島々〜徳本峠〜大滝山・蝶ヶ岳・常念岳〜一ノ沢

大滝山 オオタキヤマ 標 高 2615m 信州百名山

山 域

北アルプス
蝶ヶ岳 チョウガタケ 標 高 2677m 信州百名山

山 域

北アルプス
常念岳 ジョウネンダケ 標 高 2857m 日本百名山

山 域

北アルプス
登 山 記 録
登山月日 2008年7月31日〜8月2日
登山経路 7月31日
島々駐車場6:35〜二俣8:20/8:30〜岩魚留小屋10:50/11:20〜徳本峠14:25
8月1日
徳本峠6:20〜明神見晴らし7:20〜大滝槍見台8:35/8:45〜稜線の花畑11:00〜大滝山南峰11:35〜大滝山荘11:45/12:30〜蝶ヶ岳ヒュッテ14:10
8月2日
蝶ヶ岳ヒュッテ6:20〜蝶ヶ岳三角点6:50〜2512mピーク8:25/8:35〜常念岳10:10/10:25〜常念乗越11:10/11:25〜一ノ沢登山指導所13:55
行動時間 第一日目 7時間50分 第二日目 7時間50分 第三日目 7時間35分 
合計 23時間15分 (休憩時間を含む)
天  候 第一日目 晴  第二日目 晴  第三日目 晴
メンバー 単独

情  報

アクセス 島々駐車場までは舗装道路 一ノ沢登山指導所までは舗装道路の林道
トレイル 徳本峠までは荒れてはいるが問題ない 大滝山までは原生林の中少し笹が被さる
大滝山〜常念岳は樹林帯・ハイマツ帯・岩稜帯とアップダウンが連続する
水場・トイレ 水場は徳本峠前の力水以外は小屋で
その他 北アルプス前衛の常念山脈の一部

山行記

島々谷を2時間ほど歩いて二俣に着く。サワグルミの大木が茂る南沢の沢沿いを2時間少し歩いて岩魚留小屋についた。更に南沢を詰めて最後は傾斜の増した草付を登りきると徳本峠の小屋の前に出る。平日の今日は小屋泊10人程度、テンバには4張の静かな夜であった。

徳本峠からは原生林の中の登山道となり、1時間ほどで「明神見晴」につき、更に1時間10分で櫓の立つ「大滝槍見台」についた。櫓に登れば穂高岳・槍ヶ岳が良く見える。
再びシラビソやコメツガの原生林の中、稜線より少ししたの水平にきられたトレイルを2時間少し進むと稜線に出る。南側は開けた草地でニッコウキスゲやマルバタケブキの黄色い花が咲くお花畑になっていた。

稜線を登り始めるとやがてハイマツ帯に変わり僅かで三等三角点の大滝山の南峰についた。私は以前信州百名山を目指しているときは北峰しか踏んでいないので気になってはいた大滝山ではある。
しばし休憩の後、少し汚れた水の地塘を見ながら10分で大滝山荘に下り、小屋番の若者と話をしながら昼食休憩を取る。小屋から直ぐ先の大滝北峰で穂高連峰や蝶ヶ岳方面の展望が開けた。
北峰からは鍋冠山への分岐を右に分け、ハイマツの中の岩稜帯・潅木帯・草地のお花畑を交互に繰り返しながら2回ほどアップダウンをこなすと蝶ヶ岳ヒュッテに到着した。

蝶ヶ岳ヒュッテのテンバは穂高連峰を前に常念岳や松本平などが望まれる絶好のロケーションである。稜線のテント場であるから「風が吹いたらテントがゆすられるだろうな〜」と思いながらテントを張る。小屋で買ったビールと担ぎ上げた日本酒で結構気分も良くなり、ゆっくりとそして十分に休養がとれた。

蝶ヶ岳ヒュッテの夜明けは高曇りの朝であった。テントの入口を開ければご来光が見えるはずであるが、今朝ははっきりとした五来航を仰ぐことは出来なかった。それでも夜明けと共に朝日を浴びながらその色を変えてゆく槍ヶ岳・穂高岳連峰や御嶽山・乗鞍岳そして上高地の焼岳も良く見える。

