九重連山(大船山・黒岳・三俣山)

大船山 ダイセンザン 標 高 1786m 日本三百名山

山 域

九重連山


大船山山頂と湿原の坊ガツル 


坊ガツルの先に見える大船山・雨ヶ池と平治岳(ヒジダケ)


登 山 記 録
登山月日 2004年11月11日
登山経路 九重高原、長者原6:45〜雨ヶ池越7:45〜坊がつる8:20〜ロスタイム(35分)〜段原10:25〜大船山10:45/11:00〜坊がつる12:00〜雨ヶ池12:45〜長者原13:35
行動時間 登り4時間(ロスタイム35分含む) 下り2時間50分 合計6時間50分(休憩時間を含む)
天  候 曇時々霧雨
メンバー 単独

情  報

アクセス 九重高原長者原までは舗装道路
トレイル 良く踏まれていて急坂も少ない
水場・トイレ 長者原の登山口と坊がつるのキャンプ場にある
その他 長者原はつつじが咲くシーズンになれば大混雑する

山行記

九州入り最初の夜は九重高原の長者原で過ごす。夜半から激しい風雨となり、なかなか休むことができなかった。どんよりとした曇り空の朝を迎えて、ススキ原の先、雨ガ池を目指して登山道には6時半に入る。九州の夜明けは遅く、まだこの時間では夜が明けきっていない。
500Mほどの木道を進むと樹林の登山道に入る。雑木の根の絡まる登山道を黙々と歩いて最初の休憩ポイント雨ヶ池に着く。湿原なのだろうが今は枯れたススキの原っぱになっている。
ここから樹林帯の中を緩く下って、九重高原のセールスポイントでもある坊がつるだ。NHKのラジオ歌謡「坊がつる賛歌」を記念した看板が立てられていた。九州では珍しい湿原であるが玖珠川源流の清流が流れる中、ススキ野原がきれいに紅葉していた。
秘湯・法華院温泉への分岐を左に入って、坊がつるキャンプ場を過ぎると大船山への登山口だ。目指す山頂はガスの中で、ここから雨が落ちてきて雨着をつける。途中で道をはずして30分以上ロスをするが、間違えるはずもない広い登山道が、山頂稜線の段原まで続いていた。
段原からは稜線を歩き、最後は巨石の中をよじ登ると山頂であった。
遠望は利かないが、時々ガスが切れて登ってきた道や、坊がつるのススキ原が見える。久住山らしきも裾野を見せているのであるが全容は見えない。
20分ほど休憩して坊がつるに下る。さらに雨ヶ池に上り返すころには、ようやく坊がつるの先に大船山が全容をあらわした。すばやくカメラに収めて長者原に下った。

 


 黒岳
(高塚山)
 クロダケ 標 高 1587m 日本の山1000

山 域

 九重山地

登 山 記 録
登山月日  2014年5月14日
登山経路

 九重高原男池登山口6:20〜ソババッケ7:25/7:30〜風穴8:45/8:55〜黒岳9:55/10:15〜風穴10:55/11:00〜ソバ    バッケ11:55〜登山口12:50

行動時間  登り 3時間35分 下り 2時間50分 合計 6時間30分 (休憩時間を含む)
天  候  曇/小雨
メンバー  

情  報

アクセス  男池登山口まで観光道路が延びる
トレイル  男池からソババッケは快適トレイルも、ソババッケ〜風穴までは急坂そして荒れた礫岩の中を歩き、風穴から山頂までも急坂を登る
水場・トイレ  男池の登山口のトイレ付の駐車場と売店がある 山中では隠し水と云う水場ある
その他  別名高塚山と呼ばれ結構登りがいのある山

山行記


登山口から1時間ほど歩いてソババッケにそしてさらに1時間半で風穴に着く


大船山が目の前の黒岳山頂と登山道で見られたシャクナゲ

前夜山並みハイウェイを走って男池の駐車場付近まで来たが、男池登山口まではたどり着くことが出来なかった。結局道路脇の空き地に車を停めて一晩過ごした。翌朝も行きつ戻りつ男池登山口を探しようやく地元の方に教えてもらうほどで、1時間近いロスタイムである。広い駐車場とトイレ完備の男池の登山口はさすが人気の九重高原であると思われた。

早朝の男池駐車場には3台ほどの車が停まっていたが、なんと一台は長野ナンバーのワンボックスカーである。トイレや登山支度を済ませ、登山道に入る前に声掛けると上田から来た方であった。登山道をゆっくり歩いていると上田から来た方が追いつきいろいろと話をしながら30分ほど同行し、最初の休憩ポイントのソババッケで私と同じようなスタイルで九州旅紀行を楽しむMさんであることを知った。ソババッケの先大戸越への分岐でお互いの旅の幸運を祈りあってお別れした。

