四国の300名山(伊予富士・瓶ヶ森・篠山・三本杭)

伊予富士 イヨフジ 標 高 1756m 日本三百名山

山 域

四国・石鎚山系

 
稜線から山頂を望む

 
山頂から瓶ヶ森石鎚山を望む 瓶ヶ森林道から見る伊予富士

登 山 記 録
登山月日 2004年5月1日
登山経路 瓶ヶ森林道登山口14:05〜伊予富士14:40/14;50〜東黒森15:15〜登山口15:35
行動時間 登り35分 下り45分(東黒森経由) 合計1時間30分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 寒風山トンネルから瓶ヶ森林道は舗装された観光道路
トレイル 笹原の中
水場・トイレ なし
その他 見る位置からは違った山容を見せる

山行記

三嶺を下りて祖谷川沿いに下る。R439を大豊まで向かうが「途中の京柱峠(アリラン峠)は、土砂崩壊場所があり通行できない」と引き返してきた広島ナンバーの車が教えてくれた。急いで大歩危に廻り、R32を大豊に走らせ、昼食を取った後、再度R439を吾北を目指す。吾北からR194を寒風山まで走り、旧道に回って瓶が森林道にはいると時刻は13時を回っていた。
観光道路となっている林道を20分ほど進むと伊予富士登山口があり、下山してきたものが支度を解いていた。「長野から良くもまー、長野には沢山山があるでしょう」の挨拶に、「長野には沢山山がありますが伊予富士はありません」と、うち解けて登山道に入る。
笹原の中、目指す山頂とは反対側の東黒森に進むので、心配になるが、下山者に確認すると、「これでよい」とのことだ。15分ほどで稜線に着くと、180度切り返して、遙か先の伊予富士山頂に延びる登山道に入る。随分と先がありそうに見えるが、歩いてみると稜線を20分、登山口から35分で山頂を踏むことが出来て唖然とする。
稜線の先には寒風山・笹ヶ峰・冠山がよく見える。反対側はと振り返れば瓶が森のさきに石鎚山が聳えている。石鎚連峰のど真ん中のあるのが伊予富士であることを知る。
車に残した息子を心配しながら東黒森を回って往復1時間半のお手軽登山を終えた。

 


瓶ヶ森 カメガモリ 標 高 1896m 日本三百名山

山 域

四国・石鎚山系


瓶ヶ森山頂(女山)

登 山 記 録
登山月日 2004年5月3日
登山経路 瓶ヶ森林道登山口11:15〜氷見二千石原〜女山11:45〜男山12:00〜登山口12:20
行動時間 登り30分 下り20分 合計1時間05分(休憩時間を含む)
天  候 霧雨
メンバー 単独

情  報

アクセス 寒風山トンネルから瓶ヶ森林道は舗装された観光道路
トレイル 笹原の中、よく整備されたピクニックコース
水場・トイレ 登山口にある
その他 キャンプ場も整備されている

山行記

笹ヶ峰から寒風山トンネルを旧道に登り、一昨日伊予富士に登ったときに走った瓶ヶ森林道に入る。南の強風を受けて通行止めになっていないだろうかと心配になるが、ガスが深いがその心配はなかった。
慎重に車を運転して笹ヶ峰を下りて2時間半で瓶が森登山口に到着した。時刻は11時である。
霧雨の中、雨着をつけた登山者が登山道に入るのを見ると安心する。私もカメラだけもって雨着を着て石畳の登山道に入る。氷見二千石原の笹原を見ながら登山道を進み、強風をしのいで最高点の女山に登る。ここも登山口〜30分ほどで山頂に立つ。
ガスと強風で何も見えないのは承知の上だ。少し岩場もある男山に回って、登山口に戻ると僅か1時間で瓶が森を歩いて拍子抜けであった。
「そんなに天気に恵まれる登山ばかりはありはしない」と思いながら石鎚スカイラインに向かったのである。

 


篠山 ササヤマ 標 高 1056m 日本三百名山

山 域

篠南


雨に煙る篠山山頂(北土佐国・南伊予国の境界搭)

登 山 記 録
登山月日 2004年5月4日
登山経路 南郷林道登山口8:55〜篠山9:30〜登山口10:00
行動時間 登り35分 下り30分 合計1時間05分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 南郷林道は舗装された林道
トレイル 急坂だがよく整備されている
水場・トイレ 登山口にある
その他 登山口はキャンプ場になっている

