奥越の山

(経ヶ岳・浄法寺山・取立山・赤兎山・国見岳)

経ヶ岳 キョウガタケ 標 高 1625m 日本三百名山

山 域

白山前衛

 
杓子岳から見る経ヶ岳と経ヶ岳から中岳・杓子岳を振り返る

 
経ヶ岳カールのブナ林と切り窓から見上げる経ヶ岳山頂への道

 
白山・別山方面の眺め


山頂にて

 
石徹白方面と残雪のガレ場

 
岩場と雪の峰を歩く

登 山 記 録
登山月日 2004年4月1日
登山経路 福井県大野市六呂師奥越少年自然の家6:00〜登山口6:35〜法恩寺山林道展望台7:15〜保月山8:35〜杓子ヶ岳9:40〜中岳〜経ヶ岳11;10/11:50〜杓子ヶ岳13:00〜保月山13:40〜登山口14:55
行動時間 登り4時間40分 下り3時間05分 合計8時間55分(休憩時間・ロスタイム含む)
天  候 快晴
メンバー 単独

情  報

アクセス R158から奥越高原までは何も問題なし。
トレイル 保月山までは樹林帯その先は岩場もあり残雪期には緊張が強いられる。杓子岳からは気持ちのよい稜線漫歩が楽しめるが最後は急坂となる。
水場・トイレ 登山口に水はあるが、トイレは自然の家で借りることになる。
その他 六呂師スキー場の先に評判の天然温泉ある
山行記

福井県大野市六呂師にある「奥越高原青少年自然の家」が登山道の入り口になっていた。登山口から見える白い峰は杓子岳で、経ヶ岳はその奥にあって姿を見せていない。
早朝6時前に車をつけて登山口に向かう。キャンプ場への道に入ってしまい30分ほどのロスをした後、樹林帯の登山道に入る。樹林帯を歩き尾根を伝って法恩寺山林道の展望台に出る。シーズンで有ればここまで車が進入できるのであるが、この時期まだ除雪がされていなくて、ロスタイムも含めて1時間20分も要してしまった。
林道脇の「経ヶ岳」の看板には山頂まで4.2キロの表示があり、少し遠いなと感じる。
杉林を過ぎると赤テープが見あたらなくなり登山道を見失う。コナラ林の中、残雪を拾いながら20分ほど薮こぎをすると保月山に延びる稜線に出て、ここからは残雪たっぷりの快適な尾根歩きとなる。
途中、朝日に輝く荒島岳を眺めながら朝食をとり、ゆっくり歩いてようやく経ヶ岳の山頂が望まれる保月山に到着した。
これから歩く稜線が良く見えるがそこはびっしりと残雪が張り付いたやせ尾根も見えて緊張するのであった。「本当に私一人でこの難関を歩けるだろうか」と不安に思う。毛勝山や笈ヶ岳などの難関の雪山を落としてはいるが、いつも力強い相棒がいたので心配することは無かった。しかし今日は私一人であり、先行する者もいない上、後を追って登ってくる者も期待できないのである。胸をどきどきさせながらやせた稜線に歩を進める。
両サイドが切れ落ちているので本当に雪の峰をふみながら進む。やがて露岩が現れる。そのまま進むとなんと絶壁の上に立っている。これは進退窮まれりと、冷や汗をながし、おもむろにのぞき込むと岩場の脇に巻き道があるのが分かり引き返す。岩場に手を掛けながら難所を越えて鞍部に下ると、今度は垂直に近いガレ場の登りとなる。夏道はロープが下げられているのだろうが、今は雪の下で見あたらない。岩場に生える木の枝に掴まり、残雪にステップを切りながら1歩1歩足場を固めて登り始める。ピッケルも本格的に使うのは初めてであるが、教わらなくてもこんな時にはどうしても必要なのである。「こうして段々覚えて行くのだなー」なんて考える余裕も出た。高度20m程の岩場をよじ登りナイフリッジを過ぎるとため息と共に歓声が上がる。
後は杓子岳に延びる快適な残雪の稜線が目の前である。真っ白な稜線にトレースはない。処女雪を踏んでいる気分なのである。杓子岳に登り切ると真っ白な中岳の先に経ヶ岳が聳えていた。予定を大幅に越えた時間を掛けて登り着いた稜線はまさに苦労は報われるである。後は中岳から最低鞍部の切り窓までの稜線漫歩を1時間堪能する。
経ヶ岳への最後のアタックは夏道も見えるがかなりの急坂である。アイゼンの脱着を繰り返しながら何とかこらえて経ヶ岳山頂に登りつく。
眼前に白山連峰が飛び込んできた。そして大きく羽を伸ばす白山前衛の山々がお出ましで感動の対面である。振り返れば今歩いてきた杓子岳〜中岳の残雪にトレースが見える。そしてその先には荒島岳がこれも大きく羽を広げて聳えているのである。小躍りしながらカメラに収める。軽食を取りながらの山頂スティは飽くことのない展望に酔いしれるのであった。
下山はカメラに収めながらゆっくり下り、登りに見えなかった景色を発見する。経ヶ岳カールにはブナ林が佇んでいてここも別世界である。杓子岳からはアイゼンをつけて慎重に悪場を下る。保月山に着くと緊張も解けて歩いてきた道を振り返る。後は樹林の尾根を駆け下って、登山口に戻ったのである。

