鍬崎山 クワサキヤマ 標 高 2090m 日本三百名山

山 域

北アルプス


大品山からの縦走路から見る鍬崎山


山頂は立山・薬師岳の好展望台


有峰湖も眼下に見える


登山道に咲くリンドウ

登 山 記 録
登山月日 2004年8月27日
登山経路 大山町家族旅行村ゴンドラリフト山麓駅8:25〜山頂駅8:35〜瀬戸蔵山〜大品山9:30〜鍬崎山12:00/12:50〜大品山14:35〜瀬戸蔵山15:05〜龍神の滝〜山麓駅16:25
行動時間 登り3時間25分 下り3時間35分 合計8時間(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 立山の玄関口立山駅からすぐの所に鍬崎山登山口大山町家族旅行村が有る。
トレイル 大品山まではハイキングコース。鍬崎山までは急坂続くがよく整備されている。
水場・トイレ 水場は登山道にはない。トイレは大品山にある。
その他 立山・薬師岳の好展望台。

山行記

立山への玄関口、富山地方鉄道立山駅からわずかな所に大山町の家族旅行村がある。周辺はスキー場開発が進んでいて富山県民のリゾート地帯と言った趣である。
ライチョウバレースキー場にかかるゴンドラリフトが通年運行されていて、瀬戸蔵山や大品山へのハイキングコースの足として利用されているようだ。リフトの始発は8時半で早立ちを目指す登山者には不評である。平日の今日、始発を待つ登山者は、私と地元の中年単独行の二人である。始発のリフトに乗って10分ほどで山頂駅に着く。私はこれから4時間はかかると言う鍬崎山を目指さなければならないが、地元の単独行氏は途中の大品山までのハイキングと言うことで、私は一人登山道を急ぐ。結構な急坂もある瀬戸蔵山そして大品山を登る。大品山まで1時間半のコースを50分で登りきり、汗が全身から噴出す。
大品山で一息入れた後、縦走路の彼方に見える三角錐の鍬崎山を目指す、大品山からは一旦鞍部に下り、そこから鍬崎山まで標高差700mを上ることになる。ブナ林の中を黙々と登る。「そんなに急がなくてもよい」と自分でも分かってはいるのだが、気合が入るとついつい休みもとらずに先を急ぐのである。これも神風登山を続けている弊害であろうか。
急登を登り、露岩にかかるロープにつかまり高みに登りきると眼前に鍬崎山が飛び込んできた。左側には大日岳・立山連峰が見えてきた。ここからは常にこの景色を見ながら鍬崎山への稜線を徐々に高度を上げながら進むのである。
山頂直下では急ピッチで登ってきたツケが来て、息が上がり足が上がらなくなるが、必死に堪えてジャスト正午に山頂を踏んだ。
汗でびしょぬれになったシャツを脱ぎ、上半身裸になって山頂からの景色を楽しむ。左側から大日岳・奥大日岳その奥に剱岳の尖塔が見える、そして立山カルデラ台地を前にして、別山から雄山までの立山連峰が見える。正面には薬師岳のどっしりとした山容が控えている。眼下には有峰湖が青い水をきらきらと光らせているのである。
昼食をとりながら、誰もいない山頂で大展望を心置きなく堪能する。
下りはいつものように登山道に咲く花をカメラに収めながらゆっくり下る。瀬戸蔵山からゴンドラリフト山頂駅への道を龍神の滝えの道に間違えてしまう。1時間掛けて標高差600mを歩いて下る。リフトの最終は山頂駅16時半と言うことで山麓駅では鍬崎山から戻らない私を心配しているところであった。近くにある厚生年金会館保養施設の風呂で汗を流しさっぱりしたのである。

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