初雪山 ハツユキヤマ 標 高 1610m 越中百山 山 域 北アルプス前衛
大地山 オオチヤマ 標 高 1167m - 山 域 富山県朝日町
登 山 記 録
登山月日 2015年4月16日
登山経路 大地山登山口(夢創塾)5:05〜630m稜線6:10〜鍋倉山6:45〜大地山8:15/8:25〜1247mピーク9:10/9:20〜1437mピーク〜初雪山11:25/11:55〜大地山14:00/14:10〜鍋倉山15:10/15:15〜登山口16:30
行動時間 登り 6時間20分 下り 4時間35分 合計 11時間25分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 朝日小川ダム下流1キロの右岸にある夢創塾まで最後は一部未舗装道路ある
トレイル 630m稜線までは尾根直登の急登 その先は初雪山まで98%は残雪歩き
水場・トイレ 夢創塾(廃墟)に簡易トイレある水も沢水がある
その他 630mの稜線から大地山までは樹林帯に快適トレイルがあるらしい。大地山〜初雪山までは残雪期にしか歩けないが稜線漫歩が楽しめる
山行記


登山口にある廃墟の夢創塾とロープが下がる登山口


標高630m付近の稜線に着くと残雪現れる・鍋倉山まで来て初雪山が望まれる


大地山直下・大地山から初雪山の稜線


登山口は朝日小川ダム湖脇にもあるようだが、ダム下流1キロほどの左岸にある夢創塾(廃墟)敷地にある大地山登山口から登ることにして前日登山口を確認した。標高差1400m、片道10キロ近いロングラン山行になるので当日は朝五時前に登山口に車をつけた。夜が明けたばかりのまだ薄暗い登山口に入る。いきなりの急坂でロープも下がり杉林に入ると少しは緩んだがその先は尾根を直登する一本道であった。気合が入っているせいか大汗かきながらも必死によじ登る。1時間ほどもがいて400mほど急阪を凌ぎ標高630mを超えると稜線に着いて残雪が現れた。ここから先は初雪山までほとんど99%の残雪歩きが続くのであった。最初のポイント鍋倉山までは樹林帯の中薄いトレースを追うが所々に赤布も下がり、迷いやすい場所には樹木に赤ペンキマークが有って道標になっていた。
1時間40分ほど歩いて鍋倉山に着くとようやく初雪山が見えてきたが随分と遠くに見えて先が思いやられるのである。休むことなく樹林帯を歩いて途中で軽く朝食をとった。鍋倉山とオオチヤマの中間のブナ林はテント泊にはもってこいの場所である。大地山への登りはスキー場のゲレンデのように開けた中の急登であったが、気合が載っているのでそれほど苦になるものでは無かった。少し風が強くなった中山頂は丸坊主の大地山に到着した。初雪山への縦走路が良く見えるが風が強いので縦走路をカメラに収めただけですぐに30mほど高度を下げて縦走路に入る。初雪山までの縦走路は疎林の中で風除けにはならなかった。


大地山←(1247mピークから)→初雪山


一箇所雪が落ちたやせ尾根で藪が出ている


大地山から1時間ほど歩いて1247mピークに着くころには風も収まってきたので軽食をとりながら休憩した初雪山が近づいてきてそして振り返ると大地山が輝いていて絶好の休憩ポイントである。1247mピークから少し下るとやせ尾根になっていて左側の雪堤が落ちていて灌木の中の藪漕ぎになったが、10分もかからなかった。

ここから先が縦走路のハイライトであり何の障害物もない大雪原を初雪山目指して進んでゆく。

残念ながら一番の縦走路の画像がない。露出オーバーであった。

大地山からは小さなアップダウンを繰り返しながら3時間、標高差400mを歩いて初雪山には11:25の到着であった。山頂には北陸電力の立てた鉄塔があったが鉄塔の目的は分からなかった。眼前には北アルプス最北部の朝日岳から長栂山〜犬ヶ岳〜白鳥山〜親不知に至る栂海新道の全容を望むことができる大展望が開けていたが、春霞で霞んでいたのは残念である。西風が強いので灌木の陰で昼食休憩をとる。30分程の休憩の間にガスがかかり始めて少し慌てる。長い長い下山も考えるとゆっくりとはしていられない。12時前には初雪山山頂を後にした。



犬ヶ岳方面←(初雪山山頂)→朝日岳方面


下山はアップダウンはあるとはいえ大地山まで400mの下りであり雪原を飛ぶように下れるのだが、両股関節に痛みを感じ始める。大量発汗による脱水症状が出始めたことが自覚でき、こまめに水分補給をし、30分に一度は立ち止まりながら進んだ。大地山へのわずかな登り返しもそれほど苦にはならず登りに3時間を要した稜線を2時間で戻ってくることが出来て安堵する。時間も午後2時を回ったところで鍋倉山へ下る稜線も見渡せる。大地山で最後の展望を楽しむが霞とガスで大展望が見えないことは残念であった。


鍋倉山で登ってきた大地山〜初雪山の展望

大地山からは下りだけ残雪歩きは快適そのものであって1時間で鍋倉山に下り、最後の展望を楽しんで、630m尾根の急坂を一気に登山口まで下ったがさすがに疲労困憊で、急坂の尾根では2度ほど足を滑らせて滑落転倒するほどであった。登山口の夢創塾には16:30に下山できた。


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