只見町を走ると只見線蒲生駅近くにある
トレイル 杉林を過ぎると一気に岩場を登る
水場・トイレ 登山口駐車場脇のコミュニティセンターにある
その他 こちらも会津のマッターホルンと言う

山行記


田代山を下りて六十里越えして新潟に出ようと只見町に走る。まだ時間も早いので只見三山の一つ蒲生岳を目指す。蒲生駅近くまで来るとすぐそれらしき山容の蒲生岳が目に入る。R252脇に大きな登山口看板があり、駐車場もある。更に道を隔てた公民館のトイレも登山者に解放されていた。国道を50mほど歩き、蒲生駅の踏切を渡ると登山口になっていた。杉林を少し歩くと予想通り傾斜のきつい登山道となる。急坂にはしっかりとステップが切ってあるので足場は大丈夫である。丁度中間点と思しき場所が夫婦松と名づけられ、休憩ポイントになっている。二本の松が絡み合っている。登山道はいよいよ厳しくなり岩場を鎖につかまりながら高度を上げてゆく。鼻毛通しを過ぎ、少しトラバースして最後の200mは岩場をよじ登る。
山頂に着くと全身汗びっしょりかいて、上半身裸になって休憩する。只見町の特徴ある岩山が一望できる。田子倉ダムの先には登山道のないといわれる横山や毛猛山が見えてその右には浅草岳が圧倒的にそびえている。いつかあの横山も毛猛山もと思いながらしばし見とれるのであった。

 

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