山行記

土佐中村の宿で聞く今日の天気予報は、大荒れで150ミリを越える雨が予想されるので「海山のレジャーはご注意下さい」と言うことである。
今日はまだ篠山と三本杭がのこっている。先ずは林道のアクセスがよい篠山を目指す。土佐中村から宿毛に向かうR56沿いには、お遍路さんの姿が目に付く。
宿毛から坂本ダムを越えて山間部にはいると、すぐに「篠山登山口まで10キロ」の案内標識が立つ南郷林道入口についた。風雨はいよいよ激しくなり、木々を揺らしている。然し林道は快適な舗装道路で落石もなく順調に走ることが出来る。慎重に車を進めると篠山ヒュッテの建つ登山口に到着した。
世の中いろいろで、この雨の中を登っている登山者があるようで心強い。息子は車に残し、雨着に笠差して登山道に入ると、中年の登山者が下りてきた。「山頂までは50分掛かった、登山道は滝のようだ」と言っている。然し私は雨着だけでなくゴム長靴も履いているので心配はないのである。ここは南宇和海国立公園の一角である。笹南地区の手入れが行き届いた素晴らしい里山である。長野から来ると、何の感動もない山ではあるが、地元のものにとっては大切な財産なのであろうと思う。篠つく雨の中を楽しむゆとりで山頂神社の石段を踏んで山頂に立つ。
北土佐国 南伊予国の境界標識が雨の中静かに佇んでいた。土佐より南にある伊予の地があることを初めて知ったのである。

 


三本杭 サンボンクイ 標 高 1226m 日本三百名山

山 域

石鎚山系


一等三角点の三本杭山頂

 
新芽のヒメシャラと登山道に咲くシャクナゲ

登 山 記 録
登山月日 2004年5月4日
登山経路 滑床渓谷万年橋登山口13:00〜御祝山14:10〜三本杭15:00/15:05〜御祝山〜登山口16:25
行動時間 登り2時間 下り1時間20分 合計3時間25分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 万年橋は滑床渓谷の中心地
トレイル 桧尾根はシャクナゲが咲く花の道
水場・トイレ 登山口にある
その他 滑床渓谷はリゾート地

山行記

篠山から下りると宇和島から三本杭にはいるか、土佐中村に戻って四万十川の上流に車を走らせるか迷う。
清流四万十川を見たい思いが強く、土佐中村に戻り四万十川沿いに西土佐村に向かう。強く降っていた雨もあがって行くのが分かり、少し遅くなっても何とか三本杭を極めようと思う。何しろ長野からここまで来るには大変な時間と金が掛かるのである。
四万十川はまさに驚くばかりの清流である。時間40ミリを越える雨が3時間も降り続いても水の紺碧さは変わらず、水量も大きな変化がなく流れている。そして又そこに掛かる沈下橋も廻りの景観にマッチした佇まいを見せているのである。ゆっくりとここを走りたいのであるが、川縁の道路は先を急ぐ都会からの車がうなりを上げて飛ばしてゆく。私も只その後を追って先を急ぐのであった。
三本杭の登山口滑床渓谷の万年橋には迷うことが無くついたが、篠山を下りて3時間後の13時であった。「宇和島を回れば、もっと早かったかな」と思うが、あの四万十川の清流を見ながらのドライブは今回の四国山行のもう一つのハイライトであった、少しも惜しくはないのである。
万年橋の駐車場で支度を整え、四国最後の300名山三本杭の登頂に気合いが入る。
橋のたもとの登山口から杉の植林地を抜けて林道に出る。更に気合いを入れて急坂を汗を流して登ると1回の休みもなく、御祝山に1時間10分で登りつく。もう雨もあがって合羽の上着を脱ぎ、ポカリで喉を潤して桧尾根に歩を進める。
シャクナゲが花開き初め、気分を和ませてくれる。そしてヒメシャラやカシの新芽が金色に輝き、山腹を黄金色に染めている。程良い傾斜の桧尾根を急ぐ症灌木の横ノ森を過ぎて、登山口から丁度2時間で一等三角点の三本杭山頂に到着した。
山頂は鹿による食害のためだろうか笹が食われ哀れな禿げ山となっていた。感傷に浸るまでもなく、ガスは切れたが、曇り空で展望の利かない山頂を後にした。
四国の300名山7座をきわめて充実感に浸りながら万年橋に下った。

 
四万十川にかかる「佐田の沈下橋の夜明け」

 

 

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