北上山地北部の山
(階上岳・名久井岳・折爪岳・安家森・遠島山・穴目ヶ岳)

階上岳 ハシカミダケ 標 高 740m 日本の山1000 山 域 北上山地北部
登 山 記 録
登山月日 2015年4月26日
登山経路 大開平登山口5:55〜階上岳6:15/6:25〜登山口6:40
行動時間 登り 20分 下り 15分 合計 45分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 山頂公園の大開平まで舗装された道路
トレイル 遊歩道が延びる
水場・トイレ 大開平駐車場にトイレ水道ある
その他 八戸市に近い北上山地最北部の山 一等三角点峰
山行記

一等三角点の階上岳山頂


大開平から広いトレイルを歩く


ナビに導かれて階上岳に走ると大開平と言う階上岳山頂公園に着いた。大きな駐車場に車を止めて、ウェストポーチカメラを提げて短靴で遊歩道に入った。ダケカンバなどの中、大きく切り開かれた早朝の遊歩道を緩く登って行く。良く整備された遊歩道を20分ほど歩くと、赤い鳥居のある階上岳山頂に到着した。
私が一番乗りかと思ったら中年女性が先着していて、私が到着すると山頂を後に下って行ったが、交差する時に「地元の方ですか」と声かけると「いいえ違います」と云う返事が返ってきてきたので、山巡りを楽しむ単独女性であった。自分と同じような趣味を持つ女性がいると思うと嬉しかった。社の後ろには立派な石造りの山頂標識が立っていて、階上町方面の展望が開けていた。10分ほど滞頂の後往路を戻った。


名久井岳 ナクイダケ 標 高 615m 日本の山1000 山 域 北上山地北部
登 山 記 録
登山月日 2015年4月26日
登山経路 旧名川村の法光寺裏の長谷林道入口8:10〜名久井岳8:40/8:45〜登山口9:05
行動時間 登り 30分 下り 20分 合計 55分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 法光寺裏の道も舗装道路
トレイル 急登・岩場もあるが良く整備されている
水場・トイレ 登山口には水場トイレともにない
その他 一等三角点峰
山行記


登山口に向かう道から見た一等三角点の名久井岳

名川村にある法光に車を付けるとその先に車道が延びていて、名久井岳への看板もあった。車道を最高点まで走ると長谷林道が分岐していて、林道入口に駐車場があり、名久井岳登山口であった。

駐車場に車を止めて長谷林道に入ると「山頂まで700m」の看板があり、すぐに尾根に取りついた。急登を凌ぎ最後は岩場にロープも下がるトレイルを歩いて僅か30分で一等三角点の山頂に立った。展望を楽しんでいると、地元の古老が単独で登ってきてしばし山談義である。全国山行脚を楽しんでいる事を話すと、とてもうらやましがられた。今年も何回かこの山を楽しんでいるという古老と登山口近くまで一緒に下った。


折爪岳 オリツメダケ 標 高 852m 日本の山1000 山 域 北上山地北部
登 山 記 録
登山月日 2015年4月26日
登山経路 九戸村コロポックルランド遊びの広場10:40〜山頂展望台11:50〜一等三角点12:00〜遊びの広場13:15
行動時間 登り 1時間20分 下り 1時間15分 合計 2時間35分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 山頂に向かう道路は途中土砂崩壊で通行止めであった
トレイル 登りは遊歩道、下りは舗装道路を歩いた
水場・トイレ 山頂展望台にトイレあるが水場は林道途中にある
その他 二戸市側からは山頂に続く道路が通行可能であった 一等三角点峰
山行記


山上広場の展望台と折爪岳の一等三角点

九戸村の道の駅で折爪岳へ続く道を確認した後、山中に入る道路を走ると土砂崩壊で通行止めであった。付近をウロウロしていると林業関係者がいたので話を聞くと、「反対側の二戸からは山頂に入れるが、九戸側からは土砂崩壊で昨年から通行止めが続いている。通行止めのところから歩いても1時間も車道歩けば山頂に着く」と言うことであった。

通行止め箇所近くにある遊戯施設の「コロポッコルランド」の遊びの広場に車を止めて、車道歩きを決断した。車道を歩きはじめ500mほど進むと山中に続く遊歩道があって、山頂までの案内看板もあった。車道を歩くよりは遊歩道を歩いたほうが良いのでためらわず遊歩道に入った。山頂に続く遊歩道はジグザグ切ってとても歩きやすい道であったが、稜線に登り付いてからは山頂までは結構時間がかかった。山頂かと思った展望台がある大きな広場に着いた。二戸側から車で乗り付けた3人組が展望を楽しんでいた。付近に山頂標識を探したが三角点はなかった。車道を少し下って電波塔などが林立する反対側の高みに登り返すと、折爪岳山頂標識と一等三角点がしっかりとガードされていた。3人組の車が二戸方面に下って行くのを見ながら、「登山に来たのだからこれ位は歩かなければ」と負け惜しみを呟き、下山は舗装道路の車道を歩き崩壊地から遊びの広場に下った。車道歩きは遊歩道より時間がかかった。


安家森 アッカモリ 標 高 1234m 日本の山1000 山 域 北上山地北部
登 山 記 録
登山月日 2015年4月26日
登山経路 袖山高原登山口15:05〜安家森15:35/15:40〜登山口16:10
行動時間 登り 30分 下り 30分 合計 1時間5分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 葛巻町方面から袖山高原まで舗装された観光道路が延びる
トレイル 牧場の管理道路を抜けて最後は小灌木のトレイル
水場・トイレ 登山口の駐車場にトイレある
その他 袖山高原は牧場 一等三角点峰
山行記


