中国山地中部の山
(花知ヶ山・三ヶ上・泉山・大空山・不溜山)

花知ヶ山 ハナチガセン 標 高 1247m 日本の山1000 山 域 中国山地中部
登 山 記 録
登山月日 2014年10月20日
登山経路 旧上斎原村遠藤〜林道途中14:45〜登山口15:10〜合流地点〜花知ヶ山15:50/15:55〜林道途中16:30
行動時間 登り 1時間5分 下り 35分 合計 1時間45分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 遠藤からの林道は未舗装も整備されている
トレイル 合流点までは薄い踏み跡追うが、その先は非常に急坂が続く
水場・トイレ 水場は沢水取れる トイレはない
その他 山頂稜線までの急坂は厳しい
山行記


転げ落ちそうな急坂を登り、稜線を300mほど歩いて山頂へ

鳥取県からR482辰巳峠を越えて岡山県に入り、恩原湖岸を走って最初の集落が鏡野町遠藤である。国道から遠藤に入って古老に花知ヶ山の登山口を尋ねると、親切に教えてくれた。教えられた林道に入り、「通行止め」の看板をやり過ごし進むと林道に倒木が横たわっていた。仕方なくここに車を停めてザックを担いで林道を歩き始める。「1時間歩いて登山口に付かないようだったら翌日にしよう」と思いながら歩き続けると、30分ほどで林道脇に登山口標識が立っていた。登山道に入ると草の被さる煩い所もあるが10分ほどで反対からの登山道と合わさり、「山頂まで600m」の標識があった。合流地点からは一気に傾斜が増して200mほど進むとさらに急坂となり尾根を直登していた。ゴム長靴登山であるから踏ん張りも今一つで、転げ落ちそうな坂道を登りあげてゆく。もう充分600mは歩いただろうと思う頃山頂稜線に登りつき、さらに緩い稜線を300mほど進んで花知ヶ山山頂に着いた。短い時間ではあるが相当なアルバイトの花知ヶ山ではあった。「山頂まで600m」の看板は逆サバだなと云う思いで、急坂を転げ落ちないように下った。午後3時に近い入山であったが無事山頂に立てて一山儲けた思いではあった。


倒木で塞がれた林道を1.5キロほど歩いて登山口があった


三ヶ上 サンガジョウ 標 高 1035m 日本の山1000 山 域 中国山地中部
登 山 記 録
登山月日 2014年10月21日
登山経路 三ヶ上林道終点6:20〜三ヶ上役行者石像7:20/7:40〜三角点峰7:55〜石像8:10〜登山口8:50
行動時間 三ヶ上祠まで 登り 1時間 下り 40分 合計 2時間30分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候 曇・霧
メンバー 単独
情   報
アクセス 斉原バス停付近から案内板に従い三ヶ上に続く未舗装の林道に入る
トレイル 遊歩道が整備されている
水場・トイレ 水場・トイレともに無
その他 三角点のある峰の方が標高低い
山行記


三ヶ上役行者石像と三角点峰

前夜は「道の駅奥津温泉」で車中泊した。翌朝夜明け前に、道の駅から斉原バス停付近に戻り、暗がりの中に「三ヶ上」への看板を見て、案内に従い林道に入る。林道終点には登山口標識があり、すぐ先の芝生の中に駐車場があった。登山道は芝生の上を歩く快適トレイルである。登山道と云うよりは遊歩道の趣だ。霧がかかる中岩場に差し掛かると三ヶ上頂上の「三ヶ上役行者石像」であった。ここが三ヶ上頂上であるが、三角点は少し離れた場所にあり、霧の中の岩場を行きつ戻りつ探し、15分ほど先の三角点も踏んだ。三角点探しに20分ほどロスタイムがあったが、山頂で朝食をとった後往路を下った。


泉山 イズミガセン 標 高 1209m 日本の山1000 山 域 中国山地中部
登 山 記 録
登山月日 2014年10月21日
登山経路 大神宮原登山口9:45〜1198m稜線ピーク10:55〜泉山11:10/11:15〜1198mp11:30〜登山口12:15
行動時間 登り 1時間25分 下り 1時間 合計 2時間30分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 笠菅峠に向かう途中に登山口案内有り、舗装道路を1キロほど入る
トレイル 1198mピークまでは急坂が続くが、天気が良ければ稜線漫歩が楽しめそう
水場・トイレ 山中には水場トイレ無い
その他 笠菅等が殻が最短登山道
山行記