ソババッケから先の登山道は大船山と黒岳の裾野が合わさるセロリ谷を行くが、急坂もあってなかなかピッチが上がらない。岩場に咲くシャクナゲが疲れた体を癒してくれる。やがて道は石が堆積する中になりさらにピッチは上がらない。ソババッケからはコースタイムよりずいぶんと余計に時間がかかって風穴の着いた。巨石が積み重なる風穴もシャクナゲが美しい。ここで朝食をとりながら休憩した。風穴からは小さな沢を黒岳に向かっての登山道になるが、急坂の上荒れた石ころの沢で樹木につかまりながら必死に高度を上げてゆく。風穴から40分ほどで天狗岩分岐に着きホッと一息入れることが出来た。天狗岩分岐からは勾配も緩み雑木林の中黒岳山頂に続いていた。山頂標識は高塚山となっていたが、黒岳は天狗岩・高塚・前岳などの総称のようである。

山頂には前岳側から登ってきた若者が先着していたが、「疲労困憊だ」と云う私の顔を見て、「分かりますよ。目が疲れていますね」と声かけてくれた。長野から九州に入り、対馬から犬ヶ岳と休む間もない強行軍が如実に表れているのだろうと思った。若者は山頂写真を撮りあうと、「天狗岩に回る」と云って先に下りて行った。目の前の大船山もミヤマキリシマで真っ赤に染まるのはまだ先のようである。それを楽しみに来た九州であるが、半月ほど早すぎたようだ。

天気の崩れが心配になり高塚山を下るころには後続のパーティが3組ほど行き交った。ソババッケ〜登山口を歩く頃になると雨が降り出したが、樹林帯で雨傘さして濡れるほどでもなかった。

 


三俣山   ミマタヤマ 標 高 1745m 日本の山1000

山 域

 九重山地

登 山 記 録
登山月日  2014年5月16日
登山経路

 大曲登山口6:50〜すがもり越7:45/7:55〜三俣山南峰8:55〜三俣山本峰9:10/9:45〜西峰〜すがもり越10:30〜大曲11:15

行動時間  登り 2時間20分 下り 1時間30分 合計 4時間25分 (休憩時間を含む)
天  候  晴
メンバー  単独

情  報

アクセス  大曲登山口はやまなみハイウェイの道路脇
トレイル  すがもり越手前は礫岩の中 三俣山への少し荒れているが稜線は快適トレイル
水場・トイレ  水場トイレ無い 牧ノ戸峠か飯田高原ビジターセンターで
その他  九十連山主峰の絶好の展望台

山行記


三俣山西峰から見る九重連山主峰


三俣山南峰・本峰

前夜は飯田高原のビジターセンターで休んだ。目の前に三俣山が見えるが、登山口は山並みハイウェイを牧ノ戸峠方面に少し走った大曲である。大曲には道路脇に数台停められる駐車場があったが登山口の標識もない。しかしそれとわかる道が笹薮に続いているので迷うことなく入ると、沢を越えて山中に続いていた。しばらくして長者原から来た車道跡(砂防工事用道路か)にでて車道を進むと荒々しい硫黄岳が見えてきて山腹から噴煙が上がっていた。道路終点からすがもり越までは火山礫の堆積するゴーロの道で歩きにくいが、大曲からは1時間ほどですがもり越に着いた。強風が吹きすさぶすがもり越えであったが、休憩小屋もあり、ここで一息入れ一枚脱いだ。すがもり越殻は目の前に三俣山への登山道が見えるが随分と荒れている。後方に開けた九十連山の主峰を見ながら高度を上げてゆき西峰の稜線に登りつき、笹原の中一旦高度を下げて三俣山本峰の一角に登りついた。しかしその先に見える南峰の方が高く見えて南峰に足を延ばし、標識を見て慌てて本峰に戻ったのである。まあ往復30分と云う時間であるからそれほどロスした思いもなかった。

本峰山頂でガスコンロを出してインスタントのうどんを作って朝食とした。30分以上も滞頂した後、下山にかかると後続登山者が昇ってきた。西峰にも回って眼前の九重連峰の久住山・中岳・星生山などをカメラに収め、すがもり越えに下り、硫黄岳の噴煙を見ながら礫岩の道を歩いて、車道から大曲の駐車場に戻った。九重連山も数えてみると5回も訪れ湧蓋山も含め主峰はすべて登ることが出来たのである。


三俣山西峰とすがもり越えに続く道から見る三俣山

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