越後山脈の山々
(浅草岳・鬼ガ面山・粟ヶ岳・守門岳・御神楽岳・二王子岳)

鬼ガ面山 オニガツラヤマ 標 高 越後百山

山 域

越後山脈
浅草岳 アサクサダケ 標 高 1586m 日本三百名山

山 域

越後山脈
登 山 記 録
登山月日 2009年6月26日
登山経路 ネズモチ平駐車場8:00〜桜ソネ登山口8:35〜カヘヨのボッチ9:45〜浅草岳10:15/10:30〜前岳10:45〜鬼ガ面山12:10/13:00〜前岳14:40〜桜ソネ登山口15:50〜駐車場16:30
行動時間 合計 8時間30分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス ネズモチ平までは一部砂利道あるが整備されている
トレイル 鬼ガ面山までの縦走路も良く踏まれている
水場・トイレ 水場は桜ソネまでの林道で トイレは駐車場にある
その他 優しい花の名山で人気ある

山行記


浅草岳山頂で


縦走路から見る鬼ガ面山と山頂


鬼ガ面山の北面の岩場

花の名山・浅草岳は2003年の秋、登頂済みであるが、ココはやはり代表花のヒメサユリが咲く頃にという思いと隣にある越後百山・鬼ガ面山登山と合わせて楽しもうというのが今年の目標であった。

ネズモチ平の駐車場に8時前に着くと地元の3人パーテイが支度をして出かけるところであった。駐車した車のナンバーを見ると地元車の他に関東ナンバーそしてなにわナンバーも1台停まっていた。ヒメサユリ観賞で遠路はるばる出かけてきたようだ。天気も良くてご同慶の至りである。ネズモチ平は水洗トイレも完備した浅草岳の登山基地である。

桜ソネ登山口までは舗装道路の林道であるが、車両の進入規制されている。林道途中には2000年6月、遭難者救助中に発生した雪崩による犠牲者の慰霊碑が立っていた。桜ソネ登山口からは緩い登山道である。チョッとした岩稜を越えて1時間10分でカヘヨのボッチに着き一息入れる。桜ソネを下る登山道脇にはヒメサユリが50株ほど咲いていた。さらに前岳を越えて残雪が残る木道を歩いて浅草岳に到着した。汗かくこともないほどであった。山頂からはタニウツギの咲く先に田子倉ダムが光っていた。

山頂で小休止の後、鬼ガ面山へ向かう。一旦前岳まで戻り鬼ガ面山〜六十里越へのトレイルに入る。少々荒れた道で先が思いやられるが、すぐによく踏まれた道となり安心する。10分も下ると登山道脇には開いたばかりのヒメサユリが迎えてくれていた。ニッコウキスゲもヒメサユリに混じって花開いている。足元を見ればゴゼンタチバナが登山道脇を埋め尽くしている。花のプロムナードである。いくつかのアップダウンを越えて写真を撮りながら進む。鬼ガ面山の東壁は正に鬼の面をした岩壁で圧倒される。一部は岩壁の脇を歩くのであるがそれほど恐怖感はない。縦走路の先には5月に登った毛猛山も雪が消えた姿を見せていて懐かしい限りだ。鬼ガ面北峰を越えて鬼ガ面山には浅草岳1時間40分ほどで到着した。山頂で昼食をとりながら地元の同年輩氏と山談義を楽しむ。1時間ほど休憩し再びヒメサユリ街道を前岳に戻り、桜ソネコースを登山口に下った。
真夏の陽気になり、2リットルの水では足りないくらいであった。




浅草岳〜鬼ガ面山はヒメサユリ街道


日本三百名山 浅草岳 アサクサダケ 標 高 1586m

山 域

越後山脈
登 山 記 録
登山月日 2003年10月13日
登山経路 大白川〜駐車場5:20〜桜ソネ登山口6:00〜カヘヨノボッチ7:00〜山頂7:30/7:50〜ネズモチ平登山口8:55〜駐車場9:05
行動時間 登り2時間10分 下り1時間15分 合計3時間45分(休憩時間含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス R252大白川から林道に入り約8キロで駐車場につく
トレイル 桜ソネは快適な尾根歩き ネズモチ平からの登山道は岩場も有り急登で厳しい
水場・トイレ 水場・トイレは駐車場から先に無し
その他  
山行記