カモシカ永井一皮むけた経ヶ岳登山では有った。


浄法寺山 ジョウホウジサン 標 高 1053m 日本の山1000

山 域

白山前衛

登 山 記 録
登山月日 2012年6月25日
登山経路

浄法寺山青少年旅行村10:20〜冠岳11:15/11:25〜浄法寺山12:25/13:05〜冠岳14:00/14:05〜登山口14:40

行動時間 登り 2時間05分 下り 1時間35分 合計 4時間20分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 浄法寺山青少年旅行村まで舗装道路が延びる
トレイル 冠岳までは一気の登りで標高差350m稼ぎ、その先は広い登山道のアップダウンが続く
水場・トイレ 登山口にある
その他 丈競山(タケクラベヤマ)も登らないと

山行記


冠岳〜見る浄法寺山とその山頂

登山口の「浄法寺青少年旅行村」は今でも良く手入れされていた。無人の管理棟に備え付けられた登山者名簿に記帳して、冠岳コースに入る。
登山道はいきなりの急坂で、冠岳まで350mの標高差を一気に登る事になる。私とほぼ同じ時間に取り付いた3人がグングン先に行くが私は自分のペースを守って息を繋ぎながら岩場も現れる急坂を登ってゆく。足さえ動いていればそれほどコースタイムに遅れることは無いのである。結局50分のコースタイムに5分ほど遅れたが350mの標高差を凌いで冠岳山頂に立った。下方には勝山市内や九頭竜川の眺めが良く見える。汗でびしょ濡れになりながらも大満足で一息入れる。尾根伝いには浄法寺山も良く見える。
冠岳からは一旦下って稜線歩きとなる。広い登山道を2度ほどのアップダウンを越えて緩く登って行き、浄法寺山山頂には登山口から2時間・冠岳からは1時間で到着した。山頂には木製の展望台が設置されていた。ベンチでカップ麺にお湯を注ぎ。キュウリをかじりながら昼食をとった。
山頂から延びる稜線の先にゆったりとした丈競山(タケクラベヤマ)が山頂に立つ小屋と共に美しくみえた。この山も青少年旅行村からの登山は裏口登山である事が分かった。



浄法寺山からはわずかな先に見える丈競山

 


取立山 トリタテヤマ 標 高 1307m 日本の山1000

山 域

白山前衛

登 山 記 録
登山月日 2012年6月27日
登山経路

東山憩いの森登山口5:15〜取立山6:35/6:50〜登山口7:55

行動時間 登り 1時間20分 下り 1時間05分 合計 2時間40分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 登山口まで一部砂利道もあるが舗装道路
トレイル 緩く広い登山道で
水場・トイレ 林道入口付近の東山憩いの森のキャンプ場にある
その他 水芭蕉には遅すぎた

