中央アルプス南部縦走
(越百山〜安平路山〜摺古木山)

越百山 コスモヤマ 標 高 2613m 日本三百名山

山 域

中央アルプス
奥念丈岳 オクネンジョウ 標 高 2303m -

山 域

安平路山 アンペイジヤマ 標 高 2363m 日本二百山

山 域

摺古木山 スリコギヤマ 標 高 2169m 一等三角点百名山

山 域

登 山 記 録
登山月日 2009年10月23日〜10月25日
登山経路 10月23日
摺古木山自然公園休憩舎6:35=車=伊奈川林道ゲート8:30/8:50〜福栃橋9:35/9:50〜上の水場12:35〜越百小屋13:35
10月24日
越百小屋5:50〜越百山6:40/6:55〜南越百山7:15〜奥念丈岳9:20〜袴腰山10:45/11:05〜松川乗越11:40/12:00〜浦川山12:50〜安平路山14:15/14:30〜水場14:50/15:00〜安平路避難小屋15:15
10月25日
安平路避難小屋7:30〜シラビソ山8:00〜摺古木山9:00/9:20〜摺古木山自然公園休憩舎10:50=車(滝見温泉入浴・食事・妻籠宿見学)=伊奈川林道ゲート15:30頃
行動時間 第一日目 5時間05分 (伊奈川林道ゲート〜越百小屋)
第二日目 9時間25分
第三日目 3時間20分 (安平路小屋〜摺古木山自然公園休憩舎)
合計   17時間50分 (休憩時間を含む)
天  候 第一日目 晴 第二日目 曇 第三日目 晴
メンバー 石川県の井〇さん & 富山県の室〇さんと 3人パーテイ

情  報

アクセス 大平宿からの東沢林道は荒れているが何とか入れた
伊奈川ダムまでは舗装道路でその先ゲートまではダートも良く整備されている
トレイル 福栃橋〜越百山  良く整備されていて歩きやすいが上の水場から先は急坂
越百山〜安平路山 南越百山を過ぎると安平路山まで途切れることの無いクマザサの中
安平路山〜摺古木休憩舎 藪が刈り払いされて素晴らしい登山道になった
水場・トイレ 水場は越百山小屋&安平路小屋の上部に トイレは越百山小屋、安平路小屋には無い
その他 以前あった登山道は完全にヤブ化したが赤布を追えば何とか歩ける
一部は赤布も無く不明瞭な箇所もあるがルートファインディングも又楽しみだ
第一日目
伊奈川ダム 今朝沢林道を行く 上の水場案内板
越百山小屋に到着 夕日を浴びる南駒ケ岳 越百山


早朝5時に中央道飯田インターで待ち合わせをしてコラボを編成した。
石川県のIさん(62)とは昨年御嶽山に登っているが、富山県のM(60)さんとは初めてであるが、その経歴は素晴らしいものがあり、何も心配はしていない。それよりも私が二人の後を着いてゆけるかが問題である。

飯田インターから大平宿に廻り、東沢林道に入ると夜も白じんできた。終点の摺古木自然公園休憩舎まで車が入れるか心配して来たのであるが、ゆっくりゆっくりと道を選びながら車を進めると2台の車が終点まで入ることが出来た。歩いたら2時間半の道を何とか車をデポできて、少しは先が楽になったと言うものである。
着替え等をデポした車に残し、東沢林道を下る。大平宿から南木曽町に入り、R19を大桑村に走る。途中コンビニで食料を調達し、伊奈川沿いに伊奈川ダムに走って今朝沢林道ゲートの駐車場に着いた。東沢林道終点を出てから2時間近く掛かった。しかし今日は越百小屋まで5時間の予定であるから少しも慌てることは無い。

駐車場からすぐ先の林道分岐から今朝沢林道に入り、紅葉の林道を50分歩いて登山口の福栃橋に着いた。本格的登山道に入る前の良いアイドリングと言うものである。一枚脱いで登山道に入る。よく整備された道で、傾斜も適度でとても歩きやすい。30分で<下の水場>に着き休憩する。合目標識もしっかりと付いていて、一合を30分を目処に登ることが出来てよい休憩ポイントでもある。Iさん・Mさんは、やはり私よりは健脚で速度も速い。私は「自分のペースで登るから」としんがりを行く。
七合目がシラビソ林に入る手前で、<上の水場>である。各自2リットルの水を補給して急登に変わったシラビソ林を登ってゆく。重さを増したザックが肩に食い込むと見る見る間に二人に遅れをとるが、少しも慌てない。「福栃山をピークまで登るのか」と思って修羅場を覚悟したが、<上の水場>から50分も登ると越百小屋への巻き道となって安堵する。
樹間に南駒ケ岳が望めるようになると、越百小屋はすぐそこであって、駐車場からは4時間40分・福栃橋からは3時間40分で今夜の宿泊地・越百山小屋に到着した。
南駒ケ岳や越百山が青空の中出迎えてくれていた。