1198m稜線分岐と一等三角点の泉山山頂

三ヶ上を下りた後、道の駅奥津温泉に戻り、笠菅峠への道を確認して道の駅からすぐ先の国道から脇道に入った。「笠菅峠にはまだ少しあるな」と思う場所に「泉山登山口」看板があって山中に導いていた。舗装道路を500mほど進と登山口があった。短縮登山口の笠菅峠からの登山道ではないと思ったが、それほど時間は変わらないだろうと思い、登山道に入る。急坂続きの一本道であったが、1時間で登りついた稜線突起が1198mピークであった。1198mピークから天気が良ければ稜線漫歩が楽しめそうな山頂稜線を15分ほど歩いて泉山山頂に着いた。広場のような山頂は一等三角点峰である。山頂の一角には笠菅峠への看板も下がっていたが、往路を戻って下山した。1198mピークの看板には登山口は「大神宮原」と書かれていた。奥津温泉から直接泉山に登る登山道を歩いたのだろう。


大空山 オオゾラヤマ 標 高 1104m 日本の山1000 山 域 中國山地中部
登 山 記 録
登山月日 2014年10月22日
登山経路 のとろ原キャンプ場登山口14:15〜稜線分岐15:30〜大空山15:45〜登山口17:00
行動時間 登り 1時間30分 下り 1時間15分 合計 2時間45分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス キャンプ場から先は未舗装ながらよく整備された道
トレイル 快適トレイルが続く
水場・トイレ キャンプ場に水道・トイレあるはず 日帰り温泉のとろ温泉も登山口に近い
その他 稜線続きの富栄山の方が良く知られているようで登山口は富栄山になっている
山行記


富栄山登山口と稜線突起の大空山

のとろ高原キャンプ場の入り口には日帰り温泉施設があった。結構よく整備されたキャンプ場の奥に車を進めると、「富栄山登山口」に着いた。富栄山・大空山は同じ登山道を歩いて稜線で分岐しているのであって、大空山よりは富栄山の方が良く登られているのだろうかと思った。とてもよく整備された遊歩道を進み、稜線近くになると300mほどトラバース気味に進んで富栄山との稜線分岐に出た。稜線を右にとって少し高度を下げ、登りかえすと稜線突起と思える大空山三角点に着いた。ここもあまり展望は良くなかった。夕暮れに近い山頂を後に急いで登山口に下ると日が落ちた。


不溜山 タマラズガセン 標 高 1125m 日本の山1000 山 域 中国山地中部
登 山 記 録
登山月日 2015年10月23日
登山経路 富・東谷林道目木川林道分岐14:20〜林道終点登山口15:50〜不溜山16:00/16:10〜林道分岐17:10
行動時間 登り 1時間40分 下り 1時間 合計 2時間50分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 東谷林道は未舗装ながら整備されていて四季桜から先にも入れた
トレイル 林道を1時間半歩き 登山口からも登山道がしっかり整備されていた
水場・トイレ 水は沢水取れるがトイレはない
その他 昨年は林道を直進し山を間違えた
山行記


林道分岐・不溜山標識


標識は次々あり山頂へ

昨年山を間違えて山中6時間も彷徨した不溜山であるが、今回は間違えることなく一直線で山頂に立つことが出来た。
林道富東谷線に入り、四季桜からさらに少し林道を進むと駐車スペースの広場があって、昨年はなかった「不溜山」の標識が立っていた。林道をさらに車で0.6キロ〜0.7キロほど進むと分岐地点になり、ここにも標識があった。昨年はここをまっすぐ進んでしまったのだが、不溜山標識は右に分岐する目木川右岸に付けられた林道に案内していた。分岐に車を止めて林道歩き始める。目木川の本流はこちらであることも知り、昨年間違えたことが分かりがっくりである。林道は中央に草が茂るが轍には車の進入した跡も見えないので、登山者は分岐に車を停めて歩くものが多いのだろうと思った。50分ほど歩いて少し疲労を覚えるころになると「この先車両進入不可能」の看板もあって、さらにその先には「登山口まで1.5キロ」の看板もあった。稜線付近に来ると林道の勾配もきつくなって、なかなか現れない登山口にイライラさせられるが、左手に不溜山と思しき山頂も見えてくる。駐車場所から1時間半ほど歩いて林道最高点まで来ると「不溜山登山口」の看板が立っていて、樹林帯に導いていた。樹林帯の広く切り開かれた道を10分ほど進むと、昨年あれほど探し求めてたどり着かなかった不溜山山頂であった。
低山ながら2年かけて、これほどの思いをした不溜山、私の登山人生に残る山になったことは間違いない。樹間から昨年間違えた山を見ながら頭をかいたのである。
日も暮れかけた林道を小走りに下ると1時間で駐車場所に戻ることが出来た。