山行記


取立山山頂と逆光の白山

前夜は良く整備されたキャンプ場も有る「東山憩いの森」の先の取立山登山口の広い駐車場で車中泊したが、久しぶりに早い時間に到着し、日の高い時間からビールや焼酎などを飲んでゆっくりとする事が出来た。こんな事が楽しめるのも気ままな一人旅であるからだ。取立山の登山道は「山頂まで2.2キロ」の道標が立つ登山口を入ると、更に林道跡を緩く登って行く。
「山頂まで600m」の道標から、本格的登山道になるが、何も取り立てて記す事も無い程の登山道を歩いて山頂に達した。山頂からは朝日を浴びた白山が逆光の中に輝いていた。その先には水芭蕉の咲く湿原も見られるようだが、今はその時期でも無いと思えば往路を一目散に下った。登山口に戻ると単独行者が上がってきて、「ここは入山料取立山だ」と笑っていた。「昨日係員がいたが取立られなかった」と云ったら、「休日は必ず取立てられる」そうだ。
 


赤兎山 アカウサギヤマ 標 高 1629m 日本の山1000

山 域

白山前衛

登 山 記 録
登山月日 2012年6月27日
登山経路

小原林道終点9:00〜小原峠9:55/10:00〜赤兎山10:30/10:35〜赤池湿原10:55〜赤兎山11:25/11:30〜小原峠11:55〜登山口12:30

行動時間 登り 1時間30分 下り 1時間 合計 3時間30分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 小原林道は舗装道路
トレイル 人気のトレイルは良く整備されている
水場・トイレ 登山口に水場トイレ共にある
その他 高層湿原があり人気の山

山行記


赤兎山頂と赤池湿原

取立山の登山口「東山憩いの森」から赤兎山へのアプローチ小原林道入口へはわずかな距離であった。小原林道は通行時間制限されていて、夏季は朝7時から午後6時までゲートが開放される。ゲートの管理人から300円の環境保護協力金を徴収された。林道は狭いながらも舗装された快適な観光道路である。30分ほど走ると大きな駐車場があり、ホースから流し放しの水道とトイレもある。7〜8台の先行者の車が停まっていた。強行登山が続いて疲労の蓄積が大きくモチベーションも上がらないが、今回の最後の山と思い、気合を入れて登山道に入る。
ゆっくりゆっくりと歩き、大長山と赤兎山の分岐小原峠には1時間近くかかった。峠で一息入れた後、赤兎山への道に入ると、山頂踏んだ登山者が下ってくるところであった。小原峠からの登山道は少し傾斜を増していて、荒れたところもあるが、峠までゆっくり登ったので余裕を持って歩けた。途中の大舟山分岐では先行者を追い越すことが出来た。大舟山分岐からはわずかな時間で到着した赤兎山は特徴の無い山頂であった。先行者が食事をしていたので一息入れた後、赤兎避難小屋の立つ赤兎平に向う。
赤兎山の魅力はこの赤兎平にあることを知る。緩く下ってゆくと山頂台地は開けた高原となっていて更に進むと池塘もある赤池湿原が現れて赤兎山の人気の秘密を知ることが出来た。
赤兎小屋まで足を延ばし湿原などをカメラに収めた後往路を山頂まで戻ると、後続の登山者が続々と湿原目指して足を延ばしてきた。天気がよければ白山や今年春残雪の頃歩いた銚子ヶ峰・願教寺山などの展望が得られるのだろうが、残念ながら山中にあるときは霧が展望を隠していた。山頂に戻った後、昼食をとり小原峠から登山口に一気に下った。


ササユリ咲く赤池湿原


国見岳 クニミダケ 標 高 656m 日本の山1000

山 域

福井市西方

登 山 記 録
登山月日 2012年11月2日
登山経路

国見岳山頂公園車横付け16:20/16:30

行動時間 合計 山頂散策10分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 山頂の公園・キャンプ場・風力発電所施設に観光道路が延びる
トレイル 散策路が整備されている
水場・トイレ キャンプ場に自販機などある
その他 丹生山地の最高峰で一等三角点の山

山行記

 

国見岳は山頂にキャンプ場や散策路などが整備された山頂公園で車が横付けできる山であった。また風力発電所の風車が設置されていた。一等三角点の山で越前の山々や平野部も一望できる丹生山地最高峰である。夕闇迫る中車を乗り付け三角点を踏んだ。
 

山行の記録に戻る