朝食を済ませ、テントを撤収し、6時20分にテント場を出る。30分ほどで蝶ヶ岳の三角点につき、輝きを増した穂高連峰をカメラに収める。6年前にも踏んだ三角点も確認する。長塀の頭に蝶ヶ岳の山頂標識が立ってはいるが、本家蝶ヶ岳山頂はこちらであると思う。少し休憩のあと、岩稜を進むと稜線の突起・蝶槍である。蝶槍を過ぎると一気の下りになりハイマツ帯そして潅木帯の中に下る。常念小屋を早出した登山者と行き交うのもこの辺りである。一旦鞍部に下り登り返し樹林帯を行く。更にお花畑が広がる草付を下り、常念岳が目の前に近づくと岩稜の2512mピークであった。対岸は穂高岳と槍ヶ岳の中間点大キレット付近にになっている。常念岳から下ってきた者、これから目指す登山者が大勢休憩し大展望を楽しんでいた。私もザックを下ろし、展望に酔いしれる。

2512mピークからは少し下っていよいよ常念岳への登路に入る。標高差は350mというところだ。ゆっくり登っても2時間もあればと思えばそれほどのことはない。ザックも二日分の食料が減っているので大分軽くなっている。岩にザックを預けながら休憩を取りゆっくりゆっくりと登る。景色は何処を見ても飽きることがない。横浜から来たという若夫婦と励ましあいながら10時過ぎには常念岳の山頂に立つ。1998年ムスコと初めて北アルプスに入り最初に立った峰が常念岳である。ちょうど十年ぶりの山頂に感激も一入である。裏銀座から後立山方面の展望も開けてきた。思えばこの10年で北アルプスの殆どの峰に立ち、沢山の稜線をつないできたのである。誰かに聞いてもらいたい自分の北アルプス山行記である。静かに10年間を回想しながら常念岳の山頂を楽しむ。

15分ほど滞頂したあと、名残を惜しんで常念岳を後にする。岩礫・岩屑の重なる歩きにくい道である。今朝大天井岳を出た登山者が次々と登ってくる中道を譲りながらゆっくりと下る。常念小屋の立つ常念乗越には山頂から50分掛かった。小屋の休憩ベンチは先客で一杯である。岩の上に腰を下ろし昼食をとる。小屋の後ろに屹立して見える槍ヶ岳の別れを告げて、一ノ沢への下山に入る。一ノ沢から登ってくる登山者はひっきりなしであった。3回ほど腰を下ろして休憩を挟み、急ぎ足で下る中年女性に釣られて一ノ沢の登山指導所には常念乗越から2時間30分掛かり14時前には下りついた。

昨日トイレ脇にデポしておいた折りたたみ自転車に乗り、9キロの林道を30分で下り、サラダ街道脇の店先にザックを預け、島々まで20キロ・1時間50分走って車を回収した。


常念岳 ジョウネンダケ 標 高 2857m 日本百名山

山 域

北アルプス

前常念岳 マエジョウネン 標 高 2661.78m 一等三角点百名山 山 域

北アルプス

登 山 記 録
登山月日 2013年11月8日
登山経路

林道終点駐車場7:20〜三股登山口7:35〜森林限界10:20〜前常念岳11:20〜常念岳12:25/12:45〜前常念岳13:35/13:50〜登山口16:25〜駐車場16:35

行動時間 登り 5時間5分 下り 3時間50分 合計 9時間15分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 三股手前の林道終点まで舗装道路
トレイル 樹林帯はジグザグ切ってあり歩き易いが森林限界をけると前常念岳まで巨石の中の急登が続く 
前常念岳〜常念岳は巨石を縫うところもあるが快適稜線歩き
水場・トイレ 水場・トイレともに登山口にあるがその先は無い
その他 このコースは急さか連続で初級者にはお勧めできないという案内看板が会った