一等三角点の安家森山頂から見る遠別岳

「袖山高原レストハウス」にナビをセットして安家森登山口に着いた。山頂稜線の峠の登山口にはトイレもある広い駐車場があった。ここは長靴登山である。
安家森の登山口にはまだ残雪があり、残雪上の作業道を500mほど歩くと牧場に出て、その先に安家森が見えてきた。牧場を通り抜け小灌木の中の登山道を歩いて、登山口からは30分で安家森山頂に着いた。ここも一等三角点で、今日踏んだ4山全て一等三角点と言う幸運である。近くに遠別岳がみえる。東北にはアイヌ地名が残っていて、安家森は遠別岳と一緒に登られているようです。


安家森の登山口と牧場の先の安家森


遠島山 トオシマヤマ 標 高 1265m 日本の山1000 山 域 北上山地北部
登 山 記 録
登山月日 2015年4月27日
登山経路 内間木洞登山口5:20〜遠島山荘6:10〜遠島山7:25/7:50〜遠島山荘8:40〜登山口9:20
行動時間 登り 2時間5分 下り 1時間30分 合計 4時間 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス キャンプ場や遊戯施設がある内間木洞集落まで舗装道路
トレイル 遠島山荘まで車で入れる その先は緩い快適トレイルが続く
水場・トイレ 内間木洞付近にトイレ水場ある 遠島山荘にもあると思う
その他 ブナやダケカンバの中の緩い登山道は魅力である
山行記


内間木洞から50分林道を歩いて遠島山荘へ・その先は緩いトレイルが続く

安家森を降りた後は遠島山の登山口「内間木洞」に向かった。北上山地の山襞深く刻まれた、心細くなるような道を走り、何とか内間木洞まで来た。洞窟や休養施設もある内間木集落だが、コンビニなどあるはずがない。幸いビールだけは手に入れることができて、内間木洞の近くの駐車スペースに車を止めて自炊した。

前日の4山に比べここは少し骨っぽい山になりそうだ。
内間木洞から少し登った登山口には「遠島山荘まで2.5キロ」・「遠島山まで5キロ」の看板があり、林道も開放されていて、「気を付けて通行してください」と言う看板もある。前日下見で車で進入したが、一合目看板が立つ付近で路面の荒れ酷いので引き返した。遠島山荘までの車進入は諦めて、林道ゲートから歩くことにした。林道を2.5キロ50分ほど歩いて4合目になる遠島山荘に着いた。大きな広場に立つ山小屋でである。小屋の中は覗いて見なかったなかったが、遠目には少々荒れているようであった。地元の人が登山に合わせて前夜酒盛りを楽しむ山小屋かもしれないと思う。
遠島山荘から少し歩くと林道終点になっていて、ここまで車で入れるが、やはり林道の荒れはあり、林道歩き1時間ほどだが、歩くに越したことは無いと思った。ブナやダケカンバの樹林帯の登山道に入ると緩く快適トレイルが続いていた。そして七合目付近からは残雪が現れるが、今日も長靴登山で心配なしだ。林道ゲートからは2時間・遠島山荘から1時間15分ほど歩いて遠島山山頂に着いた。あまり展望の良い山頂ではないが、腰を下ろして朝食を摂った。
復路は快適トレイルと林道を走るように下った。


山頂付近は残雪踏んで



内間木洞


6000m以上有るという洞窟

穴目ヶ岳 アナメガタケ 標 高 1168m 日本の山1000 山 域 北上山地北部
登 山 記 録
登山月日 2015年4月27日
登山経路 岩泉町大石沢登山口12:45〜穴目ヶ岳14:15/14:30〜登山口15:30
行動時間 登り 1時間30分 下り 1時間 2時間45分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 大石沢集落から最後は2キロほど砂利道の林道
トレイル 林道跡を歩き最後は樹林帯を行く
水場・トイレ 登山口に沢水取れるが飲用は?トイレはない
その他 林道跡は牧場の管理道路跡かもしれない
山行記


牧場跡のカヤトから見る穴目ヶ岳とその山頂

遠島山から穴目が岳までは地図上では近いのだが、穴目ヶ岳の登山口に辿り着くのは大変であった。
内間木洞から安家洞に出て、岩泉町の安家支所で登山口の大石沢を探してもらったが、女性係員は同じ町内でも大石沢がどこにあるのか良くわからないようだ。山中の道路を走り「奥岩泉トンネル」を抜け横道と言う集落に来て、再び地元の方に穴目が岳の登山口を訪ねると、山好きの方であって、大石沢の登山口までの道順を親切に教えてもらえたのは幸運であった。大石沢は山中の小さな集落でカーナビには入っていない地名であった。
結局遠島山を下りて、穴目ヶ岳の登山口に着いて登山を始めるまでは3時間以上かかっていたが、今日はこの2山だけであるから慌てることはない。大石沢部落からの舗装道路が切れて、2キロほどダートの林道を進むと林道が分岐していて、穴目ヶ岳の登山口標識があった。登山道は車も入れる林道を行くが、荒れているので車進入は無理である。登山道はニリンソウに埋め尽くされていた。林道を1時間ほど歩くと本格的登山道になり、牧場跡と思われるカヤトの先に穴目ヶ岳が見えてきて、地元の古老が登山道を整備してくれていた。「長野から来た」と話すと、「なぜこの山に登りに来たのか」と質問されたので、「日本の山1000に入っているから来た。全国の山行脚を楽しんでいる」ことなどを話すと感心された。
「自分がリタイアした後、この登山道を整備する3年程前は酷い道で歩くのも大変だった、よく来てくれた」と嬉しそうであった。
カヤトの先からは藪を刈り込んだ新しい道を進んで、最後は少し急登もある穴目ヶ岳に着いた。15分ほど滞頂の後、往路を下りました。登山道を埋め尽くしたニリンソウをカメラに収めるのを忘れたのは残念であった。