南アルプス前衛の山ー2

(鞍掛山・日向山・雨乞岳)

鞍掛山 クラカケヤマ 標 高 2037m 標高2000m趙峰 山 域 南アルプス前衛
日向山 ヒナタヤマ 標 高 1660m 山梨百名山 山 域
登 山 記 録
登山月日 2024燃5月24日
登山経路 矢立石登山口5:10〜日向山6:50/7:10〜駒岩9:10〜鞍掛山9:50〜展望台10:00/10:50〜駒岩11:40〜日向山13:30/13:40〜登山口14:45
行動時間 登り4時間40分 下り 3時間55分 合計 9時間35分 (休憩時間・ロスタイム含む)  
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 矢立石登山口まで舗装された林道
トレイル 日向山まではハイキングコースとして快適トレイルが続く 駒岩までは岩場・急登もあるが尾根上は快適トレイル 
最後鞍掛山へはコメツガの密林の中急登を登る
水場・トイレ 登山口から先には水場・toiletは無い
その他 クモイコザクラ観賞がメイン目的
山行記


矢立石登山口・日向山三角点


白砂の日向山ビーチから甲斐駒鞍掛山を望む


やせ尾根終点大岩・急登が続く尾根への道


快適尾根道を駒岩分岐へ


鞍掛山鞍部とクモイコザクラ咲く岩場


鞍掛山への厳しい道・鞍掛山山頂


展望台から




早朝5時前には矢立石の日向山ハイキングコース入り口に車を付けたが、すでに単独女性が支度をして登山道に入るところであった。登山道に入るとハイキングコースという通りの緩やかでよく踏まれた快適登山道が続いていた。1/10〜10/10までの合目標識もあってよい目安である。五合目で先行した女性を捉えるがすぐに後続の「今日は日向八丁を登って鋸尾根の六合石室まで」という中年男性に追いこされた。順調に歩いて日向山三角点までは1時間40分ほどで到着した。すぐ先の白砂のビーチ(?)でこれから登る尾根や甲斐駒ヶ岳などを眺めながら朝食休憩をとった。
白砂のザレバを下って登り返すと、このコースで一番緊張さられる尾根で岩場ややせた尾根が連続していた。中間の1621mピークで再び先行していた単独女性を追い越した。やせ尾根を過ぎると木の根絡まる悪路の急登となっていたがそれほど長い距離ではなかった。標高1800mを超えると南アルプス主脈に通じる尾根でひざ丈の笹の中快適トレイルが続いていて、樹間の開けた場所からは甲斐駒ヶ岳が望まれた。先行していた単独男性がストレッチなどして寛いでいた。快適トレイルの尾根を1時間ほど歩いて鞍掛山と大岩山方面に通じる分岐点の駒岩についた。
駒岩からは130m高度を下げて鞍掛山への登り返しになるが、この付近の岩場にお目当てのクモイコザクラの群生を見ることができた。鞍掛山への登りはコメツガの密林帯を枝や幹・根にに掴まりながら上方に見える赤布を追う。足を滑らせたら転落が止まらないほどの急坂であり気が休まらない難所であった。急登を登り上げると緩やかになって、緊張から解き放されてゆっくり歩いていると、後続の単独女性が勢いよく追い越していった。わずかに樹林帯を歩いて鞍掛山山頂に着いた。山頂は樹林の中で展望はない。「展望台まで6分」の標識に導かれて展望台に立つと眼前に甲斐駒ヶ岳の雄姿が出迎えてくれていた。先着していた岐阜から来たという女性に写真を撮ってもらい、腰を下ろして早い時間ながらもランチ休憩をとった。休んでいる間に追い越してきた地元の女性が登りつきしばし山談義を楽しんだ。50分ほど長い休憩の後鞍掛山の急坂を慎重に下って、クモイコザクラの咲く岩場でゆっくりと写真を撮りながら堪能した。グッドタイミングで満開のクモイコザクラに会えた幸運であった。主目的のクモイコザクラ観賞を果たした後駒岩分岐に登り返した後は往路を一目散に下った。
白砂の日向山に登り返して一息れた後は日向山ハイキングコースをゆっくりと下って予定の15時前に下山できた。



