紀伊山地南部の山

(法師山・大塔山・烏帽子山・大雲取山)

法師山 ホウシヤマ 標 高 1120m 日本の山1000

山 域

紀伊南部
登 山 記 録
登山月日 2009年12月25日
登山経路 林道木守杣谷線トーベ橋登山口6:55〜1006m峰8:00〜法師山8:25/8:42〜登山口9:33
行動時間 登り 1時間30分 下り 50分 合計 2時間40分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 舗装道路の林道木守杣谷線は百間渓谷キャンプ場から延びている
トレイル 少々踏み跡薄いが迷う事は無い
水場・トイレ なし
その他 一等三角点の山頂には電波反射塔が立つ

山行記


大塔山から見る法師山と一等三角点のその山頂


百間山方面の稜線と重畳たる紀伊山地

百間口渓谷キャンプ場に車をつけたがこの時期は閉鎖されていた。すぐ先の百間渓谷駐車場で車中泊し、早朝林道木守杣谷線に入り、板立峠を過ぎて看板に注意しながらゆっくり走ると、橋の袂に法師山登山口を発見した。
素早く支度を整え、登山道に入る。小さなタママツ尾根を登ってゆくと傾斜がきつくなりやがて1009m峰についた。前方に電波反射板が見えてきて法師山を確認できるがまだまだ奥に見える。最後は少々岩っぽいところもあるが、周囲の山々が朝日に輝く中、一等三角点の法師山に到着した。眼前にはこれから目指す大塔山が見えた。山頂からは大塔山に続く道もあったが踏み跡は薄いようである。山頂で朝食をとりながら休憩し、往路を急ぎ下った。


大塔山 オオトウサン 標 高 1122m 日本の山1000

山 域

紀伊南部
登 山 記 録
登山月日 2009年12月25日
登山経路 安川橋登山口12:35〜一ノ森13:55〜大塔山14:25/14:40〜一ノ森15:25〜登山口16:00
行動時間 登り 1時間50分 下り 1時間20分 合計 3時間25分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 大塔村平瀬から安川渓谷に入り宗小屋橋〜未舗装の林道終点が安川橋
トレイル 904m峰までは急坂が続くその後は踏み跡薄い尾根道を行く
水場・トイレ なし
その他  

山行記


法師山〜見る大塔山と乱伐で草原状となった山頂


ベンチもある山頂と安川橋の登山口

法師山を下りて限界集落に近い木守に車を進め、地元の古老に大塔山の道を訪ねる。親切に前の川林道の道を教えてくれるが、「この時期は前の川林道は閉鎖されている」とのことであった。それを承知で木守の先から前の川林道方面に林道木守平井線に車を進める。途中でカモシカが出迎えてくれて感激である。紀州の山でカモシカに遭えるとは・・・。
案の定、前の川林道はチェーンで閉鎖されていた。やむなく林道を戻り、狭い山道を嫌になるほど走って合川ダムに出る。合川ダムから熊野川沿いに本宮に通ずる道を大塔村平瀬方面にに走り、平瀬の手前から安川に入る。更に安川渓谷を走って宗小屋橋に着いた。ここでガイドブックを開いて更に奥に延びるダートの林道の先にある安川橋を目指す。怪しい林道であるが何とか終点まで走り橋を渡ると左手に大塔山登山口の小さな看板を見ることが出来てホッと胸をなでおろす。
法師山を下りてから既に3時間、13時近くの登山開始となり少々焦り気味に登山道に入る。

登山道に入ると気合も乗ってきて、急登も何のそのグングン高度を上げてゆく。法師山からの縦走路の尾根までは1時間もかからずに登りつく。そして薄い踏み跡を追って稜線を急ぐと、前大塔山とも言うべき一ノ森に到着した。ここで一息入れる。一ノ森からはもったいないほど鞍部に下る。鞍部では弘法杉からの道が合わさっていた。更に気合を入れて二の森・大塔山山頂には14時半近くに登りついた。
山頂付近は伐採により草地下していて、シカの食害防止で、樹木が防護編で守られていた。一度自然を失うと植生復帰は中々難しいのだと思わせられる大塔山山頂だあった。傾いた西日の先に午前中登った法師山が望まれ、更に南紀の山々が重畳と拡がっていた。湖の山はやはり反対側の前の川林道からの道が良いようだ。