大白川の集落から浅草山荘を過ぎ、浅草岳に延びる林道を進むと、ゲートの手前に100台は有に駐車できるだろうかと言うほどの大きな駐車場が完備されていた。
登山道はゲートをくぐり10分ほどのネズモチ平登山口と更に20分ほど先の桜ソネ登山口がある。
距離はあっても尾根道を歩いた方がよいだろうと判断して桜ソネ登山口に向かう。
登山口には「浅草の鐘」なるが吊るされていた。登山道は緩い尾根上に切られ、良く整備されている上、クッションも良く利いた快適なトレイルである。汗のかく間もなくカヘヨノボッチに到着した。ここまでくると見晴らしも良くなるのだろうが、今日は残念展望はなしだ。
更に稜線上を進むとネズモチ平からの道を合わせ木道となる。山頂には駐車場から2時間10分、桜ソネ登山口からは1時間半で到着した。到着と同時に雨が降り出して雨着をつける。
簡単に山頂を踏める人気の山であろうか休憩ポイントもしっかりと設けられていた。軽い朝食をとりながら山頂標識を写真に収めて、下山はネズモチ平登山口に道をとり、急登の岩場を慎重に下った。
ここは桜ソネ登山口を下るのが正解である。駐車場には朝1台も無かったのに6台の車が止まっていた。

 

粟ヶ岳 アワガタケ 標 高 1293m 日本三百名山

山 域

越後山脈

 
粟ヶ岳ヒュッテとそこから望む山頂(山頂はこの奥)


一等三角点の山頂

 
下山路で見たヒュッテと登山口

登 山 記 録
登山月日 2004年5月16日
登山経路 加茂水源池登山口5:00〜大栃平6:10〜粟ヶ岳ヒュッテ7:00〜山頂7:40〜粟ヶ岳ヒュッテ8:20/8:40〜登山口9:45
行動時間 登り2時間40分 下り1時間45分 合計4時間45分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 登山口周辺は休養村の設備が整い、登山道はそこから1キロ入った所で問題なし
トレイル 急登が続くがよく整備されている
水場・トイレ ヒュッテのすぐ下にある。トイレは登山口のキャンプ場で。
その他 中越の里山

山行記

登山口周辺は、山麓県民休養地になっていて、キャンプ場や駐車場などが整備されている。
加茂水源地・第二貯水池の登山道には夜明けと同時に入る。心配した雨もポツリポツリとと降り出して雨着とゴム長靴の登山となる。登山道はよく整備されていて、新潟県の山を実感する。
3合目を過ぎて尾根道にかかると急坂となるが、休憩ポイントも整備されている。
大栃平を越えて路岩の急登を黙々と登っていると2二人の男性が下ってきた。昨夜避難小屋に泊まった登山者である。
一汗かいて登りつくと粟ヶ岳ヒュッテが建つ7合目であった。きれいなヒュッテで、ここに荷物を置いてカメラだけもって山頂に向う。ここまで雨が降っていても展望があったがとうとうガスがかかり始める。
急登を捩って北峰へ、更に15分歩いて一等三角点の山頂に到着。鐘を鳴らしてカメラに収めて山頂を後にする。ヒュッテに戻って休憩し、下山する。


日本二百名山 守門岳 スモンダケ 標 高 1537m

山 域

越後山脈
登 山 記 録
登山月日 2002年5月28日
登山経路 二口平登山口9:15〜ウワバミの滝10:45〜山頂12:00/12:35〜二口平14:35
行動時間 登り2時間45分 下り2時間 合計5時間20分(休憩含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 二分から二口平登山口までは舗装道路
トレイル 整備良好
水場・トイレ 水場なし トイレなし
その他  
山行記

越後の山を楽しもうと午前4時半に家を出るも長岡んを回って入広瀬村に来るころは既に9時近くになっていた。最短コースの二口平には迷うこともなく到着できた。平日という事か3台ほどの車がとまっていて静かな山が楽しめそうである。
越後の里山はきれいに整備されていて本当に気持ちが良いものである。新潟県人のサービス精神と言うものであろう。雪融け水が迸りながら落ちるウワバミの滝で一休み。大岳分岐を過ぎて青雲岳に来れば残雪も残っている。12時ジャストに頂上を踏む。登ってきた道は南斜面の為残雪も少なかったが反対側はまだびっしりと雪が張りついていて雪の多さが窺い知れる。越後駒・平が岳から尾瀬の山々が霞の彼方に遠望できる。そして越後山脈の山々が見渡せるのであるが明日目指す御神楽岳は確認するが他の山座の名前は皆目わからない。田植えを終わらせたのであろうか地元の農家の若夫婦が静かに景色を楽しんでいた。
登山道に無遠慮に飛び出すカナチョロやアオダイショウにびくびくしながら2時間で駐車場に下った。

 


日本二百名山 御神楽岳 ミカグラダケ 標 高 1336m

山 域

越後山脈
登 山 記 録
登山月日 2002年5月29日
登山経路 上川村室谷登山口5:50〜大森見晴し台8:00〜山頂8:50/9:20〜登山口11:15
行動時間 登り3時間 下り1時間55分 合計5時間25分(休憩含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 登山口までは問題なし
トレイル 御神楽嶽登山道の最短距離でよく歩かれている
水場・トイレ 水場はコース途中にある トイレは登山口にもない
その他 ブヨ多し虫除けは必携
山行記


