未丈ヶ岳・日向倉山

未丈が岳 ミジョウガタケ 標 高 1553m 越後百山

山 域

越後山脈
登 山 記 録
登山月日 2007年10月3日
登山経路 奥只見シルバーライン泣沢出口7:40〜三ツ又登山口8:20/8:40〜974mピーク9:35〜未丈が岳11:35/12:50〜974mピーク13:55〜泣沢出口15:20
行動時間 登り 3時間55分 下り 2時間30分 合計 7時間40分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス シルバーラインの13号・14号トンネルの間のシャッターを開けると登山道に続く
トレイル 974mピークまでは良く踏まれているが、その先は藪が煩い
水場・トイレ 三ツ又登山口までは沢水取れる トイレはない
その他 マムシだらけの登山道

山行記


藪が刈り払いされた未丈が岳山頂


山頂からは荒沢岳・中ノ岳・越後駒ケ岳が目の前に見える


山頂の南面は明るい草原だ

奥只見シルバーラインには夜明け前に着いたが、登山口の泣沢出口が分からずに奥只見ダムまで行きすぎたり、何回もトンネル内を行き来した。結局1時間近くもロスし、泣沢出口のシャッターを開けることができた。
シャッターを開けて僅かに進むと登山口で、先着の車が1台停まっていた。登山口からは泣沢に沿って下って行く。泣沢の徒渉地点は水量少なく飛び石伝いで渡ることができた。登山口から30分ほど下ると黒又川に掛かる結構高度差のある赤い橋を渡る。ここが三ツ又登山口であろうか。
三ツ又登山口から藪の煩い急坂を少し登ると尾根道に出る。目指す未丈が岳が見えてくるがまだまだ先である。明るい尾根道はそれほどの急坂でもなく、やがて荒沢岳や越後駒ケ岳が右側に見えてくる。1時間くらい歩くと遭難慰霊碑が立つ974mの小ピークに着いた。丁度中間地点で見晴らしもよく休憩ポイントになっていた。
尾根道を少し下ると松ノ木ダオで、ここからが本格的な登りになる。そして登山道に頻繁にマムシが出没する。余り気持ちのよい登山道ではない。しかし最近藪が刈り払いされたばかりで安心して歩くことができる。何回も息を入れながら、あえぎあえぎ高度を稼ぐ。隣の尾根を見ながら高度を確認できるのがありがたい。山頂直下まできれいに刈り払いされた登山道を974mピークから2時間かけて未丈が岳山頂に到着した。山頂には寸前に登りついていた先行者が休んでいた。私よりは6歳も上の高齢登山者であった。
頭を雲に隠した越後駒ケ岳や荒沢岳を見ながら1時間以上も山談義を楽しむ。お互い元気に山登りを楽しめる体力に恵まれたことを誇りに思うのであった。山頂南面は草原になっていたが私は足を踏み入れることはなかった。残雪時に毛猛山や銀山平に縦走するものが多いようである。
下りもマムシに辟易しながら急ぎ下った。結局登山道で遭遇した赤マムシは7匹であった。
「未丈が岳は巳丈が岳」の思いであった。


日向倉山 ヒナタクラヤマ 標 高 1431m 新潟百名山 山 域 越後山脈
赤崩山 アカクズレヤマ 標 高 1165m 信州の里山 山 域
登 山 記 録
登山月日 2023年4月13日
登山経路 銀山平7:30〜稜線分岐9:05〜日向倉山11:30/12:00〜稜線分岐〜赤崩山14:05/14:15〜稜線分岐〜銀山平15:45
行動時間 登り 4時間 下り 3時間45分 合計 8時間45分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候 晴(黄砂飛来)
メンバー 単独
情   報
アクセス 奥只見シルバーライン銀山平まで一般道 (奥只見シルバーラインはこの時期夜間通行止め)
トレイル この時期は100%雪上歩きの残雪季限定の山
水場・toilet toiletは銀山平入口にあるが解放を未確認
その他 久しぶりの越後の雪山登山
山行記


