山行記
林道分岐・杉の美林
廃林道終点の登山道入口
陣痛側第一ダム湖畔の吉野集落から林道に入った。落石もなく快適に走れる林道で数キロ走って舗装道路の終点についた。その先に砂利道の林道が続いていたが、「土砂崩れで通行止め」と書かれたバリケードが置かれていた。車を止めて砂利道の林道に入るとすぐに土砂崩れの場所であった。土砂崩れを乗り越えて踝丈のの草が生える林道を進んだ。やがて林道が下り勾配になると反対側から舗装道路が登ってきていた。舗装道路を少し下ると左側に狭い林道が分岐していた。反対側からくるとここまで車がつけられるのだろうかと思った。そしてここで一息入れた。
分岐する林道に入ると富山県仕様の狭いながらも舗装されて、落ち葉を踏みながら快適に歩くことができた。美しいスギ林の中である。林道はそのうち未舗装道路と交互するようになり未舗装道路は薄に覆われていた。分岐林道を1時間ほど歩くと終点と思われる場所でさらに左側に分岐する林道があった。分岐林道を行けば切らず山に続くものと思って入った。しばらくは障害物もなく歩けたがやがて薄に覆われて下り勾配になっていた。10分ほど進んで間違えているのではと思い、GPSで位置確認して間違いに気づいた。ススキの廃林道を戻ってスギ林の中を強行突破して道探しをすると別の廃林道に出た。心が折れそうであったがススキや藪をかき分けながら林道を終点まで進むと、杉の大木にテープが巻かれ赤布が下がり、キラズ山登山道入口であった。登山道に少し入ってみると膝丈の草が被さる道であった。久しぶりの本格的登山の上、藪をかき分けたりして体力消耗も激しく空腹感もあったので、山頂まで1時間もあれば届きそうであったが、ここで前進を諦めた。
しばし休憩の後、廃林道を忠実に下ると分岐地点の10数メートル上に出た。そして入口には赤布が下がっていた。またの出直しを心に誓って往路を駐車場所に戻った。駐車場所から林道を下って吉野集落からダム湖畔の道を上流に走って来いと集落で反対側からの林道入り口を確認した後、来春には再アタックを決めてダム湖畔を後にした。
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