奥秩父前衛の山
(乾徳山・黒金山・小楢山・乙女高原・西沢渓谷)

日本二百名山 乾徳山 ケントクサン 標 高 2031m

山 域

奥秩父
登 山 記 録
登山月日 2002年4月19日
登山経路 徳和登山道入り口8:50〜国師ヶ原10:10〜扇平10:45〜山頂11:20/12:50〜徳和14:40
行動時間 登り2時間30分 下り1時間50分 合計5時間50分(休憩時間1時間30分含む)
天  候   晴 
メンバー 単独

情  報

アクセス 徳和登山道入り口までは問題なく車が入れる
トレイル 雑木林の中の緩いトレイル最後は岩場も有るが問題なし
水場・トイレ 途中に銀昌水、錦昌水の水場ある
その他  

山行記


 根橋さんと奇跡の遭遇、そして同行パーティと

新緑の芽吹きも始まり、目に優しい自然の中、乾徳山に登ってきたが、素晴らしい遭遇がありました。
乾徳山は、武田信玄の墓所、恵林寺の山号にもなっている由緒ある山である。
徳和の集落を抜けて、細い林道を5〜6分も走ると、赤い鳥居が見えて登山道入り口の看板が見える。
入り口の少し上方に駐車スペースがある。ディパックにカメラと雨具、少々の食料を入れて出発した。
平日のこの山に登るのは、私一人位なものと、芽吹いたばかりの明るいトレイルをのんびり歩く。
きついこともなく、傾斜もほどほどの登山道に、5日前の長野マラソン完走の疲れもあって、汗が噴出す。
1時間20分程で、牧場の柵が見えてきて、国師ヶ原についた。こんな上に牧場があるのに、登ってきた登山道には銀昌水だの、錦昌水だのと、最もらしい名前のついた水場があったが、大丈夫だろうかと心配になる。
一息入れて笹原を一登りで、稜線につけば道満尾根との道を合わせた扇平である。
ここから上は巨石・岩稜の登山道となり、鎖場も連続する。それも長くはなく30分ほどで頂上へ飛び出した。
すっきりした天気ではないが、奥秩父の盟主甲武信ヶ岳や国師が岳、金峰山が堂々と聳えて、良く見える。誰もいない山頂で一人、景色を楽しみながらおにぎりを頬張っていた。30分ほど休んでいると、後続の6人パーティが到着した。私とは反対側の黒金山から下ってきた人達である

5分ほどして、下山しようと挨拶を交わしている時である。6人の中の赤いシャッツを着た小父さん(失礼)から、大きな声がかかった。
「永井さん!!どうしてここにいるの」
振りかえると何と5日前、長野マラソンを一緒に走った、私の大ファンの根橋さんではないか。
「あっーーーなんで?どうしたの根橋さん!!」とお互い指し合って、ビックリ仰天である。
「こんなことも有るんですかねー」と感激の遭遇である。
根橋さんと同行したパーティの方達も、あっけに取られている。もう興奮状態で奮えが止らない。がっちり握手をして奇遇を喜び合ったものである。
話を聞けば、予定の鞍掛山のアクセス道路が崩壊し、登山できないので、急遽乾徳山の後ろに聳える黒金山に予定変更したとのことである。
同行のパーティの方達はは根橋さんとネットで知り合った、山の猛者ばかりである。
300名山踏破済みの根橋さん,大平さん、女性のY(川越)さん。夫婦で百名山の地元の御夫妻。そしてこの山行を計画された、山梨を中心に山を楽しんでいる女性のCさんである。
不肖、私も親子で百名山完登を果たしており、暫し山談義が始まった。
Cさんからは根橋さんのHPで「カモシカ永井さん存じていますよ」と言う声も出て嬉しい限りである。
早速記念撮影となった。
堂津岳、毛勝山、笈ヶ岳の残雪の山情報の交換が行われ、「今度の山行には是非カモシカさんもお誘いしましょう」なんて嬉しい話がまとまった。
おまけに女性のザックの中はおいしい食料の玉手箱で次から次とおいしいものを御相伴に預かった。始めてから5年になる山行の中でパーティで歩いたことは一度もなかったので新鮮な喜びと感激を味わうことが出来て、まさに「自然と人情のふれあいの山」である。
尽きない話に、時間はあっという間に過ぎて、下山を開始した。
扇平で再会を約して、Yさん、Cさんと感激の握手をし、道満尾根を下るパーティと分かれ一人徳和に下った。何とも言えない素晴らしい出会いに、心は満ち足りてハッピーな気分で合ったことは言うまでもない。