山行記


駐車場から10分ほど林道を歩いて登山指導所のある登山口へ


ダケカンバやシラビソ林を黙々と歩いて森林限界を抜けると前常念岳が眼前に


前常念岳は巨石の中を縫って登る・常念岳〜蝶ヶ岳の稜線の奥に穂高連峰が


前常念岳直下の岩場・前常念岳石室

十数年前ムスコと二人、登山を始めたころ初めて北アルプスに入ったのが、三股から常念岳に登り大天荘に泊まり、翌日東鎌尾根から槍ヶ岳を目指したのである。初めての北アルプス入門にしては随分とハードなコースを選んだものと今でも思うのである。当時は一等三角点などのこともよく知らなかったので、気にかけることもなかったが、今回は前常念岳の一等三角点を踏むことを第一の目標として三股登山口に来た。駐車場は登山指導所の手前500mほどのところに設けられていて数台の車が止まっていた。この時期どこの山に回ったのだろうかと気になるところである。

登山指導所のすぐ奥の沢を渡ると蝶ヶ岳への登山道と別れて右側の急坂に取りつく。少し進むと「このコースは急阪の連続で途中小屋も水場もなく遭難者が続出している。初心者の方は別の登山道を選んでください」と云う看板が立っていた。看板の通り最初から急坂が続き、シラビソ林の中をジグザグ切って高度を上げてゆく。1時間に300〜400mの高度を稼ぐようにしっかり休憩をはさみながら歩き続ける。3時間ほどで傾斜が緩み尾根に登りついた。しばらく傾斜の無い尾根を歩くと森林限界に出て前常念岳への岩稜が見えてきた。岩稜に出て一息入れた後、岩場を縫って急登をあえぐ。初めて登った時はもっと急坂であったように思ったが、山慣れした今はペース配分がわかっているので高度を上げながら変わる景色が楽しみである。常念岳と蝶ヶ岳稜線の奥に穂高連峰も姿を現している。森林限界に出てから思い通り1時間ほどで、前常念岳石室に登りついた。そして石室の上に出るとハイマツ帯の中常念岳に山頂稜線が続いていた。一等三角点を踏み忘れたが帰りの楽しみとして、山頂稜線を急ぐと先行していた若者が山頂踏んで下山してきた。私よりは30分ほど早く三股を出たそうでその速さに驚くとともに今の自分の脚力を思い知るのであった。稜線上には新雪が積もり常念乗越分岐まで来ると登山口が潜るほどであった。分岐で軽アイゼンを装着し最後の急坂を上りきって常念岳山頂に達した。山頂は西風が少し強く、槍ヶ岳や穂高連峰は残念ながら雲に頭を隠してしまっていた。前常念岳方面の来し方を振り返ると安曇野の下界まできれいに晴れ渡っていた。

山頂で昼食をとった後往路を慎重に下る。20分ほど下って山頂を振り返るころに来ると登山道に冬毛に衣替え中のライチョウが現れて目を楽しませてくれた。
前常念岳に戻って一等三角点で再度休憩の後急坂を転がるように下った。


前常念岳の一等三角点から常念岳に続く稜線


常念乗越から大天井岳方面・常念乗越から槍ヶ岳方面


常念岳山頂・前常念岳方面


常念岳を振り返るとライチョウが


前常念岳の急坂の岩場


信州百名山 蝶ヶ岳
大滝山
チョウガタケ
オオタキヤマ
標 高 2664m
2614m
山 域 北アルプス

 
穂高連峰と小雪舞う蝶槍

登山月日 2002年10月8日
登山経路 三股駐車場6:15〜常念分岐6:30〜まめうち平7:05〜蝶ヶ岳ヒュッテ10:20(蝶槍往復)12:00〜大滝山13:10/13:30〜蝶ヶ岳分岐14:40〜三股駐車場17:25
行動時間 11時間10分
天  候 曇/アラレ/雨
メンバー 単独

情  報

アクセス 三股駐車場までは問題なし
トレイル 蝶ヶ岳新道はきつい急坂、大滝山へはアップダウンのある稜線
水場・トイレ この時期は三俣から先に水場なし、トイレは蝶ヶ岳ヒュッテ大滝山荘
その他  