小屋の管理人と軽口を叩きながら、山談義を楽しみ午後の時間を過ごす。
陽が落ちる前に、避難小屋に入り、3人で酒を酌み交わしながらの楽しい時間である。明日のヤブ漕ぎ突破を肴に話は盛り上がるのであった。

第二日目
越百山に登り福栃山を振り返る 越百山山頂で一息 南越百山から行く手の安平路山
南越百山を振り返る 奥念丈山頂 クマザサが背の高さまで
松川乗越で大休止 一汗かいて浦川山 安平路山頂に立つ
-
安平路避難小屋に到着 南駒の下に越百小屋の位置も特定できる -


4時半に起きて食事をしていると、有り難い事に小屋の管理人がコーヒーをいれてくれた。
出発は6時前になったがヘッドライトは必要なかった。小屋を出てすぐ右方向に目指す安平路山への道が見えてきた。緩い樹林帯を行き、ハイマツ帯を少し登ると越百山であって、安平路山まで続く山並みがここでも良く見える。しっかり支度を確認し、縦走路に入る。南越百山まではしっかりした登山道が続き途中には伊那谷側からの登路中小川からの道が合わさっていた。
南越百山のザレタ道を少し下ると登山道は潅木の中に消えていたが、道は薮や潅木の下にしっかりと延びていて赤布も適度に付けられているので迷うことは無い。グングンと高度を落としてゆくとやがて潅木は無くなり完全にクマザサの中になる。同行の室谷さんがGPSと地図で位置を確認しながらの笹薮の中で少しも心配ない縦走が続く。
30分に一回ずつ休憩を取りながら、小さなアップダウンを重ね南越百山から2時間ほどで最初の目標地点の奥念丈岳に着いた。伊那の松川方面に尾根を延ばしている山で、その尾根上にある烏帽子ヶ岳は5年ほど前に登頂した山だが後方から眺めてもその記憶は薄れていた。
ここら辺りから笹薮は密度が濃く、クマザサの下の道も薄くなり、赤布が頼りになってくる。袴腰山の登りでは赤布も見失って、高見を目指して強引に進む。ようやく案内看板が現れて安堵、付近の薮を倒して肩で息を入れるのであった。
袴腰山からは急坂の中、薮の埃を浴びながら、コースの最低鞍部松川乗越まで下って昼食休憩の大休止をとる。

松川乗越まではアップダウンはあっても概ね下り勾配であるが、ここからは登りが多くなる。
先ずは背丈を超える藪の中、浦川山に登る。隊列は井上さんが先頭を切り、室谷さんが続き私は今日もずーとしんがりを進む。ここが今日一番の難関であった。
浦川山からも相変わらず踏み跡不鮮明で何回か道を探しながら進む。安平路山との鞍部辺りでも道を失うが強引に突破して安平路山に案内する赤布に助けられる。
安平路山の山体に掛かると薮も丈が低くなりシラビソの木も混じって見通しも利いてきた。最後も強引に笹薮を突破して安平路山頂に登りついた。
南越百山でヤブ道に入って7時間のアルバイトであった。

山頂で感激を味わった後、下りに掛かる。
ここからの登山道は藪が刈り払いされてしっかりとした登山道に変わっていた。30分ほどで水場に着く。水量豊富で涸れる心配の無い沢水だ。水を補給して15分ほど下ると安平路避難小屋に到着した。来し方を振り返ると朝出発した越百小屋方面もも特定できて感慨深いものがあった。
小屋は入口のドアが敷居が変形したために倒れて破損していたが、中の仕切り戸がしっかりとしていて雨風は心配なかった。ローソクをたて今晩もささやかながらも宴会を楽しみ、今日の反省と山談義を楽しみながら、ゆっくりと休むことが出来た。

第三日目
刈り払いされた快適な登山道に変わる 一等三角点の摺古木山 御料局三角点も立つ
アザミ岳も見えてきた 縦走路の終点摺古木自然公園休憩舎に着く 東沢林道起点に下る

 

深夜と未明に雨がパラパラと屋根を叩き、心配したのだが、夜明けには青空も覗く天気となった。昨夜は夏用シュラフでは寒く、熟睡とまではいかなかったが、横になっていたので疲れも取れたというものである。
6時半に起きてコーヒーを飲みながら軽い朝食をとる。パッキングを済ませ、小屋の掃除をして7:30出発することが出来た。安平路山から摺古木自然公園休憩舎まは登山道脇の薮が左右それぞれ1m位刈り払いがされて、朝露に濡れることも無い快適な登山道に変わっていた。

シラビソ山で一息入れ、一等三角点百名山の摺古木山ではゆっくりと休憩を取る。
昨日充実した縦走を終えて今日は気分も上々である。アザミ岳が右手に見えてくると縦走路の終点摺古木自然公園休憩舎に到着した。

デポしておいた車に乗って東沢林道を大平宿に下り、南木曽町に出て滝見温泉で汗を流す。蕎麦屋で昼食をとった後、妻籠宿を見学する。
そして伊奈川ダムに車を走らせて車を回収、R19を塩尻に走って中央道を帰宅したのである。

井上さん、室谷さんに本当にお世話になった越百山〜安平路山〜摺古木山縦走であった。

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