傾山・古祖母山

傾山 カタムキサン 標 高 1602m 日本三百名山

山 域

祖母山系


縦走路から傾山を望む

 
山頂直下の岩場

 
山頂と山麓から見る傾山群

登 山 記 録
登山月日 2004年11月12日
登山経路 九折鉱山跡6:45〜カンカケ谷徒渉8:10〜九折越9:40〜傾山11:10/12:05〜九折越13:00〜カンカケ谷徒渉14:05〜九折鉱山跡14:55
行動時間 登り4時間25分 下り2時間50分 合計8時間10分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 尾平の手前緒方町上畑から登山口の九折鉱山跡までは舗装道路が続き問題なし
トレイル 余り踏まれていない。徒渉地点から上は急坂が続く。
水場・トイレ 水場は徒渉地点までは沢水が取れる。
その他 九州の山では難易度の高い山である

山行記

若いころ現場の事故で命を落とした大津町の友人宅を訪ね、仏壇に線香を手向けることができた。
友人の奥さんの好意に甘えて一晩お世話になり、朝4時前には出発する。出掛けの登山靴の脇には朝食と昼食用のおにぎりが用意されていて恐縮する。
強い雨が振る中、カーナビに導かれて車を走らせる。どこを走っているのか皆目見当がつかない。傾山の登山口、大分県緒形町の九折鉱山跡地には2時間近くを要してしまった。まーそれが正解ということで夜もようやく明けてさらに激しかった雨も登山口荷着くころにはやんでいた。
最短の三つ尾コースを取るか九折越コースを取るか迷うところであるがここは九折川に沿って登る九折越への道に入る。はるか下を流れる谷の背音を聞きながら暗い登山道を進む。昨夜の酒がまだ体に残っていて、なかなかペースが上がらない。1時間半歩いてカンカケ谷の徒渉地点で息を入れる。ここからは息つく間もない急坂が九折越まで続くのである。標高100Mおきに標識がついていた。徒渉地点が700Mであり、九折越が1300Mであるから標高差600Mという事である。大船山の疲れも加わって足がなかなか進まない。登山口から2.5時間のコースタイムを3時間かかってようやく九折越に到着した。
ここは祖母山から傾山までの縦走路の稜線であって避難小屋もすぐそこに見える。天気は完全に回復して稜線の先には鋭い岩峰の傾山がツインタワーのように聳えている。大汗をかいて着ているものはびしょ濡れである。ここで大きく休憩を取る。
傾山までの稜線は登り気味のアップダウンを繰り返す。最後は岩場となって鎖に手をかけながらよじ登る。下から見上げる時はどこに道がついているのだろうかと不安になるのであったがアタックしてみるとそれほどのこともないのである。最初に上りついたのが後傾で、後ろを回りこんで山頂標識の立つ本傾きには予定より1時間も余計に時間を要してしまった。しかし九州では一番といわれる難関を落として満足感が沸いてくる。
岩峰の先端に立つと大展望が開けていた。
祖母山からの縦走路は手にとるようだ。明日予定の大崩山地も全容を見せている。昼食をとりながら1時間の山頂スティを決め込む。
「こんなにゆっくりとした山頂は久しぶりだな」と満足して下りにかかる。
三つ尾への道もと考えたが時間がかかっても先が読める往路を忠実に下った。
尾平を超えて宮崎県に入り、高千穂町に出て「天の岩戸温泉」で汗を流したあと、北方町上鹿川の宇土内林道へと車を走らせた。

 


 古祖母山 フルソボサン  標 高 1633m 日本の山1000

山 域

 祖母・傾山地

登 山 記 録
登山月日  2014年5月17日
登山経路

 尾平峠登山口6:10〜稜線分岐7:00〜展望台7:45〜古祖母山8:35/9:00〜稜線分岐10:15〜登山口10:45

行動時間  登り 2時間25分 下り 1時間45分 合計 4時間35分 (休憩時間を含む)
天  候  晴
メンバー  単独

情  報

アクセス  尾平峠までは宮崎・熊本どちらも細く曲がりくねった舗装道路
トレイル  稜線までは少し急坂有るが、稜線の縦走路は九州では人気一番の祖母・傾縦走路だ
水場・トイレ  登山口に水場・トイレもない
その他  快適トレイルにアケボノツツジの山

山行記


尾平峠の登山口と稜線分岐


展望台から見る障子岳・見頃を過ぎたアケボノツツジ

宮崎県高千穂から大分県に抜ける尾平峠への道は酷く細く長く感じられた。10年前傾山に登った時に反対側から走った道であるがほとんど記憶にはない。尾平峠トンネルの宮崎県側が古祖母山の登山口で、広い駐車場があったがトイレがないのが残念だ。駐車場に車を停めてお酒を飲みながら過ごしぐっすりと休むことが出来た。

今日は少し長丁場を覚悟し6時過ぎには登山道に入る。少し急坂が続き登山道を50分ほど歩くと稜線に出た。稜線上には祖母・傾山の縦走路が走っていて快適トレイルが続いていた。古祖母山方面の縦走路を行くと展望台に着き、祖母山と障子が岳の岩峰が見える。なおも快適トレイルを進むと今朝祖母山九合目の小屋を出たという縦走者と行き交う。九州では人気随一の祖母・傾縦走路で、古祖母山直下でも単独女性登山者とも行き交った。縦走路にはブナやケヤキの中にアケボノツツジがまだ名残の花を咲かせている。縦走路に岩場が現れ小ピークを越えて古祖母山に着いた。古祖母山山頂はスズタケの中であるが後方は岩稜になっていて、岩稜に立てば祖母山などの展望が得られた。

思ったより早く山頂に立てたので、朝食をとりながらゆっくりと山頂スティを楽しんだ。縦走路を戻るころには後続のグループが「アケボノツツジはまだ残っていますか」と声かけながら続いていた。祖母山山系はアケボノツツジの名所でもあるようだ。

登山口に戻った後は尾平峠トンネルを大分県側に抜け、傾山登山口方面になる九十折に出て、彦岳のある佐伯市方面に走った。


祖母山に見とれながら古祖母山に着く

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