飯森山・栂峰

飯森山 イイモリヤマ 標 高 1595m 一等三角点高度順百座

山 域

飯豊山地東方


ロックフィルダムの日中ダム湖畔に登山口がある


笹薮を切り開いた山頂に

登 山 記 録
登山月日 2005年10月8日
登山経路 福島県熱塩加納村・日中ダム7:15〜鉢伏山11:20〜飯森山12:05/12:20〜鉢伏山13:00〜登山口15:15
行動時間 登り4時間50分 下り2時間55分 合計8時間(休憩時間を含む)
天  候 曇/雨
メンバー 親子二人連れ

情  報

アクセス 日中ダムまでは舗装道路
トレイル 長い登山道も鉢伏山まではよく整備されているがその先は荒れている
水場・トイレ 登山口には無いがすぐ近くの国道管理事務所にある
その他 距離が長く侮れない山である

山行記

福島県喜多方市の隣村、熱塩加納村の道の駅で仮眠をとる。
夜明けと同時に車をロックフィルの日中ダムに走らせる。ここは福島・山形県境の大峠に近い場所である。国道管理事務所のステーションからダムに入る道があった。
ダム脇に車を止めて登山口に向かう。
5分も歩くと鳥居が立てられた登山口につく。日中飯森山登山口の大きな看板が掛けられていた。
最初から急登の登山道が続き、で久しぶりの息子が悲鳴を上げる。
今日は雨を予想してゴム長靴での登山である。靴の中で足が泳ぎ急坂では踏ん張りが利かないのが不満であるらしい。それも
30分ほどもがいて見晴台に着くとようやく傾斜も緩み快適な尾根歩きになる。小潅木やブナ林の中の登山道はよく整備されていて、また落葉が適当なクッション材となって歩きやすいのである。しかしこれがまた長く続くのである。
朝のうちは樹の間越に展望も開けていたのであるが、
10時ころには霧が巻き始める。長靴で靴擦れを起こした息子はどんどん遅れ始めこの長い道中に親父は気が揉める。あまりにも遅れるので靴下を脱がせ傷を見ると、かかとの皮膚がべろりと剥けて痛々しい限りだ。救急バンを張り応急処置をする。
登山道には時折露岩も現れて少し厳しさも出てくる。遅れながらも後を追う息子に愛おしさを感じるが鉢伏山山頂で決断する。ここまですでに
4時間・既に11時過ぎである。息子はここで休憩の後、先に下山をさせる。私はこの先1時間と思われる飯森山の一等三角点を目指す。
鉢伏山までは快適な登山道ではあったが、ここから先はがらりと様相が変わる。ガレた急坂を下ると湿地帯になり、何度かぬかるみに足をとられる。しかし今日は万全のゴム長靴登山であり難なく突破する。湿地帯を抜けるころになると雨が落ちてきて急ぎ雨着をつける。そして前に進むと霧の中から先行していた
6人パーティが現れる。そこが飯森山の山頂直下で鉢伏山からは45分の距離であった。霧で何も見えない山頂で息を整えながら軽食をとる。
ゆっくりはしていられない。
雨の中を走るように鉢伏山に戻り、先行者を追い越して尾根道を下る。うんざりするような長い道を下り、最後の急坂を転げ落ちるように下って日中ダムサイトに到着した。途中で息子を捉えることができるかと思ったが雨でびしょぬれになりながらも、先に下りついていた息子をまたいとおしく思うのであった。

 


栂峰 ツガミネ 標 高 1541m 東北百名山 山 域 飯豊山地東方
登 山 記 録
登山月日 2016年7月25日
登山経路 小屋川林道途中7:20〜登山口7:35〜蔵王神社〜栂峰10:35/11:00〜登山口12:55〜駐車地13:10
行動時間 登り 3時間15分 下り 2時間10分 合計 5時間50分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 飯豊町小屋集落から未舗装の林道を6キロほど入る
トレイル 概ねよく整備された快適トレイル
水場・トイレ 登山口で沢水取れるが飲用は? toiletは山中にない
その他 飯森山は尾根続きにある 
山行記


栂峰山頂・蔵王神社と書かれた木札


登山口標識・天照大神と黒瀧神社の祠


10年以上も前に登った飯森山とは尾根続きの栂峰であるが、尾根上に登山道はなく栂峰登山口は大峠トンネルを抜けて山形県飯豊町にある。前夜大峠トンネルを抜けて10キロほど走った道の駅で車中泊した。翌朝早く道の駅からすぐ先を右折して県道に入り、権平峠を越えて飯豊町に入り山中の小屋集落に向かった。小屋集落終点から延びる林道に入り数キロ走って終点近くのヘアピンカーブに車を停めた。その先まで車は入れたが轍が洗掘されていてパンクを心配したからである。林道を15分ほど歩くと終点で数台の駐車スペースがあった。その先に進んだが登山口標識を見落としてしまい一旦小屋集落に戻って地元の方に登山口を確認した後再び林道に戻ったので1時間以上のロスタイムである。
林道終点から30mほど入った先の左側に小沢にかかる木橋が栂峰登山道入り口で、すぐ先にはしっかりとした「栂峰登山道入口」と書かれた看板と木の根には「天照大神」の木札の置かれた黒瀧神社の祠があった。「なんでこんなにしっかりした標識を見落としたのだろう」と頭をかくばかりである。最初の時は「小沢の反対側の尾根に登山道があるもの」とばかり思って、尾根を見上げながら登山道探しして歩いたことを反省したのである。
登山道は一部草の被さるところもあったが樹林帯に入るとよく整備されていてとても歩きやすい。1時間少々歩いて腰を下ろして休憩した。休憩地点から少し登ると水平道が続いていた。再び緩急つけて高度を上げて行くと樹林の根に木札がおかっれていて、この先神武天皇・蔵王神社などの木札が置かれていて何を意味しているのか興味がわくのであった。1102mのピークを過ぎてもそれほど高度を上げることもなく蔵王神社の木札が立つピークからは少し高度を落として行く。最後は泥濘のある登山道を登りきるとシラビソの枯れ木の根元に「栂峰山大神」の木札が置かれた山頂に着いた。三角点を探しに付近を徘徊したが三角点は見当たらなかった。付近は霧がかかってほとんど展望は得られなかったが草地に腰を下ろして昼食休憩をとった。30分ほど滞頂して往路を跳ぶように下った。


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