山行記

蝶ヶ岳という優雅な名前は雪形からきているようであるが、三股の駐車場から登山指導所までの林道から望む蝶ヶ岳は山の形も蝶が羽を広げたように優雅に見える。
夜の明けたばかりの三股駐車場を6時過ぎに出発した。先発にTさんがいるかと思えば追いつくのが楽しみである。指導所のすぐ上の常念岳分岐を右に分け本沢を10分ほど進むと吊橋を渡り、いよいよ長い蝶ヶ岳新道に取り付く。しばらく瀬音を聞きながら進み尾根道を登るとまめうち平につく。更に歩いて朝食をとる。駐車場から1時間30分歩いて先行するTさんに追いつくことが出来た。今日は同行するわけには行かないようだ。5分ほど談笑して先を急ぐ。
涸れた蝶沢を過ぎるといよいよ樹林帯の急登が始まる。天気は曇りながらこれからは更に悪化の予報で気がもめる。樹間の右手には常念岳が見えて来て、4年前日本百名山を目指し始めたころムスコと二人苦労して登った前常念岳への急登が良く見えて懐かしい。シラビソ樹林から潅木帯に変わり標高2000mを越える地点は紅葉も終わって、木々が葉を落とし明るいトレイルとなる。稜線に近づくころになると風が強くなり、先行した夫婦隊が「ここは何回も着ているし天気が変わりそうだから帰る」と言って下山して行った。
大滝山への分岐がちょうどハイマツ帯に変わるところである。草地は夏は高山植物が咲き誇ったであろうと思われる。そこから5分もあえぐと稜線に到着した。蝶ヶ岳ヒュッテが目の前である。稜線は強風吹き荒れているが眼前に穂高連峰が飛び込んできて大感激である。ヒュッテから少し上がった方位盤の場所で雪の舞いだした穂高・槍連峰を急いでカメラに収めるが舞い始めた雪と強風で体が吹き飛ばされそうだ。山頂はどこかと特定が出来ないので急いでガイドブックを広げて確認すれば、蝶槍方面に30分とあり、急いで山頂へ向かう。常念小屋を朝出た登山者が強風の中こちらに向かってくる。「山頂はどこですか」と聞けば「山頂はヒュッテのの裏だ」と言う。横尾への分岐を過ぎて頂上らしきに立てば、三角点の脇に「旧蝶ヶ岳山頂」の標識があり、岩に赤ペンキで頂上と書いてあった。更にわずかの距離の蝶槍も踏んで、激しくなった横殴りの雪の中走るようにしてヒュッテに駆け込んだ。談話室でくつろぐTさんに頂上を確認すれば「ヒュッテ裏側のテント場の上」だと言う。今日はヒュッテに泊まり、明日冠雪した穂高連峰の写真を撮ってから帰るというTさんと別れて、テント場に向かうと、そこにも蝶ヶ岳山頂標識が立てられていた。
蝶ヶ岳の山頂を三つも踏めば間違いないと大滝山分岐まで戻って急いで大滝山に向かう。
分岐から草つきを進み、やがて潅木と草地帯のアップダウンを40分ほど歩いてハイマツ帯に出る。小ピークがいくつかあるのだろうか。横殴りの雪はアラレと変わり顔が痛い。
鍋冠山への分岐を過ぎるとわずかでタルキ(樽木)に大滝山と書かれた標識に到着した。全然山頂らしくもないし、「大滝山荘の手前にあるのはおかしいなー」と思い先に進むが、ここも蝶ヶ岳と同じでいくつかのピークがありその内の日一つだろうと思い、ここで大滝山を踏んだことにする。(後で確認すればやはりここが大滝山最高地点である)冷えた体にラーメンをとハイマツの切り開かれた登山道でコンロに火をつけ、鍋に水を入れてラーメンを探すがザックの中を探してもラーメンがない。車の中に忘れてきてしまったようだ。仕方なく冷たいおにぎりを平らげて、又アラレに打たれながら大滝分岐に戻った。
分岐からの下りは雨に変わり滑りやすくなった蝶ヶ岳新道を慎重に下り、暗くなった17時半三股駐車場に帰り着いた。

 

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