四国の200名山(三嶺・東赤石山・笹ヶ峰)

三嶺 ミウネ 標 高 1893m 日本二百名山

山 域

四国・剣山地

 
避難小屋から見る山頂と笹原の稜線

 
山頂避難小屋と山頂から眺める笹原の稜線

登 山 記 録
登山月日 2004年5月1日
登山経路 東祖谷山村名頃林道終点6:10〜分岐6:45〜三嶺7:45/8:15〜登山口9:15
行動時間 登り1時間35分 下り1時間 合計3時間05分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 親子二人連れ

情  報

アクセス R439名頃から林道に入る荒れてはいるが乗用車でも進入可能
トレイル よく踏まれていて問題はない
水場・トイレ 水は林道途中の沢水。トイレは山頂避難小屋。
その他 笹原が見事である

山行記

4年前に登った剣山の登山口見ノ越に深夜車で着いた。車内で仮眠をとりながら夜の明けるのを待つ。朝4時半には起き、用足しをした後、祖谷川に沿ってR439を下る。
4年前ここで外人さんを乗せた場所で息子も懐かしそうである。20分ほどで東祖谷山村名頃に着き、三嶺への大きな看板があり見落とすことはない。祖谷川の橋を渡って林道に入る。少し荒れてはいるが十分な幅員の道で安心だ。三嶺にはここからの登山が一番早いので利用するものも多いようである。
林道途中に登山口があり、中年の登山者が支度をしていたがここは終点まで走る。慎重に運転して車を林道終点までつけると、まだ6時前というのに品川ナンバーの車が止まっていて、夫婦パーティが登山の準備をしていた。私たちも車内で軽く朝食をとった後、支度を整えて出発する。
雑木林の中の程良い傾斜の登山道は気持ちがよい。30分も歩くと林道途中からの登山道と合流する。ここからは少し傾斜も増してくる。やがて樹林帯を抜けると笹原の急斜面となり、三嶺山頂に近いと思われる岩場が見えてくる。笹原の先には展望が開けて剣山からの縦走路が一望できるようになる。
先発した夫婦をここでとらえて先を行く。僅かな時間笹原の中の急坂をあえいで稜線に飛び出す。そこが山頂避難小屋であった。
昨夜白髪山の小屋で泊まったと言う縦走者が下ってきた。小屋の前には小さな池もある。稜線から僅かな時間で山頂に到着した。夜が明けたばかりの四国の山並みが広がっている。
今日は大型連休の初日、これから大勢の登山者が駆けつけるのだろうなと思いながらしばし休憩。
下りは避難小屋を覗き、三嶺登山定番の撮影スポットで山頂をカメラに納めて急ぎ下ったのである。

 


東赤石山 ヒガシアカイシヤマ 標 高 1707m 日本二百名山

山 域

四国・法皇山地

 
東赤石山山頂


アカイシミツバツツジが咲き始めていた

登 山 記 録
登山月日 2004年5月2日
登山経路 別子山瀬場谷登山口7:00〜瀬場谷7:50〜徒渉地点8:40〜権現越分岐9:30〜東赤石山9:50/10:10〜分岐〜徒渉地点11:25〜瀬場谷〜登山口12:40
行動時間 登り2時間50分 下り2時間30分 合計5時間40分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 親子二人連れ

情  報

アクセス 登山口は別子山の県道沿いから
トレイル 急登が続き登山道上部は巨石累々の道となる
水場・トイレ 水は沢水が取れる。トイレは無し
その他 瀬場谷までの高巻きは転落注意