銀山平・稜線へ


稜線から日向倉山・日向倉山への雪原


日向倉山山頂


前衛ピークから赤崩山・赤崩山から見る日向倉山


←荒々しい荒沢岳 日向倉山 中ノ岳・越後駒→



奥只見シルバーラインはこの時期夜間通行規制されていて、朝は6時のゲート開放であった。5台の車に続いてtunnelの続くシルバーラインを30分ほどかかって銀山平に到着した。付近は標高750mであるが未だ雪に埋もれていて、豪雪の越後を実感させられた。日向倉山への入山地点が分からずしばし枝折峠方面に延びる除雪された道を走ってから、トンネル出口の右側にある駐車スペースに戻った。先行した車に日向倉山への登山者がいるものと思ってきたのであるが、駐車場に車はなく自分一人であって、少々不安を覚えるのであった。それでも後続があるだろうと思いながら車内で朝食を摂りながらゆっくりと支度した。1時間近く経っても後続が現れないので7時半にトレースを追って出発した。
雪は良く締まっていて軽アイゼンも良く効いて歩き易い。すぐ先に有る水道の取水施設の裏側から尾根に取りついた。いきなりの急登であったが長い距離でなく急登を登り切ると稜線まで平均勾配の尾根が見えた。緩い勾配であっても歩数50歩進むのが今は精一杯であり、ゆっくりと高度を稼いでいると、いつの間にか後続が追い付いてきた。地元の若者で暫し情報交換の後、凄い勢いで追い越して行った。この先この若者のトレースを追うことになった。さらに5分遅れで地元の中年登山者が「先に行った若者の早さにはびっくりした」と言いながら追いついて、この方もまた息も切らさず追い越して行った。「俺だって少し前までは」と思うのではあったが・・・。稜線間近になるとまた傾斜を増した尾根が良く見えて追い越して行った中年登山者が良く見えた。
標高差400mほどの尾根を1時間半ほどかかって稜線に登りついた。ここでようやく日向倉山を目にすることが出来た。日向倉山への稜線の反対側にある赤崩山には帰りに回ることにして稜線を行く。一旦少し高度を落とすと稜線というより広い雪原である。気温上昇してきたがまだよく締まった雪原の快適雪上歩きが続く。登り基調ながら小さなアップダウンを繰り返して高度を上げて行く。日向倉山への最後の登りにかかる頃には追い越して行った若者が早くも山頂踏んで下ってきた。そして途中の雪の状態などをアドバイスして下って行った。(この若者、後日ヤマップで知ったのであるが、銀山平から赤崩山・日向倉山を3時間ほどで往復していた。私の3倍速である。また下山中にチェーンスパイクの片方を落として行ったので送り届けてやることが出来た。)
一部雪割れがあって残雪を拾いながらトラバースするところも有ったが、最後の約100mほどの登りは雪も緩んできて足を取られながらも良く踏ん張って山頂に到着した。山頂は一面広い雪原であったが、登り着いた尾根の最高点が日向倉山山頂であった。山頂の一角にはブッシュが出ていたが三角点は見ることが出来なかった。黄砂飛来で遠望は利かないものの、尾根続きの未丈ヶ岳やその先に続く毛猛山までが見えた。そして銀山平を隔てた対岸には荒沢岳の荒々しい岩肌が見えてその奥には中ノ岳〜越後駒ケ岳の雄姿が見えて久しぶりに見る越後の雪山に感動にむせぶことが出来るのであった。
ブッシュの中に腰を下ろしてランチ休憩の後は往路をゆっくり戻る。途中では山中でテントを張る2グループと遭遇した。10年前であれば自分も雪山テント泊したことが思い出させられて懐かしかった。稜線分岐に戻って赤崩山に向かう。わずか先のピークに立つと赤崩山が見えて荒沢岳や越後駒が眼前であった。一旦高度を落として上り返して赤崩山に着いた。日向倉山からは2時間ほどかかっていた。シルバーラインが銀山平まで開通する前には途中のトンネル出口からここに登ってくる尾根も見えたが、今はトレースが無かったので銀山平からの入山が可能になるとこちらから登る登山者はいないものと思われた。登って来た日向倉山や未丈ヶ岳をカメラに収めて稜線分岐に戻って銀山平に派生する尾根を下った。緩んだ雪が軽アイゼンにダンゴ状態になって何度か足を取られながらの下山となった。

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