山行記

２０時に過ぎに小出から奥只見シルバーラインに入り、銀山平から平ヶ岳の登山口鷹ノ巣を通って檜枝岐村の御池駐車場に来るまで１台もの対向車とすれ違うことがなかった。
有料駐車場に車を着けてビール・酒を少し飲んで車の中で休む。深夜０時前には激しい雨となり明日の天気が気になりながら眠りにつく。
夜明け前の３時頃駐車場に１０台ほどの車が到着し、賑やかになるとこちらもゆっくりと寝ては居られない。雨も上がったようなので薄明るくなった４時半頃には起きて支度を始める。
駐車場の奥に燧ヶ岳への登山口がある。登山口からすこし下ると三条の滝方面への道と分かれて左に曲がる。
ぬかるんだ道を進むとやがて岩礫のゴロゴロした道となる。昨夜の雨で道というより沢の中を歩いているようだ。
１０分ほど先発した３０人ほどの団体をあっさり追い抜くことができた。
樹林帯の急坂の登山道を小一時間ほどで広沢田代の湿原に到着した。木道がのびている。天気も急速に回復してきたようだ。更に１時間ほどで熊沢田代に到着、休憩ポイントもあってここで少し休憩する。湿原に秋の気配を感じることができる。
再び小灌木の登山道に入り、やがて岩屑の沢を登りハイマツ帯を抜けるとあっさり三角点のある俎�ｰの山頂に着いた。今日は私が一番乗りのようである。
どんよりとした空の下、尾瀬沼が黒く光っている。カメラに収めた後、山頂最高点の柴安�ｰを目指す。一旦鞍部に下り登り返して俎�ｰから１５分で柴安�ｰに着いた。
５年前の残雪期、息子と群馬県側の大清水から三平峠を越えて尾瀬沼に入り、燧ヶ岳を日帰りピストンしたときには時間がなくて踏めなかった燧ヶ岳の山頂に立って、一つ宿題を果たせた感激が沸いてくる。
尾瀬ヶ原の先には至仏山・景鶴山そしてその右側には平ヶ岳・会津駒ヶ岳などが一望できる。朝食を取りながら今まで登った山々に思いを馳せながら時間を過ごす。
３０分もすると尾瀬ヶ原から登ってきた登山者が到着し、写真を取りあう。俎�ｰにも後続が到着して賑やかになり出す頃、往路を急ぎ下ったのである。
熊沢田代・広沢田代の湿原で秋色の彩りに替わった池塘でゆっくり休憩と写真を撮りながら・・・。