丁山地の山
(丁岳・甑山・加無山・東鳥海山)

丁岳 ヒノトダケ 標 高 1146m 日本の山1000 山 域 丁山地(出羽山地)
登 山 記 録
登山月日 2014年9月13日
登山経路 丁林道丁岳登山口6:00〜観音岩7:15〜丁岳9:00/9:15〜観音岩9:45〜登山口10:45
行動時間 登り 3時間 下り 1時間30分 合計 4時間45分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 旧鳥海町大平野営場の奥から、荒れてはいるが今も木材搬出の続く丁林道を3キロ入る
トレイル 観音岩までは不思議なやせ尾根 その先は直登の急坂が山頂まで続く
水場・トイレ 観音岩の先で沢水取れるが飲用は? トイレは登山口山中に無い
その他 丁山地の最高峰も霧のため展望無
山行記


丁岳山頂

日本百名山鳥海山の東側にある原生林の山域が丁(ヒノト)山地で,標高はせいぜい1000mを超えるほどしかないが、手つかずの自然が残っているという山地である。

「道の駅・清水の里ちょうかい」を夜明けに出て、由利本荘市・旧鳥海町のはずれにある大平野営場をめざし、今は利用する人も少なく廃止状態の野営場の奥に林道が延びていて、林道入口には「丁岳登山口」の看板もあった。
今も材木を搬出している林道で荒れてはいるが、敷鉄板なども随所に置かれ、手入れも行き届いた林道を3キロほど走ると丁岳登山口であった。私は一度見落として林道終点付近まで走り、30分ほどのロスをしてしまった。林道途中には玉切りした木材の集積場が何か所か有った。

登山口から下って丁川を渡り、尾根に取りつく。この尾根がまた不思議な尾根で、樹林が生えてはいるが両側がスパッと切れ落ちたヤセ尾根である。この尾根を1時間少々歩きと観音岩と云う岩場に着いた。山頂までちょうど中間点と云う観音岩で朝食を摂り、一息入れて、観音岩〜水場に僅かに下り、別の尾根に取りつくと山頂付近まで緩みのない急坂が連続していた。滑りやすいところは木製の階段が設置されていたり、ロープも垂れ下がっていて安心ではある

山頂付近でお「花畑コース」と云う回り道もあったが、最後は切り開かれた笹薮の中、緩んだ登山道を登って丁岳山頂に着いた。

3時間掛かって登りついた丁岳であるが、山頂は霧で展望は得られなかった。晴れていれば鳥海山の雄姿が見られるのだろうかと思うと残念ではある。

山頂で一休みした後、滑りやすい道で足を取られながら下った。

下山後、登山口の駐車場には地元と関東ナンバーの2台の車が停まっていたが、観音森から丁岳への周回コースを回った登山者だろうと思った。


甑山 コシキヤマ 標 高 961m 日本の山1000 山 域 丁山地(出羽山地)
登 山 記 録
登山月日 2014年9月13日
登山経路 甑山林道甑峠登山口12:25〜名勝沼12:55〜甑のコル13:25〜男甑山13:55/14:05〜名勝沼分岐〜登山口15:05
行動時間 登り 1時間30分 下り 1時間 合計 2時間40分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候 霧雨・晴
メンバー 単独
情   報
アクセス 旧鳥海町皿川奥の甑山林道を約3.5キロ入る
トレイル 名勝沼から甑のコルまでは荒れた草に隠れた沢を登るがその先は良く整備されている
水場・トイレ 沢水取れるが飲用は? トイレはない
その他 山形県側からも登られていて山形側の方が整備されていた
山行記


男甑山途中から見る女甑山・男甑山の山頂

R108旧鳥海町・皿川入口付近に「甑山・名勝沼」の看板がある。
迷うことなく皿川集落に入り、集落のはずれから甑山林道に入り、3.5キロ入ったところに甑山登山道入口の看板が立っていた。
登山道に入り、大荒沢の小沢を越えて樹林帯を進むと男甑山直行と名勝沼コースの分岐になっていた。「どちらにしようか」と少し躊躇したが、「ここまで来たから名勝沼を見てからに」と思い、名勝沼に向かいました。
「名勝沼」と云うほどの名勝とは思えないが、紅葉が映えるころは素晴らしいのだろうと思った。
名勝沼から男甑山・女甑山の鞍部に登るコースに入ると悲惨であった。沢筋の登山道は殆ど藪化していて、小さな沢を直登して行く。おまけに時雨模様で慌てる、まあ名勝沼から30分ほどで「甑のコル」に登りついたので良しとする。コルには山形県側からの道も延びていた。