山行記

別子山の宿から瀬場谷登山口は僅かな距離であった。支度を整え7時には出発することが出来たが今回の四国山行では一番骨っぽい東赤石山に気合いも十分である。
鬱蒼とした樹林と竹林の中を歩いて筏津からの登山道には20分で合流した。ここからは良く整備はされているが、急坂と滝を高巻く。まだ芽吹き前の樹間から覗く谷側は絶壁の上に登山道があり、少々恐怖感を覚えるのである。登山口から50分、コースタイム通りに瀬場谷に架かる橋を渡る。道は二俣に分かれるが案内板に「道がよい」と書かれた右側に道をとり、樹林帯の急登をあえぐ。小さな谷の徒渉池点を過ぎると登山道の様相はガラリと変化する。枯れた川の中、石を拾いながら歩くのである。気合いが入っている所為か休憩も取らずに先を行く息子を追う。
久しぶりの登山の息子にはブランクを感じさせない。汗を拭きながら廻りを見渡せば、咲き始めたアカイシミツバツツジがきれいだ。
先発隊を何組か追い抜いて権現越えへの横道合流点までくると、昨年南アの黒法師岳の下りの林道を一緒に歩き、その後もネットでお付き合いをしているMさんから「出会いを楽しみに」と薦められていたTさんと会う。汗だくになって帽子を取っていたので禿頭を見られてしまったことが残念であるが、これでまた一人山友達が増えた。
分岐から水平に5分ほど歩いて、東赤石小屋分岐までくると「山頂までは後30分」という登山者の声が聞こえて一息つく。巨石累々とした山頂直下をしのいで、登山口から2時間50分で東赤石山に立った。
天候の崩れが心配になり、気合いを入れて登った甲斐があるという物で、瀬戸内海は見渡せなかったが、まだまだ十分展望が利くのであった。
帰りの飛び石拾いには、さすがに息子も後れをとり、私も息子に足を合わせながら、ゆっくりと下ったのである。

 


笹ヶ峰 ササガミネ 標 高 1860m 日本二百名山

山 域

四国・石鎚山系

 
霧の中の山頂

登 山 記 録
登山月日 2004年5月3日
登山経路 笹ヶ峰林道終点登山口5:10〜宿6:00〜丸山荘6:30/6:45〜笹ヶ峰7:25/7:30〜丸山荘8:05/8:20〜登山口9:20
行動時間 登り2時間15分 下り1時間50分 合計4時間10分(休憩時間を含む)
天  候 曇・霧
メンバー 親子二人連れ

情  報

アクセス R194から荒れたダートの林道を30分
トレイル よく整備されているが笹原の最後は急坂
水場・トイレ 沢水取れるが飲用は?丸山荘にトイレ・水ある
その他 丸山荘の管理人は評判がよい

山行記

天候の崩れを心配しながら西条市下津池の笹ヶ峰林道入口で車中泊とする。まだ夜が明ける前にライトをつけて林道に進入する。30分以上荒れたダートの林道を走って登山口につく。車が5台ほど止まっていた。昨日丸山荘に泊まった登山者のようである。
支度をしているとレンタカーに乗った登山者が到着した。挨拶を交わして登山道に入る。まだ薄暗い5時過ぎの出発である。今日で四国の山も3日目、息子も少しストレスがたまり始めた頃ではと心配するが、黙ってオヤジの後をついてくる。何だか不憫に思うが明後日の大阪のUSJを楽しみにしているので、その時はうんと楽しませてあげようと思う。
そんなことを考えながら登山道を急ぐと、やがて休憩ポイントの宿に到着した。一休みして樹間の上空を覗くと山頂付近にはガスが掛かっている。今日は天候が下り坂で午後には雨も降り出しそうで気がせくのである。
大きな建物の丸山荘に着くとガスが掛かり始め、ここで雨着を着る。大した荷物は背負っていないがザックもここにデポしてカメラだけもって山頂往復することにする。
評判の管理人が出てきて、色々アドバイスをしてくれる。山頂までは40分で行けそうである。山荘のキャンプ場にはテントが一張り有った。この時期ではまだ少し寒いのではないだろうかと思う。
山荘脇から山頂への道に入ると、しばらくして樹林帯を抜ける。笹原の道となるが随分と急な山容となり、登山道はジグザグを切って延びている。徐々に風も強くなって、寒風山への分岐にくると山頂を越えた風が吹き下ろしてきた。
僅かに先の山頂に立つと南風で体が吹き飛ばされそうである。山頂に立つ案内看板を風よけにして証拠写真を撮る。ガスと強風では長く佇むわけには行かない。折角の笹ヶ峰山頂は「残念無念」の一言で下ることにする。
滑りやすい笹原の道を丸山莊に下ると、これから登るという松本から来た、S医院の院長ご夫妻に会う。お互い遠方に来たことの挨拶をし、日本300名山廻りを楽しんでいることを知る。しばらく談笑した後、今後の山でのお付き合いをお願いして、無事を祈りながらお別れする。
又一組素晴らしい山友達が出来た幸せを感じながら黙々と登山口に下るのであった。

 

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