 


黒金山 クロガネヤマ 標 高 2232m 山梨百名山 山 域 奥秩父
登 山 記 録
登山月日 2015年11月12日
登山経路 西沢渓谷入口6:30〜西沢渓谷遊歩道終点8:20/8:30〜紅葉台9:20〜牛首のタル11:10〜黒金山11:45/12:15〜紅葉台13:50〜遊歩道14:25/14:30〜西沢渓谷入口15:50
行動時間 登り 5時間15分 下り 3時間35分 合計 9時間20分 (休憩時間・ロスタイム含む)
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 西沢渓谷入口までは国道が通じる
トレイル 西沢渓谷は遊歩道が整備されている下山は軌道敷跡を歩く
紅葉台までは急登に次ぐ急登で少し荒れているが、その先は急登もあるが概ね針葉樹とシャクナゲの快適トレイルが整備されている
水場・トイレ 遊歩道で沢水取れるが飲用は? トイレは道の駅三富で 遊歩道終点に簡易トイレある
その他 西沢渓谷は人気のトレイルでシーズン中は数珠つなぎ 黒金山まで骨っぽいが静かな登山が楽しめる
山行記



登山指導所・田部重治文学碑


東沢吊橋・西沢渓谷入口


方丈橋・黒金山登山口


ようやく夜が明けた6時過ぎに西沢渓谷駐車場に車をつけると、すでに数台の車が停まっていて2組の登山者が支度をしていた。どうやら甲武信ヶ岳を目指す登山者のようである。黒金山までの往復ロング登山を覚悟して駐車場を出る。時を同じくして出た私より半世代若い横浜からの甲武信ヶ岳を目指す登山者と山談義しながら西沢山荘まで同行した。田部重治の文学碑を見て西沢渓谷に道に入る。東沢のつり橋にかかると先行していた登山者と登山道整備の管理人が何やら話し込んでいた。
お先にと道を譲ってもらったが橋を渡って西沢渓谷入口の看板がたつ前で道を譲り返した。あとは西沢渓谷に連続する滝を見ながら遊歩道を進むのである。左岸沿いの遊歩道を進み方丈橋で右岸に移ると西沢渓谷最大の見所七ツ釜五段ノ滝であった。五段の滝を上から見下ろす地点に来ると遊歩道は沢を離れ、右岸側の森林鉄道の軌道敷跡に出て終点になっていた。休憩場所も整備されトイレもあった。

黒金山登山道は遊歩道終点からすぐ先にあった。登山道に入るといきなりの急登が始まる。木の根の絡まる悪路で一部木製の階段も見えるが朽ちていてあまり整備の手が入っていないことが分かる。急登を凌いでいるとアズマシャクナゲのトンネルを行くようになり少しは傾斜も緩み、50分ほどで400mの高度を稼ぐと紅葉台の看板が立つ小ピークに達した。右側には谷を隔てて岩塔が見え、一息入れるには格好の場所である。紅葉台からは傾斜も緩み更にシャクナゲ林を抜けて行く。緩急を繰り返しながら高度を上げて行くと岩場の稜線に出た。ようやく黒金山が目の前に現れ、右手には甲武信ヶ岳などの展望が開けていた。