鞍掛山基部の岩場に咲くクモイコザクラ







鞍掛山 クラカケヤマ 標 高 2037m -

山 域

南アルプス前衛
日向山 ヒナタヤマ 標 高 1660m 山梨百名山

山 域

      〃

登 山 記 録
登山月日 2011年11月25日
登山経路 日向山矢立石登山口7:20〜日向山8:35〜駒岩10;10〜鞍掛山10:40〜展望台10:50/11:15〜駒岩11:40〜日向山ハイキングコース分岐12:40〜錦滝13:15/13:20〜矢立石14:00
行動時間 合計 6時間40分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 矢立石登山口まで舗装道路の林道が延びる(最後200mほどはは砂利道)
トレイル 日向山ハイキングコースの登りは快適なトレイル、錦滝への下りは急坂の悪路
鞍掛山の登山道も良く整備されているが最後はコメツガ林の急坂で緊張する
水場・トイレ 水は林道終点の錦滝付近で取れるがトイレは登山口・山中には無い
その他 甲斐駒ケ岳・鋸岳の絶好の展望台

山行記


甲斐駒ケ岳  ←  山頂展望台から  →  鋸岳方面


駒岩分岐と鞍掛山山頂


山頂展望台と後方は黒戸山と鳳凰山

日向山の登山口矢立石までは舗装道路の林道が続いていた。終点付近から200mほどは砂利道だったが通行には何ら問題は無い。
矢立石からの登山道は日向山ハイキングコースとして整備され勾配も緩く広い歩きやすいトレイルが続いていて、カラマツ林の中道程標識もしっかり付いていた。1時間15分ほどで日向山三角点に着きその先の崩壊地の脇に出ると展望が開けていたが強風吹き荒れていた。鞍掛山への登山道は崩壊地の砂礫の道を少し下り、崩壊地の脇の稜線伝いに延びていた。
(本来の登山道はそれよりも少しハイキングコースを鏡滝方面に下ったところから延びている。下山時に確認)
2箇所ほど緊張するガレバを過ぎるとハイキングコースからの道を合わせ初めて「鞍掛山・大岩山」の看板が現れてホッとする。実は今回は日向山だけの予定で有ったので鞍掛山の地図も事前調査も何も無く着たので少し不安があった。急坂の樹林帯をゆっくりと登る。木々の間に間に雲に頭を隠した八ヶ岳が望まれる。稜線に登りつくと対岸に甲斐駒ケ岳の登山道の黒戸尾根が見えてきて、緩くなった稜線には薄っすらと雪が積もっていた。登りきったところが駒岩で鋸岳稜線に続く大岩山と鞍掛山への分岐になっていた。分岐からは一旦50mほど高度を下げて鞍掛山へ野登り返しになる。わずかな時間と高低差であるが、小ぶりのコメツガの急坂となり登山道も雪に隠れがちであるが、足場の怪しいトラバース箇所にはトラロープも有って迷う事はない。そして登りついたところに鞍掛山山頂標識が立っていた。山頂は樹林帯の中で展望はなく三角点も探してみたが見当たらなかった。山頂標識には「展望台まで6分」と言う展望台案内看板も付いていた。雪で消えた展望台への道を勘を頼りに進み、強風の展望台に立った。雲に頭を隠した甲斐駒ケ岳が目の前で、右側には鋸岳に続く稜線が良く見えた。黒戸山も直ぐそこで後方には鳳凰山の地蔵岳のオベリスクも見える。
展望を楽しみながら休憩するが強風でスゴスゴ退陣し、樹林帯に入って日溜りの中で軽食をとりながら休憩した。
15分ほど休憩した後は鞍掛山の急坂を慎重に下り、駒岩に登り返して往路を一気に下る。崩壊地の縁を行く日向山への登山道を嫌って、日向山のハイキングコースを選んで錦滝に下る。この下りは登りの緩い登山道とはうって変わりロープの連続する急坂で緊張の連続であった。薄暗い錦滝に下りると廃道の林道が延びていて、40分ほど歩いて矢立石の登山口に下りついた。


日向山三角点と錦滝


日向山から見る(左)鞍掛山・(右)大岩山

 


