新庄市付近の山
(火打岳・小又山・杢蔵山・翁山)

火打岳 ヒウチダケ 標 高 1238m 日本の山1000 山 域 神室山地
小又山 コマタヤマ 標 高 1367m 日本の山1000 山 域 神室山地
登 山 記 録
登山月日 2014年9月3日
登山経路 火打岳土内登山口5:00〜五合目6:35〜火打岳7:50/8:10〜砂利押し口8:40〜小又山10:30/11:00〜砂利押し口12:35/12:45〜徒渉地点15:00〜砂利押し登山口15:10〜火打岳登山口15:45
行動時間 合計 10時間45分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 土内の火打岳新道登山口まで砂利道の林道も普通車でも問題なく入れる
土内集落終点からも割と近い新道登山口である
トレイル 火打新道は登り口の「一ノ坂」はまだ木の根の絡まる道だが尾根に上がるとしっかりとした登山道が延びている
小又山への縦走路はひざ下の草被るが快適縦走路
砂利押しコースは古道で道迷いの心配はないが荒れ放題で徒渉と高巻が連続し急登もある悪路
水場・トイレ トイレ水場とも登山口にもないが、砂利押しコースでは沢水取れる
その他 火打岳〜小又山は天気良ければ稜線漫歩が楽しめる
山行記

急坂の火打新道を火打岳に登り、小又山までの5キロの稜線を往復縦走して、登山口に戻るという10時間行程である。
4時に起きて軽くお腹に入れて、夜が明けたばかりの5時には火打新道の登山口の吊橋を渡った。
登山道は15年ほど前に新しく開かれた道で、まだ木の根の絡まる「一の坂」の急登に取りついた。所々にロープも下がっているがが、朝一番大汗をかかせられた。
「一の坂」を凌げば緩い道になり、「二.五合目」標識が立ち最初の休憩ポイントである。その先「二ノ坂」、「三ノ坂」と急坂もあるが、それほどのことはない。長丁場を覚悟しているので、適度の休憩を挟みながら歩き、森林限界を抜け小灌木の稜線付近になると登山口から2時間50分ほどかかって8時前に火打岳に登り着いた。ここまでも朝露あびて膝から下・登山靴もはびしょ濡れである。


火打岳新道の登山口のつり橋と火打岳山頂


火打岳山頂で20分ほど休憩した後、小又山への縦走路に入ると、大きく下って西火打岳を越え、さらに急坂を転げ落ちるように下って行く。西火打岳を下って振り返ると、特徴ある西火打岳の岩峰が霧の中に屹立していた。
縦走路を少し行くと砂利押口分岐で、砂利押登山道は土内から火打岳や小又山への古道である。


縦走路から見上げる西火打岳の岩峰と稜線の砂利押し口分岐

小又山への縦走路はアップダウンを繰り返しながら高度を上げて行く。縦走路から見る小又山方面だが、この時間は小又山もよく見えて、天候不安は感じなかった。紅葉の始まりでススキの穂も揺れて、小又山山頂に近づいてきた。何回か山頂かと思われるピークを踏み、火打岳から5キロ、コースタイム通り2時間20分かけて、10時30分に小又山山頂に到着した。


小又山に続く縦走路・東斜面は雪食地形


縦走路の東側斜面はス座間市井雪食地形で、「日本海からの偏西風よりもオホーツク海からのヤマセの影響を強く受けているのかな」と思わせられた。
何回か山頂かと思われるピークを踏み、火打岳から5キロ、コースタイム通り2時間20分かけて10時30分に小又山山頂に到着した。天狗森から神室山方面への縦走路が続く小又山山頂であるが、山頂に着く頃は霧に包まれて展望は得られなかった。



縦走路の最後は草原となって小又山山頂へ

縦朝早かったので小又山山頂で30分の昼食休憩を取った後、縦走路を戻る。縦走路を砂利押口分岐に戻り思案です。
西火打岳の急坂を火打岳に登り返すには小1時間かかる。荒れた砂利押し沢コースを下るか・・・。
「火打岳に登り返している間に、砂利押し沢を1時間も下れば相当下まで下れるだろう」と判断し、荒れた道を覚悟で古道の砂利押し沢登山道に入った。


