小日影山・鳥倉山

小日影山 コヒカゲヤマ 標 高 2506m 山岳標高1003 山 域 南アルプス
登 山 記 録
登山月日 2015年9月20日
登山経路 大鹿村南アルプス林道湯折ゲート5:35〜小渋温泉跡(尾根取付)5:55〜2128m標高点9:25〜前衛峰10:30〜小日影山11:25/12:00〜前衛峰12:40〜標高点13:35〜1850m付近14:10/14:20〜小渋川川原16:30〜小渋温泉跡16:50〜湯折ゲート17:10
行動時間 登り 5時間50分 下り 5時間10分 合計11時間35分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 南アルプス林道は未舗装ながらよく整備されている
トレイル 登山道はないが尾根に上がれば踏み跡赤布が下がる
水場・トイレ 水場は林道途中で沢水取れる 林道起点付近にトイレあるがその先はない
その他 下山時往路の尾根を踏み外したが運よく小渋川原に下りられた
山行記


湯折れゲート・トンネル入口


小渋温泉跡・尾根取付き


尾根を忠実に登り2128m標高点へ



前夜は大鹿村新小渋橋近くの広場で車中泊した。夜明け前に休養施設赤石山荘方面に向い、村道赤石線を釜沢まで走り、南アルプス林道に入った。林道は未舗装ながらそれ程荒れたところもなく湯折ゲートまで走ることが出来た。ゲート前には5〜6台の駐車スペースがあり、1台の車が停まっていて、私の後には2台の車が続いていた。後続は2名と単独行で広河原から赤石岳の大聖寺平に直登するコースを歩く猛者である。ツェルト・食糧・飲料などをしっかりと確認し、手には藪山用の定番となった鎌を持って、赤石岳目指す登山者に「小日影山ピストンだ」と声かけてゲートのわきを抜けて林道に入る。まだ明けやらぬ林道を20分ほど進むと右側に朽ちた建物が現れた、小渋温泉跡地と思う。すぐ先にはトンネルが有った。少し引き返して落石防止ネットの端に山中に延びる朽ちかけた木製階段があり、小日影山に入る道を疑うことなく入る。急傾斜のザレ場にトラバース気味にジグザグ切ってあるが、足場の幅は15センチ程で、踏み外せば林道まで滑落間違いない。慎重に歩いて尾根に乗るとホッと胸をなでおろした。ここが小日影山登山道で一番危険を感じる尾根取り付き点であった。
尾根に乗るとトウヒやコメツガ林の中急登が続いていたが滑落の心配はないし、時々赤テープが現れ安心して高度を上げて行く。大きな岩場もあり、西側が切れ落ちたやせ尾根もあるが、危険を感じることもなく黙々と歩く。200mの高度を上げるのに1時間かかったが、その後は1時間に高度300m稼いでは一息いれた。何回かの休憩の後低木の林相に変わり草付きも現れると、2128m標高点であった。林道からここまで3時間半ほどかかっていた。錆びたワイヤーロープが残置されてた2128m標高点からは90度東に道を取り、シャクナゲ帯に入るが長い距離ではなかった。シャクナゲの煩い中20分ほども進むと岩場に出て展望が開けていて、目指す小日影山が岩峰の前衛峰の左奥に見ることが出来た。右側には小渋川を隔てて、大沢岳・丸山・奥茶臼岳などが見えるがその峰々はは雲に隠れていた。煩い藪をかき分け、小さなアップダウンを繰り返し前衛峰に取り付く。被さるような急登であるが樹木が生えていて足場手がかりは十分あって高度を上げて行くことができる。標高差150mほどを凌ぎ前衛峰に立つとその先にはコメツガ林の中にしっかりとした踏み跡がついていた。前衛峰からはすぐにでも山頂に着くのかと思ったが、緩い勾配を1時間ほど歩いて樹林が切り開かれた小日影山山頂に登り着いた。湯折のゲートからは6時間、林道入山地点からは5時間半ほどの行動時間であった。
山頂は小広い空間があったが樹林の中で展望は得られない。後方に回って南アルプス主稜線方面を眺めたが、こちらも樹木に阻まれ、おまけに霧に巻かれて展望はなかった。昼食を取りながらFBに登頂報告して30分ほど休憩の後、正午丁度に山頂を後にした。前衛峰の激坂は慎重にルートファインディングしながら下ると登りと変わらぬ時間がかかった。登る時に休んだ岩場で一息いれ2128mピークからは往路を忠実に下る。1800m付近で一息いれ、「あと2時間か」と思いながら一気に下ると様子がおかしい。地形図とコンパスで確認したが、15分ほど迷走の後「どこを下っても林道に下るだろう」とそのまま尾根を下った。尾根は一部岩稜帯もあったが危険個所は無く、高度計を見ながら下ると1200m付近で小渋川にかかる赤い鉄橋が見えてきて、入山地点より上流の尾根を下ったことを確認できた。尾根の最後、川原に下るところは岩場になっていたが、目見当をつけ岩場・木の根につかまりながら何とか小渋川原に下り付くことが出来た。川原を下流側に歩いて鉄橋の橋台付近から林道に上がり、荒れた林道をトンネル地点まで戻り、200mほどの暗いトンネルを抜け、小渋温泉跡の尾根取り付き地点(入山地点)までは20分ほどの時間であった。朝歩いた林道を湯折ゲートに戻ったのは17時過ぎで、結局登りに6時間・下りに5時間休憩を含めて、11時間半ほどの小日影山登山であった。下りに道迷いしたが、結果オーライであったのは良かった。
道迷いに気づいた地点から戻れば15分ほどのロスタイムであったから戻った方が良かったと反省している。