アズマシャクナゲ群生地・シャクナゲのトンネル


紅葉台・黒金山

岩場の稜線からは傾斜が緩みダケカンバやシラビソなどが混じる樹林帯を行く。2回ほど登ってすく支下ると牛首のタルで青笹からの登山道が合わさっていた。今は短縮登山口の青笹〜黒金山に登る登山者が多いものと思う。カヤトの先に富士山も姿を現していたが火が高くなり空に溶け込んでいた。牛首のタルからはシラビソの2次林の中緩く登って30分ほどで黒金山に登り付いた。西沢渓谷入口からは5時間15分、遊歩道終点の黒金山登山道入口からは3時間15分の所要タイムであった。
巨石累々の山頂の一角からは雲海の広がる甲府盆地の先に、富士山・聖岳から北岳・仙丈ケ岳までの南アルプスの全容が開けていたが少々遠くであった。眼前には国師ヶ岳〜甲武信ヶ岳の奥秩父主脈稜線が連なっていた。20分ほどの滞頂の後往路を戻る。往路は快調で紅葉台までは1時間40分さらに西沢渓谷遊歩道終点までは35分で下り、右岸側の軌道敷跡の下山用遊歩道を若者と山談義しながらゆっくりと下っても、1時間20分ほどで西沢渓谷入口の駐車場に戻った。


牛首のタル・黒金山山頂


富士山ズーム


大弛み峠国師ヶ岳


甲武信ヶ岳



西沢渓谷



大久保ノ滝・三重ノ滝


ウナギ床・人面洞


恋糸ノ滝・貞泉ノ滝


竜神ノ滝・母胎洞


七ツ釜五段ノ滝


七ツ釜五段ノ滝(上部)・不動ノ滝


小楢山 コナラヤマ 標 高 1713m 日本の山1000

山 域

奥秩父前衛
登 山 記 録
登山月日 2006年12月8日
登山経路 峰越林道焼山峠13:05〜小楢山14:10/14:20〜焼山峠15:10
行動時間 登り1時間05分 下り50分 合計2時間05分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 焼山峠までは観光林道でよく整備されている
トレイル 防火帯に切られた草地の中
水場・トイレ 焼山峠にあるが登山道にはない
その他 印象の薄い山

山行記


小楢山山頂二題

牧丘町のオーチャードヴィレッジ・フフ(現在閉鎖中)からの登山道に入るが林道は荒れていて車両乗り入れは困難である。ここは引き返し、鼓川温泉から峰越林道に入り焼山峠から登ることにする。途中林道補修工事中であったがうまいこと通行できて焼山峠には13時前には到着することが出来た。標高1700m近い峠は案内看板も整備されていてきれいな休憩ポイントになっていた。
ザックにカメラと水少しの食料を入れて登山道に入る。峠からは防火帯に切り開かれたと思われる幅30mくらいの草地の中に登山道が小楢山山頂直下まで付けられていた。少々のアップダウンはあるが苦もなく進むことが出来て最後は少し傾斜をましたトレイルを登って山頂に着いた。
潅木が切り開かれた山頂は枯れたススキの原になっていて、初冬の佇まいを見せていた。


乙女高原 オトメコウゲン 標 高 約1700m 花の百名山

山 域

奥秩父前衛
登 山 記 録
登山月日 2006年12月8日 (再)2012年7月8日
登山経路 高原散策
行動時間 登り 下り 合計(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 焼山峠からクリスタルラインを5分
トレイル 散策路あり
水場・トイレ 休憩舎あり
その他 冬場では様子が分からない

山行記


冬枯れの高原に盛りの花の看板を見る

焼山峠から荒川林道に入り僅かに進むと花の名山乙女高原のロッジがある。小さな高原は木柵で囲まれていて草地の中に散策用の木道も見える。案内看板にはこの高原に咲く花が紹介されていた。いつか又ここを訪れることがあるだろうかと思いながら、霧の高原をカメラに収めて後にした。


2012.7.08アヤメ咲く頃再訪

帯那山から水が森林道を走ると焼山峠の手前に乙女高原があった。

 

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