女甑山への登頂はあきらめて、甑山の主峰男甑山へ向かう。稜線上の良く整備された登山道を10分ほど高度を上げ、振り返るとると、女甑山の岩峰が見えてきた。さらに高度を上げ稜線上を3回ほど小さなアップダウンを繰り返し、コルから30分・登山口から1時間30分で甑山主峰の男甑山頂に着いた。
山頂からは明日予定の加無山などが見えましたが、私にとっては初めての山域で、山座同定は叶いませんでした。山頂で少し休憩の後、稜線を少し戻り、甑のコルには戻らず、名勝沼との分岐に直行する登山道を下った。こちらも整備はされていたが、結構な時間がかかり、登りに甑のコルまでの悪路はあったが、名勝沼コースを登ったことが正解であった。



登山口から見る女甑山と名勝沼


男加無山 オカブサン 標 高 997m 日本の山1000 山 域 丁山地
登 山 記 録
登山月日 2016年10月19日
登山経路 加無山林道登山口6:20〜第三徒渉点7:20/7:35〜女加無山岩場直下(ロス約20分)〜胎内くぐり〜免割9:30/9:35〜加無山10:30/10:55〜免割11:30〜第三徒渉点12:50/13:00〜登山口13:50
行動時間 登り 4時間10分 下り 2時間55分 合計 7時間30分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 真室川町大滝から加無山林道を6.5キロ入る林道は今も材木搬出に利用されていて良い状態を保つ
トレイル 胎内くぐりの意粟場までは比較的良いトレイルもその先はあまり整備されていない 免割から山頂までは笹藪の下に道を探す
水場・トイレ 水は第三徒渉点で取れるが toiletは登山口にもない
その他 一昨年と同じ岩場で道を失いかけたがリベンジなる
山行記


早朝の徒渉点・今回もこの岩場で行き詰まる


胎内くぐり・免割付近


前衛のピークから加無山山頂と男加無山三角点

一昨年9月女加無山岩壁下部で道を失ったので再アタックである。
勝手知ったる道と思って早朝登山道に入ったが記憶はほとんど消えていた。第三徒渉点で朝食休憩を取り、ブナ林の中を進み女加無山岩壁に差し掛かった。なんとしたことか、再びここで道を失い涸れ沢を30mほど登り垂直の岸壁に行く手を阻まれた。少し引き返し周囲を観察すると涸れ沢の先に赤布を発見した。何のことは無い涸れ沢を横切ればよいだけの事であって、私の背丈が低いので赤布が見えなかったのである。同じ失敗を2度繰り返し、20分ほどのロスタイムでテンションが下がったが、気を取り直して前進すると岩穴の「胎内くぐり」は直ぐであった。岩壁の基部をトラバースして、少し急登を凌いで女加無山と男加無山の鞍部の免割に着いた。反対側からの道が合わさっていたがこちらの道も笹が被さる道のようであった。
免割で一息入れた後は男加無山への道に入ったが、笹や小灌木が被さる煩い道であって急登が続いていた。道を失うようなところはなく藪をかき分けて登り着くと前衛のピークに達して、ようやく男加無山の山頂が目の前に現れた。樹木につかまりながら少し高度を落とし二番目の小ピークを越えて男加無山山頂に登り着いたが山頂は樹林の中で展望はなかった。三角点をカメラに収め二番目の岩峰に戻って小休憩した。紅葉が映える中、遠く鳥海山が望め、眼前には一昨年登った甑山や女加無山が聳えていた。
下山は藪の急坂を慎重に下りブナの黄葉を愛でなが下った。


甑岳方面・女加無山

男加無山からの眺め


鳥海山をズーム


加無山 カブサン 標 高 997m 日本の山1000 山 域 丁山地(出羽山地)
登 山 記 録
登山月日 2014年9月14日
登山経路 加無山林道登山口5:35〜第三徒渉点〜女加無山岩場直下7:50/9:00(道を失い引き返す)登山口10:50
行動時間 合計 5時間15分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候 曇・晴
メンバー 単独
情   報
アクセス 真室川町大滝から加無山林道を6.5キロ入る林道は今も材木搬出に利用されていて良い状態を保つ
トレイル 徒渉が3回ある2度目以後は飛び石伝い そのほかも割と良いトレイルが続く 
女加無山岩場直下でで道を失った理由がわからないが涸れ沢を登ればよかったかな
水場・トイレ 水は登山道で取れるがトイレは登山口にもない
その他 再度アタックの機会があるかな
山行記