岩稜の湯沢の頭

御神楽岳と言う響きの良い名前であるが、グラとは岩山を指す言葉であるようで、諸説ある山名語源の中で、「神の棲む岩山」というのが語源であるようだ。
前日守門岳で、室谷コースが一般的な登山道だとアドバイスされたので、朝早く室谷の部落に入った。
登山口に着くと群馬NOの車が停まっていて先に出発した様子である。
10分ほどで小さな徒渉をする。ここで水を補給するが慌てて胸のポケットのラジオを川に落としてしまう。幸いなことに機能はそのままで音を出すことには影響がなかった。というのも、ここの入り口にも「熊に注意」の看板が出ていて、ラジオは熊さんへの信号発信の一番の方法なのである。
どのくらい歩いたであろうか、鬱蒼としたブナ林の中をなんの警戒もなくラジオを聞きながら歩いていると、突然右上のブッシュの中に黒い生き物がガサガサとあらわれたのである。顔を上げて熊だと分かると、もう心臓は張り裂けそうな恐怖と緊張が走る。どうしようかと判断する間もなく、熊さんがブッシュの中を走って視界から消えたのである。目で後を追うこともなく、ただ黙々と「私は森の中に棲む仲間のカモシカですよ」と一目散に通りすぎた。熊さんも「仲間のカモシカ君か」と大目に見てくれたものと思うのであった。
熊と遭遇する恐怖を味わいながら、大森見晴し台を超えて頂上に急いだ。
室谷コースを登ったので分からなかったが、この山は標高は1300mとさして高い山ではないがどこに派生する尾根もすさましいばかりの岩屏風の尾根が続く岩稜であって圧倒されるのである。
飯豊の山々が霞んでいたが、大日岳や三国岳を同定出来て感激した。
しかしながら、すさましいばかりのブヨの大群に、食事をとる事もあきらめて頂上を後にせざるを得ない事は、残念であった。
田植ええを済ませた地元の方が暫しの楽しみに山に登ってくる姿に感動を覚えながら熊に注意しながら下ったのである。

 


日本二百名山 二王子岳 ニノウジダケ 標 高 1420m

山 域

越後山脈・飯豊連峰
登 山 記 録
登山月日 2002年5月29日
登山経路 新発田市二王子神社13:30〜定高山14:50〜山頂16:00/16:30〜二王子神社18:35
行動時間 登り2時間30分 下り2時間05分 合計5時間05分(休憩含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス  
トレイル 登り初めが厳しい急登 その後は比較的緩いトレイルが続く
水場・トイレ 雪解け水場あるが当てにならない トイレは山頂避難小屋にある
その他 飯豊連峰の絶好の展望台
山行記


飯豊連峰の見晴し台

午前中の御神楽岳登山の後、新発田市に入る。
どっしりとした山容はそれとなく二王子岳と分かる。適当に勘をつけて走ると、二王子神社に到着した。時間は13時を回っている。
急いで仕度をして登山道入ると登り4時間、下り2時間半の案内が出ている。急いでも30分ずつの短縮しか出来ないから、帰り着くのは暗い夜道になっているかなと覚悟して出発である。もちろんヘッドランプはザックの中に入っているから安心である。登りかけると頂上を極めた登山者が下ってくるが、挨拶も憚れてれるて、汗だくになりながら急登を急ぐのである。
1時間30分のコースタイムである一王子小屋には50分で到着して、自分でもびっくりする。その後は時間も読めて、余裕の登山となる。「小屋泊りですか」なんて声に、「神風登山です、日が長いから明るいうちには下ります」なんて言葉も出る。
4時間コースを2時間半で頂上を踏む、精神的にも肉体的にもぎりぎりの中、登りついた頂上には大きなご褒美が待っていた。
誰もいない頂上で吊るされた「青春の鐘」を大きく鳴らして、見やれば飯豊連邦が大日岳から飯豊本山・門内岳・杁差岳まで全貌を開けて待っていてくれたのである。
この山は越後山地と言うより飯豊連邦に派生する尾根を持つ山であって、飯豊連邦の絶好の展望台であることを知った。
裏側にはまだ残雪が消えない姿を見せていた。
帰りは余裕を持って、良く整備された品格ある登山道をゆっくり下った。田植を済ませた蒲原平野に金色の夕焼けが映えて、なかなか風情のある景色を見ることが出来たのは、おまけと言うものであろうか。
日が落ちる前に二王子神社に帰りついた。

 

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