 


烏帽子山 エボシヤマ 標 高 909m 新日本百名山

山 域

那智
登 山 記 録
登山月日 2009年12月26日
登山経路 大門坂駐車場7:00〜陰陽の滝7:22〜松尾の滝8:40/8:45〜林道9:04〜烏帽子山9:39/9:48〜松尾の滝10:30〜大門坂11:35
行動時間 登り 2時間40分 下り1時間45分 合計4時間35分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 那智の滝に続く道路
トレイル 陰陽の滝から上部は荒れている
水場・トイレ 水は沢水取れるがトイレは無い
その他 林道終点までは車進入難しい

山行記


大雲取林道から見る烏帽子山と一等三角点の山頂

門坂駐車場から東の谷に入る。20分ほどで陰陽の滝に着くが、それほどの滝でもない。更に何回も東の谷の徒渉を繰り返しながら、高度を上げてゆく。やがて沢を離れると杉林の中の急坂になり、汗を搾り取られる。杉林を登りきると松尾の滝で30mほどの垂直の岩盤を音も無く水が伝わり落ちていた。滝を見ながら朝食をとる。
松尾の滝から上は踏み跡薄くなるがあせる事は無く、15分ほどで林道に出る。しかしこの林道は進入する車も無いのだろうか轍も見えない。林道はすぐ終点になっていて、「烏帽子山まで30分」の看板が下げられていた。樹林帯をトラバース気味に進むと鞍部に出る。見上げると烏帽子岩が被さって見える。烏帽子岩の基部を登り、さらに一汗かいて一等三角点那智の烏帽子山山頂に立った。
山頂からは大雲取山方面が良く見えたが太平洋側にはガスがかかり展望はえられなかった。下山は往路を下り、二の滝・三の滝方面に下ろうかと思ったが、道が不鮮明だという情報があったので東の谷を下った。


松尾の滝と烏帽子岩

 


大雲取山 オオクモトリヤマ 標 高 966m 新花の百名山

山 域

那智
登 山 記 録
登山月日 2009年12月26日
登山経路 山頂まで車横付け
行動時間 登り 下り 合計 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 大雲取地蔵茶屋跡からも林道が延びていて、更にレーダーのある山頂まで細い舗装道路
トレイル 熊野古道は林道に途切れ途切れに続いている
水場・トイレ 大雲取地蔵尊の前に公衆トイレある
その他 大雲取越えの一部として登る

山行記


docomoの電波アンテナが立つ山頂と烏帽子山方面から見る大雲取山

大門坂から那智スカイラインに入りナチ高原駐車場に向かう。実は昨夜は一般道を走って那智高原に入り駐車場で車中泊したものである。有料道路のスカイラインは現在は無料開放されていた。
駐車場からは大雲取林道が延びている。林道入り口にはゲートがあり、「この道路は通り抜け出来ません」という看板がかけられていた。右手に先に登った烏帽子山を見ながらぐんぐんと進む。峠付近に来ると熊野古道大雲取越えの古道が林の中から表れては林の中に消えていた。やがて峠を下り始めると大雲取越えの地蔵茶屋跡に着いた。大雲取越えを楽しむ旅人が5人ほど昼食休憩を取っていた。ここはやはり車で来るところではなさそうだ。
旅人の気分を悪くするわけに行かないのでそのまま先に延びる林道に車を進めると、道はさらに分岐し、docomoの巨大電波塔が立つ大雲取山山頂まで延びていた。山頂に車横付けして三角点を探すが、三角点は見当たらなかった。

大雲取地蔵尊前に戻ると旅人は全て旅立った後である。瀟洒なトイレも完備して熊野古道を守る気持ちが痛いほど伝わってて来るのであった。近くの古道にちょっと足を踏み入れてみた。


大雲取越えの大雲取(オオグモトリ)地蔵尊


杉木立に延びる熊野古道


水量も少ない那智の滝と現在の地蔵茶屋休憩所

 

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