越美山地の山々
(能郷白山・冠山・高賀山・ドウの天井)

日本二百名山 能郷白山 ノウゴウハクサン 標 高 1617m

山 域

両白山地
登 山 記 録
登山月日 2002年5月15日
登山経路 温見峠5:50〜山頂7:25/7:50〜温見峠8:50
行動時間 登り1時間35分 下り1時間 合計3時間(休憩時間含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 真名川ダムからは狭い道となる
トレイル 最初から雑木林の中の急坂
水場・トイレ 登山口からなし
その他  
山行記

大野市を夜明け前に出発する。R157を真名川ダムを越えて岐阜県に向かう。
この先道が続いているだろうかと心配になるほどの細い道に入るが,引き返すわけには行かない。幸い早朝のせいですれ違う車は一台もないままに温見峠に到着した。

昭和の末に開けられたという温見峠からの登山道は、最初から急坂を登り始め、木の根につかまりながらの道であるが長い時間ではない.。徐々に上がる高度にしたがって展望も開けて、遠くには王冠風の特徴ある山頂の御嶽さんも望めるようになる。1時間も急登をあえげば、頂上台地の笹原を歩くことになる。
豪雪地帯のこの山もいまは殆ど雪が残っていない。代わって登山道脇にはカタクリの花がいまを盛りに可憐に咲き誇っていた。
温見峠から1時間半で山頂の一等三角点を踏む。何の変哲もない山頂である。
熊野白山権現社は更に五分ほどの奥である。ここまで来ると更に眺望も開け、奥美濃・越美の深い山々が一望できるが、山座同定は始めての為に当然難しい。
両白山地の山の深さを思い知ることになる。深田久弥も地元のこの山々に二つの百名山しか指名しなかったのは、彼の遠慮によるものと思う。
今日これから予定している冠岳を確認して往路を急ぎ下った。

 

日本三百名山 冠山 カンムリヤマ 標 高 1257m

山 域

両白山地
登 山 記 録
登山月日 2002年5月15日
登山経路 R417〜林道冠山峠12:50〜冠山13:45/14:00〜峠14:45
行動時間 登り55分 下り45分 合計1時間55分(休憩時間含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 徳山村から先は荒れている
トレイル アップダウンの先に最後は岩場
水場・トイレ なし
その他  
山行記

午前中眺めた能郷白山の温見峠を9時に出て、R157を根尾村に下る。両岸が狭まり深く切り立った根尾谷には肝を冷すばかりである。根尾村門脇から旧徳山村への山道は崩壊の為通行止めであった。更にR157を谷汲村に下り、久瀬村・藤橋村と回って徳山ダムの工事現場を見ながら揖斐川上流のR417を山中に上り返して、冠山への林道に入るとすでに12時を過ぎていた。ノンストップで3時間を越える山中の走行に、いかにこの山系が深いのかが理解できたと言うものである。
林道に入り冠山らしき鋭く尖った岩峰を見ながら昼食休憩を取る。深いけれども特徴ある山容の少ないこの山地に於いては、出色の形を見せるこの山は、四国の石鎚山や北アルプスの槍ヶ岳を彷彿させるほどである。

冠峠に車を止めて、アップダウンを繰り返しながら、最後は鎖場もある急登を登り詰めて片道1時間足らずで山頂を踏んだ。
もしここの林道が開かれていなければ、秘境の名山として名を成したあろうほどの冠山ではあった。山頂では猛禽類の調査をしている若者に会ったが、徳山ダムの開発などによる自然破壊を愁いていて身につまされる思いをしたものであった。

冠峠に戻り福井県池田町への深い谷を下った。

 


高賀山 コウガヤマ 標 高 1224m 日本の山1000

山 域

越美山地
登 山 記 録
登山月日 2010年11月19日
登山経路 高賀神社裏駐車場登山口6:40〜御坂峠8:00〜山頂8:15/8:50〜登山口9:45
行動時間 登り 1時間35分 下り 55分 合計 3時間5分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 登山口まで舗装道路
トレイル 良く踏まれた里山
水場・トイレ 登山口に簡易トイレ水場はない
その他 日本一の鳥居で有名な高賀神社の裏山

山行記


高賀神社鳥居から見上げる一等三角点の高賀山

高賀神社に車をつけ周囲の案内看板で高賀山への登山口を探すが見当たらない。御国延びる道を進むと大きな駐車場がありそこが高賀山の登山口であった。

登山道に入り、500mほどで林道を横切る。更に樹林帯を登ってゆくと御坂峠に着いた。山の反対側から伸びて林道が峠のすぐ下を走っていてびっくりする。御坂峠からは明るい尾根を歩いて山頂に着いた。山頂で朝食をとりながら展望を楽しむが、越美山地の山座同定はまだ私には無理であった。5分ほど後に登りついた同年輩氏は一等三角点マニアで昨年は230座今年も170座の一等三角点を極めているというスーパー山キチ小父さんであった。

 


ドウの天井 ドウノテンジョウ 標 高 1333m 日本の山1000

山 域

奥美濃

登 山 記 録
登山月日 2012年10月29日
登山経路

上大須ダム管理道路入口7:00〜川浦ダム8:50/9:50〜道路分岐10:05〜ドウの天井11:15/11:50〜分岐〜上大須ダム14:20

行動時間 登り 下り 合計 7時間20分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 上大須ダムまで舗装道路
トレイル 管理道路は立ち入り禁止分岐〜先の林道も規制されているが舗装道路の車道が延びる
水場・トイレ 上大須ダムサイトで トイレはない
その他 入山に色々支障があるようだ

山行記

 
川浦ダムとドウの天井山頂

入山には色々と問題のあるドウの天井ではある。
中電奥美濃地下発電所の下ダム・上大須ダムと上ダム・川浦ダムの管理道路は立ち入り禁止であるが、ネットで調べてきたとおり、何とか入ることが出来て舗装道路を歩く。管理道路の基点(ゲートを入った付近)が2キロ地点で6キロ歩いて8.5キロ地点に左に分ける分岐がある。私はそのまま真っ直ぐ進んで川浦ダムまで来てしまった。素晴らしいアーチダムで、ダムサイトには休憩施設も完備されているのだが、今は立ち入り禁止区域だそうだ。ダムの先にドウの天井があるものと思い、湖岸道路を歩き、美しい放物線を描きながら放水するダムを眺めながら、堰堤を越えてゆくと警告のサイレンが鳴ってびっくりした。ダムの先にドウの天井に続く登山道がないことを確認した後、管理道路に戻るとメンテナンス工事の中電社員から「立ち入り禁止区域」である事を告げられた。頭を下げて「ドウの天井を目指している」ことを話す。
川浦ダムから管理道路を1キロほど戻って分岐を左に入って行き、再び現れたゲートを越えて、更に延びる林道を歩き続ける。反対側から林業関係者の車が来てようやくドウの天井に向かっていることを知る。うんざりするほどの距離を4時間も歩くとやがて林道の最高点と思しき地点に着く。ようやく右側に木製階段が設置された登山道を見ることが出来た。木製階段を10分ほど進むとドウの天井山頂に達した。しかし山頂には山座案内看板はあるが、ドウの天井と言う山頂標識はなかった。
往復20キロ以上の舗装道路を歩き下山すると股関節が熱を持っていた。

 
山頂からの眺めと林道途中から見る屏風山

 

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