小日陰山
小日影山←(シャクナゲ帯から)→大沢岳方面


前衛峰の急登・前衛峰の岩壁


コメツガ林の中を歩いて小日影山山頂へ


小日影山三等三角点


鳥倉山 トリクラヤマ 標 高 2024m 標高2000m超峰 山 域 南Alps
登 山 記 録
登山月日 2019年8月13日
登山経路 鳥ヶ池林道ハンググライダー基地10:40〜鳥倉山11:40/11:50〜鳥ヶ池12:20〜林道終点12:25〜駐車地12:40
行動時間 合計 2時間 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 親子二人連れ
情   報
アクセス 鳥倉林道から分岐する鳥ヶ池林道はハンググライダー基地まで舗装道路
トレイル 遊歩道と謳われているが草叢の中に赤布を追う 林道終点まで砂利道
水場・トイレ 鳥ヶ池キャンプ場にtoilet・水場ある
その他 今は歩く人も少ないと思われる
山行記


鳥倉山頂・鳥ヶ池
 

遊歩道入口と草叢の遊歩道

2019年のお盆山行は塩見岳を予定していたが、夏風邪による体調不安と台風10号接近による天候不安が重なって止む無く登山日前日に予約した塩見小屋をcancelして登山を断念した。それでも近くまで行ってみようと鳥倉林道から分岐する鳥ヶ池林道から鳥ヶ池キャンプ場に入って幕営し鳥倉山に登ることにした。
標高1700mを越えて山深い場所にある鳥ヶ池キャンプ場から先に延びる林道を0,8キロ進むと舗装道路の終点で、ハンググライダーの飛び出し基地になっていた。ここに車を停めてさらに先に延びる砂利道の林道を進むと、わずか先の樹木に「鳥倉山遊歩道入口」の標識が付いていた。遊歩道は最初から草叢の中で、はっきりした道はついていなかった。結局獣道が交錯する中赤布を追った。「山頂0.6キロ」標識から稜線を進み、細長い山頂稜線のシラビソ林の中を進んで、展望のない二等三角点の鳥倉山山頂には、駐車場所からJust1時間で登り着いた。ランチ休憩を取った後は鳥ヶ池に下ったが。水が枯れて倒木の散乱する鳥ヶ池であった。鳥ヶ池からは遊歩道を僅かに下ると林道終点に出た。遊歩道はそのまま下れば鳥ヶ池キャンプ場に続いているようだが荒れていた。砂利道の林道を20分ほど歩いて、ハンググライダー基地に戻った。
車でキャンプ場に下って数張りテントが張られたキャンプ場で幕営した。

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