不溜山頂・昨年間違えた隣の山


不溜山 タマラズガセン 標 高 1125m 日本の山1000 山 域 中國山地中部
登 山 記 録
登山月日 2014年10月23日
登山経路 東谷林道四季桜7:00〜(山中道さがし・藪漕ぎ)13:30
行動時間 合計約6時間半 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 未舗装の林道富・東谷線四季桜までは車両進入できた
トレイル 林道終点から作業道を稜線に上がり最後は薄い踏み跡追うらしい
水場・トイレ 沢水取れるが、トイレはない
その他 もう一度出かけて山頂踏むぞ(山頂直下200m位まで行っていたので一応登山済とする)
山行記


車を停めた四季桜・藪の中で見た三角点


作業道から花知ヶ山方面・藪の中で見た花知ヶ山

旧富村の東谷林道に車を進め、林道に入るとシイタケ栽培の地元の方がいたので、情報を聞きました。林道を1キロ少し入って、「四季桜」と云う古木の前の広場に車を停めました。


「林道終点から作業道を登って、不溜山標識があるから・・・」と云う昨日の森林組合と、林道入り口の地元の方のアドバイスがあり問題なく不溜山は踏めるものと思っていました。


林道終点を過ぎ、車進入禁止の作業道に入ると道が分岐していて、支線とも思われる左の作業道に入りました。左上方に不溜山と思しき山頂が見えるからです。


作業道終点に来るとスギ林に赤布が導いていました。迷うことなくスギ林に入り稜線に出ました。稜線を少し進むと三角点がありました。



しかし三角点の先に赤布はありません。何回か作業道支線終点付近から先の道を探しましたが、1時間以上かかって道が違うことを悟り作業道支線を戻りました。林道終点に戻り、不溜山登頂をあきらめて駐車場所に戻りかけかけましたが、途中で翻意して再び林道終点までまで進み、作業道分岐を支線に入らず、本線を行けるところまで行ってみようと思いました。

作業道といっても車両進入できるほどの広さがあり、やがて稜線に登りつき稜線の反対側に回り込むように続いていました。「この先に不溜山の登山口標識があるのだな」と自分の執念に感心しながら不溜山を目指しました。



しかし不溜山の山腹を巻き水平に近い作業道を進んでも不溜山の標識はおろか、分岐する道も現れず、約1キロ先の作業道終点まで行ってみました。結局引き返す羽目になり、さらに入念に道路脇を見ながら戻りましたが見つかりません。

今思えば、この作業道から藪漕ぎをすれば不溜山山頂に届いたと思っています。(残念)


結局ここからの登頂をあきらめて作業道を林道終点に戻りました。林道終点を目を凝らしてみると、赤布がスギ林に導いていました。昨日森林組合で道を尋ねた時に、「林道終点付近から不溜山まで藪漕ぎして登っている者もいるようだ」という情報も効いていたから、「これが不溜山への藪漕ぎの案内では」と思いました。やおらスギ林に踏み入れ赤布を追いました。急坂に赤布は続いていましたが、スギ林が雑木に代わると赤布は続いていませんでした。それでも笹と雑木の蜜藪を強引に突破して高みを目指しますが、登りついた高みは不溜山山頂ではありません蜜藪の先に不溜山が見えますが、とても届きそうもないことが分かり、藪山を戻りました。


失意の不溜山を下り、四季桜の駐車場所に戻り、車で林道を下るとすれ違う車があり、今日の顛末を話ながら情報を聞くと、この辺の山に精通しているという方ですが、「不溜山は三角点も標識もない山だから」と詳しい情報は得られませんでした。


さらに富振興センター(旧役場)で同じことを話して情報を確認しましたが、同じような話で不溜山は登山対象の山ではないという事でした。

「林道終点から40分で山頂に届いた」という記録を観てきたので、簡単に踏める山と思った不溜山は結局6時間の格闘の末に登頂できず無念の敗退です。まあここまでの努力ですから※付の山とします。来年はマッコウ(三原山)と共にぜひ再アタックしたいと思っています。


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