加無山登山口と第一徒渉点

夜明け前に車中泊したJR奥羽本線大滝駅を出て、大滝小学校跡から加無山林道に入った。林道は今も搬出に利用されていて、それほど荒れていないのが救いで、途中「甑山林道」を右に分け、さらに「三階滝」を左に分けて、6キロをゆっくりと走って30分くらいかかり登山口に着いた。
登山口は林道が広くなっていて、駐車スペースもあり、さらに加無山林道は奥まで延びていた。

加無山は登り4時間のロングコースで、夜明けの5時半には薄暗い登山道に入り、川原に下って行く。そしてすぐに八敷代川徒渉である。水量が少なければ飛び石伝いに渡れるが、ここでは靴を脱いで渡った。
川を渡ると対岸には広い登山道が延びていた。さらに2回ほど徒渉をして(飛び石で渡れる)いよいよ樹林帯を行く。真新しい踏み跡があるので、「昨日の土曜日に登った者がいるのだろう」と思うと少しの不安もない。3度目の最後の徒渉地点から1時間ほど歩いて女加無山の岩場が見えてきた。
ここで一息入れて先を見ると踏み跡が消えている。
辺りを徘徊して先の道を探したが、先の道が見つからない。「途中で間違えたのかな」と思い、10分ほど下って探したが、分岐する道はない。地形図を見ながら結局付近を行きつ戻りつ1時間ほどロスして、完全に戦意喪失である。
(下山後再度地形図を確認するとこの先小さな涸れ沢を進めば岩場に突き当たりトラバース道がある)


行き止まった女加無山の岩場

「まだ東北遠征は3回ほどあるから」と潔く撤退を決断し、とぼとぼと往路を引き返した。
登山口に戻り、失意のまま林道を下って大滝に出た。何だか得も知れない失望感を引きづったまま真室川町を後にした。
それほど難しいとも思えない加無山撤退は連続登山が続いていて、やはりモチベーション低下があったのだと思う。次回の東北遠征は、まず第一に必ず加無山登山を果たそうと思っている。


東鳥海山 ヒガシチョウカイサン 標 高 777m 日本の山1000 山 域 奥羽山脈中部
登 山 記 録
登山月日 2014年9月12日
登山経路 三関登山口15:20〜福田神社〜東鳥海神社〜山頂16:55〜登山口17:55
行動時間 登り 1時間35分 下り 1時間 合計 2時間35分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候 晴・雷雨
メンバー 単独
情   報
アクセス 果樹園の三関の農業道路から水道施設の登山口まで舗装道路
トレイル 福田神社直下までジグザグ切った林道跡などを歩き、その先は整備された登山道、東鳥海神社からは後ろから延びた林道跡
水場・トイレ 登山口・山中にトイレ水場無し
その他 裏から延びる山頂まで続く林道は現在は荒れていて通行不可
山行記


東鳥海山山頂・山頂からみる仙北平野


本物の鳥海山には及びもしないが、湯沢市雄勝方面から眺めると優雅な姿に見える東鳥海山である。
1週間ほど前に車山頂横付を信じて林道探しした山であるが、草の被さる林道で進入をあきらめた経緯もある山だ。

今日は三関の正面ルートを登ると決めてきた。案内看板の立つ三関からリンゴなどの果樹畑の中の道を1キロほど入ると、水道施設の前に駐車スペースがあり、ここに車を停めて歩き始めた。
往復3時間コースと思えど既に15時を回っていては少々焦りがあるというものだ。
登山道には標識もなく、大きな砂防堰堤を越えて延びる林道を行く。「これはもしかしたら山頂まで車で入れるのでは」というほどの林道であったが、結局はスギ林の先で荒れ始めて草の被さる道となっていた。そして何回かジグザグを切って高度を上げて行く。

登りついたのが小さな祠が立っていて、そしてその先に福田神社の大祠があり、さらに山頂と思しき所には東鳥海山神社が立っていた。てっきりここが山頂と思ったのだが、山頂はさらに奥で、神社の裏で反対側から登って来た林道が合わさり、林道を終点まで進むと東鳥海山山頂であった。
(1週間前はネットで車進入記事を見てこの林道を車で乗り付けようとしたのだが、今は草が被さりとても進入は無理である)

山頂からは北側が開けて、仙北平野が望まれた。

17時近い山頂でゆっくりとはできない。雨雲も近づいて見えれば往路を飛ぶように下った。杉林に入るころには雷雨となったが雨傘指して濡れることもなく駐車場所に着いた。

山行の記録に戻る