砂利押沢を下って古道の登山口に

砂利押し沢コースを10分も下るとテント場標識があったが、今は殆ど利用する人もないテント場である。
テント場からは転げ落ちるほどの急坂を一気に下って行き、そして水の流れる砂利押し沢に出た。沢を飛び石伝いに下って行くが、要所要所に赤布が下がり、道迷いの心配はない。そして所々に現れる旧登山道は草に隠れることもなく快適に歩ける。稜線から1時間半ほど下ると砂利押し沢の樹の幹に付けられた看板を見ることができた。ここからが砂利押し沢コースの核心部と云うところで、沢の川床から50mほど上がった切り立った崖にへつる登山道が続いていて緊張の連続である。危険個所にはロープも下がるが、「昔の人は良くこんなところに道を付けたものだなー」と感心しながら慎重に歩いた。
そして下りついたのが土内川の川原で、膝下くらいの水深だが、5m位の川幅で飛び石で渡れるところはない。結局濡れるのを覚悟で登山靴のまま水流の中を歩いて渡った。
川岸を神室山方面に続く林道跡まで登り返すと、「砂利押し口」の標識が立っていて、林道跡を土内側に少し下ると今も利用されている林道終点に着き、さらに30分ほど車道を歩いて駐車場所の火打新道登山口に下山でき。土内川の上流は土内渓谷として遊歩道が伸びていて紅葉シーズンには近在の人の人気コースのようである。
結局稜線の砂利押し口分岐からは3時間もかかってしまったので、火打岳に登り返して新道を下っても、変わりないくらいの時間がかかったという事で、「まあ、あまり歩かれることもない古道を歩いて来たのだから」と、納得の火打岳・小又山ではあった。
10時間コース、休憩を含めて11時間弱のロングランであった。


杢蔵山 モクゾウヤマ 標 高 1027m 東北百名山 山 域 神室山地
登 山 記 録
登山月日 2014年9月2日
登山経路 山屋一ノ滝登山口10:20〜前杢蔵山12:00〜杢蔵山12:30/12:40〜杢蔵山荘13:00/13:55〜登山口15:10
行動時間 登り2時間10分 下り1時間35分 合計4時間50分  (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候 曇・雨
メンバー 単独
情   報
アクセス 新庄市山屋の奥から林道入るが登山口まではわずかな距離
トレイル 新庄市民に親しまれている山でよく整備されている
水場・トイレ 杢蔵山荘のトイレあるが登山口にはない 沢水・湧水登山道で取れる
その他 新庄市を見下ろす山
山行記

杢蔵山山頂と前杢蔵に立つ杢蔵山荘


新庄市山屋から杢蔵山一ノ滝コースの登山口に車を付けた。先行者と思われる地元ナンバーの車が一台停まっていた。
沢沿いの一ノ滝コースを1時間20分ほど歩いて、杢蔵山山荘の立つ前杢蔵山に到着した。杢蔵山はさらに30分ほど樹林の中を歩いて登りついた。展望が開けた山頂からは火打岳・小又山などの神室山地の山やか加無山など丁山地の山もよく見え、来し方を振り返ると杢蔵山荘の下方に新庄市街地が良く見えた。遠くに雨雲が見えると予定していた昼食をあきらめて、前杢蔵山の杢蔵山荘に急ぎ下った。杢蔵山荘に着くのを待つかのように雷鳴響いて雨が落ちてきた。杢蔵山荘内で雨宿りしながらラーメンを作って昼食とした。小止みになるのをまって往路を下ったが膝から下は雨露で濡れてしまった


翁山 オキナサン 標 高 1075m 東北百名山 山 域 船形連峰
登 山 記 録
登山月日 2014年9月2日
登山経路 ハリマ小屋6:26〜翁山山頂7:28/7:41〜ハリマ小屋8:26
行動時間 登り1時間 下り 45分 合計 2時間 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 尾花沢市高橋地区の奥から細い林道がハリマ小屋まで続く
トレイル 勾配も緩く広い快適登山道
水場・トイレ ハリマ小屋にはトイレがない 水は沢水取れるが飲用は?
その他 山頂は地図上では翁峠になっている 最上町への古道か
山行記

登山口の避難小屋(ハリマ小屋)と翁山山頂


尾花沢市郊外の高橋地区に来ると翁山への大きな案内看板があり、案内看板に導かれながら林道に入ると、登山口の避難小屋のハリマ小屋に着いた。朝露に靴を濡らすのも嫌だと思い、長靴で登山道に入りました。近郊の小学生の学校登山にも利用されているのか、よく整備され緩い登山道を1時間ほどであっけなく山頂に着いた。翁山、地図上では翁峠になっているので登山道は峠の反対最上町との古道であったのだろうかと推測された。霧であまり展望の利かない山頂で朝食をとりながら休憩し往路を下った。

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