雨乞岳 アマゴイダケ 標 高 2037m 山梨百名山

山 域

南アルプス前衛

登 山 記 録
登山月日 2013年6月11日
登山経路

ヴィラージ白州登山口10:10〜遊歩道終点10:55〜雨乞岳12:30/12:50〜登山口14:30

行動時間 登り 2時間20分 下り 1時間40分 合計 4時間20分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 登山口のある「ヴィラージ白州」まで舗装道路(県境の塩沢温泉からも入れる)
トレイル 木製階段が続く遊歩道の先にも緩やかな快適トレイルが続く
水場・トイレ 登山口から300mほど離れたヴィラージ白州の自販機・トイレある
その他 この登山道が開けられた後はクラシックルートの石尊神社からは歩く人も少なくなったそうだ

山行記


霧に巻かれて展望がない雨乞岳山頂

雨乞岳は2006年標高1200m付近にあるキャンプ・アドベンチャー施設のある「ヴィラージ白州」まで延びる道路が整備された後、「ヴィラージ白州」から300mほど先に登山口が設けられてからは、ソレまでの石尊神社からの登山道を歩くものは少なくなった。
「ヴィラージ白州」への道路もR20からは少し分りづらいが、入り込んでしまうと山中に一本道が続いていた。最もこの道路は山中を走り長野県境の塩沢温泉に下っているのでこちらから入っても問題ない。

登山口には「ヴィラージ白州」の駐車場があり、「空いているときは登山者の使用も可」という標識があった。
セミの鳴き声を聞きながら登山道に入る。緩く広く開けられた登山道はとても快適で歩きやすく、少し傾斜があるところには木製の階段が設けられて延々と続いている。「ヴィラージ白州」の休養施設にあわせて設けられた観光遊歩道のようであるが、それほど歩く人が居るのだろうかと首を傾げたくなる。小一時間も歩くと広い遊歩道は終わり本格的な登山道となる。登山道も緩く切られてシラビソやダケカンバ林の中に快適に続いていた。顕著な尾根道に差し掛かると少し傾斜の増した道となるがソレも長くは無く、高度を上げると笹原の中の明るい道で、樹間の間に日向山のザレ場が見えてくる。「山頂直下の尾根」という標識を過ぎると倒木が道をふさぐところもあったが、樹間が開けた雨乞岳山頂に到着した。

山頂付近から霧が巻いて期待した甲斐駒ケ岳や鋸岳方面の展望が得られなかったのが残念であった。20分ほど滞頂の後往路を急いで下った。

 


快適トレイルが続き日向山が見える


中山 ナカヤマ 標 高 877m 山 域 白州町
登 山 記 録
登山月日 2018年12月8日
登山経路 林道途中登山口9:45〜中山砦跡10:15/10:30〜中山展望台10:35/13:15〜登山口13:50
行動時間 合計 4時間 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候 快晴
メンバー 山梨の山仲間8人
情   報
アクセス 白州町から中山林道に入る砂利道ながら整備されている
トレイル 里山の遊歩道
水場・トイレ 水場・toiletともに山中にはない
その他 鳳凰三山・甲斐駒ヶ岳の絶好の展望台 2018年の山梨山仲間との忘年登山
山行記


中山展望台・中山砦跡


中山三角点・持ち寄りの料理をいただく

2018年の山梨の山仲間との忘年登山は白州町と武川村に挟まれた中山である。R20から地道に入って中山山中に登り林道を進んだ。終点手前に登山口があり車をとめた。アカマツ林の里山風情を味わいながら緩く登って行き、40分ほどで三角点のある中山山頂に着いた。中山山頂は中山砦跡の史跡でもあった。事前に調べてきた末木さんが謂れを説明してくれた。中山砦からはいったん下って登り返すと鉄製の巨大鉄塔の立つ中山展望台であった。10mほどの高さの展望台に上ると鳳凰三山から甲斐駒ヶ岳・鋸尾根そして八ヶ岳から金峰山など山梨県北西部の山々が勢ぞろいして見えた。鉄塔下には避難小屋もあってここでおでんや持ち寄った料理をいただきながらの忘年会である。2009年から連続参加している私にとっては10年の記念の忘年登山であり、皆さんそれぞれ年を取って年月の流れを感じざるを得なかった。2時間半以上も料理とおしゃべりを愉しんだ後「また来年も会えるとよいな^〜」と思いながら山頂を後にした。


鳳凰三山・甲斐駒ヶ岳


八ヶ岳・金峰山

 

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